JR東日本カップ2019 第93回関東大学リーグ戦 第19節 | ||||
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早大 | 2 | 1-0 1-3 |
3 | 中大 |
【得点】 (早大)23’栗島 健太、83’梁 賢柱 (中大)63’高窪 健人、67’宮城 和也、70’大久保 智明 |
関東大学リーグ戦(リーグ戦)第19節、前節流通経大との直接対決に敗れた(●1ー3)早大は、中大と対戦した。23分にMF栗島健太(社4=千葉・流通経大)のゴールで幸先よく先制し、リードして前半を終える。しかし後半、中大の戦術変更に対応し切れずに押し込まれると、63分の失点を皮切りに7分間で3失点。一気にスコアをひっくり返され、2点を追いかける展開を強いられる。反撃も途中出場のFW梁賢柱(スポ3=東京朝鮮)による1点にとどまり、2ー3で敗戦。この結果、降格圏との勝ち点差は1に縮まり、同時に全日本大学選手権(インカレ)出場の可能性も消滅した。
得点を決め喜び合う栗島と藤沢
し烈なインカレ出場権争いを繰り広げる中大は、突破力のあるFW大久保智明(3年)とFW鈴木翔太(1年)を両ウイングに配置。アンカーに据えられたMF中村亮太朗(4年)が配球役を担い、強力なサイドアタックを中心に攻撃を仕掛ける。しかし早大は、ボールを握られることを想定した上でこれに対応。4バックの素早いスライドで要所を抑え、大久保をゴールから遠ざける。司令塔の中村には常にFW鈴木郁也(社3=FC東京U18)が付いてパスコースを限定し、決定的な仕事をさせなかった。
「ゲームが切れたタイミングでゴールに向かう」(外池大亮監督、平9社卒=東京・早実)。中大に思うような攻撃をさせないまま迎えた23分、敵陣深くでスローインを得ると素早くリスタート。これを受けた鈴木郁が素早くボックス内へ速いボールを送り、MF藤沢和也(商4=東京・早実)がシュートを放つ。一度はポストに弾かれたが、こぼれ球に反応した栗島が冷静に無人のゴールへ流し込み、鮮やかに先制点を奪った。
その後も高いポゼッションを誇る中大の攻撃に、粘り強い守備で対抗する早大。27分、ゴール前の混戦から浴びた決定的なシュートもGK上川琢(スポ2=湘南ベルマーレユース)のビッグセーブで事なきを得る。時計の針が進むにつれ、中大もDFラインの裏を突こうとシンプルな縦パスを織り交ぜてくるが、上川が見せる果敢な飛び出しがDFに勇気を与え、ハイラインを維持。DF大桃海斗主将(スポ4=新潟・帝京長岡)やDF牧野潤(スポ4=JFAアカデミー福島)の出足鋭いパスカットに一役買った。結局前半に浴びたシュート数はわずか2本。思惑通りに試合を進め、45分間を終えた。
失点後悔しい姿を見せる早大
後半開始と同時に、中大はボール保持時の陣形に変化を加える。大久保がスタートポジションを下がり目に修正し、中村はサイドバック気味の位置から攻撃の一歩目を担った。一方の早大は「後半に入って8番(大久保)が内側(のポジション)を取ったり、背後からアクションを起こしたりするようになって、それに対する修正ができなかった」(DF大里優斗、社4=鹿島アントラーズユース)。大外からゴール付近へ侵入を繰り返す大久保の対応に手を焼き、徐々に劣勢に立たされる。すると63分、大久保に大外からドリブルで内側に侵入され、DFの間に決定的なスルーパスを通される。これに反応したFW高窪健人(3年)に冷静にゴールへ流し込まれ、試合を振り出しに戻された。
同点ゴールを契機に重心が後ろに傾き、その後も多くのピンチを迎えた早大。67分には右CKをMF宮城和也(4年)に完璧に合わされ、あっという間に試合をひっくり返される。直後のリスタートでは不用意なロブボールをあげてしまうなど、ピッチには明らかに動揺が走っていた。早大も前線の活力を取り戻そうと69分にFW加藤拓己(スポ2=山梨学院)と梁を投入するが、交代直後の70分。DFの間のスペースをパスでつながれてボックス内への侵入を許すと、クロスボールの対応を誤った末、大久保にボレーシュートを叩き込まれる。同点に追い付かれてからわずか7分間で2点のリードを許し、試合の行く末をほぼ決定づけられた。
それでも83分、ゴール前の混戦から梁が2試合連続となる得点を挙げると、その後はFW杉田将宏(スポ2=名古屋グランパスU18)が再三バイタルエリアでボールを引き出すなど反撃への気運を高めた。アディショナルタイムには加藤の左サイドへの展開から決定機を迎えるが、MF金田拓海副将(社4=ヴィッセル神戸U18)のシュートは惜しくも枠外へ。終盤の猛攻も実らず、手痛い連敗を喫した。
同会場で行われた第2試合では、11位・流通経大と3位・筑波大が対戦。MF山口大輝(4年)のゴールを守り切った流通経大が接戦を制し、勝ち点を17とした。この結果、早大と2部降格圏の勝ち点差は1まで縮まり、残留へ向けていよいよ後がなくなった。
「今のチームは結果にとらわれて雰囲気が浮き沈みしてしまう」という藤沢の弁は、チームが抱える最大の課題を正確に言い表している。前半にプラン通りの試合を展開しても一度形勢を覆されたが最後、後ろに重くなって劣勢を跳ね返すことができなくなる。現にこの日も相手が加えた変化に対する修正で遅れをとり、わずかな時間で複数失点。その後も相手に押し込まれ、梁の得点が生まれるまで反撃の糸口すらつかめない時間が続いた。残留争いに身を置いているという現実が、試合を重ねるごとに選手たちに重くのしかかっている印象だ。それでも時間は待ってはくれない。リーグ戦もいよいよ佳境に突入。次節からは、天皇杯全日本選手権でJクラブ相手に快進撃を演じた法大と、圧倒的な強さで関東王者となった明大との連戦を控えている。シーズンの最終盤に最大級の試練を迎えることとなった早大ア式蹴球部だが「立ち止まっている暇も下を向く暇もない」(大里)。「1試合1試合、『勝てる』と思える取り組みを1週間ですること」(外池監督)を貫き、何としてもこの苦境を乗り越えて欲しい。泣いても笑っても残り3試合。エンジイレブンは今一度チームスローガンの『ドライブ』を体現し、『歴史的残留』へ向けて覚悟を示す。
スターティングイレブン
(記事 森迫雄介、写真 橋口遼太郎)
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 31 | 上川 琢 | スポ2 | 湘南ベルマーレユース |
DF | 2 | 牧野 潤 | スポ4 | JFAアカデミー福島 |
DF | ◎3 | 大桃 海斗 | スポ4 | 新潟・帝京長岡 |
DF | 5 | 杉山 耕二 | スポ3 | 三菱養和SCユース |
DF | 12 | 大里 優斗 | 社4 | 鹿島アントラーズユース |
MF | 10 | 金田 拓海 | 社4 | ヴィッセル神戸U18 |
MF | 4 | 鍬先 祐弥 | スポ3 | 東福岡 |
MF | 14 | 藤沢 和也 | 商4 | 東京・早実 |
→75分 | 8 | 杉田 将宏 | スポ2 | 名古屋グランパスU18 |
MF | 7 | 栗島 健太 | スポ4 | 千葉・流通経大柏 |
MF | 11 | 神山 皓亮 | 商4 | 栃木・真岡 |
→69分 | 35 | 梁 賢柱 | スポ3 | 東京朝鮮 |
FW | 24 | 鈴木 郁也 | 社3 | FC東京U18 |
→69分 | 9 | 加藤 拓己 | スポ2 | 山梨学院 | ◎=キャプテン 監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実) |
関東大学リーグ戦1部 順位表 | |||||||||
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順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | 明大 | 52 | 19 | 17 | 1 | 1 | 43 | 10 | +33 |
2 | 桐蔭横浜大 | 40 | 19 | 12 | 4 | 3 | 34 | 19 | +15 |
3 | 立正大 | 30 | 19 | 9 | 3 | 7 | 37 | 22 | +15 |
4 | 筑波大 | 30 | 19 | 9 | 3 | 7 | 29 | 21 | +8 |
5 | 法大 | 29 | 19 | 8 | 5 | 6 | 27 | 19 | +8 |
6 | 順天堂大 | 28 | 19 | 8 | 4 | 7 | 22 | 22 | ±0 |
7 | 中大 | 27 | 18 | 8 | 3 | 8 | 25 | 27 | -2 |
8 | 駒大 | 21 | 19 | 6 | 3 | 10 | 17 | 35 | -18 |
9 | 専大 | 20 | 19 | 6 td> | 2 | 11 | 32 | 50 | -18 |
10 | 早大 | 18 | 19 | 5 | 3 | 11 | 22 | 35 | -13 |
11 | 流通経大 | 17 | 19 | 5 | 2 | 12 | 20 | 33 | -13 |
12 | 東洋大 | 12 | 19 | 3 | 3 | 13 | 15 | 30 | -15 |
※第19節終了時点 |
コメント
外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)
――先週の敗戦(流通経大戦、●1ー3)からどう切り替えてきましたか
残留に向けてのプレッシャーや自分たちの状況などを踏まえて、目に見えないものと向き合わなければいけないということを認識し、積み重ねるべきところの確認を細部までしっかり共有してきました。この1週間のつくり方は『この試合に勝つ』ということに向き合い、そのための空気や状況をみんなでつくれていたと思うので、この試合に入るまでの手応えは非常にありましたし、現に前半はほぼ自分たちの狙い通りの展開で攻守ともに進められました。前節の反省を生かして徹底しきること、時間帯に応じたプレーやゲーム運びはほぼパーフェクトにできていました。なので後半の15分のところでのほころびというのが(悔やまれる)。ただそれも含めて我々の力なのかなと感じています。
――相手にボールを握られることを想定した上で、どのように推進力を出そうとしていましたか
サイドバックにボールを持った状況の中でどうやってサイドハーフを生かすかというところで、トップ下(栗島)やトップ(鈴木郁)を絡めて攻めていくかたちを考えていました。あとはセットプレーの練習はかなりしましたし、プレーが切れたタイミングでゴールに向かっていくところの意識はさせていました。ゲームプラン的には前半は失点をしないというところを軸にしていたので、両サイドの高いところにボールを置いて、そこから押し込むというプランでした。
――ハーフタイムにはどのような言葉をかけましたか
前半の良い流れを継続しようというのが一つ。ただ当然このまま守備ベースだと苦しくなるので、選手交代で前線のどこかにポイントをつくったり、守備のほころびが出てくる前にフレッシュな選手で機動力をあげるということは意識していました。実際8番(大久保智明)が入ってきた時に、前半は縦に切って前に入らせないということを徹底できたのですが、後半のあのシーン(同点ゴール)では、入られてしまいました。あのかたちは一番警戒していただけに、ピッチ内でもショックというのはあったと思います。
――相手は後半から攻め方を変えてきたと思いますが、ベンチから見ていていかがでしたか
かたち自体はあまり変わっていなかったと思いますが、相手の5番(MF中村亮太朗)がボールを持つようなケースが増えてきて、それは後半に入るにあたってすごく注意をしていました。前半から5番に配球をさせないような追い方をしていましたが、後半に入って彼が外に開いたり、サイドバックの位置に降りたりしていたので、そこを警戒するようにとはかなり強く言っていました。しかし、そこからの直接的な攻撃ではありませんでしたが、実際に前へ入られてしまったという意味でいくと、左サイドの守備のほころびが、ボディーブローのように効いてきた時に使われたのかなと思います。
――同点ゴールを許してしまってからは立て続けに失点を重ね、空気が重くなっていきました
プレーしているメンバーも分かっている上で、そういう状況が生まれているので、非常に苦しいなと。あまりそういう時に「4年生が〜」というような話は出したくないのですが、そういう状況の中でどうしなければならないかという経験を一番している最上級生たちが、立場含めて経験値などを(還元するべき)。今年のチームの弱さがそこに出てしまっているというのは率直に思いますね。
――試合後に今井選手から4年生についてのお話があったとうかがいましたが、率直にどう思われましたか
4年生自身が今季始まってからずっと向き合ってきた中で、少しごまかしながらやってきた部分はあったと思うし、確固たるところまではきていなかったと思います。ここまでしのいできて、またここでストレスがかかる中で、いよいよ真価が問われる場面になったと率直に思います。今までなら何とか乗り越えられた領域だったと思いますが、ここからはさらに大きな(負荷が)かかってくると思いますし、まだそこに耐えきれていないんだろうなというのは、見ていてすごく思います。
――残留争いに身を置いているからというのもあるのでしょうか
それしかないと思います。「現実的に」とは言いながらも、自分たちが置かれている状況を本当に現実的に捉えられたのは、『この試合に勝てば、自分たちは残留できる』と初めて思ったはずの前節だと思うんですよ。
立正大に良いかたちで勝って、「次の試合で勝てば残留が見える」という試合で敗戦し、あそこで起きたことが我々にとって今年最後のハードルだと思います。もっと強いパワーというか、もう一段階変わらなければいけないという環境になったと思うので、僕は非常に意味がある厳しさだと思うし、これを乗り越えて是非たくましくなって欲しいので、おそらく多分彼らにとっては初めて向き合う場面だと思うので、ここでの姿、取り組む姿勢もそうですし、残り3週間の過ごし方というのが、学生にとって大きな学びであり経験になると思うので、とにかく現実から逃げず、かつ冷静に分析もして、自分たちの現状を見つめることが、残り3試合の勝敗を分けるポイントになってくると思うので、そこを明確にしたいです。もしかしたらそこがメンバー選考の基準になりうるし、ストレスがかかった中で、やれる選手とやれない選手は見えてくると思うので、そこはしっかりやっていきたいと思います。
――残り3試合、残留争いも佳境に入り、いろいろなものが目に入ってきてしまう段階だと思います。どのように戦っていきますか
残り3試合で我々がやれることは、1試合1試合をしっかり勝てるというような状況、そう思える取り組みを1週間でしっかりすることです。戦術や分析はもちろん、当然気持ちやコンディションの部分を突き詰めて残り3週間、しっかり取り組むということしかないと思います。その先に得られる結果、ということでしかないし、少なくとも3勝すれば我々が得たい成果は得られるので、それに向けて今からしっかりやるということでしかないですね。
DF大里優斗(社4=鹿島アントラーズユース)
――前節の敗戦を踏まえて、どのように準備をしてきましたか
まずは、セットプレーのところで失点が後期に入って多い中で、そこを集中的に取り組んだのが一つ大きなことです。でもきょうセットプレーで失点してしまったというのは、まだ改善が必要なところなのかなと思います。あとは残り4試合ということで、一体感だったり、総力戦だったりというところをチームとしてテーマに掲げて、この1週間準備してきました。
――前半相手の右サイドの攻撃に耐えましたが、後半FW大久保智明(3年)選手を起点に3失点しました
前半はある程度自分たちが準備してきた中での相手のかたちだったのでうまく対応できたのですが、後半に入って8番が内側をとったり背後からアクションを起こしてきたりしてきて、それに対する修正ができなかった間に失点をしてしまい、その流れを引きずったのが大きな要因だと思います。やっぱり後半相手が変わってきたところでの修正をもっと早くすべきだったと思います。
――失点した後にピッチ内の雰囲気は落胆したように感じられましたが、いかがでしたか
ピッチの中の雰囲気はそこまで落ちているとは自分は感じなかったのですが、外から見ている人たちがそう感じたのなら、そういう雰囲気がまだあるってことですし、今シーズンずっとある課題です。ピッチ上でやろうとしてもなかなかそう上手く還元できないというのが、チームがいい方向にいかない要因の一つかなと思います。
――FW今井悠太郎選手(文構4=東京・高輪)が試合後にチーム全体に向けて話をされていました
ピッチの中にいる選手が試合を決めるのはもちろんだけれど、選手が得点したから盛り上がって、失点したから落胆してという、一個一個の事象に対して浮き沈みしている。結局後手に回っていて、自分たちからアクションをなかなか起こせていなくて、自分たちがこうしたいというのを一貫して持てていないということが課題だと。ピッチ上にいる選手もスタンドにいる選手も、彼自身(今井)も含めてそれを表現できていないと言っていました。もちろんあいつの言う通りですし、本当にチームでそこを改善していかないといけないと思います。みんなやろうとしているのですが、やろうとする姿勢だけじゃなくて、失点した後のピッチ上の空気とか、結果として表現できるところまでつなげていくことが残り3試合で大事なことかなと思います。
――連敗でこれからますます厳しい戦いになりますが、どう切り替えますか
本当に泣いても笑ってもあと3試合しかなく、立ち止まっている暇も下を向いている暇もないので、やるしかないと思っています。気持ちや根性論になるのは嫌だけれど、まずはそこから入っていかないと。いくら戦術とかいろんなことを準備してきてもそこが一番大事だと思うので最後の球際のところを始め、しっかりやり切って残りの3試合を戦い、絶対残留できるように準備したいと思います。
MF藤沢和也(商4=東京・早実)
――前節の敗戦からどのように準備してきましたか
スタメンを見ても4年生が多いなかで立ち上がりが悪かったので、入りの部分はまず徹底して戦うところだったり、前にドライブしていくところをやっていったりしたら、前半はうまく先制して焦れずにしっかり守れました。けれど後半は間が空いてきてしまって、スキが生まれたのかなと思います。
――守備に回ることが多かった前半は何を意識していましたか
試合が始まる前から、相手にボールを持たれる時間が多くなるということは予想していたので、そこはしっかり横のスライドだったり、中に入ってきたボールをしっかり奪ったりして我慢してみんなでやれたのかなと思います。
――後半は前線でキーマンになっていましたが、何を意識していましたか
苦しい時間帯が多かったので、取り返すためにも裏でボールをとって起点になれればよかったのですが、結構相手のリズムになってしまったのは個人的には課題だと思っています。
――失点した後に落胆した雰囲気はありましたか
試合後にメンバーに入っていない今井からも言われたのですが、やっぱり一個失点して、もう一回また失点して沈んで、自分たちが賢柱のゴールで決めたらまた上がって、結果にとらわれてチームの雰囲気が上下してしまうのは良くないです。自分のような4年生がもっと失点しても切り替えてやっていく雰囲気を出さなければいけなかったかなと思います。
――連敗して厳しい戦いになりますがいかがですか
下を向いている暇はないと思うので、残り3戦で勝ち点7をとるためには一個一個勝ち点3を取らなければいけません。なので切り替えて、また来週のメニューからやっていきたいと思います。
FW梁賢柱(スポ3=東京朝鮮)
――きょうの試合、ベンチからご覧になってどのように感じていらっしゃいましたか
きょうは絶対に負けられないという試合がここ数試合続いていますが、きょうは特に負けられないという雰囲気があしました。先制点をしっかり取れていい流れで前半終われたのですが、後半自分たちの課題であるセットプレーとか、やられてはいけないということがわかっているのにやられてしまうというのがモロに出た試合かなとベンチで感じていました。
――途中投入の際にはどのような声をかけられて試合に入りましたか
とりあえず自分は「ドライブしろ」って監督に言われていて、特に何かをしろ、守備をしろというように戦術的にはなにも言われていませんでした。自分のやることは明確になっているので、それを体現できてよかったかなと思っています。
――ゴールのシーンを振り返ってください
ボールがこぼれてきて、そのままシュートを打とうと思ったんですけど目の前に相手がいて、あんまりよく覚えてはいないのですがとりあえず(足を)振ってみようというのがあって、振ったら入ったかなという感じです。
――前節も苦しい中で途中投入をされて結果を出しました。今節もゴールを決めて2試合連続となりましたが自信がついてきましたか
自分的にはまだまだ点を取れる場面とかもあるし、まだ2点というのが自分的には気に食わないし、満足できない結果なのでもっと点を取れるように頑張りたいです。
――苦しい試合が続いていますがチームとしてこの結果をどう受けて止めていますか
負けたからと言って全てが悪かったわけではない。試合で出たよかった部分をまた来週に生かして、課題が出た部分を改善することしかできないので、しっかり修正してまた次週につなげたいです。
――試合後今井選手(FW今井悠太郎、文構4=東京・高輪)の話もあったと思います。どのように感じていましたか
4年生がメインの話ではあったのですが、自分ももう3年生で来年には4年生になるというのがあって、自分ごとに捉えて話を聞いていました。ああやってベンチ外の選手がいうということは本当にそういう事だなとわかったので、気持ちの部分を意識してまた次週につなげていきたいと思います。
――これから法大戦、明大戦と厳しい試合が続くと思います。次節への意気込みを聞かせてください
厳しい戦いですけど、やることは明確になっていて何が何でも勝つということ、勝ち点3を取るというのが自分たちの目標なので、それに少しでも近づけるように来週へ準備していって必ず勝ちたいと思います。