第36回デンソーカップ福島大会、大会二日目。午前中はグループAの第二節が行われ、U―20全日本大学選抜と東海選抜、関東選抜Bと日本高校選抜がそれぞれ対戦した。早大からは、U―20全日本大学選抜にDF森璃太(スポ3=川崎フロンターレU18)、MF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)、MF小倉陽太(スポ3=横浜FCユース)、MF安斎颯馬(社2=青森山田)が、関東選抜BにGKヒル袈依廉(スポ2=鹿児島城西)、MF山下雄大(スポ4=柏レイソルU18)が選出されている。
U-20全日本大学選抜と東海選抜の一戦。森は左サイドバックで先発起用された。試合は24分、右サイドのコーナーキックからFW近藤慶一(名古屋学院大)が強烈なヘディング弾を沈め、東海選抜が先制。追う展開となったU-20全日本大学選抜は攻勢を強める。すると37分、左サイドから中に切り込んだMF角昂志郎(筑波大)が右足を振り抜き、ゴール左隅へと決まる見事な同点弾を放つ。逆転を目指すU-20全日本大学選抜は後半から植村を投入。その植村は、的確なポジショニングと正確なパスの配給でチームに良いリズムをもたらした。83分には安斎を投入するなど、勢いのある攻撃を続けたU-20全日本大学選抜であったが、最後までゴールを奪うことはできず。1-1のまま試合終了となった。この試合フル出場を果たした森は献身的な守備を見せたほか、セットプレーではキッカーを任されるなど攻撃面でも存在感を発揮。豊富な運動量でチームに貢献した。小倉はベンチ入りするも、出場機会はなかった。
積極的な攻撃参加を見せる森
同時刻に行われた関東選抜Bと日本高校選抜の対戦。序盤は関東選抜Bがボールを握る展開が続くが、日本高校選抜も粘り強い守備を見せ決定機を作らせない。試合が動いたのは31分。コーナーキックからDF平松航(立正大)が頭で合わせ、関東選抜Bが先制に成功。セットプレーのチャンスを確実に得点に繋げた。しかしその後、日本高校選抜も徐々に前への推進力を強めていく。すると44分、左サイドからMF大迫塁(神村学園)の鋭いクロス。そのクリアボールにFW松永颯汰(静岡学園)がダイレクトで合わせ、前半のうちに同点に追いつく。後半、日本高校選抜はMF藤森颯太(青森山田高)を投入。さらに78分にはDFチェイスアンリ(尚志高)をFWとして起用するなど攻勢を強めるが、得点には至らない。一方の関東選抜Bも、最後まで追加点を上げることはできず。こちらも1-1のドローゲームとなった。この試合にヒルはフル出場。失点こそしたものの、試合を通じて安定したキックとセービングを見せ、力強い声掛けでチームを鼓舞した。山下は、ベンチ入りしたが出場機会はなかった。
声でチームを鼓舞するヒル
午後にはグループBの第二節が行われ、早大から柴田徹主将(スポ4=湘南ベルマーレU18)、西堂久俊(スポ4=千葉・市立船橋)の二名が選出されている関東選抜Aはプレーオフ選抜と対戦した。
試合は前半から動いた。22分、ロングボールからの落としに走り込んだDF相澤佑哉(駒大)が豪快に左足を振り抜き、関東選抜Aが先制。37分にはMF水野颯太(桐蔭横浜大)がPKを確実に沈め、関東選抜Aがリードを2点に広げる。さらに59分、コーナーキックからDF山﨑大地が見事なボレーシュートを決めて3-0とした。一矢報いたいプレーオフ選抜は68分にコーナーキックから一点を返すが、反撃もここまで。関東選抜Aが3-1で勝利を収めた。この試合西堂は77分から右サイドでプレー。短い出場時間ながら、ボールを持てば果敢に突破する姿勢を見せた。柴田は出場しなかった。
果敢な突破を見せる西堂
(記事 安岡隼人 写真 前田篤宏、安岡隼人)
※学年は来年度のものです。