23日、J1・清水エスパルスがDF監物拓歩(スポ4=清水エスパルスユース)の来季新加入内定を発表した。今シーズンの早大からはMF小倉陽太(スポ3=横浜FCユース)、MF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)に続き3人目、4年生からはプロ内定第一号となった。
アミノバイタルカップ2022城西大戦でボールを前線へ運ぶ監物
高いキャプテンシーと左足の正確なキックで最終ラインからチームを支える監物。188センチの恵まれた体格を生かしたプレーも特徴的で、圧倒的なスケールを誇る大型センターバックだ。昨シーズン1年間をケガで棒に振ったが、今季第6節の明大戦で待望の復帰。これまで不安定だったディフェンスラインに安定感をもたらし、チームの連敗ストップに大きく貢献した。
ケガの影響もあり、焦りもあった中でのプロ内定に「ホッとした」と率直な気持ちを口にした監物。「いろいろな人から『清水でプレーしているのを見たい』と言われるので、そうやって自分を応援してくれる人がいるクラブに帰れるというのは自分にとってすごいメリットだと思っている。恩返しができるのであれば自分にとってうれしい」とクラブに対する思いは熱いものがある。
最終ラインでボールを回す監物。ケガから復帰後は全試合フル出場とチームの中心として欠かせない存在となっている
清水エスパルスは、1993年よりJリーグに参戦している名門クラブ。近年は下位に沈み苦戦を強いられているものの、立田悠悟や鈴木唯人など若くしてチームの中核を担う選手が多く所属している。また、昨年までア式蹴球部に所属したFW加藤拓己(令4スポ卒=現SC相模原)も今季はJ3・SC相模原にレンタル移籍中だが保有元は清水エスパルスであり、来期以降の2人の共闘にも期待がかかる。
チームメイトへ指示を出す監物。今季はキャプテンマークを巻く姿も度々見られる
「エスパルスで活躍して代表に入って、海外に行けたら」とサッカー選手としての未来を見据える監物。「自分を成長させてくれたクラブでもあるし、自分のサッカー人生を豊かにしてくれたクラブ」である清水エスパルスで、まずはプロでの第一歩を刻んだ。
(記事 栗田優大、写真 栗田優大、前田篤宏、水島梨花)
◆監物拓歩(けんもつ・たくむ)
2000(平12)年6月2日生まれ。188センチ。清水エスパルスユース出身。スポーツ科学部4年。関東大学リーグで、1部通算25試合出場。