奥山副将がJ2・レノファ山口FCに入団決定!

ア式蹴球男子

  ワセダの堅守を支えた男が、ついにJの舞台へ――。1月8日、J2・レノファ山口FCがDF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)の入団を発表した。1年時から主力として活躍し、2015年に行われた第28回ユニバーシアード競技大会では日本代表としても出場。そこでキャプテンマークを巻くこともあり、注目度は非常に高い。

  DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)と共にセンターバックを担い、リーグ最少失点に大きく貢献した奥山。そして19年ぶりの関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝という偉業へとチームを導いた。抜群の安定感と堅実な守備で最終ラインを統率し、また視野の広さとパスセンスを買われボランチも務めるなどユーティリティー性も兼ね備える。さらに今季はリーグ戦での自身初得点も記録。攻守で発揮されるバランスのとれた完成度の高さは、大学サッカー界でもトップクラスだ。

  入団が決まったJ2・レノファ山口FCは、いま最も勢いのあるチームの一つだろう。Jリーグ参入を決めた昨季、1年目にしていきなりJ3優勝を果たし見事J2へ昇格。そんな歴史的快進撃を見せたチームの特徴は、攻撃的サッカーだ。J3リーグ得点王に輝いたFW岸田和人選手を擁し、J3リーグ総得点96点という驚異的な数字をマークしている。しかし一方で、昨シーズンはDF陣のメンバーが固定されなかった。奥山の加入がそのウィークポイントを埋めることができるか注目である。J1昇格へのカギを握る大卒ルーキーとして、奥山の挑戦はいま再び新たなスタートを切った。

(記事 佐藤凌輔、写真 近藤廉一郎)

堅実さと冷静さで守備の要を担った奥山

◆奥山政幸(おくやま・まさゆき)

1993(平5)年7月23日生まれ。身長173センチ、体重69キロ。愛知・中京大中京高出身。前所属・名古屋グランパスU-18。スポーツ科学部4年。