大学4年間を共にし、ア式蹴球部(ア式)を引っ張ってきた二人の盟友が揃ってJの舞台へ挑戦だ!J2・横浜FCはきょうクラブ公式サイトにてDF新井純平主将(スポ4=浦和レッズユース)とFW中山雄希(スポ4=大宮アルディージャユース)の入団内定を発表。来季はアクアブルーを身にまとい、ピッチで躍動する。
これからは横浜の地で二人の共闘は続く
新井主将は2年生の時に右サイドバックのポジションを獲得。豊富な運動量を武器に存在感を放つと、持ち味の攻撃参加や体を張った守備でチームに貢献し、瞬く間に不動の地位をつかんだ。昨年の関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝に貢献すると、今季は主将に就任。「誰よりも熱い主将になる」。シーズン前にこう決意を表明すると、新井主将は苦しい戦いが続く中でもピッチ上で誰よりも声を張り上げ、熱い闘志を見せてきた。
不動の右サイドバックとしてア式を引っ張ってきた新井主将
一方の中山はまさに苦労人と言っていいだろう。類まれな攻撃センスで2年生の時からAチームでの出場機会を得てきたが、度重なるケガが中山を苦しめた。昨年のリーグ戦第13節・明大戦(〇2-1)ではチームを首位に導く決勝ゴールを決めたものの、後に膝を手術。チームを離れ、苦しいリハビリ生活を経験した。迎えた今季、中山はストライカーの称号である背番号『9』を背負いピッチで躍動。リーグ戦ではチームトップの10ゴールを奪うと、第67回早慶サッカー定期戦(〇1-0)では決勝点を決め、見事にMVPを獲得した。
今季のFW陣を引っ張った中山
二人が加入する横浜FCは今季のJ2を8位で終え、J1昇格プレーオフ圏内となる6位以内には届かなかった。このチームを語る上でレジェンド三浦知良の存在を忘れてはならないだろう。49歳で迎えた今季もその存在感は圧倒的であり、横浜FCのサポーターだけでなく、日本のサッカーファンにとって永遠のヒーローである。経験豊かなカズから二人は多くのことを学ぶだろう。2007年以来のJ1昇格を目指す来季、二人が躍動する日々が今から楽しみだ。
(記事 桝田大暉、写真 中村ちひろ、大森葵、篠原希沙)
◆新井純平(あらい・じゅんぺい)
1994年(平6)11月12日生まれ。身長173センチ、体重65キロ。埼玉・大宮南出身。前所属・浦和レッズユース。スポーツ科学部4年。
◆中山雄希(なかやま・ゆうき)
1994年(平6)10月16日生まれ。身長174センチ、体重73キロ。埼玉・武南高出身。前所属・大宮アルディージャユース。スポーツ科学部4年。