全国への切符を懸けた大会、アミノバイタルカップ2015(アミノバイタル杯)がついに開幕。関東大学リーグ戦の間に行われる今大会は、上位6校が総理大臣杯への出場権を獲得できる。そして昨年ワセダは7位に終わり、その権利まであと一歩届かなかった。リベンジに燃えるイレブンは初戦のこの日、城西国際大と対戦。試合開始の笛が鳴った直後、MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)が先制点を挙げると、さらにFW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)とMF小林大地(スポ3=千葉・流通経大柏)が追加点を決め、相手を終始圧倒し5-0で試合終了。優勝に向け、最高のスタートを切った。
「立ち上がりから相手にいかに勢いや恐怖を与えられるかと意気込んでスタートをしました」(田中)。試合開始早々ファーストプレーで田中がネットを大きく揺らし、良い滑り出しを見せたワセダ。早くも流れに乗りその後も次々にチャンスを演出するも、2点目が遠くなかなか点差を離せない。待望の追加点は33分、バイタルエリア内で山内が利き足とは逆の左足で豪快なシュートを突き刺した。さらに前半終了間際には、FW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)からのパスを、再び山内がダイレクトで右足で合わせ追加点。3-0と大きく差を付けて、前半を折り返す。
先制点を挙げた田中
前半の勢いはエンドが変わっても衰えることは無かった。48分には山内が4点目を決め、ハットトリックを記録。その直後、MF堀田稜(商4=浦和レッズユース)のクロスに小林が合わせゴールへ沈めると、一気に点差は5点にまで広がった。DFラインも奮闘し、決定的なピンチを招くことなく試合を運んだが60分、DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)が2度目の警告を受け退場となってしまう。守備の要を失い、さらには数的不利も背負ったワセダ。慌てる場面も見られたが一丸となってしっかりと防ぎ切り、最後まで一度もゴールを割らせることはなく、攻守において格の違いを見せ付ける結果となった。
ハットトリックを決めた山内
「この結果に慢心することなく覚悟を持って臨まないといけない」(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)初戦を危なげなく突破し、無事に2回戦へと駒を進めたワセダ。しかし次戦は奥山副将が警告累積で出場停止となり、不安要素があることも事実。目の前の試合に気を緩めることなく全力で臨むことで、おのずと優勝までの道は開けるはずだろう。いまこそ王座奪還を果たす時だ。
(記事 佐藤凌輔、写真 藤巻晴帆)
スターティングメンバー
アミノバイタルカップ1回戦 | ||||
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早大 | 5 | 3-0 2-0 |
0 | 城西国際大 |
【得点者】(早)1田中、33、43、48山内、53小林 |
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 1 | 後藤雅明 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
DF | 2 | 新井純平 | スポ3 | 浦和レッズユース |
DF | 3 | 奥山政幸 | スポ4 | 名古屋グランパスU-18 |
DF | ◎4 | 金澤拓真 | スポ4 | 横浜F・マリノスユース |
DF | →56分 | 飯泉涼矢 | スポ2 | 三菱養和SCユース |
DF | 12 | 八角大智 | 社4 | 千葉・流通経大柏 |
MF | 6 | 平澤俊輔 | スポ3 | JFAアカデミー福島 |
MF | →80分 | 佐藤飛天 | スポ3 | 清水エスパルスユース |
MF | 14 | 小林大地 | スポ3 | 千葉・流通経大柏 |
MF | 7 | 田中太郎 | 商4 | 静岡・藤枝東 |
MF | 8 | 堀田稜 | 商4 | 浦和レッズユース |
FW | 9 | 宮本拓弥 | スポ4 | 千葉・流通経大柏 |
FW | 10 | 山内寛史 | 商3 | 東京・国学院久我山 |
DF | →63分 | 大丸瞬 | 教4 | 東京・早実 |
◎はゲームキャプテン 監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実) |
DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)
――今大会への意気込みをお願いします
アミノバイタルカップ初代王者になった中で、ここ2年は7位に終わっていてもう一度王座奪還しなくてはいけないというのが一つと、大阪にも支援者の方がたくさんいて、そういった方たちのためにも大阪へ駒を進めて、自分たちのサッカー、活躍を見せなくてはいけないと思っているので、目標としてはその2つをしっかりと成し遂げたいなと思っています。
――初戦としての出来はいかがですか
1点を争うような試合を想定していて、その中で入りからしっかりやっていこうと話していたんですけど、ファーストプレーで点が取れたっていうのは大きかったと思います。あの1点があったからこそ、この結果になったんだと思います。
――この先の戦いへ、弾みのつく勝利となったのではないでしょうか
こんな大量得点できた試合は無かったですし、攻撃陣にとって自信というか、前向きなポジティブなものになってくれればいいなと思います。次に戦う相手、筑波大か東海大かはまだ分からないですけど堅い試合になると思うので、この結果に慢心することなく覚悟を持って臨まないといけないと思います。
――前半はボランチとの距離感を指示する場面も見られましたが
ちょっとボランチとCBのスペースを大きく感じましたし、間延びしているなというイメージでした。あのスペースをうまく使ってくるチームはたくさんあると思いますし、バイタルエリアのところでスピードアップされると間違いなく自分たちが不利な状況になると思うので、あそこが一つ守備において肝になる部分だとも思うのでそこを改善しないと質の高い相手は守り切れないかなと思います。
――セットプレーでは、金澤選手自身惜しいシーンもありましたが
まだまだセットプレーでの得点が少ないですし、特にトーナメントならば攻守におけるセットプレーの重要性というのはリーグ戦以上に増すと思っています。きょう5点入りましたけどその中でセットプレーからはありませんでしたし、そういった一つのCK、FKから点を取れないと拮抗(きっこう)した試合だと苦しくなってしまうと思うので、セットプレーで脅威になれるようなキックの質だったりを求めないといけないかなと思います。
――後半の途中からは両CBを代えて臨みましたが
次の試合に備えて試合は見ていなかったので内容のところは分からないんですけど、代わった理由としてはイエローをもらってしまったことですね。実際トーナメントを戦っていく中でカードをもらって累積になってしまえばチームには大きな損失だと思いますし、そういった意味では政幸(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)の個人個人の判断のところでチームに迷惑を掛けてしまったところがあると思うので、勝ち上がるためにも個人の判断と言うのは見返す必要があるかなと思います。
――では、最後に今大会への意気込みをお願いします
勝ち続けないと自分たちの目標を達成できないので、目の前の1試合勝つために、すぐあしたですけど準備してやっていきたいなと思います。
DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)
――アミノバイタルカップ2015(アミノバイタル杯)初戦を終えて、関東大学リーグ戦(リーグ戦)との違いは感じられましたか
カテゴリーの違う相手ともやりますし、より先制点が大事になってくるということは意識して話しています。
――そういった中で、きょうの対戦相手はいかがでしたか
基礎技術がしっかりしている選手が多いと思いましたし、前線の選手にスピードがあるなど一人一人の個性のあるチームだと思います。
――リーグ戦では追加点が奪えないことを課題に挙げられていましたが、今試合では大量5得点で勝利ということで
先制点が大事だと話しましたが、そこから得点が重ねられない状況が続いていた中で2トップ、フォワードの選手が思い切ってシュートしてくれました。そういった大胆な決断というのが増えたからこそこの結果につながったと思います。それ以外の選手も常にゴールを狙う意識というのを持っていたので5得点できたのだと思います。
――ディフェンスでは大きなピンチを迎えることなく終えられた印象ですが
前線の選手がハードワークしてくれて、切り替えのところで前からたくさんボールを奪ってくれました。自分たちとしては狙いやすい状況が生まれていたので、そういった面でピンチは少なかったのだと思います
――後半には退場になってしまいましたが
イエローカード1枚目も2枚目も中盤で嫌なボールの取られ方をしてしまってということでしたが、2枚目に関しては自分のリスク管理といったところで、イエローを1枚もらったことを考えた対応ができなかったということで至らない点があったと思います。個人として非常に退場したこと、チームに迷惑を掛けたこと反省しています。その後のチームの頑張りを見ていて申し訳ないなという気持ちがありました。次の試合は勝ってくれると信じているので、その次に備えたいと思います。
――あすの試合は出場できないということで、サブの選手が出場する機会が増えると思います。退場後のチームを見てそういった選手について
代わりの選手が出ることになると思いますが、なにも心配していません。普段の練習からしっかりやってくれているので、それを信じています。試合に出るチャンスが巡ってきた以上、自分の個性を思い切って出してほしいと思います。負けたら終わりという状況かもしれませんが、そういう状況に臆することなく思いっきりプレーして楽しんでほしいと思います。
DF大丸瞬(教4=東京・早実)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
開始早々に点が取れたのが全てだったかなと。自分たち難しい試合になることを予想していて、きょねんもおととし1点が入らないという状況の中で今回先制点を取れたことはすごい大きかったし、それがその後の試合運びに大きく関わったかなと思います。
――途中交代での出場となりましたが、ベンチから試合を見ていて自身が試合に出た時にイメージはできていましたか
自分が入るとしたら後半残り30分くらいだと思っていて、その時には大きく点差が離れていたので、自分が魅せるプレーをするよりかはチームのバランス見ながら無失点で抑えて、あしたへつながればいいかなと思っていました。
――CBでの出場となり、DF飯泉涼矢(スポ2=三菱養和SCユース)と組むこととなりましたが、普段の練習からそうやって組むことはあるのでしょうか
涼矢とは最近練習中から組んでいて、なのできょう組んだ時も特別違和感と言うか、いつもやっていることなので特にやり辛さとかも無かったです。
――では実際にCBを務めていかがでしたか
相手が5点差離されている中、捨て身気味で攻めてきてこっちが10人ってこともあって多少難しいゲームになってはしまいましたが、無失点で抑えられたのは良かったかなと思います。あしたに向けて、相手がどこになるかは分かりませんが、試合勘というのは手にすることはできました。
――今大会への意気込みをお願いします
自分が1年の時アミノバイタルカップ2012で優勝して、試合には絡んでいないんですけどあの優勝した瞬間は本当にうれしかったです。その優勝があったからチームの一体感も生まれたと思うので、なにがなんでも優勝して総理大臣杯への出場権を獲得できるように、またあした勝って次につなげていきたいと思います。
MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)
――アミノバイタル杯はリーグ戦とは違った試合になったと思いますが、どんな意気込みで臨まれましたか
トーナメントは1回負けた時点で終わりですし、相手もグループの違う相手ということでどんな戦い方をしてくるか分からない状態だったので、まずはこの1戦を勝つ意識を共有して挑みました。
――開始1分で得点されていましたが、振り返って
入りから圧倒して行こうという話はしていて、立ち上がりから相手にいかに勢いや恐怖を与えられるかと意気込んでスタートをしました。その意識がゴールにつながったのはすごく良かったと思います。
――今季初得点でしたが
めちゃめちゃ点が取りたかったわけではなくて、いつか点は取れるかなという思いはありました。周りからは言われていましたが、自分のペースでプレーしていればいつか取れるだろうと思っていてそれがきょうだっただけのかなと思います。これからもそういったペースで、取っていけたら良いなとは思っています。
――リーグ戦ではなかなか追加点を取れない試合が多い中での今試合の5得点はいかがでしたか
簡単に言えばワセダの2トップが相手のディフェンス陣に圧倒できたということがすべてだと思っています。この2人だけで相手を崩すことができていました。関東だとあそこまで崩すことはできないと思うのですが、そこが差としてあらわれ点数につながったと思っています。
――相手の印象はいかがでいたか
攻守が少し分離していたのかなと思いましたけど、攻撃の選手の前に行くエネルギーであったり、出してワンツーであったり、フリックという関わりというのはとてもエネルギーがあって一発裏を抜かれた時は恐いなという印象でした。
――後半、DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)が退場されてからのチームの雰囲気はいかがでしたか
ああいった状況はことし初めてで、実際はもっと落ち着いてプレーできたら良かったと思いました。交代の選手やいつもと違う状況というので、みんなばたばたしてしまったのかなというのが正直な感想です。
――そういった中での、カバーという面での自身の役割は
拓真(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)がいなくなり、政幸がいなくなってリーダーシップではないですけど、チームの状況を見ながら動かしていけるのが4年だと思っています。そういった役割をしっかり果たしていこうという中で、意識して声掛けをしました。
――スタメンで無い選手の出場機会が増えた面ではいかがでしたか
トーナメントを勝つ上では控えの選手の力はとても重要で、11人で勝てるような大会は1つも無いと思います。そういった選手が試合に出ていかに経験を積んで活躍できるかだと思うので、きょう出られたことは彼らにとってプラスになると思います。層の厚いチームこそがこれから勝って行けると思うので、そこはチームとして取り組んでいきたいです。
――次節はあすということで連戦になりますが
連戦という経験はオフシーズンに練習試合などで積んできているので、そこに対しての恐怖もないですし、目の前の1戦を勝つのみだと思っているのであしたも絶対勝ちます!
DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)
――昨年、悔しい結果に終わったアミノバイタルカップですがきょうの試合ではどのような気持ちで臨みましたか
やっぱり自分たちは優勝を目標に掲げていますが、トーナメントなので負けたら終わりということで緊張感があります。まずは目の前の一戦に100%勝つつもりで戦うという意味で、きょうは全員が全力で戦うという思いでゲームに入りました。
――実際にきょうの試合は全力で挑めたように思いますが、振り返っていかがでしょうか
ファーストプレーで、太郎(MF田中太郎、商4=静岡・藤枝東)が点数を決めてくれたことはある意味楽というか、いい意味で力を抜くことができる展開になったので本当に前半で3点取ることができたのは大きかったと思います。
――早い段階での得点によってDFとしても余裕が生まれた試合になったでしょうか
そうですね。本当に初戦は、自分がここワセダに入学してから毎年苦しいゲームが続いていたので前半のファーストプレーで点数が入るっていうのは自分の中でも驚いた部分はあったのですが、そこはいい意味で捉えたいと考えています。ゲームもそこからおごることなく、声を掛け合いながらいつも通りのプレーはできたかなと思います。
――後半主力が欠けた中、指示を出すシーンが目立っていましたが、最上級生として何か意識したこととは
やっぱり最後の後半なんかは、政幸(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスUー18)が抜けた中で、DFとして、4年生として、チーム全体として自分が引っ張っていかなくてはならないと思ったのでそういったところは声だったりプレーだったりで意識しました。
――無失点で終えたきょうの試合ですが、得点をつけるなら何点ですか
50点ぐらいですかね。勝ったのはよかったのですが、1人退場して、拓真(DF金澤拓真主将、横浜F・マリノスユース)もイエロー1枚もらってしまって。トーナメントなので累積って大きいもので、きょねんも洋史(近藤洋史、平27スポ卒)や政幸が累積で出られないことがあってそういうアクシデントっていうのはリーグ戦以上にすごい重いものなので、そういったところはやっぱり自分たちの甘さや弱さが出てしまったと感じているのでそれぐらいだと思います。
――次戦に向けての意気込みをお願いします
あしたすぐの試合になるので、心も体もリフレッシュしてまた100%の力で、全員で勝ちたいです。
MF堀田稜(商4=浦和レッズユース)
――昨年は7位で終えた今大会を、きょうはどのような気持ちで臨みましたか
関東リーグでも現在6位という立場で、決して自分たちは相手に対して秀でている訳ではなくて、本当にチャレンジャーという気持ちで1試合1試合臨むということを共有して挑みました。
――早い段階での先制点により、攻撃は展開しやすかったでしょうか
そうですね。相手のスカウティングもしっかりしていて、立ち上がりからガンガン来るような感じではなかったので逆に自分たちからプレッシャーに行って、ゴールに迫っていきました。そのことによって試合の序盤からゲームの主導権を握れることは確信していたので、そういった意味でファーストプレーからああやってゴールを奪えたことは非常に良かったかなと思います。
――きょうのゲームの中で、堀田選手自身が意識していたプレーとはどのようなものですか
色々アクシデントがあったのですが、11人揃っている時にはまず相手の背後、嫌なスペースをどんどん突いていこうということを意識していました。退場者が出てこっちの人数が1人少なくなったときは、相手に調子を乗らせないようにしっかり守備から入って、相手に優位を持たせないようなところから意識しました。隙があれば、ゴールに迫っていこうということも頭に入れていました。
――きょうの自身のプレーに点をつけるならば何点ですか
40点ぐらいですかね。私自身得点を奪えてないですし、アシストもできていないという意味でゴールに関われていなかったと思います。あとは守備に関しても、もっと貢献できたと感じていますし、走るべきタイミングで走れていない、というシーンも数多くあったのでまだまだ課題は多いと思うので少しでも多く改善して次の試合を迎えればいいと思います。
――途中、主力メンバーが抜けてから慌てるが多く見受けられましたが
やはりリードしている中でも、やっぱり相手には1点も奪わせないということは非常に大事だと思っていました。そういった意味でも守備で隙をつくらないということ、そのために横の関係であったり縦の関係であったり、近くの選手とのコミュニケーションというのは必ず必要になってくると感じていました。多少は個の力で守れるシーンはあったのですが、これから先のレベルの高い相手と対戦することを考えたらそれだけでは守りきれないシーンも多く出てくると思うので声が多く飛び交っていたということはよかったことじゃないかならと思います。
――最後に次戦に向けての意気込みをお願いします
まだ対戦相手は分からないのですが、どこが相手になるにしてもチャレンジャーという気持ちを忘れずに、ワセダらしくアグレッシブにサッカーをするために少しでも良い準備をして、強い気持ちを持って戦っていけるように全員で挑んでいきたいです。
MF平澤俊輔(スポ3=JFAアカデミー福島)
――アミノバイタルカップ初戦ということでしたがどのような意気込みで臨まれましたか
毎年初戦というのは難しい戦いがあったので、自分たちのサッカーをしてしっかり勝ち切るというのをまずは意識して臨みました。
――前半からかなり積極的に攻められていましたがその点についてはいかがでしたか
受け身になったら相手の思うつぼだと思っていたので、自分たちのサッカーを出して前から全員でいこうと話はしていたのでそれがかたちになって良かったなと思います。
――警告が多かった印象を受けましたが守備に関してはいかがですか
きょねんも出場停止というのがあった中で注意はしていたのですがどこか油断といいうかそういう部分が出てしまいました。出てしまったのはしょうがないので切り替えて次の試合まさ君(奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)が出られない中で1人1人もっとエネルギーを出していかないと勝てないと思うので、そういったところはしっかりやっていきたいと思います。
――後半終盤は守備の時間が多くなりましたが振り返っていかがでしたか
10人になった中で割り切っていこうという話を中でしていました。相手にボールを持たれる時間というのは長かったですけど、その中でも失点をしないというのを意識してやりました。
――失点0という結果をどのように受け止められていますか
CBのまさ君が退場してしまった中で代わった涼矢(DF飯泉、スポ2=三菱養和SCユース)や瞬君(DF大丸、教4=東京・早実)が本当にいい仕事をしてくれていたので、そういったものをポジティブに捉えて相手もまだ分からないですけど次の試合につなげていきたいと思います。
――試合全体を振り返ってはいかがですか
きょう5点は取れましたけれどそういったものは忘れて、もう一度自分たちのサッカーを見つめ直して自分たちのサッカーをやるだけだと思うので相手に関係なくまたあしたしっかり迎える準備をしていきたいと思います。
FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)
――初戦ということでしたが試合への意気込みは
毎年アミノバイタルカップの初戦は難しい戦いになるということを全員で共有したのと、自分たちの強みを出せば勝てるという自信はありました。そういったところを全員で共有して入れたのでその部分は良かったと思います。
――試合開始直後に先制点を奪うというかたちで始まりましたが、振り返っていかがですか
先制点は取れましたけれど、立ち上がりの戦いというのは少し甘いものがありましたし、相手にボールを持たせてしまう時間もあったのでそこについては課題です。2点目も取るのに時間がかかってしまったのでもっと自分たちが高い位置で(ボールを)奪って得点を奪えていればもっと早い段階で試合を決められたのかなと思います。
――ハットトリックを決めるなどチームに貢献されていましたがご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
シュートの部分は自分なりに思い切り振れて入ったので良かったのですが、全体的にコンディションが100%いいというか、100%の運動量ができていたのかというとまだ動けていない部分がありました。そこに関しては相手に合わせてしまった部分もあったと思うので次の試合がどこと当たるかは分かりませんが、厳しい戦いが続いていく中で自分のパフォーマンスをもっと上げていかなければいけないなと感じます。
――オフェンスとして5-0という結果をどのように受け止められていますか
自分たちが関東大学1部リーグで戦っている相手のレベルよりは少し低かったのでそれに関して言えば5点入ったというところは良いかもしれませんが、この相手にこういったかたちで勝ったのはある意味では当然とも考えて、連戦になるので次を考えてやっていきたいです。
――ベンチから客観的に試合を見られていて課題などはありましたか
自分たちの試合運びの甘さから奥山君(政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)が2枚目(のイエローカード)をもらってしまって次の試合に出られなくなってしまっているので、そこに関しては代わりに出る選手がその役割を果たさなければいけないですし、その穴は大きいかもしれませんが守備面で自分たちの強みを出さなければいけないと思います。きょう試合に出た誰かが代わりに出ると思うので、全員で話し合って共有したうえで臨めるようにしていきたいと思います。
――次戦に向けての意気込みは
次も負けたら終わりですし、自分たちは総理大臣杯の出場権とともにここで1位を取ることを目標にしているので、負けられないという部分で試合に出られなかったりという色々な条件がありますがただ勝つためにこれからいい準備をしてやっていきたいと思います。