第99回早関サッカー定期戦 | ||||
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早大 | 0 | 0-1 0-0 |
1 | 関学大 |
【得点】 (関学大)10’吉田有志 |
ア式蹴球部(ア式)の2023シーズンが開幕した。新監督に兵藤慎剛氏(平20スポ卒=長崎・国見)を迎え、新たなスタートを切ったア式。新体制が発足してからまだ1カ月という中、関西の雄・関学大との第99回早関定期戦に臨んだ。試合は立ち上がり10分に関学大がカウンターから先制する。追いかける展開となったア式だが、相手のビルドアップに対してなかなかうまくプレスをかけられない時間が続く。それでも時間が経つにつれ修正され、後半に入ると形勢が逆転。ア式が敵陣へと押し込めるようになる。しかし決定機を多くつくる中、最後まで相手ゴールを割ることはできず。新体制・兵藤早稲田の初戦は黒星スタートとなった。
試合に臨む早稲田と関西学院両チーム
序盤、後ろからボールをつなぐ関学大に対して、ア式は前線から積極的にプレスをかけるが、良いかたちでボールを奪うことができない。すると10分に失点を喫する。リードを許した中、ア式は24分、左サイドでボールを受けたMF松尾倫太郎(人2=千葉・八千代)が仕掛け、最後はFW小松寛太(教4=東京・早実)が右足で巻いたシュートを放つがこれは枠の外へ。31分にも再び松尾から、エリア内に侵入したFW駒沢直哉(スポ3=ツエーゲン金沢U18)がシュート。しかしこれは相手DFのブロックに遭い得点とはならず。1点ビハインドで前半を折り返した。
背番号10をつけた駒沢
前半自分たちの時間をなかなかつくれなかった中、「アバウトに入れてもっと前への圧力をかけようとした」(駒沢)とハーフタイムを機により前への意識を強めたア式。後半は一転して敵陣へと押し込めるようになる。また「後半はプレッシャーのところがしっかり整理されてきた」(兵藤監督)と徐々に前線からのプレスもハマるようになり、高い位置での攻撃を繰り広げる時間が続く。59分、両サイドを揺さぶった中、最後はエリア内でDF石川真丸が仕掛ける。これは相手DFに阻まれるが、67分には途中出場のMF東廉(スポ3=清水エスパルスユース)が持ち運び、左サイドの松尾へ。松尾はドリブルからシュートを放つが、相手DFに当たり惜しくも枠の外へ外れる。70分にDF中谷颯辰(基理4=静岡学園)、78分に駒沢が放った強烈なシュートは相手GKの好セーブに防がれる。その後も途中出場のMF平野右京(人4=兵庫・滝川)やMF森山絢太(スポ2=兵庫・三田学園)がサイドから積極的にクロスを供給するが、得点には結びつかず。最後まで1点が遠く、0-1で敗れた。
途中出場ながら攻撃の起点となった東
今季最初の公式戦となった早関定期戦。同時に兵藤体制の初戦ともなったわけだが、白星で飾ることはできなかった。始動してから1カ月、昨季苦しんだ得点力不足の改善、また兵藤体制のエッセンスを注入するという意味でも攻撃のところに力を入れてきた。その中で、特に後半は相手を押し込むところまではいったが、肝心の得点、ゴールは奪えず。「ゴールを決め切れないという昨年からの課題がまだまだ克服できていない」(兵藤監督)といった状況だ。それでも「ハイプレスからのショートカウンターというのは今シーズンの一つの武器としてこれからもやっていける」と中谷。この試合で一つ見せることができた前からボールを奪いに行く姿勢。高い位置でボールを奪い切ることで、攻撃の回数を増やし、必然的に得点機会を増やせる。得点こそなかったが、その取り組みはこの試合にも大きく現れていた。リーグ戦開幕まで後1カ月と本格的なシーズンはすぐそこまで迫っている。1年での1部昇格、2部優勝だけでなく、その先に見据える日本一という目標に向かう兵藤早稲田の戦いはまだ始まったばかりだ。
(記事・写真 髙田凜太郎 写真 大濵愛弓)
※学年は来年度のものです。
★Column/コラム 覚醒の予感
左サイドで仕掛ける松尾
この試合、ボールを持つ度にひたすら仕掛け続けた存在がいた。背番号9をつけたMF松尾倫太郎だ。入部したのは昨年。その後、試合途中からの起用は何度かあったものの、出場機会は限られていた。それでも出場した試合では必ずと言っていいほどサイドで仕掛け続けた松尾。スタメンの座を射止めたこの試合でも、「自分の特徴は仕掛けなので、そこで存在感を示さないと意味が無い」と果敢に相手DFに挑んだ。チームとして手詰まり感もあった前半、数少ないチャンスは松尾の仕掛けから生まれた。後半には際どいシュートも放った。左サイドで幾度となく仕掛けた松尾は、ボールを持つ度に何か起こしてくれそうという期待感をもたらしてくれる。見ている側をワクワクさせてくれる選手だ。だからこそそんな松尾に求められているのは、ゴールやアシストといった結果。結果がついてくればより怖い選手になれることは本人ももちろん分かっているはずだ。今はまだ目に見える結果は残せていない。それでもこの試合左サイドで積極的に仕掛け続け、見ている者をワクワクさせてくれるそのプレーが、今季2部の舞台で暴れる松尾の姿を予感させた。
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 1 | ◎山田 怜於 | 社4 | 神奈川・鎌倉 |
DF | 2 | 石川 真丸 | スポ3 | 名古屋グランパスU18 |
DF | 3 | 中谷 颯辰 | 基理4 | 静岡学園 |
DF | 4 | 泉 颯 | 基理3 | 静岡学園 |
DF | 5 | 佐橋 杜真 | スポ2 | 名古屋グランパスU18 |
MF | 6 | 福井 寿俊 | 文構4 | 東京・国学院久我山 |
MF | 7 | 本保 奏希 | スポ2 | JFAアカデミー福島U18 |
→81分 | 13 | 森山 絢太 | スポ2 | 兵庫・三田学園 |
MF | 8 | 谷村 峻 | スポ2 | FC東京U18 |
→73分 | 18 | 谷口 航大 | 社2 | 山梨学院 |
MF | 9 | 松尾 倫太郎 | 人2 | 千葉・八千代 |
→77分 | 19 | 平野 右京 | 人4 | 兵庫・滝川 |
FW | 10 | 駒沢 直哉 | スポ3 | ツエーゲン金沢U18 |
FW | 11 | 小松 寛太 | 教4 | 東京・早実 |
→61分 | 15 | 東 廉 | スポ3 | 清水エスパルスユース |
◎=キャプテン 監督:兵藤慎剛(平20スポ卒=長崎・国見) |
コメント
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
――今日がシーズンの初戦となりましたが、何かテーマみたいなものを決められていましたか
立ち上げ当初から攻撃というところをフォーカスしてずっとトレーニングしているので、攻撃のかたちだったり得点というところをこだわってやりました。しかし、0-1で負けてしまい、良い流れになりながらもゴールを決め切れないという昨年からの課題がある中で、そこがまだまだ克服できていない部分なのかなと思います。これをしっかりと持ち帰って、またトレーニングからゴールを奪うというところにフォーカスしていきたいです。
――前半は相手の後ろからのビルドアップに対して、なかなかプレスがハマらない時間もありましたがどのようなことを考えられていましたか
相手のやりたいサッカーが下からのビルドアップというところで、何回か良いかたちでやられたなという時もありましたけど、後ろで(ボールを)回されている分には怖くないし、逆にそこで(ボールを)奪ったら点が取れるので。ただ、もう少し思い切ったことをやっても良かったのかなとは思ったのですが、こちら側から言うことは簡単なので、ピッチ内で自分たちで解決させていきたいという意図はあります。そういった部分で後半のところはプレッシャーのところはしっかり整理されてきて、相手のやりたいことをやらせないであったり、体力的にも90分できるようなコンディションが整ってきたなというところでは、相手が疲れている中、自分たちの方が優位性が取れたと思います。それでも最後あそこまで押し込んで決め切れないというのは、勝つ試合、勝ち点を落として自分たちが後半に厳しくなってくるので、しっかり逆転し切って終わる、勝ち切って終わる。勝ち癖がない、勝ち方を知らないなというのがあるので、この1カ月しっかり仕上げをして、良いかたちでリーグ戦に繋げられたらなと思います。
――今もお話にあったように後半は修正された部分もあったと思うのですが、具体的に指示したことはありましたか
ミーティングをする前から自分たちで課題が分かっているなと思ったので、そこに少し付け加えたくらいです。結局後ろでつないでいてもボールを持ってる時間というのはほぼ同じくらいなので、ゴールを奪うところでゴール前でいくらつないでも意味が無いよと、相手の脅威になる攻撃を繰り返すところが大事だよと。それできれいなかたちにこだわらず前進するという推進力を、全体的に生み出せたというところ、プレスのかけどころを自分たちで認識して何回か奪い切ったというところから相手のリズムを潰せたのかなと思います。
――チームの完成度はどれくらいでしたか
まだ30%くらいでしたね。攻撃のところでもう少し怖いことをやりたいので、点を取れないという課題が改善されていなかったり、守備も攻守の切り替えというところではまだまだ自分たちが目指しているところとは程遠かったです。シーズン開幕に100%にするのは難しいと思っている中、年間通して夏くらいに100%に持っていけるように、けど100%に持っていく中でも勝ち切れるようにリーグ戦の初戦はしたいなと思います。
――公式戦という場では兵藤監督自身にとっての初陣となりましたがいかがでしたか
負けからスタートというかたちにはなりました。それでも負けて学んで次に改善できれば良いと思っているので、悪いところは全部出して自分たちで取り組んでいくというところが、この時期は大事なのかなと思います。そういうところでは内容が悪くても勝てるチームというのが強いチームだと思うので、そこにまだまだ達していないと思いますし、そこを目指してやりたいと思います。
――ここからシーズンが始まります。監督自身、どのような1年にしたいですか
僕自身もチャレンジの年というところではあります。けど就任1年目、監督新人というかたちでは言い訳は絶対にしたくないので、1年で昇格させる、優勝して昇格させるというところにこだわりたいですし、学生たちも覚悟を持ってやってくれると思うので、そこに対してこちらもその要求に応えられるように厳しく練習から日本一を取れるようなトレーニングをやって、最後みんなで笑って終われるようにしたいです。
山田怜於(社4=神奈川・鎌倉)
――シーズン初戦を振り返っていかがでしたか
兵藤新監督になってやってきた中で、結果が出なかったというのは反省点としてあります。その中で自分たちがやっている崩しなど、昨年と比べて自分たちのやりたいことがやれている実感も出てきて、そこからいかに完成度を高くするのか、それから実際に点が入らないという課題をどう改善していくのかという状況が今後関東2部で戦っていく中であります。1年でどうやって1部に戻るか、それから総理大臣杯やインカレで日本一を取れるかというところにどれだけ自分たちが近づけるか、この敗戦を糧にしてやっていければなと思います。
――2月に兵藤監督が就任されてから取り組んできたことが出せたなという感覚ですか、それともまだまだだなという感じでしたか
正直なことを言うとまだまだだなというのはあります。やっぱりフィジカルのところとか、兵藤監督を迎えて走りだったり基本的なところの基礎上げをやっている中で、後半を見ていれば強度を出してセンターバックが前に出て取りに行く姿勢とかを見せれたかなと思いますが、それが前半からは正直なところできていなかったです。そういった始まりのところからの緩さというのが実際に出てしまっているので、そこはやっぱり自分たち4年生が中心となってやっていかなければならないと思います。
――ご自身のプレーの感触はいかがでしたか
自分自身としては、昨年の関東リーグの最終節で初めて関東リーグに出場したのですが、その際に自分自身が公式戦の雰囲気にのまれてミスだったりが多く出てしまいました。今年シーズンが始まってからAチームで出れるようになっている中で、自分自身の安定感だったり、チームに対するコーチングだったりそういったものが自分の中で安定してきてるなという実感はあります。そういったことをしっかり続けて、自分自身主務というところもやっていて、運営とかもやっていますけど、自分自身がまず第一にやるべき場所は選手というところで、そこもやりながらしっかり主務もやって、ピッチ内外で支えていければなと思います。
――チームのラインが高い中で、ラインの裏にきたボールに対して積極的に飛び出して対応されていたシーンもありましたが、意識されていましたか
チームで今やろうとしているところがまさにハイプレスというところで、どうしてもハイラインになってしまいます。そこはキーパー陣も兵藤監督から言われているので意識してやっているところになります。
――試合途中では精度の高いパントキックなども見られましたが、キックという持ち味は出せましたか
自分自身の強みというのがキックのところだったりビルドアップのところなので、そういったところは今後も出していけるようにしたいなと思います。
――同じGKヒル袈依廉(スポ3=鹿児島城西)とのポジション争いも激しくなってくると思いますが
やはり袈依廉の強みになってくるのは身長があってハイボールの処理であったり、そこは絶対的な安定感があると思います。じゃあそこに対して自分が勝てるように、そこに対して自分自身もアプローチしていきます。加えて自分自身が袈依廉以上にやれること、ディフェンスへのコーチングだったり先程も言わせていただいたキックのところだったりとか、そういったところを自分の中で最大限に伸ばすことで、最終的にチームに還元できるものの最大値を取れればいいのかなと思います。
――先程の話にもあったように、選手と主務との両立という難しさもあると思うのですが、どのようにやっていきたいですか
自分自身も主務として兵藤新監督を迎えるにあたって、さまざまな調整やOBとの会話も増えています。その中で自分自身が一番感じるのは、やっぱりピッチ内だけで戦うというのは正直難しい。実際に昨年度もあったと思うのですが、ピッチ内外のつながりみたいなところが昨年度は少なかったなと思うので、その役割を自分自身が選手としても主務としても担っている以上はそこを最大限改善して、OBの方だったり、早稲田に関わっている人の力を借りて、早稲田としての力を出して、それが1部昇格だったり日本一という結果につながればいいのかなと思います。
――大学最後の年となる今年、2部の戦いとなり難しいところもあると思いますが、どのような1年にしたいですか
まずはやっぱり自分たちがやってきたことを最大限出すこと、そして結果にこだわるというところを自分は意識していきたいなと思います。
中谷颯辰(基理4=静岡学園)
――シーズン初戦を振り返っていかがでしたか
兵藤監督になってまだ守備ところとかはあまり落とし込まず、攻撃のところを中心にやっていた中で、点が取り切れなかったというのは去年からの早稲田の課題だと思います。特に後半は相手の陣地でサッカーをしていたので、取り切れなかったところは今後もっと突き詰めていかなければいけないところだと思いますし、前半の失点のところとかは逆サイドが絞りところとか、全員が戻って守備するという意識を持ってやっていかないと良いサッカーをしていても勝ち切れない。1失点が重く響くというところをもう一度全員が捉えて、前半から後半の強度でやり続けられるベースというものを後1カ月つくっていければなと思います。
――前半は相手がつないでくる中で、なかなかプレスがはまらない時間もありましたが、ピッチ上ではどのようなことを考えていましたか
やっぱり前半の半分くらいまでは、相手の思うように持たれていた中で、徐々に中でのコミュニケーションを重ねて相手のGKにボールを持たせてロングボールを蹴らせればチャレンジできるというところはある程度共通認識ができていました。それが前半の最後の方からできて後半もそれでいこうという認識はつくれたので、修正力というところは去年よりもついたと思います。それでも前半のもう一個早い段階で、ハーフタイムじゃなくて試合中にどう修正して強度を出せるかというのはやっていかないといけないと思います。
――試合中の修正は監督から何か指示があったのか自分たち主導で行ったのかどちらでしたか
兵藤監督はどちらかというと攻撃のアドバイスとか、攻撃のところにこだわっている監督だと思うので、守備のところだったら、自分だったり山田が中心となって声をかけて、狙いを定められたかなと思います。
――得点こそ奪えなかったものの、攻撃で押し込むかたちをつくることができたのは一つやってきたことが出たと思いましたが
去年の最後の拓大戦あたりから来年はハイプレスをしたいという自分たちの学年の考えもあって、徐々にチームの中に落とし込めたかたちでもあったので、ハイプレスからのショートカウンターというのは今シーズンの一つの武器として軸としてこれからもやっていけるものだと思います。それが公式戦というところで負けてはしまいましたけど、プラスの要素ではあると思うので、自信を持って一年間突き詰めてやっていきたいなと思います。
――今日は中谷選手自身が積極的に声を出されているなという印象を受けましたが、意識されているところはありましたか
去年や一昨年から試合に出させてもらっていますけど、やっぱり上級生がいて自分がいてとやっていた中で、去年後ろの選手がごっそり抜けてしまいました。自分はセンターバックをやっている中で、リーダーシップだったりこれまで経験してきたものを発信しながらチームを盛り上げていかないといけないという責任感が自分の中に出てきたので、そういったところは意識してやれている部分でもありますし、チームを動かすというところをもっとやっていきたいなと思っています。
――大学最後の年となる今年に向けての意気込みをお願いします
2部に落ちてしまいましたけど、兵藤さんを迎えて新たな早稲田として、より2部優勝だけじゃなく歴代最高勝ち点を取っての優勝。後、2部ですけど日本一というところをチームとして掲げている以上は夏の総理大臣杯もしっかり予選から勝ち上がって全国に出て優勝して、冬のインカレというところまでしっかりと見据えていけるよう、シーズン前もう一個強度を上げてやっていきたいなと思います。
駒沢直哉(スポ3=ツエーゲン金沢U18)
――シーズン初戦でしたがどのような思いで臨まれましたか
今シーズン初の試合の中、兵庫への移動だったり、関学さんが素晴らしい環境をつくってくれて、本当に公式戦同様に臨めて、天皇杯やリーグ戦が始まる1カ月前にこんな経験ができてすごく良かったと思います。
――前半はなかなか自分たちの時間をつくることができませんでしたが、振り返ってみていかがですか
やっぱりいつもやらない相手ということで、相手のスタイルだったり特徴をつかむのが遅かったというのが良くなかった部分だと思いますし、相手をつかみきれなかった中であのかたちで失点してしまったのがもったいなかったなと思います。
――後半は修正された部分が多かったと思いましたが、監督からの指示や自分たちで変えたことは何かありましたか
つなぐ相手に対して自分たちもつなぎにいこうとしていたのですが、今日のグラウンド環境や前での強みが生かせると思ったので、どちらかというとアバウトに入れてもっと前への圧力をかけようというのがハーフタイムにありました。それを遂行できて後半あれだけ攻められたというのは、変えれたことは良かったのですが、そこで点は取れなかったし、変えることを前半からできれば勝ちに近づけたかなと思います。
――ご自身としてもシュートチャンスが多くあった中で無得点に終わってしまい悔しい思いもあると思いますがいかがですか
前半がシュート3本なのに対して、後半は5、6本打てたと思います。ハーフタイムでシュート本数を増やそうという話があった中で、それはできましたけど、結局どれだけ打っても決めないと意味ないですし、自分自身2回くらいチャンスがあった中、そこを決めないとチームを勝たせられないなと思うので、改善していきたいです。
――新体制初戦としての手応えはいかがでしたか
もちろん確実に積み上がってきているものはあると思いますけど、勝ち切るという部分が今一番大事になってくると思うので、そこでまだ満足できる状況じゃないです。もっともっと上にどん欲にいかないと去年みたいになってしまうと思いますし、1部昇格という目標を掲げている中で追求していかないといけないと思います。
――個人としての今シーズンの目標は
個人としては得点王を狙っていて、去年は後半戦に少し点を決められましたけど、1部の得点王と5点差あったので、2部では断トツで得点王になれるくらいを目指していきたいです。
――1年間で成長していきたいところは
もっとチームを勝たせられる選手に、自分さえいれば早稲田は勝てるという選手になっていきたいと思います。
松尾倫太郎(人2=千葉・八千代)
――シーズン初戦となりましたが、どのような思いで臨まれましたか
自分は去年もそんなに試合に出れていなかったので、もっと結果を残して 、良いスタートを決めたいという気持ちで臨みました。
――サイドで仕掛けるシーンが多くありましたが、ボールを持ったら迷うわず仕掛けようと思っていましたか
やっぱり自分の特徴は仕掛けなので、そこで存在感を示さないと意味が無いので、とりあえず仕掛けようとしました。
――監督が変わってから初戦でしたけど、サイドでの攻撃の手応えはいかがでしたか
サイドに張って、仕掛ける自分の特徴を生かすようにとは常々言われています。去年とはサッカー的にやり方も変わっていて、サッカー面でもっと深いところまで教えていただけるので、まだシーズン始まってすぐですけど、どんどん良くなっていくのかなと思います。
――サイドのポジションは競争が激しくなってくると思いますが
左サイドでは自分が一番仕掛けられると思うので、他の選手もいろいろな特徴がある中、左サイドでスタメンを取れるようにしたいです。
――今季これからの2部の戦いに向けての意気込みをお願いします
絶対に一年で1部に戻って、来年は100周年ですし、みんなで関東優勝したいなと思います。