4年間で一度も勝てなかった専大のカベを、ついに越えた――。関東大学リーグ戦(リーグ戦)後期が開幕。初戦のこの日は専大と対戦した。序盤から積極的にプレスを仕掛け良いかたちで試合に入ると、28分FW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)のシュートで先制に成功。後半開始直後にさらに1点を加えるも、苦手とするセットプレーで失点を許し2-1とされる。それでもチーム一丸となって1点のリードを守り抜き、そのまま試合終了。接戦を制し、優勝に向け最高のスタートを切った。
貴重な先制点を挙げた宮本
前半はワセダが試合を優位に進めた。相手にボールを持たれる時間こそ長かったものの、決定的なピンチをつくらせない安定した試合運びを披露。互いに一歩も譲らないまま迎えた28分、ついにその均衡が破れる。自陣にいたDF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)から前線の宮本へスルーパスが通ると、これを自らドリブルで持ち込みそのまま先制点を挙げた。これで波に乗ったワセダは再三ゴールに迫るも2点目とはならず。終了間際ペースダウンしたところを狙われ押し込まれそうになるも、ここもなんとかしのぎ切り1点リードして前半を終えた。
難しい体勢からシュートを放った山内
2点目は後半開始直後。48分、山内がペナルティエリア内で左サイドからのスローインを受けると、相手を背中に背負った状態から反転してそのままシュート。これが見事ネットを揺らし、2-0と大きく突き放した。しかし簡単に引き下がらないのが王者・専大だ。57分にCKをダイレクトで蹴り込む豪快な一撃で1点を返し、反撃に出る。ここからワセダは防戦一方となり苦しい時間帯が続くが、DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)は絶えず仲間に声を掛け続けた。「声を掛けることや体を投げ出すことでチームに貢献しないと、自分の存在意義は無い」(金澤主将)。これで再び息を吹き返したイレブンは、土壇場で踏ん張ることに成功。勝利への執念は、わずかにワセダが上回った。
後期の流れをつくるこの開幕戦を勝利で飾れたことは、きっとこの先につながるはずだ。リーグ戦前期を4連勝で終え、今回の勝利を加えてワセダはこれで5連勝。ただ、各選手は口をそろえて「次の明大戦こそがキーになる」と語った。ここまでの連勝で勢いがあることは間違いないが、次節は勢いだけでない、チーム力が試される一戦になるだろう。再び立ちはだかる厚いカベを打ち破れるか。エンジイレブンは、進撃する。
(記事 佐藤凌輔、写真 高柳龍太郎)
スターティングメンバー
関東大学リーグ戦12節 | ||||
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早大 | 2 | 1-0 1-1 |
1 | 専大 |
【得点者】(早)28宮本、48山内(専)57小口 |
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 1 | 後藤雅明 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
DF | 2 | 新井純平 | スポ3 | 浦和レッズユース |
DF | 3 | 奥山政幸 | スポ4 | 名古屋グランパスU-18 |
DF | ◎4 | 金澤拓真 | スポ4 | 横浜F・マリノスユース |
DF | 12 | 八角大智 | 社4 | 千葉・流通経大柏 |
MF | 6 | 平澤俊輔 | スポ3 | JFAアカデミー福島 |
MF | 14 | 小林大地 | スポ3 | 千葉・流通経大柏 | MF | 7 | 田中太郎 | 商4 | 静岡・藤枝東 |
MF | →77分 | 秋山陽介 | スポ2 | 千葉・流通経大柏 |
MF | 8 | 堀田稜 | 商4 | 浦和レッズユース |
MF | →63分 | 相馬勇紀 | スポ1 | 三菱養和SCユース |
FW | 9 | 宮本拓弥 | スポ4 | 千葉・流通経大柏 |
FW | 10 | 山内寛史 | 商3 | 東京・国学院久我山 |
◎はゲームキャプテン 監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実) |
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表 | |||||||||
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順位 | 校名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | 法大 | 21 | 12 | 7 | 0 | 5 | 20 | 16 | 4 |
2 | 早大 | 21 | 12 | 6 | 3 | 3 | 12 | 12 | 0 |
3 | 国士舘大 | 20 | 11 | 6 | 2 | 3 | 22 | 12 | 10 |
4 | 流通経大 | 19 | 11 | 5 | 4 | 2 | 15 | 10 | 5 |
5 | 慶大 | 17 | 11 | 4 | 5 | 2 | 16 | 13 | 1 |
6 | 明大 | 15 | 11 | 4 | 3 | 4 | 17 | 17 | 0 |
7 | 順大 | 15 | 11 | 4 | 3 | 4 | 13 | 13 | 0 |
8 | 駒大 | 14 | 11 | 4 | 2 | 5 | 16 | 16 | 0 |
9 | 専大 | 13 | 12 | 3 | 4 | 5 | 12 | 11 | 1 |
10 | 中大 | 11 | 12 | 3 | 2 | 7 | 18 | 26 | -8 |
11 | 桐蔭横浜大 | 11 | 11 | 3 | 2 | 6 | 12 | 22 | 10 |
12 | 神奈川大 | 9 | 11 | 1 | 6 | 4 | 7 | 12 | -5 |
※12節終了時点 ※上位5校は全日本大学選手権の出場権獲得 ※6位は北信越大学リーグ2位のチームとプレーオフ ※下位2校は関東大学リーグ戦2部に自動降格 |
コメント
DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)
――因縁の相手、専大を下しましたがいまのお気持ちは
純粋にうれしいなと。専大にはいままで負け続けていたので大きな一勝だと思いますし、勝てたことに対して達成感や喜びはありますね。
――関東大学リーグ戦後期(リーグ戦)の開幕戦を勝利で飾り、最高のスタートとなったのではないでしょうか
専大という相手に勝てたこともそうですし、開幕戦で勝利できたこともそうですし、そういった意味では非常に良いスタートだと思います。ただ前期を振り返ってみれば、初戦の国士舘大戦(○1-0)で勝ってスタートしましたけどそこから連敗を喫したので、実際この後の明大戦がキーポイントになるのかなと思います。
――きょうは最後まで粘り強く戦えた印象もありますが
前期の反省点というか、自分たちが勝てなかった時期から勝てるようになった一つの要因がそういった粘り強い戦いでしたし、それを一人一人がもう一度思い返して試合に臨んで試合の中で表現できたのが、勝利につながったのかなと思います。
――後半20分以降は我慢の時間帯も長かったと思いますが、追われる状況でチームの雰囲気はいかがでしたか
ああなることはある程度想定していましたし、1失点目した後からそういうことは共有していました。試合に勝つためのプレーを選択してああいう戦い方にはなってしまいましたけど、結果的には勝利を収められたので良かったのかなと思います。
――金澤選手自身、最後までチームを鼓舞する姿が印象的でしたが
4年生がどれだけラストのリーグ戦で結果を出せるかっていうところだと思うので、自分もうまい選手ではないですし、そういった声を掛けることや体を投げ出すことでチームに貢献しないと、自分の存在意義は無いと思っています。なのでそういったところは表現しなくてはいけない一つの要素だと思っているので、継続してチームの中でも圧倒的に示していきたいなと思います。
――ではきょうの試合で4年生の気持ちの強さは示せていたということでしょうか
まだまだ結果に結び付けないといけないと思っています。きょうは宮本(FW宮本拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)が1点目を決めてくれましたけど2点目はひろ(FW山内寛史、商3=東京・国学院久我山)ですし、そういった意味ではもっともっと4年生が明確な結果を残さないといけないですし、4年生のチーム内で基準をつくるようなプレーや、チームを勝利に導くようなプレーが優勝のためのポイントの一つになってくると思います。そういったところはしっかりと意識させてやっていきたいなと。
――やはり次の明大戦がカギになると思いますが
一番個の質が高いのが明大だと思いますし、そういったところで個と個のぶつかり合いで打ち勝てるかがポイントになってくると思うので、一人一人が対峙する相手に対して打ち勝てるか、それぞれの持っている個性や強みを遺憾なく発揮して上回ればおのずと勝利が見えてくると思います。そういった個の対戦っていうは自分たちも楽しみですし上回りたいと思うので、全体としても意識させてやっていきたいなと思います。
――最後に、次の明大戦への意気込みをお願いします
次勝たなければきょうの勝ち点は意味の無いものになってしまうので、もう一度危機感を持ってやっていきたいなと思います。
DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU―18)
――専大をついに破りました、いまの率直な感想は
苦手な専大だったんですけど初めて勝つことができましたし、5連勝も古賀さん(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)になってから初めてということで、歴史を変える一歩にはなったのかなというふうに思っています。
――後期リーグ戦の初戦としては最高の結果となったのではないでしょうか
そうですね。苦しい時間は長かったですけど、そんな中でも勝てたっていうことは良かったと思いますし、それがきょうの最大の収穫かなと思います。
――きょうはどの選手もすべてを出し切った試合になったと思いますが、振り返っていかがですか
試合前から4年生もそうですし、3年生以下も強い思いを口にしてくれて、それがプレーに表れていたと思います。純平(DF新井純平、スポ3=浦和レッズユース)なんかもすごい声出してチームを引っ張ってくれましたし、拓真(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)も危ない場面で体を張ったり、中盤の選手も走り続けてくれたので、そういうチーム全体で勝ちにこだわる意識が浸透してきたのかなと思います。
――前期から成長できた点ということでしょうか
前期勝てない時期があったからこそ自分たちの大切なところに気付けたと思いますし、またあそこの位置に逆戻りしたくないとみんな思っていると思うので、全員が優勝だけを見据えていますしそれがみんなの高いモチベーションになっているのかなと。
――後半追われる状況で、自身プレーをする上で意識していたことは
ある程度相手に保持される時間が長くなる中でも、奪ってからそのボールをいかにマイボールにするかっていうのを考えてやっていましたけど、みんな徐々に足が止まってきてキープできなくなりました。そこで一つ我慢して自分たちの流れに持ってこられないところがいまの自分たちの弱いところだと思うので、そういったところをもう一度練習から意識していきたいと思います。
――それでもきょうは課題であった追加点も奪えるなど、プラスに捉えられることも多かったと思いますが
やはり前期、2点目取れないっていうことが多かったと思いますが、みんなこの夏セットプレーとクロス、カウンターっていうのを3大得点源っていうことで意識して取り組んできましたし、得点に対するこだわりっていうのも芽生え始めていると思います。またこれからも2点と言わず、3点4点と取れるチームになっていけたらいいなと思います。
――次節明大戦への意気込みをお願いします
前期は明大戦(○2-1)で苦しんで勝ち切れましたが、間違いなく個の力は高いですしそういった相手に対して自分たちがこの夏通じて高め続けてきたことを出し切るだけだと思うので、まずはその勝ち点3だけをまた1週間頑張りたいと思います。
DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)
――入学してから専大に初勝利となりましたが、いまのお気持ちはいかがですか
いままで自分たちが1年生の時から専大に勝てずその間全部専大に優勝されていて、専大に勝つことがリーグ戦で優勝するためには必要なことだったので、きょう勝てたことは価値のあることだなと思います。
――後期の初戦としてはきょうのこの結果はいかがですか
自分たちが夏の期間にやってきたことを証明するためには勝利っていう結果が一番必要だったので、そういった意味で初戦勝てて勢いに乗れたってことは良かったと思います。
――きょうは精神的にも体力的にも厳しい、気の抜けない試合だったと思いますが、振り返っていかがですか
前期の最後4連勝した試合も1点を争う緊迫したゲーム展開で、きょうもそういった試合だったということで、楽な試合はこれから一試合も無いと思います。ああいった緊張感の中でどれだけのプレーができるかっていうのが試されると思うので、そういった意味できょうも結果でそれが付いてきたので良かったと思います。
――DF陣も一試合通して集中を切らさず臨めたのではないでしょうか
放り込んでくることがいつもの専大より多かった中で、そこもなんとか修正しながらやれたと思います。ただセットプレーで失点したっていうのはもちろん反省しなくてはいけないところで、気を付けていた部分だっただけにそこはまたみんなで話し合って修正していきたいです。
――優勝を掲げる中でも次の明大戦が一つキーポイントになると思いますがいかがですか
やはり専大戦と明大戦っていう最初の2戦がすごい大きなファクターになるっていう話は、予定が出た時からみんなの口から出ていました。まずきょう勝てたことは良かったんですけど、次の明大に対しても勝利を飾ることが優勝するためには必要なことだと思うので、また一週間で最高の準備をしていきたいと思います。
――では最後に改めて意気込みをお願いします
優勝するためにはこれからも勝ち続けなくてはいけなくて。勝つためには最後まで体を張るとこだったり、気持ちを前面に押し出してプレーすることだったりはぶらしちゃいけないところだと思うので、あとはプレーの質も個人個人が上げていって最高の準備をして、次も勝てるように頑張っていきたいと思います。
MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)
――きょうの試合はいかがでしたか
専大に対してはライバル意識もありましたし、公式戦で一度も勝ったことがなかったので、勝てことがすごく嬉しいです。
――相手がスリーバックということもあって、サイドとしてのやりづらさはなかったですか
相手は3-4-3で自分のところではあまりスペースがなかったのですが、自分が相手のサイドに仕掛け続ければ純平(DF新井純平、スポ3=浦和レッズユース)のところが空くだろうと思って、そこを意識してやれたので、いいかたちをいくつか作れたと思います。
――特に後半、相手の攻撃に耐えるかたちになりましたが、そのあたりに関しては
自分たちは最初から飛ばしているので、終盤にああいったかたちになるのは仕方のないことだと思いますが、試合を通して思ったことは2点目をあの早い時間帯に取れたことは、ゲームを運ぶ上ですごく大きかったなと思います。
――きょうのゲームでは、守備の場面でかなり走って貢献されていたという印象ですが、そのあたりに関しては
自分たちが主導権を持って攻撃できる場面は、関東リーグではそう多くはないので、守備から入るというのは自分の中でも覚悟はしていますし、そこから攻撃でどれだけ活躍できるかということを、これからもっとやっていかなければならないと思っています。
――後半途中から左サイドでのプレーとなりましたが
1年生の頃から右も左もやっておけと監督(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)には言われていたので、そこまで苦手意識みたいなものはなかったです。
――次節の明大戦に向けての意気込みをお願いします
個人的に明大は関東リーグで一番強い相手だと思っていますし、自分たちが1週間でいつも以上にいい準備をして、勝って優勝争いに食い込みたいと思います。
MF堀田稜(商4=浦和レッズユース)
――きょうで後期リーグが開幕しました
夏、自分たちが意識して積み上げてきたものを発揮するのはもちろんですし、その中でも後期の専大戦、明大戦っていうのがこのリーグ戦を優勝できるかできないを左右する重要な試合と捉えて臨んで、勝つことができて良かったです。
――4年間で初めて専大に勝利しました
自分たちがいままで成し遂げることができなかった関東リーグ優勝ということを成し遂げる上で、いままでできなかったものに挑戦する、いままで勝つことのできなかった相手を倒して勝ち点を勝ち取って優勝につなげるっていうことを意識しました。
――スカウティングなどされていたと思うのですが、実際に専大とやってみていかがでしたか
いままでであれば下からしっかりつないでくるような攻撃が多かったんですけど、序盤なんかは背の高い選手に対して大きいボールを入れてそこに関わってくるような攻撃、そういうシンプルな攻撃っていうのもある中で、そこをしっかりと押さえようということは意識しました。
――体格も大きい選手が多かったと思うのですがいかがですか
体格の良い選手が多いと思いますし、その中でも中盤で良いポジショニングから攻撃を仕掛けてくる選手もいるので、やっぱり当たり負けしないという点は重要だったかなと思います。
――試合終了の笛をベンチからどのような思いで聞きましたか
最後の方で押し込まれても守備陣は身体を張って守ってくれていたので、そこは守備陣に救われたというかみんなが良く走ってくれたからこそ勝てたと思うので、ホイッスルの瞬間はみんな本当にありがとうという気持ちでした。
――前期と比べてどこかチームが変わったと思いますか
ワセダの強みに磨きをかけるっていうのをこの夏みんなで共有してやってきたんですけど、プレッシャーの部分であったりとか、ボールが攻撃陣に収まった時に反応して前にどんどん飛び出していくランニングという意味で、すごくパワーを持ってアクションを起こせるようになったかなって思います。
――最後に明大戦へ向けて意気込みをお願いします
専大に勝って勝ち点3を獲得できましたけど、次の試合で勝ち点を落としてしまったら何も意味はないと思いますし、最初に言ったように、専大明大のこの二つの相手に対して勝ち点をどれだけ積み上げられるかっていうのが自分たちが優勝する上で重要になってくると思うので、この試合を振り返って評価することも大事ですけど、来週にはこの試合のことは忘れて目の前の勝ち点3を取るために全員ができることをやっていきたいと思います。
FW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)
――まずついに専大を破ったいまのお気持ちをお聞かせください
公式戦で僕らが入部してから勝ったことのない相手なので、素直に勝てて良かったと思います。これで勝ててなかったらすごい悔いが残ったと思うので。引き分けでも許されなかったので、本当に勝てて良かったです。
――チーム内でも試合前や練習の時にそういった話は出てきていましたか
そうですね。特に僕たち4年生はギラギラしてたんじゃないですかね。専大戦は本当に勝たなければいけない試合だったと思うので、そこはみんなで意識してやっていました。
――ご自身も混戦の中から1点目を決めましたが、そのシーンを振り返って
ちょっとシュートを打つ前に僕が意図したプレーではなかったんですけれど、相手に体を入れられてもう一回入れ直して、最後はトーキックで入れました。トーキックでなんてシュートを決めたことが無かったので、僕自身も成長したなと。ああいうところでFWらしい判断ができたことは、少し成長できたなと感じられました。そういうところは良かったと思います。
――ボールを受けた時に前へ出て行く姿勢が印象的でしたが
あそこも政幸(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU―18)からボールをもらってもうシュートを考えていたので、後はそこにたどり着くまでの精度というところで、もうちょっと自分の意図したところで取れたらもっと良かったんじゃないかと思います
――自身の状態も上がっているようですが、チームの仕上がりについてはいかがでしょうか
チームとしても後ろは本当に頼りがいがあると思っているので、そこで奪ってからの僕たちの出足だったりの質を上げていけばチャンスをつくれるんじゃないかと。後は単純に走力ですね。今回の後半30分はちょっと自分自身も前線からプレッシャーに行けなかったので、もっと走力をつけていけばいいんじゃないかと思います。
――次には明大戦が控えていますが、ここは大きなヤマとなりそうですね
そうですね。この1戦目2戦目の専大戦、明大戦が絶対カギになってくるというのはチーム全体でも共有していることです。きょう専大に勝ちましたが、来週負ければまた変わらないと思うので、来週も続けて勝っていけるようにやっていきたいと思います。
GK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
後期の開幕戦ということや、4年間勝てていない専大が相手ということもあって、内容よりも結果が重要な試合だったので、勝ててよかったです。
――試合前のプランと実際の試合内容を改めて振り返ってみていかがでしょうか
相手の多彩な攻撃を想定していたので、何としても後ろで守り切るということを共有してゲームに入れましたし、少ないチャンスで点を取り切るというところも共有できていたので、こういった結果につなげられたと思います。
――試合を通じてのディフェンスに関しては
後半押し込まれた中で、ディフェンス陣が最後まで体を張って、集中を切らさなかったことが勝利につながったと思うので、これからもそこを継続していきたいと思います。
――きょうも好セーブを連発されましたね
自分自身調子もそんなに悪くないというイメージを持っていますし、チームが勝つためには自分が活躍しなければいけないと思っているので、その気持ちに合わせてコンディションを整えられたことで、いいセーブができたと思っています。
――後半相手が交代カードを切ってきたあたりから押し込まれる時間が続きましたが、そのあたりはいかがでしたか
後半10分あたりの相手の交代によって、新しいパターンの攻撃を仕掛けられて、自分たちも疲れてきている中で、嫌なムードにはなりましたが、ゴールを割らせないという気持ちが強かったからこそ、最後まで守りきれたと思います。
――次節の明大戦に向けての意気込みをお願いします
きょう勝ったことを次につなげなければいけないですし、過去には明大に負けて優勝に届かなかったということもあったので、前期同様に勝ってさらに上へ上がりたいです。
FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)
――きょうはどのような意気込みで試合に臨みましたか
勝たなければ優勝はないという気持ちで天皇杯予選が終わった時点で切り替えて、関東リーグ制覇しか自分たちにはないので本当にそれだけを考えて臨みました。
――相手のDFはいかがでしたか
自分が引いてポストプレーしたときとかは厳しくきましたし、逆にもう少し裏を取ったり、もっともっと駆け引きをして外せるようにできれば良かったと思います。
――相手からの当たりも強かったと思うのですがいかがでしたか
自分がそこまで見切れていれば外せたのかなというのはあったので、そこはきょうの試合の課題というか、もっともっと高めていきたいと思います。
――得点は得意のターンからのシュートでした
その辺のところははちさん(DF八角大智、社4=千葉・流通経大柏)と共有してできていると思うので、あそこに入って一度収めてからは迷いなく振り抜いて決められたので良かったと思います。
――つまり、狙い通りだったということでしょうか
あそこまでうまく決まるとは思っていなかったですけど、良かったと思います。
――最後、かなりきつい時間帯が続きました
自分たちの弱みが出たところで失点してしまいましたが、全員で声を掛けたり、その次の得点を許さなかったり、GKの雅明(GK後藤雅明、スポ3=東京・国学院久我山)含めて守ってくれたので自分も集中してできたと思いますし、ああいう厳しい戦いになる中で勝ち切れて良かったと思います。
――苦しい状況の中素晴らしい粘りを発揮しました
前期勝てたのもああいう戦いをしたからですし、逆に勝てなかったときは粘り強くできなかったときなので、そこは全員で共有していますし、そこを忘れないようにやっていこうという話は常にしているので、ああいう戦いができて勝てたのは良かったと思います。
――ここ数試合は毎回得点を決めていて、安定感が増した印象を受けるのですがいかがですか
前まではその試合の自分のパフォーマンスを気にしすぎていて、ちょっとミスが多いとそれを気にしてプレイしていた部分はありますけど、最近なんかはパフォーマンスは決して良くない試合でも点は取れていたり自分的に割り切れてやっている部分もあるので、そこはメンタル面だったり、オフシーズン、特に天皇杯予選なんかで成長できたと思うのでそういう部分がまだまだですけど点が取れるようになってきた要因だと思います。
――次戦の明大戦に向けて
自分たちが優勝するためには専大明大に勝たないとだめという話を古賀監督からもされていますし、みんなもそういう認識でやっていると思います。きょう勝てたことは良かったですけど、次に向けて準備して勝てるようにやっていきたいと思います。