【連載】ア式蹴球部新体制特集『PURSUIT』【第7回】ヒル袈依廉×神橋良汰

ア式蹴球男子

 第7回には新3年生となるGKヒル袈依廉(スポ3=鹿児島城西)とDF神橋良汰(スポ3=川崎フロンターレU18)のお二人が登場。キーパーとセンターバックとして、チームのディフェンスの要となるプレーが期待されるお二人に、今シーズンにかける思いなどを伺いました。
※この取材は4月4日に行われたものです。
※掲載が遅くなり申し訳ございません。

 

周りの活躍とかを見て助けられたことも多かった(ヒル)

 フリーキックを蹴るヒル

 

――お二人にとって昨シーズンはどのようなシーズンでしたか

ヒル  一昨年ちょくちょく試合に出場させていただいた中で始まった去年のシーズンで、天皇杯の開幕からスタメンで起用させてもらえました。だから自分の中では昨シーズンはほぼ全部の試合に出場させてもらえると思っていました。でも結果として、全ての試合に出ることはできなくて、それは自分のコンディション不良や、チームがなかなか勝てない状態がある中でのキーパーの交代だったなと。チームの流れを変えてみるというかたちで出場できない試合があったのですが、そこで周りの活躍とかを見て助けられたことも多かったです。やっぱりチームの盛り上げという(試合からは)一歩離れたところからの関わりということが、僕自身の課題で、周(平田周、令5スポ卒=東京・国学院久我山)を見て勉強させてもらえたシーズンでした。周だけじゃなくて、生方(聖己、令5スポ卒=高崎経大付)もそうですし、そういうところがすごくスーパーな存在だったので、めちゃくちゃ助けられたシーズンでした。

神橋  リーグ序盤から結構ベンチにいることが多くて。監物選手(監物拓歩、令5スポ卒=現清水エスパルス)だったり、鈴木選手(鈴木俊也、令5商卒=現大宮アルディージャ)だったり、そこら辺の選手が主にセンターバックとして出場していましたが、自分はベンチにいて、監督からの指示があったようにいつでも出れるよう準備していました。それでけが人が多くなってきて、自分が起用される機会が増えてきてからは、チームの状況も良くなかったので1年生の時くらいのチャレンジャー精神を持って自分ががむしゃらになってやるしかないなという気持ちでした。あとはやっぱりリーグ戦全体を見て自分が出場できなかった悔しさというものがあったのでそこをプレーで表現したいなと思っていました。でも思った以上に自分をアピールできなかったし、関東リーグは結構強度が高いので思ったよりやれなかったなという印象はあります。ただ2試合くらい、自分が流れを変えようと思って出た試合で勝てたのは自信にもなりましたし今シーズンに繋がっているかなと思います。

――昨シーズン通して自分の中で一番課題だと思ったのはどのようなことですか

ヒル  リーダーシップを持って盛り上げるといったところですかね。チームを鼓舞したり指摘したりすることは心掛けないといけないことだったので。そこが一番明確になったというか、今シーズンもっと伸ばさなきゃいけないことだと思いました。

神橋  ヒルの言っていたように「盛り上げる」というか、後ろから気を引き締める部分ですね。プレーではなくどちらかというと「声」が課題です。後ろからの信頼はすごく大事で、去年4年生の中に自分が2年生として出場する中では先輩に引っ張っていてもらっていた部分はやはり多少あったので、対陣の部分やビルドアップをもっとスムーズにやるというのはもちろん課題として残っています。でも一番は「声」かなと思います。

――今季はお二人とも声を出して盛り上げていくことを意識されている感じなんですね

ヒル  上級生になってやらなくてはいけない立場にいるので、徹底的にしていこうかなと思います。

――4年生の先輩でプロに進んだ方が多かったという点にはやはり影響を受けていますか

ヒル  そうですね。一緒にプレーできた時間は長くはなかったですが、自分がプレーしている時にたくさん声を掛けてアドバイスしてくれましたし、やはりプロ内定選手という肩書きが付いている以上そういう目で見入ってしまいますね。実際に一緒にプレーした短い時間の中でも、他の選手との違いを出してくれました。プロ内定選手のことを自分も見習わなくてはいけないし、超えなきゃいけない選手だとも思ったので、そういった部分ではいい先輩に恵まれたし、いい刺激になったなと思います。

 

ヘディングは絶対的な武器(神橋)

 デンソーカップに出場した神橋

 

――逆に去年一年間を通して成長できたな、ここが伸びたなという部分はありますか

ヒル  1年の時から練習後にキーパー全員でコツコツやっていた基礎技術というところを2年になって本領発揮というか、試合の中でちょっとずつ安定してきました。そのような細かいところで、成長できて大きくなってきたということは、未完成ではありますが徐々に感じてきていますね。

――基礎技術というのはキックとかでしょうか

ヒル  いや、細かいところでボールを落とすことなくしっかりキャッチしたり、弾くのであれば相手のいないところに弾いたりすることを徹底していましたね。

神橋  ヘディングが絶対的な武器になりつつあるなというのは、去年終盤リーグ戦に出場していて感じた部分です。去年の早慶戦の色紙にも書いた通り「ヘッダー」ということで、このサイズもありますし、センターバックということもあって自分の中で絶対的な武器にしなくてはならないということは分かっていました。特に去年の終盤の国士大や桐蔭横浜大との試合では、自分のヘディングで気持ち良く跳ね返せて、そうするとチームの士気も上がりますし、自分自身も勢いが乗って自信が出て、声が自然と出るようなプレーになるので武器にしていきたいと思います。負けるシーンも多少ありましたが、やはり絶対的な武器になってきていると感じますね。

――去年の桐蔭横浜大戦では相手フォワードの山田新選手(現川崎フロンターレ)とか寺沼星文選手(現水戸ホーリーホック)とか、現在プロの第一線で活躍されている選手相手に渡り合え、最少失点で抑えることができたことに関してはやはり手ごたえを感じていましたか

神橋 そうですね。山田新に関してはユースで一緒だったので、だいたいあの人がやることは分かっていて、ちょっと楽しみではありました。寺沼星文はやっぱりサイズがあって体も大きくて、抑えられるシーンは多少ありましたが、そこはあまり気にしなかったというか、ゴール自体を与えなければいいなという気持ちでいたので結構軽くチャレンジ精神を持ってやれたかなという感じです。 

――昨年のお互いのプレーに点数を付けてください

ヒル お互いですか(笑)。難しい。 

神橋 これ厳しめっていうことですね(笑) 

ヒル じゃあ神橋が出場した試合で言うと、8点。 

神橋 え、8点?(笑) 

ヒル あ、10点満点で、です(笑)。桐蔭横浜戦でやっぱり格の違いを高さで示せて、勝ってチームの士気を上げたところでやはりスーパーな存在だと思えました。自分もプレーしていて一番守りやすかったりビルドアップも付けやすかったりがやはりあるので、そういうところで助かっています。しかしやっぱり残るのはヘディングの得点が見たいなという願望でマイナス2点ですね。願望を込めて付けました。

神橋 そうですね…。やっぱり厳しめに言いますが、85点で(笑)。 

ヒル 100点中?(笑)厳しいのそれ? 

神橋 はい。シーズン通してヒルが試合に出てたというのはやっぱりけががない選手というところで、そこはまずプレーの前提としてすごいなと非常に感じています。プレーに関しては俺よりサイズがあるというところで、空中戦というかセットプレーは負ける気がしないので見ていてすごく安心しますし、一緒にプレーしていてもやられることはないなと思える信頼があります。リーグ終盤に関してはヒルも成長していたと言っていたように基礎的な部分、やっぱりビルドアップだったりボールをこぼさない部分だったり、それにスーパープレーもしてくれますし、そういったところは後ろにいて助かるなと素直に感じますね。 

 

二人で原宿の竹下通り歩いてたら「やけに見られるな」みたいな感覚はあります(笑)(神橋)

 質問に答える神橋

 

――次にお互いのプライベート面に関する紹介をお願いします

ヒル  僕はファッションセンスの勉強というか、お手本というか、そこは(神橋は)逸材だなと。高さもありますし、やっぱり似ているので系統とか見習わなくちゃと思います(笑)。たまにですが買い物とかも一緒に行くので、ついていきますね。 

神橋 人柄に関して、ヒルは先輩にグイグイいけるので(笑)、見習わなくてはと思います。自分は結構いかないんですよ、ゼロなんです。 

ヒル 寮の先輩のドアのノックもできないという(笑)。 

神橋 そうなんです。恐れ多くて(笑)。ヒルを見習いたいです。

ヒル あとプライベートか…。二人ともこのサイズなので190㎝以上の人を見かけたら「ああ」ってちょっと認め合うっていう(笑)89とか88の人はまだいますけど、90越えはなかなかね。 

神橋 俺ら以上だったらスーパーだなって(笑)。 

――あんまり見上げることもなさそうですね

ヒル そうですね。街中だったら本当に黒人の方くらいですね。 

神橋 外国人の方じゃないとなかなかね。純日本人だったらいないです。プライベートではよく(ヒルと)一緒にいるので、二人で原宿の竹下通り歩いてたら「やけに見られるな」みたいな感覚はありますね(笑)。 

――同じ寮ということもありますし、やはりお二人は仲がいいのでしょうか

ヒル そうですね。違う部屋ですけど、こっち(神橋)が来るので(笑)。 

神橋 自分行くんですよ。先輩じゃなければ行きます(笑)。 

――ヒル選手は石川真丸選手(スポ3=名古屋グランパスU18)と同部屋で溜まり場だと聞いたことがあるのですが

ヒル そうですね。あいつのベッドは人気ですね(笑)。 

神橋 いつ行っても誰か転がってるという(笑)。 

――部屋で何をしているのでしょうか

ヒル 特に、一人で携帯いじったりしてます(笑)。知らないけど人が寄ってくるんですよね。 

神橋 そうなんですよ。魅力的な選手です(笑)。あいつツンデレなんで。 

ヒル 確かに(笑)。ツンデレな人を見たら可愛いなって思ってしまうという。 

――神橋選手は洋服などで好きなブランドはありますか

神橋 好きなブランド…。  

――あまりこだわりはないですか

神橋 そうですね。セレクトショップとかに行って、良いなあと思ったら買うという感じです。だから、特別ブランドを気にしているわけではないです。でも(靴なら)プーマは…。  

ヒル お互いプーマなんで。  

神橋 プーマ愛が止まらないです。

ヒル プーマ履いている人見ると、「お、かっこいいね」ってなります(笑)  

神橋 相手選手でも(プーマ履いていたら)やっぱり言っちゃいます。  

――プーマは西堂久俊選手(令5スポ卒=千葉・市船橋)のイメージが強いですが

神橋・ヒル そうですね。  

ヒル 師匠ですね。後は伊勢航(社3=ガンバ大阪ユース)もいます。3人で言ってますね。   

神橋 そこら辺、かなりプーマ愛強いです(笑) 

ヒル 駒沢(直哉、スポ3=ツエーゲン金沢U18)がナイキなので、そこは敵対心があります(笑)。なんか、「カッコ悪い」みたいなのをお互いに言い合って(笑)。そうしつつも認め合ってるって感じですね。  

――ア式の中でスポーツサプライヤーの派閥みたいなものはかなり存在するんですか

ヒル いや、俺らぐらいじゃないですか(笑) 

神橋 ここくらいしかないです(笑) 

ヒル 勝手にやってるだけなんで俺らが(笑)  

――今年1年間、プライベート面での目標はありますか

ヒル オフさえあれば、いろんなところに行きたいです。旅行じゃないですけど、せっかく関東にいるので、いろんな名所とかをめぐってみたいなとは思います。時間が限られる中で、うまく時間を割いて行きたいです。ゆくゆくは海外旅行とかも絶対やってみたいので、今のうちに日本を回っておきたいなって思います。  

神橋 自分も今年は旅行に行きたいなって考えていて。全然パクリじゃないです(笑)。旅行と後は映画を去年より多く見たいなって思います。  

――普段から映画を見られるのですか

神橋 いや、あまり見ていなくて。Netflixとか入っているんですけど、それよりYouTubeとかを優先しちゃいます。映画一本見るのって気合がいるじゃないですか。  

ヒル 分かる分かる。  

神橋 2時間見なきゃいけないっていうのと、LINEとかが来るとそれを返しちゃうので、もっとちゃんと夢中になって見たいなというのはあります。旅行に関しては、今年の年明けに地元の男子3人で名古屋旅行に行ったんですけど、それがすごく楽しくて、旅行とかいろいろな経験をすると良いよというのをどこかで聞いたので、いろんなところに行ければなと思います。  

ヒル 寮生で遠出とかしたいよな。  

神橋 なんか寮生であまりどこか行かないよね。  

ヒル それぞれ予定とかあってなかなか合わないという感じなので。  

神橋 結局常に一緒にいるでしょみたいな感じだよね。家帰っても一緒だし(笑)  

――でもいずれは行きたいという感じですか

ヒル・神橋 そうですね!  

 

自分が圧倒的な存在になるというところを早稲田で示していく(ヒル)

 質問に答えるヒル

 

――ここから新シーズンに向けての話になるのですが、まず3月始めに行われたデンソーカップを改めて振り返ってください

ヒル 僕はデンソーに良い思い出がないです。(1、2年で)1試合ずつしか試合に出させてもらっていなくて、チームの唯一の失点に僕が絡んでいるので、良い経験ができたとは言えないです。でも逆に(チームの)もう一人のキーパー、1年の頃の近藤壱成(令5法大卒、現ジェフユナイテッド千葉)の時のデンソーからいろんな経験をしているので、学ぶこともありつつ刺激も受けています。そういうところでは、ライバル意識ではないですけど、追い越して、デンソーは通過点でしかないので、得たものをプラスに捉えて今後の残り2年のリーグ戦、プロに向けて頑張っていきたいと思います。  

神橋 自分は(所属した)関東選抜Bの結果で見れば全敗で、全く何も収穫がなかったように見えがちですけど、そうではなかったです。全国から人が集まる選抜は初めて経験した中で、関西選抜との試合とかでは自分を出せたという感触はありました。ヘディングの部分やキックの部分は、すごく手応えがあったので、そこは自分のアピールになったなと思います。ただやっぱり、チームが勝って決勝や準決勝までいかないと、スカウトの方やいろんな方に見てもらえないと思います。下の方に甘んじてしまって、そこが今年の早稲田(の状況)とリンクして、2部の中でも上の方で戦わなきゃいけないと感じました。でも最初の事前合宿だったり、本大会の最初の方もですけど、自分を知ってもらうのに時間がかかったなと思いました。始まる前からコミュニケーションのところが大事になると思っていましたけど、取ってる中でもやっぱりまだ難しい部分もありましたし、相手の特徴を知ったりとか時間がかかってしまいました。最初から知るということもそうですけど、連携のところとか勢いが大事だと思うので、そこは関東選抜Bに足りなかったのかなと思います。でも、結果と比べて内容は思ったより感触があったので、そこは良かったなと思います。  

――ここまでの新体制の雰囲気はどう感じていますか

ヒル 率直に雰囲気はめちゃくちゃ良いと思っています。兵藤さん(兵藤慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)も選手に寄り添ってくださって、選手にとってもプラスでやりやすいなと感じています。プレーの面でも、やりやすさはすごく感じていて、今までは守備のところを取り組んでいた中で、今シーズンはキーパーも高い位置で関わって攻撃に参加するというところでは、今まで経験したことがなかったので新鮮です。その中でもやりやすさを感じているので、自分のアピールポイントにも(新たに)加わって、昨シーズンの終盤から成長してはいるビルドアップのところをもっと伸ばしていって、自分が圧倒的な存在になるというところを早稲田で示していければいいなと思っています。  

神橋 去年の外池さん(外池大亮前監督、平9社卒)から変わったところ言えば、練習メニューの一つ一つの強度が高くなったと感じています。シーズン明けくらいから走りなどきつい練習があった中で、ただ兵藤さんも(一緒に)走ってくださったりとか、ヒルも言っていたようにチームに寄り添ってくださる監督なので、本当にそこは何も言えないですし、気持ちの良い、良い練習ができているなと思います。なので、リーグ戦が始まる前の練習試合とかは、おのおの自信を持ってやれていたところもあったと思いますし、この練習をやってきた分、相手に勝てるという自信はありました。そこは監督が変わって、一番自分の中で大きな部分かなと思いますし、リーグ戦も開幕で勝ったのでそこはみんなが自信を持ってやれていると思います。  

――ヒル選手は今年は山田怜於選手(社4=神奈川・鎌倉)を含めたポジション争いが激しくなってくると思いますがどう感じていますか

ヒル シーズンの序盤はなかなかスタメンから遠のいていました。この間の(天皇杯予選の)法大戦も彼が出て自分は控えというかたちだったのですが、開幕戦はイレギュラーがあって自分が出ることになって、そこでの準備は怠らず、いつでも出れる準備はしていました。そこで出て、彼以上のプレーを示さないとこの先出れないなと思っています。どうだったかは分からないですけど、自分のやるべきことはやったので、満足せずに彼が帰ってきてからもポジションはないんだぞというところを示さないといけないと思って、上を目指して頑張ります。  

――ここから続く2部の戦いはどのような戦いになると思いますか

ヒル 本当に去年と同様、苦しいシーズンにはなると思います。去年は残留すれば良いという空気があった中、それだと今シーズンの目標は達成できないと思います。圧倒して勝ち点を全部取りに行くという気持ちがないと昇格できないと思うので、意識して取り組んでいきたいと思っています。  

神橋 去年2部の日大が2位でギリギリで昇格しましたけど、日大が4敗しかしていないと聞いたので、それを聞いた時は2部は厳しい戦いなんだなと率直に感じました。去年自分たちは3勝しかしていないので、そこから全部勝ちに持っていかないといけないと考えると、非常に厳しい戦いなのかなとは感じています。けど、昇格組のチームとかは情報もあまりない中で、戦い方はあまり変える必要はないのかなと思います。それにさっきも言ったように、みんなが自信を持ってやれているのかなと思うので、それをピッチで出すだけかなと思います。  

――今年のア式内での注目選手を教えてください

ヒル 右京君(平野右京、人4=兵庫・滝川)です。理由はあそこが得点源で、スピードだけじゃなく決定力も実は持っているので、何かあるんじゃないかなと常に後ろから思わせてくれます。なので、見てほしいなと思います。  

神橋 石川真丸で。安定かな(笑)。自分が左のセンターバックで、真丸は左のサイドバックを主にやっているんですけど、結構コミュニケーションを取ったり連携が大事になる中で、すごいやりやすいなと思っています。普段から一番仲が良いくらい仲が良くて、お互い分かっていると思うんですけど、プレーに関してもすごく上手で、1年の時はFCやIリーグで出て結果も出してきた中で、今年一緒にやっていて、この前の天皇杯の法大戦だったりは真丸がチャンスを多くつくっているなと周りから見ていて活躍していましたし、今年結果を残して一緒にいろんな選抜に行ったり、上に行けたらなと自分は思っています。真丸の得点も結構期待していますし、注目しています。  

――最後に今シーズンに向けた抱負をお願いします

ヒル まずは開幕前からスタメンというのを取れなかった中での転がってきたチャンスなので、これを生かして自分のものにし続けてこのまま全試合に出場することです。チームとしては、絶対に1部昇格、それで来年1部で戦って日本一を目指すというところを本気で目指していく中で、個人的にもプロ内定というのを勝ち取って、より高いレベルでプレーしたいなというのが今シーズンの目標です。  

神橋 チームは今年2部優勝と日本一というのを掲げていますけど、そこは間違いなくぶれないですし、ただ自分はディフェンスの選手なので、2部で最少失点での優勝というのは一番分かりやすい目標だと思います。後は何人かの選手にも言われていますけど、得点が取れるセンターバックを目指しているので、空中戦は本当に誰も負けないというところを今年はリーグ戦で見せつけたいなと思っています。  

――ありがとうございました!

(取材、編集 池上楓佳、髙田凜太郎)

 

 

◆ヒル袈依廉(ひる・かいれん)(※写真左)

2002(平14)年7月9日生まれ。194センチ86キロ。鹿児島城西高出身。スポーツ科学部3年。最近高校時代に周りの人がやっていたというルービックキューブにハマっているヒル選手。法則を覚えるだけでできるようになるそう。ヒル選手は2分で全面をそろえることができるとのことです!

◆神橋良汰(かみはし・りょうた)

2002(平14)年6月16日生まれ。192センチ85キロ。川崎フロンターレU18出身。スポーツ科学部3年。プレミアリーグの試合をフルで見ることが多いという神橋選手。最近よく見ているチームはブライトン。ユースの先輩でもある三笘選手の活躍はもちろん、センターバックに自身と似た左利きの長身センターバックがいるので、参考にしながら見ているそうです!