第66回早慶サッカー定期戦(早慶サッカー)特集もついに最終回。ラストを飾るのは、最終学年を迎えたDF金澤拓真(スポ4=横浜F・マリノスユース)とDF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)のお2人。最後となる早慶サッカーを前に、なにを思うのか。いまの心境を伺った。
※この取材は6月22日に行われたものです。
「新しく何かができるようになったとは思っていません」(八角)
早慶サッカーのPRTシャツのデザインも手掛けた八角
――まず初めに、お二人での対談と聞いてどのように思いましたか
金澤 ついに八角(大智)が来たなと思いましたね(笑)。
――お二人は普段から話したり仲が良いのですか
八角 いや、全然そういうわけじゃ…。
金澤 八角はツンデレなんですよ(笑)。
――オフの日にお互い会ったりは
八角 いやー、ないですね。
金澤 こいつ(八角)は一人が好きなんで。逆にア式蹴球部(ア式)の人とオフを過ごすの?絶対過ごさないでしょ?
八角 過ごさないね。
――金澤選手はオフの日は
金澤 自分は寮にいるので。ア式の部員とは一緒にいますけど、どこかに出掛けたりするのは少ないですね。
――では、お互いの他己紹介をお願いします
八角 (金澤は)人が好きで、愛情表現をすごいしてきます。それも価値観だと思うんですよ。僕はゼミで異文化コミュニケーションを学んでいるので、そういう価値観も否定せず受け入れようとするんですけど、頭では分かっていてもやっぱり厳しいですよね。そんな感じです(笑)。
金澤 自分も4年生ですけど、いまだにつかみ切れていないです。マイペースな一面もあれば、意外にしっかりチームのこととか周りのこととか考えていたり、本物の八角大智がいまいちつかめていません。 どんな人間でどんなこと考えているのか、正直自分も分からないんですよね。
――プレー中の互いの印象はいかがですか
金澤 (八角は)堅実です。でも、これはプレー外にもつながるんですけど、あまりしゃべるタイプじゃないんですよ。だから、もっとMF堀田稜(商4=浦和レッズユース)と話せばいいのに、話せなくてうまく連携できてないときとかありますね。
――八角選手はいまの金澤選手のお話についていかがですか
八角 プレー中は味方に合わせたいと思っていて、できれば自分がっていうよりは、周りの選手が生きるような関わりができたらいいなと思っています。そういった意味で一歩引いているんじゃないですけど、そういうところはありますね。まあ口下手なんです(笑)。
一同 (笑)。
――では、金澤選手の印象は
八角 常に声を出し続けているので、近くでプレーしていても助けになりますし、チーム全体の士気の高まりにもつながりますし、集中力を切らさないってところにもつながると思うので、やっぱり声の印象ですね。
――では、ここからは関東大学リーグ戦(リーグ戦)前期のお話をお聞きしたいと思います。まず、前期の総括をお願いします
金澤 激動だったなっていうのが自分の印象です。開幕戦(国士舘大戦、〇1-0)こそ勝利してスタートできましたけど、自分がいたこれまでの3年間のワセダは、前期はどちらかというと勝ち点を積み重ねて、常に首位争いをしているっていう印象でした。ただことしは6試合勝ちが取れず最下位も経験して、本当にいままでに無い経験ができましたし、その中で慶大戦(〇1-0)から自分たちのかたちが見えて4連勝して、また首位争いができる位置まで来れたっていう、いままでにない変動があった前期リーグだったと思います。
八角 自分も序盤は試合に出られてなくて、外から試合を見る時間が長かったんですけど、そこまでチームを悲観的に捉えていませんでした。他大学との力の差もそこまで感じませんでしたし、しっかりやることさえやれば勝てるなとは思っていて、勝てなかった時期は、それがなんなのかっていうのを一人一人があやふやな中プレーしてしまったから、結果が出なかったのかなと。ただ慶大戦を機に勝ち方を覚えて、どういうプレーをすれば自分たちは勝てるのかっていう自信が少しずつ見えたからこそ、最後4連勝というかたちで終われたんだと思います。前期は、その勝ち方を少しずつ覚えていったというところが評価できるところですね。
――慶大戦を機に変わったということですが、何か具体的にみられるようになったプレーなどはありましたか
八角 変わったというよりは、いままで自分たちが大事にしてきた部分、球際で負けないとか、最後ゴール前で体を張るとか、そういった戦うベースの部分を90分間切らすことなく出せたからこそ、どの試合もわずかな点差を守り切って勝てたのかなと思います。
――では、変わったというよりかは、本来の『らしさ』を取り戻したといった印象でしょうか
八角 そうですね。個人的には、新しく何かができるようになったとは思っていません。一人一人が戦う部分を表に出せるようになって、チームに伝染していって、それが良い流れとして出たんだと思います。
――勝てなかった時期に、4年生同士で話し合ったりすることはありましたか
金澤 全ては4年生、という共通認識が自分たちにあって。良くも悪くもチームを左右するのは4年生の存在だ、という話はことし始まる前からずっと言い続けていました。なので、そういう現状があるのは自分たち4年生のせいだよね、っていう話はしていましたし、特に自分自身4年生からエネルギーを感じられなかったです。試合後にその場で言ったり、その後のミーティングで一人一人にそういったところを再確認させたりはしました。
――前期のワセダの総失点は11点と、リーグ3位の数字です。お二人はDFとして、この数字をどう受け止めていますか
八角 自分自身は、(11点は)多いなという印象があります。僕が2年生のときは前期を6失点で終えて、その時ももっと抑えられるなと思っていました。僕や拓真(金澤)、政幸(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)はその時から試合に出ていますけど、言ってしまえばその時の6失点よりも抑えないと自分たちが出ている意味がないと思うので、 チームが勝つためには絶対もっと減らさなきゃいけないですね。そこが減らせなかったからこそこの順位というか、もっと上の順位に行けたなと。
――失点が減らせない原因というのは
金澤 その都度と言いますか。序盤の方は、GKとの連携がうまくいかない時期もありましたし、個人の判断が良くなかった時期もありました。最近は、クロスとかセットプレーとかですかね。
――金澤選手は試合後に、そのセットプレーでの対応が甘いというお話をよくされますが、練習中からかなり取り組んでいるということで、やはりまだ成果として出ていないのでしょうか
金澤 まだまだ結果には出ていないかなと思います。実際、セットプレーからの失点も多かったですし、逆にセットプレーでの得点というのもやはり他のチームと比べても少なかったです。自分たちもそこにはこだわって促し合ったり、お互い共通認識持って練習から取り組んでいますが、それが実ったなと試合で実感することはまだまだ少ないので、認識の部分なのか質の部分なのかは分かんないんですけど、もっと高めなければいけない要因の一つかなと思います。
――先日、別の対談で順大戦(〇2-1)の前半の守備にかなり手ごたえを感じたというお話があったのですが、これについてはいかがでしょうか
金澤 それは自分自身もすごい感じますね。端的に言えば、中盤で前向きに奪える回数が多かったなと。堀田だったり、ダブルボランチだったり 、そういう場所で前向きに奪える回数が明らかにいままでのどの試合より多かったです。いままでは下がって下がって、どこか自分たちのゴールに近い位置でのボール奪取だったので、そこから1列も2列も高い位置で奪えたっていうのが、奪って素早く縦につなげるワセダの目指す方向に近づけたというか、守備での進歩があった試合だったのかなと思います。
――ことしのワセダのダブルボランチはこれまでとは違ったタイプで、より良い働きかけをしているといろいろな選手からお聞きしますが
八角 別に心配はしていないというか。去年から戦い方さえ覚えればすぐに即戦力になるなとは思っていたので、ここ何試合かでさらに関係が良くなり、それが結果として順大戦にも出せたんだと思います。
金澤 すごく色のあるボランチだなと思っています。大地(MF小林大地、スポ3=千葉・流通経大柏)は足元の技術や、いままでにないような攻撃のアクセントを出してくれますし、平澤(MF平澤俊輔、スポ3=JFAアカデミー福島)は攻守において運動量があってゆさぶりが多くて。そういった意味では、二人色濃い個性があって、面白い選手ですね。ただその中で、どれだけこれまでのワセダが築き上げてきたボランチとしてのベース、守備での細かい立ち位置や広いスペースを察知して守ることだったりは、やはりまだ少し甘さもあるのかなと。ただ、基準値に達すれば最高のボランチになると思います。ことしのうちのサッカーはボランチがカギを握ると自分は思っているので、そこは後ろで経験を積んできた自分たちがもっともっとコミュニケーションを取って伝えて、中盤での構成力を高めたいなとは思っています。
――以前、金澤選手は負けていた時期といまとを比べて、変わったのは「献身性」だとお話していました。これは、チーム全体がより勝ちにこだわるようになったということでしょうか
金澤 まさにそれがプレーに表れていたのが、さっき八角も言っていたように、球際だったり守備で体を張ることだったりってことですよね。攻撃の選手が守備に関わったり、逆に守備の選手が攻撃に少しでも関わったりと、そういった場面場面の献身性が増えたことや、ピッチ外でもBチームの選手が勝つために何が必要かっていうのを考えて、試合前に一緒に校歌を歌って士気高めようとか、チームが勝つために何ができるかを考えてくれました。そういった取り組みの総和で少しずつチームが前進して、勝利をつかめるまでになったのかなと。
――ア式部員の応援が解禁になったというお話を聞いたのですが
金澤 毎回、集中応援日はUltras Wasedaの方と混じって応援していたんですけど、今シーズンの集中応援だった慶大戦と明大戦(〇2-1)で一緒に応援をしてその時の雰囲気や、実際に勝ちにつながったことがあって。そこで応援してくれた下級生から今後も応援したいという話があったみたいで、それを聞いた4年生から自分に話がありました。で、主務の恩田(DF恩田雄基、スポ4=埼玉・西武台)と相談して、古賀監督(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)にそういったお話をしたところ承諾を得られたので、それ以降部員も応援するというかたちを継続しています。
オフの過ごし方
笑顔溢れる対談となった
――続いてプライベートに関してお聞きします。お互いのオフでの印象は
金澤 八角はフットワーク軽いですね。逆に自分は、だらだら過ごすことが多いです。いろんな人とどこか行くという感じではなくて。八角は、オフになるや否やどこかに遊びに行っています。それこそ一人でどこかに出かけたり、長期オフには一人で札幌かどっか行ってたよね?本当にアクティブに過ごしているので、すごいなあと思っています。
――最近行った旅は
八角 最近はあまり時間がないので…。一番最近なのは、いま言った冬の北海道ですかね。
金澤 そういえば帰ってこられなくなったんじゃなかったっけ(笑)。
八角 3日間飛行機が飛ばなくて…。結局電車の鈍行で青函トンネルくぐって青森から新幹線に乗って12時間かけて帰ってきました。
――金澤選手のオフの印象はいかがですか
八角 オフに何しているかという情報はちょっと僕の耳に入ってこなくて…(笑)。わかんないっすね(笑)。
――最近はまっていることはありますか
金澤 最近iPad欲しいなって思っていて。でもお金を出してまでほしいものではないんですよ(笑)うちの田中太郎(MF田中太郎、商4=静岡・藤枝東)とか先輩たちも懸賞でipadあてている人が多いんで、これは俺もあるな~と思いながら、iPadが当たる懸賞を検索しまくって狙っています。
八角 最近はまっていることか…。毎日同じサイクルの繰り返しだからな…(笑)。寝て、起きてご飯食べて、また寝て、昼飯食べて。
金澤 最近のオフは?
八角 ずっと寝てる。
金澤 全然フットワーク軽くなかったわ、これ(笑)。
八角 いや、フットワークは軽いんだけど誘いがないから寝るしかないんだよ。家の近くに東京芸大があるんですけど、そこの学食を食べることくらいですかね。
――美味しかったメニューというのは
八角 いや、ただ安いので…(笑)。僕、あんまり外に出て美味しいものを食べようってあんまり思わなくて。安いし、近いから最近そこで食べるのが趣味っていうか日課って感じですね。
――八角選手といえば「侍」というイメージですが、いつからその世界に目覚めたのですか
金澤 お、来た来た(笑)。
八角 明確に目覚めたのは19歳ですね。
金澤 結構最近なんだね(笑)。
八角 それまでは曖昧(あいまい)な感覚の中で生きてきたのですが、新渡戸稲造の武士道を読んで、これだ!と。これこそが俺の目指すべき道なんだと気づきました。
――普段八角選手を見ていて、侍を感じることはありますか
金澤 どうなんですかね。ちょっと自分でアレンジ加えちゃうんですよね(笑)。グローバルな侍というか。洋楽好きだし、スマートフォン持ち始めちゃうし。ちょっといまを生きる侍というか。自分のやりたい方向に持ってきつつ、身なりとか仕草は「和」みたいな。かたちだけだよな、実際(笑)。
八角 いや、時代って変化するものなので。
金澤 すぐこういうこと言うんですよ(笑)。
一同 (笑)。
八角 江戸時代の侍と、いまの侍とは違うんですよ。やっぱり、その時代に合った侍像をこれから自分が確立していって使命を果たす、と。
――先ほど少し音楽について触れられていましたが、試合の前に音楽を聞く習慣はありますか
金澤 あんまり音楽に執着ってなくて。iPod忘れることもあるくらいなので、そこまで音楽に左右されることはないのかなって思いますね。むしろそれよりも、一緒にいる寮生と絡む方が自分としてはリラックスできて試合に入れるかなって。一人の世界に入り込んで集中力を高めるというよりかは、普段と変わらない会話で試合に入っていく方が自分の中でのルーティンになるかな、と思っています。
八角 自分もあんまり音楽を聞かなくなりました。みんなあると思うのですが、人生のこの時期に聞いてた曲を思い出すことってあるじゃないですか。そんな感じで、これっていう曲をすぐに聞くって感じで。いまは試合前日に「ガイアの夜明け」のメインテーマソングみたいなのを聞いています。癒しですね。
――お二人には癒しスポットはありますか
八角 自分は上野公園ですね。
金澤 お前いいな、それ(笑)。いまは部屋が代わってしまったのですが、去年はちょうどベランダの窓開けたらアメフト場と準硬式野球のグラウンドが一望できて。さすがに練習中は癒されないのですが、昼間とか天気良いときは眺め良くて癒されていました。
――普段学年でのイベントはありますか
金澤 少ないんですよね、これが。
八角 この代真面目すぎて。派手さが足りないんですよ。
金澤華が無いとか言うんです。
八角華が無い。
一同(笑)。
――八角選手が企画することはないんですか
八角 そこまで自分も積極的ではないですね。
金澤 こいつの家、すごい大きいのでバーベキューをしたいって言っているんですけど、一向にやろうって言ってくれなくて。
八角 最近は一人バーベキューにはまっていて。一人前の七輪を使ってベランダでバーベキューをしています。
金澤 そういうのをインスタグラムにアップしちゃうんですよね(笑)。ちょっと欲しがっちゃうんですよ。一人で何かしたことへの反応をね、楽しんじゃうんだよね(笑)。
――八角選手は、ユニフォームを着たときにかなり体格の良さが目立っているという印象ですが
八角 あれはユニフォームのサイズが小さくて(笑)。胸筋とか一切トレーニングしてないので。他のみんなは、OとかXOだと思うのですが、ぼくが着ているのはSなんです(笑)。
金澤 きょねんのJUFAガール用にSサイズのTシャツを作ったんですけど、思ったよりもサイズ感が微妙で。背番号「12」はJUFAガールでもあり八角でもあるので、XOをJUFAガールに渡して、Sサイズが八角のものになりました。だから一人だけラガーマンみたいになってます(笑)。みんな前後半でユニフォームを着替えるんですけど、こいつだけSサイズを着続けたいがために、同じユニフォームを着ているという…。
――金澤さんといえば、ピッチ上での通った声が印象的なのですが、意識的なものなのですか
金澤 いやいや違いますよ。そんな余裕ないっす(笑)。
八角 試合前にヘリウムガス吸ってんだよな。
金澤 45分間分?ちげーよ(笑)。
一同 (笑)。
金澤 でもこれは小学校の時から声変わりしないねって応援に来てくれる友人からはそう言われます。大きな声を出すとそうなるみたいです。歌を歌うときは高音域が出るというわけではないんですけど…。
――跳躍力も目を見張るものがありますが
金澤 昔GKをやっていたことがあったので、そこで身についたのかもしれないですね。垂直飛びとかはそこまで飛べるわけではないので、タイミングとかが重要なんですかね。もともと小学校、中学校終わりまでGKだったのですがそこまで身長が伸びなくて。そこで当時のコーチがDFでやっていけると思ってくれて、それでディフェンダーにコンバートしました。
「4連勝して卒業したい」(金澤主将)
意気込みを語る金澤主将
――では早慶サッカー定期戦(早慶サッカー)に話題を移していきたいと思います。今回の早慶サッカーでは奥山副将不在となりますが、チームの状況としてはいかがですか
金澤 確かにチームとしては大きな損失というか痛手の部分はありますが、でもそのおかげで出られる選手もいて、チームの穴を誰が埋められるか、誰がベンチに入れるか、という争いも必然的に起こりますし、プラスの面もあると思います。そういった面ではポジティブに捉えて政幸の分も要の意識を持ちつつ、別の個性が入ってまた良い色が出せればいいのかなと思っています。心配よりも期待や楽しみのほうが大きいのかな、とは感じています。
八角 僕もすごいポジティブに捉えていて、いままで彼に頼っていた部分がプレーや内容に出てくると思うので、そういったところで一人一人が気付いてカバーできれば、チームとしてもレベルが上がると思います。政幸がチームに帰って来たときに少しでも変われていたらなというのがあるので、この期間個人としてもチームとしてもいい影響があると思います。
――ピッチ上でのパフォーマンスについて、こだわりはありますか
八角 僕は、いつも心掛けているのが勝っても負けても何も変えないというか。勝ったときも別にそこまで喜ばないですし、負けても引きづらないようにしています。
――それは武士道からくるものですか
八角 やっぱり心が乱れると、隙ができてしまうのでその隙をつくらないためにそこは意識しています。
金澤 でも俺は喜怒哀楽ある人のほうが好きだな。感情豊かな方がさ。
八角 それは侍とはまた別だから。僕は侍なので、どう思われてもいい。好かれようと嫌われようと関係ない。
一同 (笑)。
――キーパーソンを挙げるなら誰ですか
八角 みんな活躍するだろうけど誰だろうなあ。飯泉(DF飯泉涼矢、スポ2=三菱養和SCユース)ですかね。試合に出る可能性の高い選手ですし、ああいう大舞台の中で、ほぼ経験がない彼がどれだけのプレーをできるかっていうのが個人的に楽しみですし、期待しています。
金澤 自分は堀田で。彼は昨年スタメンに定着しながらもケガで早慶サッカーに出られなくて、後期もケガでリーグ戦の早慶戦に出られませんでした。早慶戦への熱い思いがあった中で、ことしのリーグ戦前期の早慶戦では彼の得点があっての勝利で苦しいチーム状況を打破できましたし、そういった意味では内に秘めた何かがあると思うので、また早慶サッカーのでも爆発してくれればと思います。
――それぞれが4年目の早慶サッカーに懸ける思いとは
金澤 これまで3年間勝ってきた姿しか見てきていないので、勝ち続けたいって思いもありますし、昨シーズンのリーグ戦後期に初めて慶大に負けて悔しさを感じました。もう味わいたくない気持ちがあるので4連勝して卒業したいです。
八角 自分は19歳の時に初めて早慶戦を見ました。その時に得た感動っていうのは自分の中で特別なもので、今回自分が早慶サッカーでプレーできるということは当時の自分と同じような立場の人や、見に来てくれる多くの人たちに対して、今度は自分が感動を与えて早慶戦が素晴らしいということを証明するときなのだと思います。自分がワセダに入学した意味というのを改めて強く認識したいと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 渡部歩美、佐藤凌輔)
PRTシャツには八角選手と金澤選手の写真が使われているそうです!
◆八角大智(はっかく・だいち)(※写真左)
1992年(平4)4月15日生まれ。身長173センチ、71キロ。千葉・流通経大柏高出身、社会科学部4年。心を乱してはいけない、と話しながらも時折笑顔交じりで武士道について語ってくださった八角選手。早慶戦当日も誰よりも熱い闘志を秘めながら、冷静な判断で最終ラインを統率することでしょう!
◆金澤拓真(かなざわ・たくま)(※写真右)
1993年(平5)5月3日生まれ。身長173センチ、体重70キロ。横浜F・マリノスユース出身、スポーツ科学部4年。最近、自分の肌の黒さに驚いたという金澤選手。日焼けによる体調不良を防ぐべく、最近は日焼け止めを使い始めたそう。あらゆる場面におけるコンディション調整で、当日の活躍も間違いないですね!