最高のプレゼントがファンの元に届いた。25日、GK山田晃士(社4=浦和レッズユース)が、J2・ザスパクサツ群馬に来季加入することが発表された。同時刻にDF阿部隼人(社4=横浜F・マリノスユース)のザスパクサツ群馬加入内定も発表。大学の4年間を共に過ごしチームをけん引した2人が、揃ってJの舞台への切符を掴んだ。
アミノバイタル杯立大戦でPKをストップする山田
高いシュートストップ能力に定評のある山田。昨季は前半戦、スタメンのポジションを勝ち取るも、チームの不振と共にポジションを明け渡し悔しい日々を過ごした。迎えた今季、早大の絶対的な守護神としての地位を確立。アミノバイタル杯準々決勝でのPK戦ではPKストップを成し遂げ、チームを第2位へと導いた。さらには関東大学リーグ戦においてもスーパーセーブを連発。大躍進を果たす早大のゴールの番人として君臨している。
「(チームメイトが)勝ってうれしそうな顔をしているのを見るのが好き」と語る山田。共に戦う仲間の笑顔こそが、山田を突き動かす原動力なのだという。試合前の円陣では大きな声でチームを鼓舞する姿も印象的。早大きっての『熱き漢』である。
正確なフィードでも存在感を示す
ザスパクサツ群馬は2005年にJリーグに加入。2017年にはJ3降格を余儀なくされるなど苦しい戦いが続いた。2018年に布啓一郎氏が監督に就任しチームを立て直すと、2019年にはJ2への昇格を勝ち取り、今季はJ2で20位の成績を収めた。応援スタンドで湯もみの衣装を着た『湯もみ娘』が、湯もみ板を手に応援するシーンは名物だ。
これからの躍進に期待のかかるザスパクサツ群馬。『日本をリードする存在』を掲げる早大ア式蹴球部から羽ばたく2人が、『早大コンビ』で群馬・草津の街を盛り上げる。
(記事 橋口遼太郎、写真 初見香菜子、手代木慶)
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◆山田晃士(社4=浦和レッズユース)
1998(平10)年12月31日生まれ。181センチ、82キロ。浦和レッズユース出身。社会科学部4年。