MF鈴木裕也副将(スポ4=埼玉・武南)
――6連覇達成です。率直な気持ちをお願いします
うれしいというより、ホッとしました。キャプテンマークを準弥(DF鈴木準弥主将、スポ4=清水エスパルスユース)から引き継いで、責任感もプレッシャーもあって…。自分は自分なりに全力でやるだけだと思っていたので、結果がついてきて本当にうれしいです。
――やはりキャプテンマークには重みがありましたか
そうですね。自分がやらなければという覚悟というか、あれを巻くだけで気持ちが引き締まる部分がありますし、ただ逆にそれを楽しむというか、うまくやれたのかなと思います。
――トロフィーを掲げた瞬間の気持ちは
いいとこだけもらってしまったなという感じです(笑)。でも準弥がここまで引っ張ってきてくれたおかげで、自分はキャプテンマークを負けていると思うので、感謝したいです。
――5−1と圧勝しましたが、それに関しては
その結果がことしの自分たちらしさかなというか、きょうみたいないい雰囲気になれば、自分たちの実力はやっぱり出てくるなと感じました。ただうまくいかないときは、まだ力を発揮できないというのが現状だと思うので、それをどんな状況であっても出せるようになっていかないと、リーグ戦でも昇格できないと思うので、まだまだそこは課題だと思います。
――最後の早慶サッカーとなりました。どういったものが得られましたか
本当にとてつもなく大きなものを得られた思います。家族や友達、多くのお客さんが来てくれる中で、自分たちのプレーでこれだけ多くの人の心を動かせる試合は他にはないですし、一人のサッカー選手としてのやりがいというか、サッカーをやる意味そのものでもあると思うので、そういったものを再認識させてくれるのが早慶サッカーだったと思います。
――リーグ戦での1部昇格という目標に向けて、ここからどういう意気込みで取り組んでいきたいですか
天皇杯と日本一という目標を失った中で、昇格に懸ける思いはどのチームよりも大きいと思いますし、今回の6連覇は伝統を継承するという意味もあると思いますけど、その伝統を継承するというのはやっぱりリーグ戦が一番だと思います。後輩に1部の舞台を残して卒業するのが今の4年生にできることですし、そこへのモチベーションを決して失うことなく、日々全力で取り組むだけだと思うので、またあしたから頑張っていきたいと思います。
DF安田壱成(スポ4=ベガルタ仙台ユース)
――安田選手にとって最初で最後の早慶サッカー出場でしたが試合を振り返ってみていかがでしたか
僕自身の中で最後の早慶戦という気持ちでこの試合に臨んで、その中でもやっぱり4年生の力でこの試合は勝たせようという思いで挑んだので、それが結果となって表れてよかったと思います。
――GKも含めてDFラインの中で4年生が1人でしたが、どのようにまとめましたか
入る前のミーティングで、僕しか4年生がいないということで普段なら準弥(DF鈴木準弥主将、スポ4=清水エスパルスユース)がいて、DFラインをまとめてしっかりチームを引っ張っていってくれるんですけど、その選手がいないので、きょうはもう自分が全部声かけてプレーでも示すから全部俺についてこいっていうことを言って試合に入ったので、それは90分通して声かけ続けてラインコントロールして、1失点してしまったんですけど、1失点で守れたので良かったなと思います。
――ことしの目標を「毎試合アシスト」とおっしゃっていましたが、きょうのアシストはいかがでしたか
最初にボールもらった時点ではクロスをあげようと思っていたんですけど、ヴィエラ(FW石川大貴、スポ4=名古屋グランパスU-18)が走っているのが見えたんで、もうこれは信じてヴィエラに出して、あとはもうヴィエラが決めてくれたんで本当に4年生の力だと思います。
――今後に向けて一言お願いします
早慶戦は終わってしまったんですけど、まだ後期リーグがあって自分達の目標である1部昇格に向けたオフシーズンがこれから始まるので、1部昇格できるように、2部で優勝できるように、また1からスタートして頑張っていきたいと思います。
FW飯泉涼矢(スポ4=三菱養和SCユース)
――まずは、MVPおめでとうございます。対談でもMVPを狙っていくと語ってくれていましたが
そうですよね。2年生の時に初めてMVP獲った時も色んな人に、俺が点取って勝たせるっていうのを約束して。ことしもそういったことを言ってたんで、有言実行できたのは良かったなと。
――4年間で2度目のMVPですが、やはり1度目とは違いますか
そうですね。2年生の時は全日本でいなくなった奥山選手(DF奥山政幸元副将、平成27スポ4卒=名古屋グランパスU-18)の代役として出た試合でのMVPだったので、個人的にはうれしい反面、悔しさというのもあったので。でもことしは、アミノバイタルで負けてから、サバイバルというか、誰がスタメンで出るかわからないというところでやってきた中で、自分の実力でスタメンを取って、MVPを獲れたというのは、すごく良かったです。
――スタメン奪取についても熱い思いを語っていただきましたが、今日のスタメン起用がわかった時の思いはいかがでしたか
率直にうれしかったです。昨日スタメンが発表されたんですけど、その時点でうれしいと思っていて、でもスタメンで出て何ができるかって話をずっとされてたんで、その中で結果を出さないといけないなというふうに思っていました。
――チームとしても早慶戦は特別なものだと思いますが、チームとしての臨み方はいかがでしたか
今回で6連覇できたわけですけど、それまで5連覇できてたっていうのも普通じゃないと思うし、それを自分たちの代で途切らせてしまうかもしれないというプレッシャーがある中で、こういったかたちで勝つことができたのは良かったです。
――最後の早慶戦はやはり特別な思いもありましたか
本当に大学生活で、他の大学も、こんなにいいピッチで、こんなにたくさんのお客さんの中でサッカーできる機会っていうのはないと思いますし、プロにいっても、もしかしたらないかもしれないので、そういった中で感謝っていうのと、その中で得点できたというのは良かったです。
――ご自身の得点を振り返っていただいて、先に2得点目についてお伺いします。あのボールを浮かさずにシュートするのは難しかったと思いますが
あれは裕也(MF鈴木裕也副将、スポ4=埼玉・武南)が上げてくれたボールが、足に吸い付いてくるみたいなボールだったので、いつもは頭で決めるゴールの方が多いんで、少し緊張した部分もあったんですけど、早慶サッカーというこの舞台だったから収まったんじゃないかと思います(笑)。
――1得点目を振り返っていかがですか
その前のシーンでヘディングでシュートしていて、それをリプレイで確認して、きょうノってるな、と思ったんで(笑)。CKも自分の強みですし、その中でいいボールを上げてくれたんで。まあびっくりというか。そんな感じです(笑)。
――振り返っていただいたように、ご自身の強みが得点につながった試合だったと思うのですが、全体として振り返るとご自身の活躍はいかがですか
本当にスタメンで出るということで、少し緊張もあったんですけど、ここ最近のプレーを振り返ると、調子が良かったので、その中で自信を持ってできたかなと思います。
――最後に今後の試合に向けて一言お願いします
リーグ戦まで2ヶ月空きますし、まだ自分がスタメンで出られる保証もないので、ここからまた熱い戦いをチーム内でして、後期リーグ、スタメンで出て、自分の力で昇格できるように貢献できればなと思います。
FW石川大貴(スポ4=名古屋グランパスUー18)
――早慶サッカーに見事勝利しましたが、今の気持ちをお聞かせください
リーグ戦首位で折り返せずに、アミノバイタルカップも敗退してしまい、4年生としてチームに残せるものがかたちとして残せるものがないなかで、早慶サッカーだけは後輩に何としても6連覇というかたちでバトンをつながないといけないというプレッシャーを4年生が背負えるだけ背負えと、チームで再認識した試合で勝てて、うれしい気持ちもありますけど、ほっとしています。
―6連覇はプレッシャーになっていたのでしょうか
個人的に感じることはないですけど、チームの一員としてだったり、伝統あるア式という広い目で見たときには、自分にのしかかるものはありましたし、準弥(DF鈴木準弥主将、スポ4=名古屋グランパスUー18)だったり、裕也(MF鈴木裕也副将、スポ4=埼玉・武南)だったりが背負っている姿というのが自分にも波及して、4年生として行動できたかなと思います。
――最初で最後の早慶サッカーということでしたが、実際にプレーしてみていかがでしたか
ピッチからスタンドを見たときの雰囲気だったりというのは、これが早慶サッカーかというふうに感じましたし、感動と言ったら大げさですけど、感動しました(笑)。
――MVPを狙いますと、宣言していましたが、惜しくも逃してしまいました
涼矢(FW飯泉涼矢、スポ4=三菱養和SCユース)が先制点決めてくれて追い付かれた時に、これは俺だなというふうに思ったんですけど、実際決めて、追加点取らないと(MVPは)ないなと思ったので、積極的に追加点狙いにいきました。でも、チームが勝つのが一番ですね。
――心残りはないということでしょうか
取りたくないって言ったら嘘になりますけど、それよりも後輩に6連覇というかたちでつなげたのが良かったかなと思います。
――5-1での圧勝となりました
監督(古賀聡、平4教卒=東京・早実)から試合前のミーティングで「勝つだけじゃねぇぞ、完膚無きまでに叩きのめせ」という言葉があって、失点したのが良くはなかったですけど、自分たちが強みにしている攻撃の良さが出せて、5点取れたのは後期のリーグ戦に向けても弾みになるのかなと思います。
――ご自身でも勝ち越しの2点目を決めましたが、振り返っていかがでしたか
壱成(DF安田壱成、スポ4=ベガルタ仙台ユース)がボール状況を良くした瞬間を、練習の時から話し合ってあのタイミングを自分は狙っているからと、要求し続けてきましたし、スカウティングのなかでも慶大のウィークポイントがディフェンスラインの対応っていうのをみんなで認識していたので、狙い通りといえば狙い通りでした。決めたシュートは、リーグ戦で結構外していたので、打つ瞬間自分にプレッシャーかけたんですけど、結果入って良かったなという感じです。
――最後に後期のリーグ戦に向けて一言お願いします
ここから夏、公式戦が自分たちにない中で、ライバルは公式戦を経て成長していくと思いますし、その練習の中で自分たちで競い合って高め合って、ポジション争いを繰り広げて、後期11連勝して、後輩たちを一部の舞台に復活させたいと思います。
FW武颯(スポ4=横浜F・マリノスユース)
――6連覇を達成しました。率直な気持ちをお願いします
主務の新太郎(DF山本、スポ4=ジュビロ磐田U−18)や副務の秋葉(MF秋葉遼太、文3=東京・駒場)
が中心となって、長い時間をかけてこの素晴らしい舞台をつくり上げてくれて、そこで6連覇して後輩に7連覇して欲しいっていうメッセージを後輩に伝えることができたので、勝てて良かったと思います。
――途中からの出場となりましたが、ご自身おのプレーを振り返っていかがですか
チャンスがあったのにも関わらず決められなかったのは自分の課題だと思いますし、あそこ(のスペース)に入っていけたことは褒めてもいいかなとは思うんですけど、自分の特徴は点を取ることですし、FWとして点を取るのは当たり前なので全然ダメだったと思います。
――やはり点は取りたかったですか
そうですね。応援してくださる方々のために自分が点を取らなければいけないと改めて思いましたし、それが自分の仕事だと思うので残念です。
――最初で最後の早慶サッカー、改めてそのピッチに立ったときの心境はいかがでしたか
やっぱり大学サッカーであれだけ多くの方々が観に来てくれて熱い応援をしてくれるのは早慶サッカーだけなので、ピッチに立てたことはうれしいですけど、何か残せたかといえば自分の中では残せていないと思うので、そういった意味では良かったというよりも期待を裏切ってしまったなという思いです。
――FW石川大貴選手(スポ4=名古屋グランパスU−18)やFW飯泉涼矢選手(スポ4=三菱養和SCユース)の活躍で勝利できたということに関しては
どういった選手が出ても決めてくれるというのはチームにとっていいことですし、4年生が試合を決めてくれたのはやっぱり良かったと思います。
――リーグ戦での1部昇格に向けてこれからどういった気持ちで取り組んでいきたいですか
きょうは試合後みんな喜んでましたけど、それはそれとして、自分たちの最大の目標であった日本一への道は途絶えてしまったので、必ず1部に昇格して後輩にらいねん一部の舞台で戦わせてあげたいですし、もっともっと自分のダメな点に目を向けて頑張っていきたいです。
MF秋山陽介(スポ4=千葉・流通経大柏)
――勝利おめでとうございます。今の率直なお気持ちは
単純にうれしいです。次の年に7連勝するっていうプレッシャーを与えられて良かったです。
――4年生としてどのような気持ちで試合に臨みましたか
今言ったように、次の代にプレッシャーを与えなければいけないっていうのは感じていました。あとはやっぱりここまで新太郎(DF山本、スポ4=ジュビロ磐田U-18)を中心に上の部分でこの早慶戦をつくり上げてくれたってことに対して絶対に勝って、新太郎にやっててよかったなと思ってもらえないとこの試合の意味がないなと思っていたので、ちゃんと勝利という結果で応えられて良かったなと思います。
――きょねんとことしで何か違いは感じましたか
そうですね。きょねんも出たんですけど、去年は4年生がすごくプレッシャーを背負ってくれてたので、自分は楽しくプレーするだけって思っていたのと、あとは自分たちの代で出れなかった選手の思いを背負ってプレーするだけでした。でも4年生になってやっぱり伝統という部分を直に感じるようになってプレッシャーも感じるようにもなりました。その中でそのプレッシャーも楽しむことができたのは、良かったんじゃないかなと思います。
――ではきょうの試合は楽しかったということですね
そうですね。全体的に楽しくプレーすることができたので良かったです。
――前半を振り返っていかがですか
早い時間帯で先制点を取った後にすぐ失点してしまったというのは、今後のチームの課題でもありますし、自分たちの弱さでもあると思います。逆に早い時間帯にヴィエラ(FW石川大貴、スポ4=名古屋グランパスU-18)が突き放す点を決めてくれて、それに対してすぐに涼矢(FW飯泉、スポ4=三菱養和SCユース)が追加点を決めてくれて、全員が落ちることなく前へ前へとどんどん狙っていくサッカーができたので、それがよかったと思います。
――後半はいかがですか
後半は自分たちが3点差をつけるための1点を早く取りにいこうということで積極的に前からいってたんですけど、それをいい時間帯に入れることができたので、そこから自分たちのペースで試合を進めることができてよかったと思います。
――チームを勝利に導くプレーをしたいとおっしゃっていましたが、それはできましたか
数字としては残せてないんですけど、ある程度今来(MF俊介、商4=神奈川・桐光学園)としっかりバランスを取りながらやれたということで、チームに貢献できたかなと思います。
――ドリブルなど、ご自身の持ち味は十分に出せましたか
何回か前にいくシーンを出せたと思うので、それは良かったと思います。
――この経験というのはプロに行ってからも生かされるのではないでしょうか
そうですね。これだけ観客が入る大学の試合っていうのは他にないと思っていて、プロで同じように観客が入った時にも臆せずプレーできるっていうのは大事なことだと思うので、この経験を生かしていきたいと思います。
――最後に今後に向けて意気込みをお願いします
まだ後期リーグ(関東大学リーグ戦)があるので、何としてでも全員でしっかり勝って1部に昇格したいと思います。
MF今来俊介(商4=神奈川・桐光学園)
――6連覇おめでとうございます。今の率直なお気持ちはいかがですか
とりあえず5連覇してて、6連覇っていうプレッシャーがかかる中での試合でしたけど、それで無事勝つことができて、後輩に7連覇というプレッシャーを残すことができて、率直にホッとしているというか、良かったです。
――早慶サッカーに懸ける思いはどのようなものですか
自分たちしか知らない、本当にこの早慶サッカーをつくるに当たって、周りの多くの部員が努力してくれてきょうの早慶サッカーというのは成り立っていて、そういう思いを背負えるのは試合に出ている11人だと思うし、そういった意味でなんとしてもそういった人たちの努力が報われるような試合にしたいと思っていたので、絶対に勝つという気持ちで臨みました。
――きょうは5-1で快勝でした
早慶サッカーという試合でここまで点が入るとは思っていなかったですけど、みんながこういう舞台でも気負いせずに果敢に挑戦した結果だと思うので、すごく良かったと思います。
――試合全体を振り返ってみていかがですか
ここ5年失点していなかっただけに、きょうの試合で失点してしまったのは心残りで、これは後期のリーグ戦に向けて課題が残ったと思うので、失点してしまったのは少し後悔の残る試合でした。
――きょうはご自身の持ち味が出ていましたね
相手のボールを奪えるシーンもあれば奪えないシーンもあって、まだまだ自分の納得いくパフォーマンスは出せなかったので、きょう残った課題をリーグ戦で出せるようにまた頑張りたいと思います。
――今後への意気込みをお願いします
自分たちはアミノバイタル杯で負けてしまって、残されたのは関東リーグ2部で優勝して1部に昇格するという目標だけなので、その目標を追い求めてチームで今からまた努力していきたいです。
MF柳沢拓弥(社4=清水エスパルスユース)
――まず6連覇して率直な感想は
先輩達が勝って連覇というかたちで、自分たちにつないでくれていたので。いい意味でプレッシャーを自分たちの代に与えてくれていたので、自分たちがまた連覇してまた下の代につなげることができたということは良かったと思います。
――やはり連覇にかける思いは強かったですか
絶対にケイオーには負けられないですし、連覇からの連勝というのも止めたくなかったです。最上級生はプレッシャーと戦っていたので、そういった意味では本当にほっとしたという気持ちが自分にもあります。
――以前、スタメンとして絶対に出たいとおっしゃっていました。きょうは悔しさもありますか
そうですね、直前のリーグ戦はスタメンで出ていたんですけど、まあそこは自分の実力不足というか。スタメンは直前で変えられてしまったので悔しさは残るんですけど、でも途中で出たときは精一杯チームのためにプレーしました。
――ゴールチャンスもあったように見られました
絶対に決めてやるという気持ちでピッチに入ったので悔しいんですけど、その気持ちが強すぎてちょっと力んでしまった部分はありますね。
――同じ4年生の活躍する姿を見ていかがですか
ベンチで見ていて本当に頼もしかったですしうれしかった反面、自分も早く出て試合に関わりたいという気持ちで見ていました。
――最後にリーグ戦に向けて意気込みを
自分たちの目標である日本一というのはもうできないんですけど、日本一以上の土壌や環境を自分たちで意識的に作っていくことは可能だと思うので。そういった考える意識を持って、本当に全力で後期全勝して必ず部昇格できるように頑張りたいと思います。
DF木下諒(社4=JFAアカデミー福島)
――きょうはどんな思いを持って会場に来ましたか
スタメンで出たかったというのが正直なところですけど、選ばれなかったというところで気持ちを切り替えて、チームが勝つためにどういう行動を取れるかだったりとか、自分が途中から出た時にどういうプレーができるかというところに集中して、チームの勝利のためにきょうは取り組もうと思ってここに来ました。
――近年は堅い試合が多かったと思いますが、ことしは少し違う展開の試合になりました。ベンチから見ていていかがでしたか
前半の早い時間帯から点を取り合うような展開で、例年にないかたちだったんですけど、正直相手も守備のところで綻びはありましたし、セットプレーでこっちがかなり優位を持ってできたというところが、試合を優位に運べた一番の要因かなと思います。
――後半に出番が回ってきましたが、ピッチに入る時に考えていたことはどんなことでしょう
4-1だったので、自分自身が決定的な5点目を入れて(チームを)楽にさせるということだったりとか、守備ではしっかりとみんな疲れてくる中でポジショニングをしっかり取って、ディフェンスラインを統率するというところを意識してやりました。
――チームは結果として6連覇を果たしました
うれしいですけど、自分自身がそれにあまり貢献できていないというか、やっぱりスタートから出なければサッカー選手として意味がないですし、正直悔しいので、そういう気持ちを忘れずにまた日々の取り組みをしていきたいと思います。
――チームとしてはここ最近悔しい結果が続いていました。そんな中で早慶サッカーでの大勝というこの結果を、今後にどうつなげていきますか
相手の力量も含めた中で、本当にこれがリアリティのある試合だったのかというのはもう一度検証する必要があると思いますし、国士舘だったりとか流経だったりとか、(ここ最近)負けた相手と比べると、相手に緩みがあったというのは正直なところであって、自分たちの目指すべきところ、日本一は途絶えましたけど、日本一にふさわしいチームになるために、やはり緩みだったりとか、どういう基準で話をしていくかというのは大事になってくると思うので、きょうの試合に満足することなく、ここから短いオフに入りますけど、そこでしっかりと頭を整理して、次の1部昇格というところにフォーカスしてやっていきたいなと思います。
MF相馬勇紀(スポ3=三菱養和SCユース)
――5-1という大勝でしたがいかがでしたか
やっぱり得点が入ることが見に来てくれる人たちが、歓声で分かるように1番喜んでくれるのでうれしかったです。
――3年連続の出場となりましたが、やはり早慶サッカーの雰囲気は独特なものでしたか
そうですね。特別なもので、自分は早慶サッカーを見て憧れて進学したいっていうふうに決めて受験したので、もうほんとに良かったです。
――きょうは普段と違う右サイドでの先発となりましたが、どのようなことを心掛けましたか
右サイドの分、左とは逆に、縦いったときのクロスを利き足で蹴れるっていうこともそうですし、そこのクロスの部分で点は取れたらいいなと思ってました。
――1、4、5点目がCKからの得点となるなど、きょうはセットプレーの機会も多かったですが、どのようなことを心掛けましたか
とにかく飯泉選手(FW飯泉涼矢、スポ4=三菱養和SCユース)をはじめとして結構中が強くて、ボールが相手のストーンを越せば決めてくれると思ってたので、そこにだけ引っ掛けないように、あとは使い分けながら狙っていきました。
――4点目は直接ゴールを狙っていましたか
狙ったというか、触っても入るようにいつもボールを曲げるので。特に4点目に関してはニアで触んなくても入るっていうボールだったので。一応中に合わせたといえば合わせたんですけど、常に触んなくても入るボールっていうのは特にFKとかでは意識して蹴っています。ストーンの裏を狙っていて、1本ファー狙って、そしたらちょっとGKが出だしてたんで。あのゴールが決まったときは、ストーンの逆に手前でGKがもうこっちに出てたのが分かっていたので逆を突くようなボールを蹴ったらうまく入りました。
――きょうは多くの早大生が観ている中でのプレーとなりましたが
観客が多ければ多いほど自分は結構楽しくなるというか燃えるタイプですし、友人も見に来てくれたので勝てて良かったです。
――今後はどこに目標を置いていきますか
早慶サッカーでいうと来年、ここに今出ている主力が結構抜けちゃうんで、やっぱり7連覇っていうとこはここの大学に入った伝統を守るっていう意味で、成し遂げたいです。今シーズンでは、総理杯(総理大臣杯全日本大学トーナメント)にも出れなくて、2ヶ月間ぐらいオフシーズンがあるので、そこで積み上げて、やっぱり自分は来年1年が残っているので、1部昇格目指して、また1部の舞台に復帰して戦えることを目標にやっていきたいと思います。
DF井上純平(商3=東京・早実)
――初の早慶サッカー出場となりました。振り返っていかがですか
すごい緊張しました。でも、高校の時から早慶サッカーというのは憧れの舞台で、自分みたいに大した実績も残してない、有名でもない選手がこういう舞台で活躍することはすごい意味があるかなと思っていて、実際自分が高校時代、先輩だった上形くん(平27スポ卒=東京・早実)とかがMVP獲ったりしてて、すごい憧れてたのもあったので、自分がそういう存在になりたいなと思って試合に臨みました。
――試合は5ー1という快勝でした
結構相手が立ち上がりからロングボールとか入れてきて、その中で競り勝てていたので、その部分で、自分たちのペースに持ち込めたかなと思っていて、やられるとしたら7番(FW渡辺夏彦、4年)のところで、縦パスとか入っちゃっうんで、そこだけは注意して、ハーフタイムとかにも、あまり下がりすぎないようにっていうのは意識して、そこだけ意識してれば大丈夫かなというふうに思っていました。
――チームとしては、これで6連覇ということになりました
そうですね。先輩たちがこれまで築いてきてくれたこの伝統を、来年以降もまた勝ち続けられるようにやっていきたいです。
――きょうはDFながら攻撃にも絡みました。ご自身の得点を振り返っていかがですか
きのうとかセットプレーの練習でも点を取れてて、きょうも取ってやろうという気持ちはあって。今シーズン、自分が出たら自分が取れる選手になろうというのは決めていたので、取れて良かったです。
――ゴールに背を向けてのシュートでしたが難しくなかったですか
とっさに(足が)出て。気がついたら入っちゃったって感じです。ボールは見えていて、背を向けるっていう意識はなかったんですけど。自然にそうなっちゃいました。
――これまでとは違いことしは戦う側での早慶サッカーとなりました。応援の力は大きかったですか
きょねん、おととしと、試合に出ていなくて、とても悔しい思いもしたのでそういう選手たちの分まで頑張りたいという思いはありました。友達は結構色んな人が連絡をくれました。早実時代は、一番大きな試合で自分のPKで負けて、すごく悔しい思いをして、それでも自分を応援してくれる人がいるっていうのは、すごく励みになりましたし、これからもそういう人たちが応援してくれているし、そういう人たちの代表でもあると思うので、そういうことを忘れずにやっていきたいと思います。
――DF鈴木準弥主将(スポ4=清水エスパルスユース)を欠いての試合でしたが、ディフェンス面はいかがでしたか
準弥くんがいないのは、精神的には大きいかなとは思ったんですが、準弥くんがいなかったから負けたということになったら悔しいですし、準弥くんと同じようなプレーをするのではなくて、自分らしさは出せればいいなというふうに思っていました。
――最後に、今後の試合に向けて一言お願いします
あくまで自分たちの目標は一部昇格というのが使命だと思うので、やるべきことをしっかりやっていきたいなと思います。
DF冨田康平(スポ3=埼玉・市浦和)
――特別な早慶サッカーを勝利で終えました。感想を聞かせてください
純粋にうれしいです。先輩達が築き上げてきた5連覇を止めてはいけないと思っていました。自分はこの早慶サッカーがア式での初スタメンでしたし、しかもこんな重要な試合で初スタメンだったので、これは負けてはいけないと思ってました。DFとして失点だけはしないように意識していました。
――6連覇ということについてはどうですか
今まで先輩達がつくり上げたもので、自分は今まで出場することができず裏方として見ているだけでした。今回は自分が出場して6連覇達成できたので本当にうれしいです。
――ア式での初スタメンが早慶サッカーという大きな舞台でした。緊張や興奮があったと思います
最初は本当にガチガチでした(笑)。でもいざピッチに立ってみると、自分が想像していた以上に体も動いて周りも見えていたので、思いきりプレーできました。
――きょねんは大けがを負い、サッカーができない悔しさをバネに、今回挑んだと思います
きょねん半月板を損傷してしまい、1年間サッカーができませんでした。サッカーができず外から見ることしかできない状況で、チームの状態がいい時も悪い時も自分は何もできないことが悔しくて、苦しい期間が長かったです。ことしに入って復帰できて、ようやくサッカーができるようになって本当に楽しくて、今回はその気持ちを爆発させました。
――プレーでは守備はもちろん積極的な攻撃参加と、楽しんでプレーする姿が印象的でした
自分はうまい選手ではないです。スピードであったりフィジカルであったり、大胆な、勢いのあるプレーが持ち味だと思ってます。その強みをこの舞台で出せなかったら、他の選手を代表して出ている意味がなくなってしまいますし、チームにとってもプラスになりません。なので積極的にプレーしました。
――今回の早慶サッカーの出場で自信にもつながると思います。今後に向けてどうですか
今回の早慶サッカーで色々経験もすることができました。まだまだ足りない部分がたくさんある中で、リーグ戦まで2ヶ月あります。その間に飛躍的に成長して、目標は全試合スタメンでチームに貢献したいと思います。
FW岡田優希(スポ3=川崎フロンターレUー18)
――初めての早慶サッカーを戦ってみて、いかがでしたか
こういう中での試合は初めてだったので、すごく楽しかったです。
――交代する際、監督から何か指示はありましたか
何も言われてないです。勝っていたし、楽しんでこいとは言われましたけど(笑)。
――ご自身も楽しもうという気持ちで試合に臨まれたのですか
相手が崩れていたので、貪欲にゴールを狙いにいこうと思っていました。
――途中、得点のチャンスもありました
決めれなかったのが心残りですね。もっと練習します(笑)。1万人とか2万人とかっていう(観客の)中でプロの選手は普段からやっていることを考えると、こういう環境の中でやっていかないとサッカー選手として成長できないんじゃないかなと思います。きょうは楽しかったとか勝ったという思いよりも危機感を抱いたので、これからもっと頑張りたいと強く思いました。
――5ー1という結果にも満足はしていないということですか
そうですね。もっと点を取れたんじゃないかと思います。
――途中までベンチから試合を見ていて感じたことは
前半の得点のほとんどがカウンターからで、僕たちがやってきた得意なかたちが生かせたのは良かったと思います。一方で守備では、相手にフォーメーションの噛み合わせが悪いところを突かれて失点してしまったので、まだ戦術的に隙があるのではないかと感じました。
――チームとしては6連覇という結果になりました
僕たちの代でどうなるのかなというのはあります(笑)。ここまでくると、(連勝が)止まった時の方が目立ってしまうと思うので、プレッシャーというか、どうしたらいいのかな…(笑)。来年の早慶サッカーが近づいてくれば、4年生同士プレッシャーを感じることもあるかと思いますが、まだまだ現実味がないですね。
――等々力は岡田選手にとってホームですね
アップ入って、芝の感触とかを確かめた時にやっぱり自分はフロンターレの選手だなと。ワセダの選手としてくるのは違和感がありました(笑)。きょうも試合をしながらフロンターレでやっていた時のことを思い出しました。
――リーグ戦までの期間、特に意識して取り組みたいことは
フィジカルをアップさせたいです。オフ期間は筋トレもしたいですし、全体的に厚みとか重さとか、パワーの部分を磨いていって後期の開幕戦ではスタメンで出たいです。前期リーグ戦や早慶サッカーではスタメンで出れなかった悔しさを持って2ヶ月やっていきたいと思います。
GK笠原駿之介(法2=埼玉・早大本庄)
――結果を受けて、いかがですか
素直にうれしいです。
――大差をつけての快勝でしたね
今シーズンに入って、攻撃陣が迫力あってグイグイ攻めていくので点は取るとは思っていました。守備に関しては、無失点が続いていたので、自分としては無失点で終えたかったというのが正直なところです。
――失点はやはり悔しさが残るというところでしょうか
触っていたので、弾き出したかったですね。悔しいです。
――高校の時から出たい舞台だったとお聞きしました。緊張はしましたか
ここに来るまでと、控え室でミーティングをしている時に一番緊張していました。でも試合が始まったらいつも通りという感じでした。
――歓声などもたくさん聞こえたかと思いますが
声が通らなくて、指示が全然聞こえないので、それにいっぱいいっぱいという感じでした。
――試合全体を振り返っていただけますか
向こうはうまい選手もたくさんいて、先に点を入れられてしまうと相手の方が戦い方も上手だと思っていたので、自分の中では先に点を取って欲しいなと思っていました。個人的には1点取ったあと試合を落ち着かせたかったんですけど、それができずに失点してしまったのが悔いが残る部分です。
――ナイスセーブが続きましたね
シュートにいたるまでに、もも(DF大桃海斗、スポ2=新潟・帝京長岡)とか、純平(DF井上、商3=東京・早実)とかDF冨田康平(スポ3=埼玉・市浦和)とかが体張ってほとんど(慶大に)勝っていました。シュートを多く打たせないでいてくれたことが自分がある程度守れた要因かなと思います。
――6連覇については
やる前までは5連覇していて勝たないといけないっていうのはあまり考えないようにしていたんですけど、いい伝統が続いているなと思います。次回以降も勝ち続けたいです。
――今後への意気込み
自分たちはチームとして日本一というのを目標にしていたんですけど、アミノバイタルカップで負けてしまったのでそれはできなくなってしまいました。でももう一つ『1部昇格』という目標があるので、それに向かって頑張る、それだけです。
DF大桃海斗(スポ2=新潟・帝京長岡)
――3大会ぶりに失点を喫しはしましたが、最小失点に抑えました
ずっと無失点で勝ってきてたことは試合前から言ってたんで、正直失点してしまった事はかなり悔しいんですけど、結果勝てたのは良かったと思います。
―きょうは隣にDF鈴木準弥主将(スポ4=清水エスパルスユース)がいませんでした
多少の不安は自分の中でありましたけど、守備の安定感はあったと思います。
――鈴木準主将から何か言われたりしましたか
いや、特に(笑)。「頑張れよー」くらいですかね(笑)。
――早慶サッカーに出るのは初でしたが、雰囲気などはいかがでしたか
最初はもっと緊張するのかなと思ったんですけど、お客さんもいっぱいいて、やってみたら結構楽しいというか、いい環境でサッカーできて幸せだなと思いました。
――CBとしてはあまり仕事が多くない試合展開でしたが、最後まで集中して臨んでいましたね
そうですね。いつもと比べたら声が通りづらかったので、声が届かないぶんしっかりコミュニケーションを取るっていうのは大変でしたけど、良くできたと思います。
――失点の場面を振り返っていただけますか
先制点を取れたことでリスタートの入りがフワッとして、セカンドボールを相手に拾われてしまって…。軽い失点だったと思います。
――やはりあのシーンは悔やまれますか
そうですね。今考えたら。無失点で終わりたかったです。
――とにかく勝ちたいとおっしゃっていた早慶サッカーで5−1の快勝を収めたことについてはどのように感じてますか
素直にうれしいですね。点差がついたのもそうですけど、しっかり勝ちを得られたのがうれしいです。
――後期リーグ戦が9月から始まります。意気込みをお願いします
前期は首位で折り返したかったのですが、国士舘に負けて2位で折り返すことになって、1部昇格を掲げてる中で1試合も落とせる試合は無いと思っているので、上位チームとの対決で勝てるようにやっていきたいと思います。
MF金田拓海(社2=ヴィッセル神戸U−18)
――6連覇おめでとうございます。率直に今のお気持ちを聞かせてください
自分はきょねんからしかわかんないですけど、きょねん自分が出れていなくて、素直に喜べなかったので、6連覇がうれしいというよりは、きょう試合に少しでも出れて、勝てたことがうれしいです。
――初めての早慶サッカー、実際にピッチに立ってみてどうでしたか
やっぱり気持ち良かったですね。
――短い時間だったと思いますが、思うようなプレーはできましたか
そうですね、アップの時から、点差が離れていたというのもあったので、流れにも入りやすかったのもありますし、あとディフェンスのところで自分いけてないところがあったんですけど、攻撃の面では、ボールを持ったら自分の特徴を表せていたかなと思います。
――あと2年あると思いますが、来年はスタメンで出たいという気持ちも高まったと思います
そうですね、もう絶対スタメンで出て、来年は7連覇達成できるようにやっていきたいと思います。
――最後にリーグ戦後期に向けて意気込みをお願いします
まだ時間がありますが、もっとチームの中で競争をしていくべきかなと思いますし、自分が今出れていないんですけど、今来くん(MF今来俊介、商4=神奈川・桐光学園)だったり、陽介くん(MF秋山陽介、スポ4=千葉・流通経大柏)だったり、ほんとに厳しくなると思うんですけど、自分が出ていけるだけの力をこの期間でつけたいなと思います。