【特集】第67回全日本大学選手権大会前 選手コメント集① 下級生編

ア式蹴球男子

 あす15日、全日本大学選手権(インカレ)の2回戦が行われる。関東第1代表として同大会に出場する早大は、2回戦から登場。味の素フィールド西が丘で、北海道第1代表の北海道教大岩見沢と対戦する。そこで今回は、リーグ戦優勝に特に大きく貢献した18選手にインタビュー取材を行い、3年ぶりの優勝を果たした関東大学リーグ戦について振り返っていただくとともに、シーズンの集大成となる大会を控えて抱く思いを語っていただいた。本記事では、下級生10選手の声を紹介する。
※この取材は12月5日に行われたものです

(取材 守屋郁宏、大山遼佳、森迫雄介、石井尚紀、堤春嘉)


DF大桃海斗(スポ3=新潟・帝京長岡)

◆大桃海斗(おおもも・かいと)

1997年(平9)10月28日生まれ。181センチ、78キロ。新潟・帝京長岡高出身。今季リーグ戦では21試合出場、1アシスト。1部リーグベストイレブンを受賞。


――優勝が決定してから時間が空きましたが、改めてリーグ優勝についてどのように感じていますか

リーグ優勝できたことは素直に嬉しいです。自分たちの経験としては、今まで2部優勝というのはありましたけど、1部優勝というのはなかったのですごくいい経験ができたなと思いますし、僕個人としてもリーグ戦は最終節以外全部フル出場させていただいていて、毎試合毎試合苦しい試合ばかりでしたけどとても良い経験ができたなと思います。

――リーグ優勝できた要因は何だと思いますか

自分たちが主体性を持って何事にも取り組んでこれたことであったり、毎週色んな変化を求めてやってきた結果がやはり優勝なのかなと思います。

――変化という部分では今年外池監督が就任されたことが大きいのでしょうか

そうですね。(外池監督は)色々変化を加えてくれる監督ですし、TMの雄大くん(蓮川)もそういうところに関わって僕たちと監督の繋ぎ役というところを上手くやってくれたので、僕たちもスムーズに試合や練習に入れましたし、そういう部分は監督もそうですけど雄大くんの力もすごいあったと思います。

――春からのご自身のプレーやパフォーマンスを振り返っていかがですか

個人としてはプレーは良くなっているというのはありますし、毎試合色んな経験ができて自分のプレーの幅も広がるというか。色んなシチュエーションがあって上手くいくときもあれば上手くいかないときもあるんですけど、それに自然と対応できる対応力みたいなものはどんどん付いていってるかなと思います。

――1部リーグのベストイレブンにも選出されました

正直びっくりしたんですけど、選ばれたときにやっと優勝したんだなって改めて実感したというか(笑)、大きいことを成し遂げたんだなというふうに思いました。

――ディフェンスリーダーとして戦ったリーグ戦でした。特に後期の終盤数試合の守備には手応えもあったのでは

失点数は前期から多かったですし、後期は6失点した試合が2試合もあって、僕としては内容は全然だめだったなと。相馬くんだったり岡ちゃん(岡田)だったり太一(武田)といった攻撃陣に本当に助けられたというか。優勝はしたけど危機感みたいなものは感じていて、もちろん自分が全試合出ている中でこれだけ失点しているというのは向き合わなきゃいけないところだなと思います。筑波戦からというのは(その前の)東洋戦で1―6で負けた時に外池さんとも色々話して、僕自身変わらなければいけないなと思って取り組んでいたので、数字で見たら確かに筑波戦から失点が少なくなっているというのは良かったと思います。

――インカレへの思いや意気込み、そしてどのように戦っていこうと考えているか聞かせてください

連戦で毎試合毎試合苦しい試合なんですけど、自分たちは関東リーグ優勝したというのはあるんですけど、別に楽して優勝したわけではないですし、一試合一試合向き合って謙虚に戦えなければすぐ負けてしまうのかなと思うので、チームひとつになって謙虚に戦わなければいけないなと思います。


DF牧野潤(スポ3=JFAアカデミー福島)

◆牧野潤(まきの・じゅん)

1997年(平9)8月25日生まれ。166センチ、63キロ。福島・富岡高出身。前所属・JFAアカデミー福島。今季リーグ戦では18試合出場、1アシスト。


――優勝の実感は湧いてきましたか

そうですね。だいぶ(笑)。でもインカレがあるので、もうそこに向けてやっていかないといけないなという気持ちの方が強いです。

――優勝というかたちで終えたリーグ戦をどのように振り返りますか

自分は結構コンスタントに試合に出させてもらったんですけど、やっぱりコジくん(小島)だったり、岡ちゃん(岡田)とか相馬くんとか、4年生の力が強かったなというのは、1年を振り返ったときに一番強くありますね。

――リーグ優勝の要因はどこにあったと考えますか

今年のシーズンが始まって、新しいことにチャレンジしようというのがあって、自分たちが前期を首位で折り返しても現状で満足するわけではなく、常に新しいことをしようということで、自分たちは何も成し遂げていないし強くないという雰囲気が常にチームにありました。隙があまり出なかったと思いますし、常にそうやって前に進んでいこうというところが優勝につながったのかなと思います。

――牧野選手にとってはスタメンに定着した一年でした

最初の方は自分のプレーでいっぱいいっぱいというか。でも後期に向かうにつれてだんだん慣れてきて、自分の体も動くようになってきて、最後の方は自分の特徴というのが少しずつ出せてきてはいたのかなと思います。

――これまでの今季のご自身のプレーには納得感はありますか

一年を通して自分が成長したという実感はありますし、それは続けていきたいなと思っています。体の動き、キレの部分とかは格段に上がったと思いますし、あとはサイドハーフの選手との関係だったりは非常に良くなってきたのかなと思いますね。

――インカレに対してはどのような思いを持って臨みますか

自分は次に4年になる代で、今まで4年生が引っ張ってきた分、その4年生の人たちを送り出すというか、そういう気持ちと、自分たち3年生が来年に向けて兆しを見せられるようにやらないと、来年4年生がいなくなったから勝てないというふうになってはいけないので、その二つの気持ちがあります。

――最後に大会の目標を教えてください

総理杯の時は優勝すると言って初戦で負けてしまったので、一戦一戦戦っていくという気持ちで、本当に一個ずつ積み上げていきたいなと思います。


MF金田拓海(社3=ヴィッセル神戸U18)

◆金田拓海(かねだ・たくみ)

1997年(平9)4月22日生まれ。174センチ、68キロ。兵庫・神戸学院大付高出身。前所属・ヴィッセル神戸U18。今季リーグ戦では20試合出場、3得点1アシスト。


――優勝されてから日にちがたちましたが、改めて振り返られていかがですか

シーズンが始まる前は優勝するというのをイメージできなかったので、素直に今でもうれしい気持ちがあるんですけど、その中で4年生がここまでやってきてくれたというのが大きいと思っていて、自分たちが4年生になるという不安も大きくなりました。

――優勝できた要因はどの点にあると思われますか

チームが負けて悪い雰囲気になったときにすぐに改善できたということと、常に悪いところが出ていたので、変化をし続けることができたことが勝因だと思います。あとは自分たちの代の選手は雰囲気が緩い選手が多いんですけど、4年生が自由にプレーさせてくれたという点もあると思います。

――リーグ戦を通してのご自身のプレーはいかがでしたか

前期は自分の中でうまくいった部分も多かったんですけど、後期に入って相手も分析をしてきてチームとしてやりにくくなってきた中で、個人として自分の良さを出せなかったです。でもその中で、筑波戦の前に外池監督から『3年生がそろそろ引っ張ってほしい』と言われた時に、よりチームのためにどういうプレーが必要なのかというのを考えてやって、成長できたと思います。

――過去のインタビューでは数字を求めていきたいというお話もありました

自分の良さはディフェンスとかを当たり前にやって、攻撃に関わっていくことなので、その面で前に顔を出す機会も減りましたし、物足りなかったとは思っています。

――中盤は栗島選手、鍬先選手ら3年生以下で構成することが多いポジションでしたが

鍬先が出たときは守備を頑張ってくれるので、ある程度僕と栗は自由にできています。もう喋らなくても大体分かるので、やりやすいです。

――インカレではどのようなプレーをしていきたいですか

4年生もいなくなりますし、自分たち3年生が引っ張っていくという気持ちを出してやっていきたいと思います。その中でチームのためにというプレーに逃げずに自分の良さを出していければと思います。

――最後にインカレでの目標をお願いします

優勝です。


MF栗島健太(社3=千葉・流通経大柏)

◆栗島健太(くりしま・けんた)

1997年(平9)4月19日生まれ。175センチ、69キロ。千葉・流通経大柏高出身。今季リーグ戦では20試合出場、1アシスト。


――優勝されてから期間が空きましたが、改めて振り返られていかがですか

今振り返ってもあまり実感がないというか、最初は自分たちが勝てるとは思っていませんでしたし、ましてや優勝なんてするとは思っていなかったんですけど、一試合一試合向き合ってやってきたことが最終的には優勝につながったというのは本当に大きかったです。

――具体的に優勝できた要因はどこにあると思われますか

一番大きいのは分析だと思います。去年とかはそんなに力を入れていなかったんですけど、今年から相手の弱点であったり、どうやって攻めたらいいのか、どうやって守ったらいいのか、というのをチーム全体で共有できて、やることがはっきりしていた分戦いやすかったです。

――リーグ戦で印象に残っている試合はありますか

悪い印象なんですけど、後期の1-6の明治戦です。何もできなくて、力の無さを実感した試合で、このままではプロを目指す上で足りないものがあって、優勝もできないと思いました。

――昨年の後期からレギュラーに定着されていますが、今年のリーグ戦のご自身のプレーはいかがでしたか

去年はどちらかと言えば守備的な仕事をしていて、今年からは前目のポジションで、攻撃的なプレーを意識してやっていたんですけど、その中で結果を残せなかったのは悔しかったです。でも去年と違ったプレースタイルをリーグ戦で出せたのは良かったかなと思います。

――3年生以下で構成することが多かった中盤の連携についてはどのように振り返りますか

試合中にアンカーにしたり2ボランチにしたりといったことをコミュニケーションを取りながらできたので、いい関係でできたと思います。

――インカレではどのようなプレーを見せていきたいですか

観客に『魅せる』プレーをしたくて、自分のプレーを見ていろいろな人たちが楽しんでくれたり、驚いてくれたらいいなと思います。

――最後にインカレでの目標をお願いします

優勝です。総理大臣杯では悪い結果に終わってしまったので、その反省を生かして一試合一試合向き合ってやっていきたいと思います。


FW藤沢和也(商3=東京・早実)

◆藤沢和也(ふじさわ・かずや)

1997年(平9)8月14日生まれ。179センチ、68キロ。東京・早実高出身。今季リーグ戦では21試合出場、5得点1アシスト。


――優勝から時間が空きましたが今の心境を教えてください

1試合1試合、雄大くん(蓮川)や相馬くんを中心に試合相手を分析して向き合った結果が優勝につながったと思っています。個人としては、途中出場を含めて試合には多く出たのですがまだまだ納得できる結果が出せなかったのが課題です。

――ご自身の成長についてはいかがですか

レベルの高い関東リーグでプレーをすることで、今まで把握していなかった自分の課題も見えるようになった点では特に成長しました。

――優勝できた要因は

4年生の力が大きかったです。DFラインではこじくん(小島)を中心に体を張って守ってくれているし、攻撃でも岡田くん、相馬くんが圧倒的に数字としての結果を残していて。試合のときもですが、練習のときからも4年生が良い雰囲気をつくってくれているのでその力が大きかったです。

――春からの自身のプレーやパフォーマンスを振り返っていかがですか

大事な試合で得点して直接試合の結果に結び付いてるのは素直にうれしいです。後期は納得のできる結果は残さなかったです。毎試合、絶対に何回かは得点できるチャンスがくるのでそれをしっかり決め切りたいです。インカレでもそうですが練習からこだわっていきたいです。

――インカレへの意気込みを教えてください

今シーズンの集大成だと思います。関東リーグは優勝しましたが、総理大臣杯は1回戦で負けてしまったので日本一のタイトルは高い位置にあるので毎試合謙虚に戦って優勝したいです。個人としても自分が決め切るところを決め切って勝利に貢献したいです。

FW武田太一(スポ3=ガンバ大阪ユース)

◆武田太一(たけだ・たいち)

1997年(平9)4月22日生まれ。184センチ、81キロ。大阪・追手門学院高出身。前所属・ガンバ大阪ユース。今季リーグ戦では18試合出場、10得点5アシスト。


――優勝決定から時間が空きましたが、改めて関東大学リーグ戦優勝を振り返って

チームとして良い結果が出なかった時期もありましたが、連敗をしなかったり、●1-6(明大戦、東洋大戦)っていう試合もありましたけど、全体を通して悪くはなかったのかなと思います。個人としても前期は調子が良かったんですけど、後期は悪い中でも勝ち切れたのがチームとして大きかったかなと思います。

――春からの自身のプレーを振り返っていかがですか

前期は対策とかもあまりなかったと思うんですけど、結果を残せたのに対して、後期は3点という結果になってしまって、あまり良くなかったなというのはあります。

――得点を重ねられなかった原因は

自分は、サイドからの攻撃の時に相馬くん(のアシスト)からのゴールが多かったんですけど、後期は対策されてうまいこといかなくて自分の得点につながらなかったりしたこととか、CKで決め切れなかったのが大きいですね。

――得点できない中でもチームに貢献するという意味でポストプレーなどを重視していたのですか

そうですね、点が取れない中で自分に何ができるか考えた時に、自分の手前のスペースを空けたり、周りを生かすプレーを最前線でできるように意識していたので、それはうまくいってたかなと思います。

――優勝決定後に3年生以下で臨んだ試合と、4年生のみで臨んだ試合がありましたが、それを通して得られたものは

3年以下で臨んだ試合は自分たちでもやれる自信がついたこと、新しいシステムでもやれることに気づいたことが大きかったですし、4年生だけの試合では、負けてしまいましたけど、4年生のプレーを見て下級生が感じる部分は大きかったかなと思います。

――その3年生だけで臨んだ順大戦(◯2ー1)では約半年ぶりに3バックで臨みましたが、戦い方にどのような変化が生まれましたか

相手が4-4-2でくるなかで、(相手にとって)うまくハマらないようなシステムになっていたので、みんなが落ち着いて、蹴らずに、焦れずにプレーできたのかなと思います。後半は相手に対策されてうまくいかなかった部分があるので、あれは反省点として良い課題ができたと思います。

――前期の東京国際大戦(△2ー2)も3バックでしたが、それとはまた別の手応えが得られたということでしょうか

そうですね。選手が3年生以下になって、つなげる選手の阿部(隼人、社2=横浜F・マリノスユース)とかが入ったことで後ろの安定感が生まれましたし、その中でも和也(藤沢)のような前に進めるプレーヤーが自分のプレーを元気よくできていたのが大きかったです。

――インカレまで残り10日ほどですが、今のチーム状態は

この前の4日間でみんなリフレッシュできて、見てる感じ体も動いてると思うので、優勝はしましたけど謙虚に、新しい気持ちで、引き締め直してやっていきたいです。

――ご自身はどのようなプレーを見せたいですか

チームに貢献する、周りを生かすようなプレーはできてますが、自分が得点するプレーは足りてないので、この残り10日間で見直して、得点することでチームに貢献していきたいです。


DF工藤泰平(スポ2=神奈川・日大藤沢)

◆工藤泰平(くどう・たいへい)

1999年(平11)3月23日生まれ。177センチ、71キロ。神奈川・日大藤沢高出身。今季リーグ戦では11試合出場。


――優勝から時間が空きましたが今の心境を教えてください

2年目の今年、試合に絡めるとは正直思っていなかったので、(優勝)決定した瞬間にメンバーに入って試合にも出ていたので、直接的に関われた実感があってうれしかったです。

――優勝できた要因は

昨年は2部でプレーしていて1部に上がって監督も代わって、他の大学にとっては早大がどういうサッカーをしてくるか未知数だったと思います。その中で前期は良い滑り出しができました。毎試合ごとに蓮川くんが中心になってゲーム分析をしてくれて、自分たちのチームの課題を洗い出していたので、日々の積み重ねがしっかりと結果につながりました。

――ご自身の成長についてはいかがですか

最初は杉山のケガからメンバーに入って、夏にはまた(ポジションを)奪われました。出られたり出られなかったり時期があったのですが、昨年は1年間出られていないし、出られない時にどう取り組めばいいかとかは大体分かっていたので、昨年のようにはならないようにやっていました。成長というか、試合に出て勝ちたいという気持ちが、1回でも試合に出たことによって強くなりました。前向きに捉えられるようになったのは成長できた点だと思います。

――春からの自身のプレーやパフォーマンスを振り返っていかがですか

もうちょっとできるのかな、と思います。同期に杉山や坂本(寛之、スポ2=横浜Fマリノスユース)と良いDFがいて彼らの影に昨年は隠れていたので、Aチームに上がってからは自分らしさを大事にしていて、(自分は)技術的には高い選手でないので、チームを鼓舞したり球際で負けないことを意識しています。ヘディングも努力すれば勝てるので、継続して取り組んできました。カバーや守備的な面は自分の特徴です。試合に出て経験も積んだのですが、ビルドアップだったり周りの選手を使って守備をすることにこだわらないと今後も継続して試合には出れないし、監督の信頼だけでなくてチームメイトの信頼も得ないとDFは出れないポジションなので、その点ではまだまだです。

――後期は大量失点の試合もありましたが

負の連鎖で正直キツかったです。明大戦も東洋大戦にも出させてもらって、特に明大戦では相手の対策としてのポジションだったのですが、自分のところでクロス対応ができずにやられてしまいました。自分の中でも夏でつかみかけていたものを明大戦でこぼしてしまって、その後の2試合はベンチ外だったし、悔しいです。そこに至るまでのプロセスで手を抜いていたとかではなく、ピッチで活躍できなくて持てるものが出せなかったのは自分の今の実力だと思います。試合までの準備は継続したいです。(インカレで)自分が出た試合で調子悪くて失点に絡んでしまえば4年生の引退を導いてしまうので、ただ出るのを目標にするのではなく、何ができるかを目標にしていくべきだと感じています。

――インカレへの意気込みを教えてください

チームを支えて試合に出られれば活躍して、出られなくてもチームを鼓舞して勝たせられるような存在になりたいですし、必要とされる存在にならなければいけないです。もちろんスタメンとして出て自分が活躍するのがベストですが、常に自分に何ができるかを考えて取り組んでいきたいです。インカレでは出て、絶対に優勝します。


DF杉山耕二(スポ2=三菱養和SCユース)

◆杉山耕二(すぎやま・こうじ)

1998年(平10)4月19日生まれ。180センチ、72キロ。東京・中大杉並高出身。前所属・三菱養和SCユース。今季リーグ戦では13試合出場、1得点。


――優勝を成し遂げ、どのように感じていますか

優勝したという実感はあるし、もちろん優勝に貢献したというのはあるんですけど、それでも自分自身としては東洋に1-6という敗戦をして、優勝をかけて試合した筑波戦と東国戦の2試合に自分が出られなかったという悔しさのほうがやっぱり勝っています。なんとかインカレで試合に出て、チームの勝利に貢献して、結果を出したいというのが、今の自分の中での正直なところにはなります。

――リーグ優勝について、要因はどこにあったと感じますか

自分たちは強いわけではなくて、何か足りないものを探して、ひたすらプロセスのところにフォーカスしてやってきて、その結果が優勝という形で出たんだということを、岡ちゃん(岡田)がずっと言っていたんですけど、まさにそのとおりだと思います。一週間一週間、その積み重ねを全員が意識してやってきたので、そこが優勝の要因だと思っています。

――昨季末に「ルーキーイヤーに出場を重ねた経験を生かして、チームを引っ張る」とおっしゃっていました。ご自身にとっての今季、どう振り返りますか

前期は開幕でスタメンで出させてもらったんですけど、なかなか自分の満足できるプレーができない中でケガをして試合に出れなくなってということでした。後期はまた試合に出れるようにはなったんですけど、その中で1-6で敗戦という試合に2試合とも自分が出ていたということに、責任を強く感じています。そういったところから考えると、結果だけ見たら自分はチームを引っ張られるだけの存在にはなれなかったのかなというのが正直なところです。

――ご自身のパフォーマンスにはあまり納得できていないのですね

そうですね。自分の中ではもっとできるぞというのは感じています。

――その悔しさを晴らす大会でもあると思いますが、特にどういう部分で貢献していきますか

自分はビルドアップだったり、守備の最後で体を張る部分だったりというところを強みとしてやっているので、そういったところでチームの勝利に貢献できればいいかなと思います。

――今のチームで戦う最後の大会であり、シーズンを締めくくる大会でもあります。どういう思いを持って戦いますか

岡ちゃんだったり、相馬くんだったり、コジくんだったり、身近にスーパーな選手がいる中でやっていけるのもラストということで、一戦一戦を大事に戦っていきたいです。特に自分は、大臣杯でああいう負け方をしたので本当に悔しい思いをしているので、今回はトーナメントということで、絶対に自分自身がチームの勝利に貢献できるように、優勝を目指してやっていきたいなと思います。


MF鍬先祐弥(スポ2=東福岡)

◆鍬先祐弥(くわさき・ゆうや)

1998年(平10)5月15日生まれ。175センチ、71キロ。東福岡高出身。今季リーグ戦では16試合出場。


――優勝が決定してから時間が空きましたが、改めてリーグ優勝についてどのように感じていますか

後期に入って怪我とか不調もあって自分が直接試合に関わることは少なくはなったんですけど、優勝が決まる前の筑波戦と東京国際大戦のときに(試合に)出て、少しでも貢献できたのかなという気持ちはあるのでリーグ優勝は率直に嬉しいですけど、個人としては全然満足していないです。

――その満足していない部分はどのようなところでしょうか

まずプレーの波が大きいということと、後期はパフォーマンスが安定しなかったのでそこのメンタルとコンディションを作るところだったり細部にこだわらないといけないなと思いました。

――リーグ優勝できた要因は何だと思いますか

選手層の厚さと戦術の多さ、選手の戦術理解力が高かったことが優勝できた要因だと思います。

――春からのご自身のプレーやパフォーマンスを振り返っていかがですか

前期は個人的には手応えはあったんですけど、後期に調子をを落としてパフォーマンスが低下してしまったので通年を通してパフォーマンスを維持し続けるということが大事だと思います。

――今季は主戦として過ごし、全日本大学選抜にも選出されました。個人としても飛躍の年になったのではないでしょうか

そうですね。去年は全く試合に絡めなかったのでそう考えると今年は飛躍はしたのかなあと思います(笑)

――インカレへの意気込み、そしてどのように戦っていこうと考えているか聞かせてください

4年生とできる最後の大会なので、そこに自分がピッチに立って直接的に活躍したいというのもありますし、個人的にもインカレに出ないとこの先厳しいと思うので、そこの競争に負けないようにやっていきたいと思います。


MF田中雄大(スポ1=神奈川・桐光学園)

◆田中雄大(たなか・ゆうだい)

1999年(平11)12月14日生まれ。162センチ、60キロ。神奈川・桐光学園高出身。今季リーグ戦では10試合出場。


――関東大学リーグ戦優勝から時間が空きましたが、改めて優勝を振り返って

自分自身あまり大会とかで優勝した経験がなかったので、優勝はこういうものなんだなと知ることができました。

――1年生ながら優勝を経験できたのは貴重なのでは

そうですね、でも試合に出させてもらえたのはうれしかったですけど、結果、得点だったりアシストの部分で貢献できなかったので、インカレではそこにもこだわってやっていきたいです。

――春からの自身のプレーについて

最初の方は大学のスピードに慣れてなくて、前期はスタメン2試合目でケガしてしまって、それで終わってしまったんですけど、後期はコンスタントにメンバー入りして試合に絡めたので、身体的にも技術的にも成長したかなと思います。

――ケガで離脱を強いられた期間はいかがでしたか

自分自身ケガでの長期離脱が初めてだったので、その分ショックは大きかったですけど、必要なことだと思ったので、しっかりリハビリに取り組みました。復帰する時にケガする前以上のパフォーマンスを出せなければ意味がないので、それで後期のメンバー入りにつながったのなら、リハビリがいいように作用したのかなと思います。

――前期と後期を比較して最も成長を感じられたことは

自分の特徴であるドリブルや前へ進むというところで、前期では少し遠慮していたところもあったんですけど、後期は自分がどうアピールするか考えてやれたかなと思います。

――1年生の中で最も試合に出たシーズンでしたが、同期の中での立ち位置というのは

1年生は、Aチームにいる人数が多い時期や少ない時期があるので、そこで自分が先頭切ってAチームにいることで、プレー面でも生活面でもリードしていければいいかなと思います。

――最後にインカレへの意気込みを

結果として得点だったりアシストだったり、目に見える結果でチームに貢献できたらいいと思います。

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