『PRIDE OF WASEDA』! 宿敵・慶大との天王山を制す

ア式蹴球男子

 伝統の一戦にして、首位決戦。今季の関東大学リーグ戦(リーグ戦)の優勝争いを占う運命の90分間にエンジとキイロの両軍が熱き火花を散らした。前半にDF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)のミドルシュートで先制したワセダは1点をリードしハーフタイムに入る。同点とされ迎えた後半終盤、FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)が豪快に蹴り込み、試合は決着。ライバルを直接対決で下したワセダは19年ぶりの関東制覇を視界に捉える大きな1勝をその手でつかんだ。

この大一番で自身初となるリーグ戦での得点を挙げた奥山副将

 今季のこれまでの対戦(リーグ戦 ○1-0、早慶サッカー定期戦 ○1-0)はいずれも1点差であり、まさに実力伯仲。優勝争いの真っただ中にある両校が威信と誇りを懸けた伝統の一戦に臨んだ。開始早々にMF堀田稜(商4=浦和レッズユース)を負傷交代で欠き不穏な立ち上がりとなったワセダに対し、慶大はエネルギーを出した攻めで襲い掛かる。サイドを突破されピンチを招くと、自陣での守備に追われ攻撃の糸口を見出すことができない。しかし、この流れを一変させたのは頼れる副将だった。36分、CKのこぼれ球に迷うことなく右足を振り抜くと、ボールはネット左に突き刺さる。「本当に全員の思いだった」と語る奥山副将のリーグ戦初ゴールにより大きな1点がスコアボードに刻まれる。その後は追加点こそ生まれなかったものの、流れをつかんだワセダが試合を優位に進めハーフタイムに突入した。

 西日がピッチを照らし始めた後半、次の1点を決めたのは慶大だった。66分、素早いリスタートから絶妙なアーリークロスを通され、同点。一瞬の隙を突かれ、試合は振り出しに戻ってしまう。それでも、エンジイレブンは誰一人として下を向くことはなかった。「絶対に点を決めて勝つことができる」(DF新井純平、スポ3=浦和レッズユース)。ここから歓喜の瞬間への歯車がゆっくりと動き出す――。1分後、ロングボールに抜け出したFW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)が流れは渡さんとばかりに強烈なシュートを放つ。迎えた83分、ついにその瞬間が訪れる。宮本が右サイドで粘りクロスを供給すると走り込んだMF小林大地(スポ3=千葉・流通経大柏)が巧みなスルー、そこに待ち受けていたのは、エース・山内。絶好のボールを背番号10が豪快に蹴り込み、ネットが揺れる。ピッチに広がる歓喜の輪。この1点を最後まで守り抜いたワセダがライバル・慶大を下し、ここに運命の天王山は幕を閉じた。

試合終了のホイッスルが鳴り響き、喜びを分かち合う選手たち

 勝ち点3以上の意味を持つ一勝に、エンジイレブンは確かな手応えと大きな自信を手にピッチを後にした。この勝利を無駄にしないためにも、次節の順天堂大戦は同じように勝ち切ることが求められる。「勝ちだけを目指して一試合一試合やっていくしかない」(山内)。長きにわたるリーグ戦も残すはあと3試合。悲願の優勝もいよいよ射程圏内だ。さあエンジの戦士よ、輝く王座へ、いま駆け上がれ。

(記事 桝田大暉、写真 松本理沙)

スターティングメンバー

関東大学リーグ戦第19節
早大 2 1-0
1-1
1 慶大
【得点者】(早)36奥山、83山内 (慶)66松木
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 1 後藤雅明 スポ3 東京・国学院久我山
DF 2 新井純平 スポ3 浦和レッズユース
DF 3 奥山政幸 スポ4 名古屋グランパスU-18
DF ◎4 金澤拓真 スポ4 横浜F・マリノスユース
DF 12 八角大智 社4 千葉・流通経大柏
MF 6 平澤俊輔 スポ3 JFAアカデミー福島
MF 14 小林大地 スポ3 千葉・流通経大柏
MF 7 田中太郎 商4 静岡・藤枝東
MF →68分 相馬勇紀 スポ1 三菱養和SCユース
MF 8 堀田稜 商4 浦和レッズユース
MF →4分 秋山陽介 スポ2 千葉・流通経大柏
MF →83分 鈴木裕也 スポ2 埼玉・武南
FW 9 宮本拓弥 スポ4 千葉・流通経大柏
FW 10 山内寛史 商3 東京・国学院久我山
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 勝 分 負 得点 失点 得失差
1 早大 37 19 11 4 4 22 16 6
2 慶大 34 19 9 7 3 34 20 14
3 国士舘大 33 18 10 3 5 44 22 22
4 明大 31 18 9 4 5 31 21 10
5 流通経大 30 18 8 6 4 25 17 8
6 専大 24 18 6 6 6 25 17 8
7 法大 23 18 7 2 9 24 27 -3
8 順大 23 18 6 5 7 23 26 -3
9 駒大 23 19 7 2 10 23 31 -8
10 桐蔭横浜大 19 18 5 4 9 22 39 -17
11 神奈川大 15 18 2 9 7 13 24 -11
12 中大 11 19 3 2 14 25 48 -23
※19節終了時点
※上位5校は全日本大学選手権の出場権獲得
※6位は北信越大学リーグ2位のチームとプレーオフ
※下位2校は関東大学リーグ戦2部に自動降格
コメント

DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

率直に負け試合だったなと。間違いなく決定機は慶大が多かったですし、相手が外してくれて助かってる部分もあったので、そんな中でも自分たちが勝てたというのは間違いなく自分たちの強さ、粘り強さだと思います。あれだけハードワークしていてきつい時間帯に決勝点を奪えたのも、自分たちの体力面でもメンタル面でも含めて、粘り強さ、勝負強さが出た試合なのかなと思います。

――この厳しい戦いの勝敗を分けたのはどういった部分でしょうか

あれだけお互いに割り切った戦いになればなかなか自分たちの良さや、個人の技術は出なかったと思います。その中でも勝負を分けたのは一人一人の大きな決断だと思いますし、1点目であれば政幸(DF奥山副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)がこぼれ球をためらいなく振り切ってくれたことだったり、2点目も宮本(FW拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)が自分でアクションを起こしてルーズボールを引き出して、そこから大地(MF小林、スポ3=千葉・流通経大柏)が中盤の選手ですけどゴール前で関わったことでヒロ(FW山内寛史、商3=東京・国学院久我山)がフリーになったと思いますし、そういった一人一人の大胆な決断、積極的な決断が勝負を分けたのかなと思います。

――前期は下位での早慶戦でしたが、今回は上位対決となりました

いままでの試合で一番高ぶる試合だったかなと思います。2年生の時から試合に出させてもらって多くの試合を経験してきましたけど、これだけこの一試合が楽しみでワクワクしたことはなかったですし、早慶戦という特別な試合で優勝を懸けた戦いができたっていうのはもちろん自分たちの力でもありますし、慶大がしっかりと勝ち点を重ねた結果だと思います。自分は早慶が大学サッカーを引っ張っていかないといけないと思っているので、そういった意味でも今後もこういった早慶が上位にいてリーグを引っ張っていける存在になれればいいかなと思います。

――前半30分は慶大のエネルギーに押された印象もありますが

セカンドボールがすべてだったかなと思います。やはりあれだけロングボール、ロングスローインを投げられる選手がいる中で押し込まれる時間も長かったですし、その後もセカンドボールへの出足も相手のほうが早かった印象があって。そこで自分たちも球際の接点や予測の部分で上回れたからこそ相手にボールを持たれる時間も無かったですし、サイドにボールを持たれる時間も無かったと思うので、一つそういうルーズボールの競り合いやセカンドの予測は課題に挙げられるのかなと思います。

――その後、奥山選手が決めたシーンではいち早く駆け寄っていましたが、あのときのお気持ちはいかがでしたか

政幸自身がリーグ戦(関東大学リーグ戦)で決めたことがなかったりだとか、なかなか攻撃で結果が出せていなかったということで彼も悩んでいましたし、そろそろ結果を出したいなとも話していました。本当に4年生のなかで身近な選手ですし、彼が結果を残してくれたのは素直にうれしかったです。こういう大事な時に決めてくれて感謝していますし、あれだけ守備でもエッジを出せる選手が攻撃でもしっかり出せれば間違いなくチームにとってもプラスになると思うので、今後もああいった働きをしてくれたらチームもさらに上に行けると思います。

――ただその後の失点シーンは、流れが緩んだ瞬間だったと思いますが振り返っていかがですか

ファールからのクイックリスタートでサイドにパワーを持たれて、後ろも枚数はいましたけど守り切れなかったという失点でした。やはりああいう一つの隙が失点につながりましたし、ああいうシーンをつくられてしまったこと、また後ろであれば一回先手を取られたところで守り切れなかったっていうのは一つ課題だと思います。いままでは割と自分たちもしっかりとブロックを敷いて守れることも多かったですけど、自分たちが崩れた状況や人がいない状況でどうやって守り切るかっていうのは、また今後3試合課題になってくると思うので、そこは向き合ってやっていかなければいけない点かなと思います。

――前節も試合後にお話ししていた「チームの粘り強さ」が今節も表れましたが、この点についていかがですか

一度点を取られて同点に追い付かれて、相手のほうがおそらく雰囲気でもメンタル面でも優位に立てる時間帯だったと思うんですけど、一人一人が勝つために、ゴールを奪うために運動量を増やすことだったり集中力を切らさないことだったり、そういうところに向き合ってくれたからこそ得点に結び付いたと思います。そういうメンタル面の強さが出たと思います。

――この試合で単独首位に立ち、優勝を射程圏に捉えることができましたが、残り3節への意気込みをお願いします

暫定では単独首位になりましたけど、その過程には意味はないと思っています。最後優勝して終われるようにそれだけを目指して、残りの3試合を戦っていきたいと思います。

DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――激闘を制しての、率直な感想をお願いします

本当に厳しい試合でしたがどういうかたちであれ勝ち点3を取れたのは大きく、チームでつかんだ勝利だったと思います。

――前半は右サイドをくずされ、自陣でのプレーを許してしまった印象でしたが

相手のサイドの選手も強力な選手でしたし、押し込まれる時間が長かったと思います。そんな中でもDFラインの選手をはじめ、前線の選手の守備への意識というのも高かったと思います。ギリギリで守れたりといったところでは気持ちで動いた部分も大きいと思うので、チーム全体の守備への意識があったからこそ勝てたのかなとも思います。

――36分にはご自身でシュートを決められました。大学4年間のリーグ戦で初ゴール、おめでとうございます

ありがとうございます。セットプレーのところはサブのGKである岸浪(卓志、社3=東京・早実)を中心に研究をしてくれて、そこのスペースが空くという話は聞いていたので狙っていました。奇跡的なシュートと言いますか、自分の中でもまぐれだったと思いますがあのシュートが枠の中に飛んだのは本当に全員の思いだったと思います。そういった中で得点ができたというのは良かったなと思います。

――一方のDFでは気持ちで止めるという動きが目立ちましたが

相手もすごくハードワークをしてきて真面目なチームでしたし、だからこそ失点シーンに代表されるように素早くゴール前に迫ってくる攻撃が多く、後手に回るシーンが多かったと思います。全員が優勝に向けて、きょうの勝利に向けてのエネルギーが大きかったからこそ最後のところで体を張って守れたのかなと思います。

――相手の決定力の低さに救われた場面も多かったと思いますが

前半も1、2回決定機がありましたし、そういった中であれが決まっていたら自分たちの勝ち点3は無かったと思います。そういったシーンをつくらせないというところをもっとこだわっていかないといけないなと思いました。

――後半、間延びした時間帯での失点でした。振り返ってみて

素早くリスタートされてからの失点でした。自分たちもなかなか整っていない状況での守備というのを少し苦手にしていると思います。自分自身も守備しきれず、相手の選手をマークしきれませんでした。こういう攻撃をしてくるチームというのは他にもあると思うのでしっかりと練習していきたいと思います。

――今節、積極的な攻撃参加も目立ちましたが

チームの代表として出ているので、守備でやられないのはもちろんですが自分は攻撃につながるプレーというのが求められていると思います。自分自身もその前の失点シーンに絡んでしまっていたと感じていたのでそれを取り返そうという思いもありました。そういったことを含めてこれからも攻撃に絡んでいきたいと思います。

――リーグ暫定首位で迎える次節への意気込み

首位には立ちましたが、試合後に拓真(DF金澤主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)も言っていたのですが自分たちの目標は最終的に優勝しているということなので、暫定という途中段階で首位には立ちましたが全くそういったところは目標にしているわけではありません。気を緩めることなく次の一戦の勝利に向けてトレーニングしていきたいと思います。

MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)

――早慶戦勝利おめでとうございます。今節を終えて単独首位となりましたが、いまのお気持ちをお聞かせください

やっぱり優勝という目標を掲げている中で首位に立つというのは絶対条件だと思っていたので、すごく嬉しいです。

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

慶大がすごく気合が入っていてプレッシャーも早くていままでに感じたことのない圧を前半から感じていて、すごく厳しい試合だなとずっと感じていましたね。

――先制点のシーンで田中選手がCKを蹴っていましたが、中にいた選手とはどんなことを話し合っていましたか

セットプレーの練習で相手のスカウティングで2列目に溢れたところがチャンスだというのを共有していたので、自分はいつも通り蹴るだけでした。中もそういった意識でやってくれたので、その通りに溢れて決められたのかなと思います。

――普段でしたら堀田(MF稜、商4=浦和レッズユース)選手がCKを蹴っていますが、どんなお気持ちでしたか

やっぱりセットプレーでも自分が得点を動かしたいもいう気持ちもあって蹴りました。

――後半は二次攻撃なども増え、田中選手も攻撃に多く関わっていましたね

自分のところにフリーで入る回数はそこまで多くは無かったのですが、ボールを持ったら前に仕掛けていこうという気持ちを持っていたので、そういったところで二次攻撃でボールを拾う場面が多かったのかなと思います。

――今節でさらに優勝が見える位置にきたと思います。次戦の順大戦に向けて意気込みをお願いします

優勝ももちろんですけど、自分たちの目の前の一試合一試合勝つだけなので、次もきょうと同じくらいのエネルギーで順大戦も勝てるようにやっていきます。

DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)

――激闘での勝利を挙げましたね。いまのお気持ちはいかがですか

内容どうこうというより、勝てたことが素直に良かったですし、勝つことが一番重要だったのでそこを果たせて良かったです。

――リーグ戦最後の早慶戦となりましたが、どのような意気込みで試合に臨みましたか

4年として最後に迎える早慶戦の舞台が1位慶大、2位ワセダという状況でいままでの中で一番モチベーションが上がる試合でした。早慶が大学サッカーをリードしていく存在としてふさわしい試合をしたいと思いました。ここまでモチベーションが上がったのも慶大というライバルがいたからなので、感謝した上で相手をリスペクトして、自分たちのサッカーで勝ちたいと思って戦いました。

――序盤は何とかピンチを逃れていたという展開でしたが、振り返ってみていかがですか

前半の入りのところで、相手にパワーを持たせないように意識はしていたのですがやっぱり首位ということもあって割り切ったサッカーをしてきました。その中で自分を含めたDF陣が跳ね返せず、セカンドボールを拾えず、といった時間が多かったので前半は何もできなかったなというのがあります。

――GK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)選手の裏でゴールを死守していたシーンがありましたが狙っていたのですか

やっぱりキーパーが前に出たカバーとして自分が気を効かせるところは持ち味でもあるので、ゴールを守るために一人一人が戦った結果だと思うのであのタイミングであったらゴールを守る、というのが自分の判断でした。結果的にクリアできて失点しなかったということは良かったと思います。

――試合が終わった瞬間はどのようなお気持ちでしたか

ほっとしました。やっぱり相手のエネルギーを最後まで感じていましたし、本当に勢い持った攻撃が来ていたので気を抜いてはいけない、ということをチーム全体で声を掛け合いながらやっていたので笛が鳴った時はほっとしたというのが素直な感情でした。

――首位攻防戦ということで多くの応援客がいらっしゃっていましたが、ピッチから見ていかがでしたか

やっぱりそういった雰囲気をつくり出せるのも早慶戦だからこそだと思うので、そういった意味でも雰囲気をつくってくれた方々に対して感謝したいなと思います。

――4年間を振り返って、早慶戦を一言で表すなら何ですか

「ざまあみろ」って感じです。第一志望が慶大で、落ちてワセダに入ったので(笑)。自分がワセダに入ってからの戦績は11勝1敗なので、ざまあみろって感じです。

――リーグ戦制覇まで、あと少しとなりますが残りの3戦に向けての意気込みをお願いします

きょう勝てたことをいい意味でも悪い意味でも忘れて、一戦一戦戦っていくことでしか優勝はないと思うので、何かをぶらすのではなくて、いままでやってきたこと、自分たちを信じて向かって行きたいです。先週よりも強い気持ちで今週しっかりトレーニングを積んで、次の順大戦で勝てるようにしたいと思います。

FW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)

――いまの気持ちをお聞かせください

まず本当に首位決戦に勝ったということで、首位に立てて本当にうれしいと思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半相手の方にチャンスを作られて、内心焦りもあったのですが、そこを運もあってしっかりと守備も防いでくれたということが後半の点に繋がったのではないかと思います。

――きょうの後半で追加点を挙げられたときに、アシストされましたがその時の気持ちをお聞かせください

あれがアシストとなったのもよかったですし、最後山内が決めてくれたっていうのも彼自身の力だったと思うので、それはそれでよかったと思います。

――きょうはリーグ戦最後の早慶戦となりましたが、やはり気持ちの入り方は違いましたか

そうですね、慶応が相手ということで自然と気持ちが高ぶりますし、なんせいままで経験したことのない首位決戦、この状況で慶大と戦えることをうれしく思いましたし、逆に僕は楽しめたかなと思います。

――きょうで単独首位となりましたが、気持ちはどうですか

首位には立ちましたけど、まだ下も僅差なので、国士舘大もあしたありますし、そういうところが勝つとまた厳しくなるので、気が抜けない戦いがまだ続くと思います。

――次に向けて一言お願いします

きょう勝てたってことは本当によかったと思いますけど、きょうの勝利というのをいい意味でポジティブに捉えて、次につなげられるように頑張っていきたいと思います。

DF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)

――伝統の早慶戦を制したいまのお気持ちをお聞かせください

この試合に向けてここ1週間ですごい準備をしてきて、この試合勝つためにという強い思いがあったので結果勝ててとてもうれしいです。

――準備期間から充実してこの試合に臨めたということでしょうか

そうですね。慶大には昨年の後期リーグ戦で負けたとき(●0-1)に悔しい思いをして、勝ったときより負けたときのイメージが頭の中では強かったので、絶対にあの思いはしたくないと。あの試合で多くの人に悔しい思いをさせてしまったという思いがあったので、この1週間は勝つためのトレーニング、慶大を倒すための取り組みをしてきました。なのでこういう結果につながって良かったです。

――きょうは天王山でもありましたね

そうですね、ここでは負けたら優勝はないなと思ってました。早慶戦で首位決戦だったので特別な試合だったと思います。

――相手の慶大は後期7試合で17得点と攻撃陣の強さが売りですが、試合前守備陣ではどのような話をされましたか

サイドの一対一で負けないというのは慶大相手だけに限らず常に意識してきたところだったので、そこに関してはいつも通りやっていこうと話しました。セットプレーで点を取っているということだったので、そこの集中力の促しであったりを試合の中で意識しようと話しました。

――エネルギーを出してきた相手に前半30分頃まで押し込まれてしまいました

焦りはありませんでしたし、これが早慶戦だなと感じていました。どんな状況であれ自分たちでじれずにやり続けるだけだなと感じていたので、前半30分は押し込まれる時間が長かったですけど、変わることなく自分たちのやりたいことをやり続けた結果がこの勝利につながったと思います。

――押し込まれても冷静な対応ができたということでしょうか

左サイドからやられてしまうシーンが多かったですけど、クロスの質が良くても中の選手が準備できたからこそ失点シーン以外はやられることがほとんどなかったと思います。

――二次攻撃が増えた後半は攻めに絡む場面が増えましたがオフェンスに関しての印象はいかがでしょうか

いやー、自分もシュートを撃つシーンがありましたけどあそこで決め切れないのが自分です。クロス練習だけでなくシュート練習もといったところで、ああいったシーンでボールが来るイメージができていなかった部分がシュートをふかすことにつながったと思うので、得点にも絡める選手になっていかないとなと感じます。

――お話にもありましたが、失点の場面は早いリスタートから隙を突かれるかたちとなってしまいました

あそこに関しては自分たちで隙をつくってしまったのが全てだと思います。クロスの質は良かったですけど、それに対して自分たちが準備できなかったわけではないので、集中力が切れた弱さが出てしまったんじゃないかと思います。

――それでもチーム全体で顔色を変えずに前に出る姿が印象的でしたが

失点してしまったことに下を向いていてもしょうがないと思いましたし、やっているサッカーが悪いわけではなく常に慶大にやられているわけでもなかったので、やることを徹底していければ絶対に点を決めて勝つことができるという確信がありました。なのであの失点に動じることはなかったです。

――こういった試合で少ないチャンスをものにする力を出せた点はいかがでしょうか

慶大だけでなくこれからの3試合は多くのチャンスは来ないと思っていて、どれだけ少ないチャンスをものにできるかが大事だと思います。きょうの試合では少ないチャンスをものにできた自分たちが勝てたんだなと思います。

――この勝利で優勝を視界に捉えたのではないでしょうか

一歩上に立つことができましたが、次負けてしまえば何も変わらないです。きょう限りでこの勝利は忘れて、次も勝つためにチーム一丸となってやっていくだけだと思います。

――次節、順大戦はどのような点に気を付けていきますか

きょうみたいな首位決戦で自分たちの力を出せるのは確かですが中位にいるチームにいままで勝ち点を落としてしまっているので、いままでの試合から学ばないといけないと思います。確実に勝ち点を取れるようにやっていきたいです。

MF平澤俊輔(スポ3=JFAアカデミー福島)

――早慶戦ということでしたがきょうの試合への意気込みは

1位2位の首位攻防戦でこれ以上ないビッグゲームだったので、全員が負けられないという気持ちがありました。高まるものもありましたし、その中でなんとか勝利できようにという気持ちで臨みました。

――試合を振り返っていかがでしたか

前半は慶大のエネルギーに押し負けたなという印象で、あの中で正直助かったなというのが正直な感想です。自分たちの課題が露呈してしまった前半だったので、その中でも少ないチャンスを決め切れて勝てたというのは良かったと思います。

――前半はディフェンスに徹する場面も多かったと思いますが、どのようなモチベーションでプレーされていましたか

チャンスは来ると自分たちは信じてやっていたので、押し込まれた展開ではありましたが自分たち(のプレー)を崩さずにやっていこうというのは真ん中で話し合ってやっていました。

――ディフェンスする際に特に意識したことは

セカンドボールというのは慶大の強みだったので自分たちのボランチの部分で相手に先手を取らせないようにというのは意識していました。

――同点に追い付かれてからさらに追加点をあげることができましたが

追い付かれた中でも全員が勝ちに向けてもう一度やろうというのを失点直後に話し合ってやっていたので、その中で1点取れたというエネルギーを出せたというのは本当に良かったと思います。

――単独首位という状況をどのように受け止められていますか

試合後拓真くん(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜・Fマリノスユース)も言っていましたが、1位に立っただけであって何も得てはいないと思うので、残り3戦勝てるように死に物狂いでやっていきたいと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

順大というテクニックのあるチームなので、1週間高めて次戦も勝てるようにやっていきたいと思います。

FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)

――以前意識しているとおっしゃっていた、同じ高校出身のFW山本哲平選手との対戦となりました

結果的には勝てたと思いますし、自分自身FWに大学からなった中で、常にライバルとして(見ていたり)、参考にするプレーもあったのできょうも自分たちのゴールを脅かすプレーを何度かしてきましたし、あいつが決めていればっていうところもありました。そこに関しては良きライバルだと思いますし、らいねんも戦っていく中で常に意識してやっていくライバルだと思います。

――かなり自身へのマークも厳しかった印象ですが

最近の試合でそれは慣れてきたというか、宮くん(FW宮本拓弥、スポ4=千葉、流通経大柏)に一回返したりっていうチャンスもところどころありました。最後の最後にチャンスは来るって自分に言い聞かせていたので、本当にきてそれを決められたので良かったと思います。

――ゴールシーンを振り返って

自分のマークはあんまり近くにいなかったし、スルーって言ったら大地(MF小林、スポ3=千葉・流通経大柏)もその言葉を聞いて、ちょっと触るふりしてスルーしてくれたので、自分のところが完全に緩いというか、良いところにボールが来たので思いっきり蹴りました。

――蹴った瞬間、どのような気持ちでしたか

思い切り振る準備はしていたので、まあ決まるだろうと思っていました。チームメイトのところへ行ったらみんな喜んでくれてうれしいのと、全体を通して自分のプレーを全然できてないんですけど最近徹底して点取ることだけを考えてゴール前など点の取れる位置にいるように意識してやっていきたので、そこが実って良かったと思います。ひとつ成果が出たのでそれに関してはすごくうれしいです。

――早慶戦での得点ということでいつも以上にうれしいゴールだったのではないでしょうか

いままでの早慶戦は出し切れなかったり、結果を残せなかったっていうのがあるので(うれしかったです)。大学サッカーの中で自分的にはやっぱり早慶戦が一番盛り上がるものだし、首位と2位で戦えるっていう。試合前に監督(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)や色んな人に「こういうは舞台そうないから、そこに立てるのは幸せだよ」っていうふうに言われてて。自分自身楽しむことを意識しましたし、楽しまないと損だと思いましたし、なかなかうまくいかない時間帯もありましたけどネガティブにならずポジティブにチャンスを狙い続けていたので、そこがきょうの決め手だったと思います。

――決勝点を決めて、エースストライカーとしての力をアピールすることができました

4試合点がない中で、きょう取らないとみんなの信頼も勝ち得ないという意気込みでいってああいう得点で勝てたので良かったです。きょうの試合では誇示できたと思いますけど、まだまだチームに求められていることっていうのはできていないのでそれをもっともっと突き詰めてやっていきたいと思います。

――首位攻防戦を制してワセダが首位に立ちました

この時点で首位に立てましたけど、全部勝てば優勝っていうのが明確に表れていますし勝ちだけを目指して一試合一試合やっていくしかないし、毎年優勝争いするんですけど、ここまで近く来られたのは初めてですし、ここから自分たちが経験したことのないことを経験するためにそのために自分たちがやってきたことを終始やり続けるしかないと思うので。おごりとかは誰にも出ないと思うので勝つための準備っていうのをまたやっていきたいと思います。

MF相馬勇紀(スポ1=三菱養和SCユース)

――おめでとうございます!いまの気持ちを一言でお願いします

早慶戦で勝ったという喜びはもちろん、首位に立てたという喜びが本当に大きいです。

――試合を振り返っていかがでしょうか

自分は失点直後の投入だったので、やはり得点に絡んでチームに勢いを付けたかったですし、きょうは攻撃的なプレーで貢献できたとは思いませんが、他のことで少しでも貢献できていたとすればよかったです。

――終盤までどうなるかわからないという展開の試合が続いていますが、こういった展開はやはりヒヤヒヤさせられるのでは

そうですね。ヒヤヒヤするのですが、自分はいつも途中からゲームに入っていて、点を取ってやるという気持ちでやれていますし、終盤にチームが点を取れていることは嬉しいですね。

――ゲーム開始直後にMF堀田稜(商4=浦和レッズユース)選手が負傷交代をするというアクシデントもありましたが

いつも左サイドを何度も突破してくれて、運動量も多い選手ですし、自分もいつも頼りにしているので、最初はすごくびっくりしたのですが、自分も含めたベンチメンバーは全員常に出れるように準備していますし、そういった意味ではあまり動揺しませんでした。

――きょうは出場したらどういったプレーをしようと考えていましたか

出場する前は1点リードしていたので、絞ってボールを取ったり、プレスにいったりというところを意識していこうと思っていました。ただ同点になってしまったことで、点が必要になってきて、ドリブルやクロスを積極的にしていこうということを意識しました。

――FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)選手が決勝点を決めた瞬間、どういった気持ちでしたか

もう本当にうれしかったですね。自分は決まった時近くには行けていなかったのですが、後ろ姿を見ていて、本当に頼もしかったです。

――これで単独首位に立ちました。優勝へ向けての意気込みをお願いします

残り3試合は戦い方が重要になってくると思っていて、特に国士舘大との上位対決は、そこで勝てれば突き放すことができますが、逆にそれを狙いすぎてもいけないと思いますし、引き分けを狙うわけじゃないですけど、そういうことを考えて、自分たちの強みである堅守速攻を意識してやっていきたいと思います。

MF秋山陽介(スポ2=千葉・流通経大柏)

――きょうは首位をかけた大事な試合でしたが、どのようなお気持ちで臨まれましたか

勝ち以外は意識せず、出たらやってやろうという気持ちでした。チーム全体としても勝ちを意識できていましたね。あと首位対決ということで、今のこの状況で、試合ができるというプレッシャーを皆で楽しんでやろうという気持ちを持っていました。

――プレッシャーを楽しむとおっしゃっていましたが、きょうは早慶戦ということでいつと違う雰囲気は感じましたか

早慶戦という意識はありましたが、特別に考えず、いつも通りにやろうと思っていました。

――きょうは前半から出場されていましたが、どのようなことをやろうと思われましたか

まず守備を意識して、攻撃でも自分の持ち味を出せるかなと思って出ました。ドリブルだったり、攻撃の関わりですね。

――最後に決め切れるというチームとして得るもののあった試合でしたが

最後まで耐えられたというところと、いままでこのような厳しい試合での得点はなかったので、最後の最後で得点力がついてきたのはよかったと思います。

――前半は慶大に押されたところもありましたが、チームの課題点は

守備の部分で、どこで味方を出していくかだったり、耐えるところでしっかり耐えるところはこれからの課題だと思います。

――次節へ向けての意気込みをよろしくお願いいたします

絶対に勝って、首位で優勝できるようにやっていきたいです。