”苦手”東洋大、3得点粉砕! 関カレ3位浮上、原動力は4年生!

ア式蹴球女子
第37回関東大学女子サッカーリーグ
早大 1-0(前半)
2-1(後半)
東洋大
【得点】
(早大)11分:後藤若葉、65分:三谷和華奈、90+4分:築地育
(東洋大)59分:宮本妃菜里

 関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)は後期第9節、ア式蹴球部女子(ア女)はホーム東伏見で東洋大を迎え撃った。序盤からア女が守備で流れをつかむと、11分にMF後藤若葉主将(スポ4=日テレ・メニーナ)のミドルシュートで先制する。59分に失点したが、65分にMF三谷和華奈(スポ4=東京・十文字)が勝ち越しゴールを決めると、追加タイムにはフリーキック(FK)をMF築地育(スポ3=静岡・常葉大橘)が合わせて3-1。関カレでは過去5戦勝ちのなかった東洋大に、見事勝利した。ア女は関カレ3位に浮上したものの、同時刻に行われた山梨学院大対神奈川大の試合結果により、2節を残して優勝の可能性が消滅。2位フィニッシュが現実的な目標となる。

 

三谷の得点を喜ぶ選手たち

 勝てば順位が交代する上位対決。両軍にとって今節は、一方が勝ち点3を奪えば、他方が勝ち点3を失う「6ポインター」の大一番となった。開始直後から流れをつかんだのはア女。4分にはMF笠原綺乃(スポ4=横須賀シーガルズJOY)が中央で奪い返したボールを、FW﨑岡由真(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)が収めたがシュートまでは行けず。精確かつ迫力のあるプレッシングで、東洋大の前進を阻み主導権を掌握する。ゲームが動いたのは11分、GK石田心菜(スポ3=大阪学芸)のパスからスタートした、テンポの良い攻撃で右サイドを攻略。一度はクリアされたボールを笠原が拾い、落としたところを後藤がダイレクトの、地を這うミドルシュートで先制に成功した。その後、得点した後藤がMF新井みゆき(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)に交代するアクシデントもありながら、ア女ペースは変わらない。攻撃では右サイドで新井が幅を取り、サイドバックのDF夏目歩実(スポ4=宮城・聖和学園)中を取るかたちで、相手守備陣を翻弄。そうかと思えば38分には、左サイドのDF浦部美月(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)が上げたクロスに、ニアサイドで三谷が飛び込むが触れず。追加点は生まれないながらも、両サイドからチャンスを創出する。それでも追加タイムにはピンチも。中央の裏を取られエリア内に侵入されたが、シュートは石田が左手一本弾き出しポストにヒット。薄氷を踏むがごとく追加タイムを切り抜け、1点リードで前半を折り返した。

 

代表帰り、初先発となった後藤。久しぶりのインサイドハーフ出場となったが、貴重な先制点をマークした

 後半は前半と打って変わって、東洋大ペースに。59分には相手コーナーキック(CK)をクリアしたところを拾われると、上がったクロスに中で合わせられ失点。試合は振り出しに戻った。しかし、この日ア女が凄みを見せたのはここからだ。65分、左サイドでMF白井美羽(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)がボールをキープしたところから、途中出場のMF大山愛笑(スポ1=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)が裏にスルーパス。飛び出したDF浦部美月(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)のクロスに、ファーサイドで三谷がつま先で合わせ2-1。滑らかでダイナミックな攻撃からの値千金の逆転弾には、会場も沸いた。その後も押し込まれる時間が続いたが、決定機を与えないア女。さらには追加タイム、左サイドでとったFKをファーサイドで築地がヘッドで合わせダメ押しの3点目。決めるべきところで決めるゴール前でのクオリティで上回り、見事難敵・東洋大を撃破した。

 

パスコースを探す夏目。夏目をはじめ、シーズン終盤となった今4年生の存在感が光る

 東洋大は、ここ数年のア女が関カレで最も苦手としているチームの一つだ。関カレに限って言えば21年は1敗1分け、22年は2敗と負け越し。今季の前期対戦時も、終盤に失点し敗戦した。後藤主将は「勝ち点が並んでいるという部分や前期対戦時に負けてしまっているという点を踏まえて、『絶対に勝とう』という強い気持ちを持って試合に入った」と振り返り、今季ここまでで最大の大一番となる一戦で、貴重な先制点まで決めて見せた。

 

 他会場の結果により、今季のア女の関カレ優勝の可能性は消滅した。それでもリーグここまでの戦いぶりを振り返る、メンバーの言葉は清々しい。「(優勝を目指すこと以外にも)チームとしても色々なことを試しながら最終的に皇后杯、インカレに持っていく波をどう作っていくのか、という意味がある」(後藤史監督、平21教卒=宮城・常盤木学園)、「前期になかなか自分たちの思うような試合展開ができなかったりとか、負けが続いたり帝京平成大に大敗したりということも全部、今勝利し続けていることにつながる過程」(三谷)。優勝こそ逃したが、どのチームよりも成長できれば良い。試合後のメンバーは、そんな気概すら示すような表情で満ちていた。残る関カレの試合は2節。皇后杯、インカレを前に、最硬度の試金石とも言うべき試合が待っている。「自分たちのサッカーをするために何が必要かということを、深く突き詰めて行ける時期」(築地)。2023ア女は、まだまだ成長を止めない。

(記事 大幡拓登、写真 前田篤宏、熊谷桃花)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 石田心菜 スポ3 大阪学芸
DF 夏目歩実 スポ4 宮城・聖和学園
DF 堀内璃子 スポ4 宮城・常盤木学園
DF 田頭花菜 スポ3 東京・十文字
DF 浦部美月 スポ4 スフィーダ世田谷FCユース
DF ◎3 後藤若葉 スポ4 日テレ・メニーナ
→23分 27 新井みゆき スポ1 埼玉・浦和レッズレディースユース
→HT 30 大山愛笑 スポ1 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
MF 笠原綺乃 スポ4 横須賀シーガルズJOY
MF 白井美羽 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
→77分 26 千葉梨々花 スポ1 東京・十文字
MF 三谷和華奈 スポ4 東京・十文字
MF 10 築地育 スポ3 静岡・常葉大橘
FW 28 﨑岡由真 スポ1 埼玉・浦和レッズレディースユース
◎=ゲームキャプテン
コメント

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

――まずは90分間振り返って率直にいかがですか

 前半の展開はすごく良かったのですが、後半は押し込まれる危険な時間も長かった中で、よく耐え切って、全員がハードワークして、得点、勝利に結びつけてくれたなと思います。

――前期対戦時と比較すると、前線からの守備でコントロールできた試合だという印象です。狙い通りの守備ができたという感じですか

 前期も0-1で負けてしまいましたが、前半はかなり相手陣内に押し込んでいる部分もあったので、今日も選手たちの中で「持たせている」という感覚は共有できていたのかなと思います。ただ前期対戦時は(ボールを)奪った後にゴールへいくパワーが足りなかったりとか、得点を取りきれなかったりとか、そういったところを改善できたのが、彼女たちの今日まで積み上げてきたものの成果だと思います。

――前線からの守備でいうと、前期対戦時のやり方を引き継ぐイメージで望みましたか

 そうですね。東洋大は徹底して”東洋サッカー”(パスサッカー)をしてくるチームで、ア女のプレスを引き出しながら前進してくるので、そのボール回しに対してこちらもどこかでリスクを負わないと、後半のような展開になってしまいます。後半に関してはフォワードのかけ方が難しくなりましたが、ずっとブロックを作っていたところでボールを奪う位置がどうしても低くなってしまいますし。そういう意味では後半、コントロールできた部分とひっくり返された部分とあって、自分たちの自信にする部分と課題にする部分として、次につなげていければと思います。

――後半の展開を今後の課題とする一方で、そこで1つ盛り返せた要因はどこにあるとお考えですか

 1つは失点の部分がセットプレーの流れからで、崩され切っていなかったという部分は彼女たちの強さだと思います。その中で1-1になった後、直近でいえば日大戦(9月30日、△1-1)などではそのまま次(の得点)にいけなかった一方で、今日は美羽(白井)のキープから始まって美月(浦部)のクロス、飛び込んできた和華奈のシュートと、素晴らしいゴールでひっくり返して、最後もう1点積み重ねたというところには、やはり彼女たちがタフになってきたことを感じました。

――得点に加えて守備の面でも、ここにきて4年生の活躍、集中力の部分は凄まじいものがあるなという印象です。頼もしさを感じる部分ですか

 そもそも4年生の選手たちは責任感が強く、色々な意味で真面目な部分のある子たちだと思います。前期にピッチ内外色々なところで苦しんだ部分も実際あって、ただ後期になれば、この4年生は絶対にもう一つタフさを見せてくれると、思わせるような3年間をこれまで見てきていたので。想定外の成長、というよりはしっかり上げてきてくれているなと思っています。ただここでリーグが終わるわけでもないですし、インカレでもないので、ここから東洋大ももう一つ上げてくると思いますし、次の帝京平成大戦もそうですが、4年生が上げてきてくれた部分を止めずにしっかりとチームとして上げていかなければいけないなと、勝ったからこそ思います。

――他会場の結果により、関カレでの優勝可能性は消滅しました。ここまでの戦いぶりを振り返って、どういった部分が良く、どういった部分が悪かったのかを教えてください

 もちろん関カレは出場している以上優勝を目指して臨むリーグではあるのですが、やはりまずは個々の成長と、チームとしても色々なことを試しながら最終的に皇后杯、インカレに持っていく波をどう作っていくのか、という意味があると思います。今の4年生が1年生の時までは1周りのリーグで、1周りだと割と勢いで終わるんですよ。2周りのリーグでチームをどう強くしていくのか、どう流れを作るのかいうところは昨年もすごく勉強になりました。今季で言えば、はじめは3バックで今は4バックになったことを考えても、2つのシステムを使うことができたのは大きかったと思いますし、怪我人などで変化するチーム状況にどう対応していくのかというところも、関カレならではの特徴だと思います。もちろん優勝はしたかったですが、選手達がそういった課題を本当に真摯に受け止めて、一つ一つ向き合ってきた姿を見てきたので、満足しているというと違うかもしれませんが、ここから1つでも勝ち点を挙げられるように、次につなげられるようにできる限りの積み上げをしていきたいなと思います。

 

後藤若葉主将(スポ4=日テレ・メニーナ)

――まずは90分間、試合を振り返っていかがですか

 勝ち点が並んでいるという部分や前期対戦時に負けてしまっているという点を踏まえて、「絶対に勝とう」という強い気持ちを持って試合に入りました。苦しい時間もあった中でしっかりと3-1で勝ちきれたというところは、チームの底力、総力が上がってきていると感じましたし、3週間チームを離れていた期間で、(チームが)成長していると強く感じました。

――先制点のシーン、振り返っていかがですか

 綺乃(笠原)にボールが入った時に自分の前が空いているということは分かっていたので、パスを呼び込んだ時は、何も考えずに思い切って振り切ろう、と思っていました。当たった瞬間に「これは入ったな」と思ったので、決められた瞬間は気持ちよかったです。

――前半は先制点もあり、ほとんどピンチのない、主導権を握った展開だったと思います。振り返っていかがですか

 相手が流動的にビルドアップをしてくる中で、マークの受け渡しなど、前半のほうが上手くできていたのかなと思います。後半に入ってから相手が修正してきたことで、嫌なところを突かれてゴール前に運ばれるシーンも増えましたし、そこについては一つ一つ修正していかなくてはいけないなと思いますが、逆に修正すればさらに上にいけるんじゃないかとも思います。東洋大のようなサッカーをしてくるチームは大学には少ないですが、そういった相手に今後も勝っていけるよう、練習から高めていかなくてはならないと感じました。

――前期対戦時も前半に押し込んだ一方、後半力負けしたという感じでした。前期とは違い、今日の試合で後半押し返せた要因はどこにあるとお考えですか

 全員が上手くいかない中でもネガティブにならずに、自分たちのやりたいことをやっていけたというところ。また前期は他の試合でも、苦しい時間帯に耐えきれず失点してしまうことも多かったですが、そこを耐えられるようになったというところ、そこからさらに自分たちが勢いを持って得点していけるようになったのは、力がついてきた部分だと思います。

――課題というところでいうと、失点シーンはCKのクリアが不十分になったところを拾われての失点になりました。どのように改善していきたいですか

 大学サッカーにおいては特に、ああいうところは拾われて2次、3次攻撃につながってしまうと思いますし、練習から意識してはいますが、意識するだけではだめだと、また今日の失点から理解できました。自分たちもセットプレーから得点を挙げましたが、逆に言えば自分たちも相手のそういったミスを突いて、気持ちで押し切るところまで詰めていかなくてはいけないのかなと思いました。

――他会場の結果により関カレでの優勝はなくなりましたが、ここまでの関カレを振り返っていかがですか

 前期は上位校にことごとく負けて、後期も山梨学院大に再び負けてしまったというところで悔しさが残ります。ただリベンジする機会、インカレがまだありますし、もちろん(関カレで)優勝できないのは悔しいですが、残り2節、加えて関東リーグや皇后杯も始まっていくので、1回負けた相手には2度と負けたくないですし、今日もそういった強い思いで臨んで勝つことができました。チーム力が上がってきたことの表れだと思いますし、他のチームもこれから上げてくると思うので、それに負けないよう自分たちもさらに上げていかなければいけないと思います。

――代表活動を振り返っていかがですか

 周りの選手、一人一人の持っているレベルが高いというのは率直に感じましたし、海外の選手たちも球際やスピードの部分で良いものを持っていた中で自分も戦い、優勝できたことは自分にとって本当に貴重な体験になりました。自分たちが皇后杯で「WEリーグチーム撃破」ということを目標に掲げている中で、全然敵わないかと言われたらそうではない、とも思いましたし、一人一人の個人のレベルが自分たちより優れていることは分かっているけれど、じゃあ自分たちはどこで戦っていくのかというところで、チーム全体で戦う、1+1を2以上にしていくという部分は大事にしていかなくてはいけないと思います。それに加えて個人のレベルもまだまだ上げていかなくてはいけないとも感じましたが、一緒に戦った仲間だからこそ絶対に負けたくないですし、勝てなくない相手だとも思えたので、そこはチーム全体に伝えていきたいなと思います。

 

三谷和華奈(スポ4=東京・十文字)

――まずは90分間振り返っていかがですか

 率直に嬉しいですね。やっぱり東洋大もしっかり(パスを)つないできて、強いチームだということは分かっていましたし、前期対戦時は失点に思い切り絡んでしまっていたので、まずは勝つことができて良かったです。試合の内容が良かったかと言えば、改善できるところだらけだったのでしっかりと修正していきたいですが、まずは勝利を喜びたいと思います。

――改善したい、課題になったポイントというのは具体的にどういった部分ですか

 後半特に目立ったのですが、どうしても相手も点を取りにくる勢いで前から(プレスに)きたときに、「1回クリアしよう」と言っていた中で大きく切ることができなかったところは、流れをもっていかれてしまった要因なのかなと思います。あとは、本来自分たちはビルドアップしながら前に進んでいくことを狙っている中で、クリアで精一杯になってしまったり、ポジショニングをとりなおしきれなかったりしたので、そこに関してはまだまだ甘かったと思います。やりたいサッカーをやりきれなかったという部分は、勝ったからこそ前向きな課題としてポジティブに捉えて、今後改善していきたいと思います。

――ご自身の得点シーンはダイナミックな攻撃からの見事なゴールでした。振り返っていかがですか

 美月がサイドを駆け上がってクロスを上げてくれたと思うのですが、なんとなく「くるな」と思っていました。クロスに入る練習もしていましたし、美月なら上げてくれると信じていたので。ギリギリ触ることができたので、サボっていたら触れなかったと思いますし、ちゃんと走って、しっかりと得点できて良かったです。いつもなら胸の底から湧き上がるような喜びを感じるんですけど、今日は全然気を抜けなかったので、入った後も「もう切り替えなきゃ」という感じで、素直に喜べなかったです(笑)。

――1-1にされてからの得点という意味でも大きかったと思います。そのゴールを含めて、終盤の戦い方に関してどのように評価をしていますか

 相手にボールをもたれ、守備をする時間は長かったですが、(ボールを)奪ってから相手の隙を突いて得点を奪ったというところは良かったかなと。実際結果を見れば3-1で勝利していますし、ボールをもたれていても決めるべきところで決めればしっかりと勝つことができる、というのはサッカーの面白さだなと改めて思いました。自分たちのサッカーのかたちが終始できたわけではないとはいえ、勝ち切ることができたのは自分たちにとって大きな収穫だと思いますし、追いつかれてから勝ち越せたというのもこれまでの積み上げの成果だと感じます。そこに満足しすぎずですが、成果は出ていると前向きに捉えたいと思います。

――関カレは残り2節ですが、他会場の結果により優勝の可能性が消滅しました。ここまでのリーグを振り返って、そしてここからの試合に向けてどのように戦っていきたいですか

 リーグ優勝を逃したこと自体は残念ですが、私たちが目指しているのは「皇后杯ベスト8」と「インカレ優勝」なので。前期になかなか自分たちの思うような試合展開ができなかったりとか、負けが続いたり帝京平成大に大敗したりということも全部、今勝利し続けていることにつながる過程だったと思っています。悲観的に捉えず、というより捉えたくないですし、そういった過程があったから、と言えるように一つ一つ積み上げて、明日の関東リーグにもチーム全員で、勝利にこだわっていきたいと思います。

 

築地育(スポ3=常葉大附属橘)

――90分間振り返っていかがでしたか

 関カレの中でも負けたくない気持ちが強い相手でもあったので、3-1で勝てたというところと、得点をしっかり決められたところは自分として自信持っていいところだと思います。後半は押される時間も長かったし自分たちの時間を作れなかったというところは、やっぱりここから皇后杯・インカレに向けて課題になってくるところだなと思います。

――前期、東洋と対戦した時との違いはどう感じましたか

 前期も前半は結構自分たちのペースで攻撃できたり、(プレスを)はめたいところではめることができたのは良かったんですけど、セットプレーでやられてしまって、そこから自分たちのペースに持っていけなかったところがありました。今回は相手の流れに左右されず、自分たちのサッカーを攻撃の面でできたのが1つ違ったかなと思います。

――最後ヘディングで押し込んで得点されましたが、得点シーン振り返っていかがでしたか

 本当に愛笑(大山)のボールめっちゃ良くて。人の位置じゃなくて空間で合わせてくれるから、自分の欲しいなと思うジャンプした場所にドンピシャで狙ってるボールが来るからすごい合わせやすいなと思います。それは練習からずっと思ってていましたし、やっぱりこうやって公式戦でもすごい良いボールを入れてくれるのは自分の武器を生かせて、自分の武器のヘディングはキッカーあってのものだから、本当に良いボールをあげてくれてありがたいなって思います。

――後半相手に押される場面も多かったと思いますが、中盤の球際含めどのようなことを意識していましたか

 1つは相手に良いシーンを作らせないというところではっきり(プレーする)ことと、やっぱり球際のデュエルは自分の強みなので、奪いきれなくても相手に良いプレーさせないことによって自分たちの守備に勢いを持たせたり、相手にあそこから攻めたくないなと思わせられるような、強い球際というところはずっと意識してました。

――今日の他会場の結果で優勝自体はなくなってしまいましたが、まだまだ上を目指せる位置にいると思います。今後に向けて意気込みをお願いします

関カレの順位っていうのは他に直結しなくなってきたと思うんですけど、自分たちの「こんだけできる」というモチベーションにもつながると思います。勝利を意識しながらも皇后杯・インカレに向けてもっと内容の部分を意識できるように、今日も後半は相手の時間の方が長かったと思うので、そこで自分たちのサッカーをするために何が必要かというのを深く突き詰めて行ける時期になってるかなって思いますし、また話し合いながら、ピッチで実践しながらやっていきたいです。