決定機を逃さず決め、強豪・明大を一蹴!

ア式蹴球男子

 苦しい状況が続いていたが、前節の早慶戦では見事勝利(○1-0)を手にしたワセダ。迎えた関東大学リーグ戦(リーグ戦)第9節は、全日本大学選抜選手を多数揃えた強豪・明大と対戦した。前半は相手のスピードに追い込まれ、なかなかゲームを展開できない。しかし流れをつかみ始めた後半、FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)が立て続けに2得点を挙げ試合を決定付ける。その後一度はゴールを許すも、なんとか逃げ切り勝ち点3を獲得した。

 MF室屋成やFW和泉竜司など、大学サッカー界を席巻する選手が多く集う明大。前半、相手の俊足に翻弄(ほんろう)され、自陣に押し込まれるシーンが続く。対するワセダも気心あふれるプレーで攻撃に転じようとするが、相手DFの激しいプレスに押され前線にボールを通すことができない。24分にはこの日最初のCKで、DF金澤拓真主将(スポ4=横浜マリノスユースU-18)が空中戦に挑むもゴールを割ることができない。さらに少しでも隙を与えれば、すかさず縦へのするどいロングパスで攻め込まれ、たびたびピンチを迎えるワセダ。しかしDF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)らの粘り強い守備で少しずつ相手陣への展開をかたちにし、0-0で前半を折り返した。

ここ一番の勝負強さを見せた山内

 「ここから何ができるかでワセダの真価が問われる」(山内)。エンジイレブンは、その問いにふさわしいプレーを体現した。後半開始直後、MF小林大地(スポ3=千葉・流通経大柏)、DF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)らが積極的に前の選手を追い越して猛攻を仕掛けると、徐々にペースをつかみ試合を支配し始める。そして67分、ゴールに背を向けた状態で小林からのパスを受けた山内、反転して放ったボレーシュートは豪快にネットを揺らした。さらにその直後、ペナルティエリア内でMF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)のボールに反応した山内が再びシュート。2-0と差を広げ、観客席を大いに沸かせた。このまま押し切りたいワセダに、明大も必死に食らい付く。ペナルティエリア内で攻撃を繰り広げられたが、GK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)の高身長を生かしたナイスセーブもあり、間一髪のところで防いでいた。しかし86分、一瞬の隙を突かれて失点を許してしまう。終了間際の危険な時間帯だけに、ピッチはより緊張感を増したがその後は落ち着いて試合を運び、2-1で試合終了のホイッスル。うれしい勝ち点3を手にした。

再三のチャンスを演出した田中

 前節の早慶戦に引き続き2連勝を飾ったワセダ。少ないチャンスを得点というかたちでしっかり表し、「非常に良い雰囲気だった」(DF八角大智、商4=千葉・流通経大柏)と試合を振り返る選手たち。これまでなかなか思うような結果が残せていなかった中で、強豪相手に白星を挙げられたことは今後につながる大きな糧になったに違いない。リーグ戦前期も残り2節。勢い付いたエンジイレブンは、もう誰にも止められない。

(記事 渡部歩美、写真 新庄佳恵、松本理沙、藤巻晴帆)

スターティングメンバー

関東大学リーグ戦第9節
早大 0-0
2-1
明大
【得点者】(早)67、68山内 (明)86和泉
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 後藤雅明 スポ3 東京・国学院久我山
DF 新井純平 スポ3 浦和レッズユース
DF 奥山政幸 スポ4 名古屋グランパスU-18
DF ◎4 金澤拓真 スポ4 横浜F・マリノスユース
DF 12 八角大智 社4 千葉・流通経大柏
MF 平澤俊輔 スポ3 JFAアカデミー福島
MF 14 小林大地 スポ3 千葉・流通経大柏
MF 田中太郎 商4 静岡・藤枝東
MF 堀田稜 商4 浦和レッズユース
FW 宮本拓弥 スポ4 千葉・流通経大柏
FW 10 山内寛史 商3 東京・国学院久我山
FW →83分 中山雄希 スポ3 大宮アルディージャユース
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
国士舘大 16 18
流通経大 16 13
法大 15 15 13
順大 14 11 10
慶大 13 11
明大 12 15 15
早大 12 10 -3
駒大 11 13 15 -2
中大 11 14 18 -4
10 専大 10
11 神大 -3
11 桐蔭横浜大 18 -10
※第9節終了時点
※下位2校は関東大学リーグ戦2部リーグに自動降格

DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)

――早慶戦から見事連勝を飾りました

慶大に続いて明大と力のあるチームですし、上位にいるチームに勝てたのは本当に大きいです。シーズンに入るにあたって、明大は一つ越えなきゃいけないカベだと認識して臨んでいたので、そういった意味でも大きな1勝かなと思います。

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝を見据える上でも、やはり今節での勝利は大きな意味を持つのではないでしょうか

自分たちは変わらず崖っぷちの状況だと言う認識でいましたし、きょう勝つことができなければ優勝戦線には残れないという危機感を持って全員で試合に臨みました。

――きょうのゲームプランは

ああやってボールを持たれることは想定内でしたし、その中でも前向きに高い位置からボールを奪って、カウンターで1点取りたいねっていうような。我慢強く守りながら、奪ったボールをゴールにつなげるっていうのは一つ共有事項として持っていました。

――では、前半の0-0もある程度は想定内ということでしょうか

そうですね、厳しい戦いになるのは分かっていましたし失点しなかったことが大きかったです。もちろん決定機も2本、3本あったんですけどそれを入れられずに0失点で抑えられたことが大きかったと思います。

――出だしはペースを握られ、苦戦を強いられましたが

ボールを持たれましたし、自分たちの陣地でプレーされる時間も長かったので、もっともっと入りのところでははっきりやっても良かったかなと。けど、全体通したらあんなものかなと思っています。

――明大は球際も強くて、プレスも激しかったですが、やはり掛かるプレッシャーも大きかったのではないでしょうか

いままでの試合と比べて間違いなくプレッシャーの強度は高かったですし、運動量も多かったです。自分たちも切り替えや運動量、球際を強みとして掲げていますけど、明大もそれらの基準は高かったと思うので、そこで自分たちがもっと圧倒的に上回れるくらいのものをこれから積み上げていく必要があるのかなと思います。

――後半は前半に比べて、セカンドボールを拾えたり前向きにボールを奪えるようになった印象ですが

ボランチの2人がそこは意識してくれたかなと思いますし、前節も彼らの働きで試合を優位に進められました。きょうの後半もその2人を中心に、サイドハーフの選手も距離感を気にしてセカンドボールへの反応を高めてくれたので、自分たちDFラインとしても助かりました。

――得点シーンを振り返っていかがですか

ヒロ(FW山内寛史、商3=東京・国学院久我山)の気持ちの強さがゴールに結び付いたのかなと。きょう試合に入るに当たってヒロが、自分がチームを勝利に導くんだという決意を口にしていたので、そういうのがシュートを振り切ることだったりシュートがゴールに入ることだったりにつながったと思います。そういった強い気持ちを下級生が持ってくれることはすごく心強いです。

――しかしその後、中から外に振られてクロスから失点してしまいましたが、あの場面を振り返っていかがですか

あれも広げられてからクロスだったので、ああいう空中戦というかクロスへの対応っていうのは自分たちの課題だと思います。次の駒大との対戦を考えた中で、そういうクロスからの攻撃っていうのは強みだと思うので、1週間で修正しなくてはいけない点かなと思います。

――終盤はかなり中を厚く守っていたという印象ですが

一番怖いのはバイタルエリアですしそこを消すことだったり、相手の出どこである7番のMF差波優人選手だったりをケアするというのが全体の共有事項だったので、必然的にゴールを守る上で消すべきエリアを消したのは1失点に抑えられた要因かなと思います。

――最後、次節への意気込みをお願いします

まだまだ優勝を掲げている中では納得できない順位ですし、勝たなくてはいけない状況は変わらないので、3連勝取れるようにまた一つ頑張っていきたいと思います。

DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――2連勝ということで、前節からなにか吹っ切れたものはありましたか

前節勝って勢いに乗れたというか、勝てなかった中で自信がついたと思います。勝つ力はあるということが確認できたのは大きかったと思います。

――前半は開始から相手に押され、自陣のゴールからボールを遠ざけるのに精いっぱいといった印象を受けましたが

入りのところで少し構えてしまったというか、能力の高い相手選手に対して警戒心を持ちすぎてしまいました。それが受け身の守備につながり、自分たちで押し出すことができませんでした。そういったところがあの時間帯に押し込まれる原因だったのかなと思います。

――スピードや足元の技術のある相手に苦戦したこともありましたか

全日本大学選抜であったり、関東大学選抜レベルの選手が多くいる中で、個人の能力は高かったですし、足元が落ち着いた状況だと良い所を狙ってきました。ボールを奪うことにはつながりませんでしたが、そういったところでゴールの向きに合わせたプレッシャーをかけるといった基本を意識してプレーをしていました。それもあって持たれるかたちにはなりましたが、それほどやられたという印象は無く、割り切って守備ができたので良かったです。

――攻撃ではパスの精度に欠け、もったいないミスが多い印象を受けましたが

守るのにいっぱいいっぱいになってしまったと言いますか、押し込まれる展開の中で自陣のゴールからボールを遠ざけるだけになってしまいました。あそこで我慢して苦しい時間から自分たちの時間にする必要があると思います。きょうのところではFW宮本(拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)が競り勝っていたので、流れを持ってくることができましたが、後半になって跳ね返されるようになるとなかなか厳しいところがあるのかなと思います。

――守備では際の部分でしっかり守り、前半は無失点で終えましたが

前節に引き続き体を張って守ることや、全員が自分の後ろを意識して守備をすることに関しては高い意識でできていたと思います。だからこそシュートを打たれそうな場面でも、体に当てたりするシーンが多く作れました。そこはここ1週間意識して取り組んできていたことだったと思うので、その成果が表れたのかなと思います。

――後半には明大相手に2得点でしたが

きょうは前線のところで宮本であったり、FW山内(寛史、商3=東京・国学院久我山)が個の力で相手ディフェンスを上回っていたと思います。そこで起点になってくれていたからこそ、中盤の選手のパワーのある上がりというのが生きてきたと思います。守備でもエネルギーを使ってくれますし、ああいった展開の中でしっかりと点を収めてくれたことが大きかったと思います。

――後半終盤になると再び、嫌な時間帯が続きましたが

2点取って、相手もギアを上げて前に人数を掛けてくる中で、自分たちも無理して前に取りに行くことはせずに後ろから固めて、そこから守備に入るというかたちでした。危ない所に入った時でもしっかり対応できていたと思いますし、あれだけ全員がゴール前で高い集中力を持つことができました。1失点を喫したのは間違えなく課題ですが、最後のところで守るということは徐々に高まってきていると思います。

――失点シーンを振り返って

自分のところで1対2という状況を作られて、フリーの選手にシュートを打たれてしまいました。GK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)が止めてはくれたのですが、そのこぼれたボールを拾われてサイドに振られてしまいました。そこのディフェンスも甘く、パスを上げられ、中のマークも多少ずれている状況で、マーク前に打たれてしまいました。割り切って守備にエネルギーを割いている以上、やられてはいけないシーンだったと思いますし、あそこでしっかりと無失点で抑える力が必要だと思います。

――残り2節への意気込み

前節まで勝ちが無く、上位へ浮上するためには2勝しなければならないと思います。そういう意識でみんな取り組んでくれていると思います。チーム全体が同じ方向を向いて取り組めていると思うので、もう一度1週間高い意識で練習に取り組み、競争心を持ってお互いを高め合いながら良い準備ができたら良いなと思います。

――ユニバーシアード代表に選出されたことについて

1つの目標でもありましたし、素直に嬉しいです。ワセダからは自分しか選ばれていないので、大学の代表ということもあります。それだけでなく日本中の大学生の代表だと思うので、そういう責任や自覚を持って戦い抜くことはもちろん、個人の成長にもつなげたいです。それがひいてはワセダのとってもプラスになると思うので、金メダルにこだわって活動していけたら良いなと思います。

――大会で出していきたい自身の持ち味は

自分は守備の面を評価されていると思います。チームに落ち着きを与えることができるだとか、複数ポジションをこなせるところも自分の強みだと思うので、苦しい状況の時にしっかりとチームをコントロールして落ち着かせることができるような働きをしていきたいと思います。

――ワセダと全日本のサッカーの違いはありますか

全日本のサッカーはある程度自分たちが主導権を握ろうとする戦いが多く、どうやって主導権を握るかといったら、ボールを保持してというかたちになります。ワセダは縦への意識を早くする中で、全日本は上手くボールをつないでというのが多くあります。そういったところも大事にしなければならないと思いますし、そんな中で自分がワセダで取り組んでいる速さのある攻撃というのも出していくことができればチームにとってもプラスになると思いますし、その両面を持ち合わせることが大事かなと思います。

――神川明彦監督とは話されたりしましたか

そんなに話す機会は無いですけど、話した際は自分の強みというところで先ほど挙げたような点を評価していただいたので、自分の役割というのをそれぞれが全うすることが金メダルへの近道だと思うので、代表という意識を持ってチーム全体で頑張っていきたいと思います。

――早慶サッカーへの影響は

早慶サッカーは出られません。出られないのは残念ですし、悔しいという気持ちが強いです。誰が出ても信頼していますし、勝てるだけの力や取り組みはしてきたと思うので自分自身は結果を気にはしていますが、ユニバーシアードに集中して取り組んでいきたいと思います。

――最後にユニバーシアード大会への意気込みをお願いします

レベルが高い環境でプレーができる良い機会だと思います。金メダルを取るというのがこのチーム結成からの目標であったので、それを達成できるようにチーム一丸となって優勝していきたいと思います。

MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)

――2連勝おめでとうございます。いまの率直なお気持ちをお願いします

率直に早慶戦、早明戦という自分たちがリーグの中で重要だと位置付けていた試合で勝てたのは個人的に嬉しいですし、チームとしても大きいことだったのかなと思います。

――2得点目は田中選手がアシストして得点に貢献されていましたが、得点シーンを振り返ってみていかがですか

逆サイドにあるときに積極的にゴール前に走っていこうという意識はずっとあって、そういうときに良いボールがたまたまきて、中にフリーな選手がいたので冷静にパスできて、それが得点に繋がったのは嬉しいです。

――山内選手が中に入ってくるのは見えていたのですか

誰かっていうのかは分からなかったんですけど、ライン際になったときに相手選手がゴールの位置を切っていたので、パスしたらフリーだなというのが見えたのでパスしました。

――前半は明大に押し込まれる場面が多く見られました。プレスをかけてくるのは明大の特徴でもありますが

個のレベルはすごく高いというのは皆分かっていますし、技術があってボールを回してくるのも想定できていたので、支配される時間が長い中でも自分たちの良さをどうやって出そうというのを1週間話し合ったり、トレーニングしてきました。なのでそこまで驚いたということや予想外というのは無かったですね。

――ハーフタイムに話し合われていたことは

予想できた展開だったのは共通の認識であったし、一瞬の隙が勝敗を分けるというのは、このリーグ戦や日頃のトレーニングから皆重々実感していたところでした。この試合もどっちが隙を突けるか。攻められてる中でも一瞬の隙を突いて、どうゴールに迫っていけるかというのを集中していこうと話し合っていました。

――後半から徐々にワセダペースになっていきました

やっぱり0-0では勝てないですし、点を取らないと勝てないという中で、相手の3、4、3というフォーメーションというのは攻撃に重心を置いていて、守備のときにカウンターではこっちにチャンスがあると思っていたので、エネルギーをかけてゴールまで攻まれたのはすごく大きかったです。

――後半30分、田中選手がこぼれ球からドリブルで攻め込んでいましたが振り返ってみていかがですか

そのときは2-0だったと思うんですけど、自分たちは引いている状態で相手が前の重心になっていたので、ワンチャンスを狙って一発いってやろうと思っていました。細かいところだったり、相手の隙を狙っていかないと自分たちの良さはでないですし、狙い続けていきたいです。

――この試合で2連勝ということでチームも再び勢いづいてきたと思います。次戦の駒大戦に向けての意気込みをお願いします

優勝するチームというのは、3連勝4連勝と連勝を続けていけるチームだと思うので、この2連勝だけでは意味がないですし、次も勝ってこそこの2連勝の意味も大きくなってくると思うので、またこの1週間準備をして次も勝ちたいと思います。

DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)

――きょうの試合に向けてチームとしてはどのような意気込みで臨みましたか

ある程度押し込まれる展開は予想していて、ただそこに対してぶれることなく自分たちのやるべきサッカーを続けてワンチャンスをものにするということを共有して入りました。

――実際に試合に入ってみていかがでしたか

前半折り返したときには、これぐらい想定内という話をハーフタイムにして、後半は本当にワンチャンスあるからそれを信じて頑張ろうというふうに意識して結果チャンスをものにして勝てたのでよかったです。

――前半は相手のスピードにやられて自陣に攻め込まれていましたが

個人的にも、もう少し大きくプレーをするというか、相手が悪い状態になるようなプレーをつくることがチームとしてもできたのではないかなとは思います。それで全体的に動きが小さくなってしまったことで押し込まれてしまった展開が多くなってしまったのかなと思います。

――八角選手はMF室屋成選手(明大)とのマッチアップでしたが

力がある選手ということはわかっていたので、明大だけでなくマッチアップする選手は存在するものなので、特別意識することなくいつも通り自分のサイドでやられないようにプレーしました。

――相手の中盤に対してどのように意識して臨みましたか

やはり相手FWが中盤に落ちて、自分たちのボランチ2枚に対して3枚掛けてくる中で、あいだあいだのポジションを取られて自分たちからしたら嫌なコンビだったので自分含めサイドハーフ、ボランチと後ろの選手がしっかり見えてる分伝えて、マークの受け渡しというのをやりながら修正しました。結果としていい状態でボールを持たれることがなかったのでそこに関してはチームとして共有できているのかなと思います。

――後半、早大ペースをつかみ2得点を手にしました

ああいったチャンスをものできるかできないかが大きなことだと思いますし、これまでは自分たちがああいうボールを決め切れなかったり、足を大きく出すことができずにしたりすることが多かったので、最後決めた山内(FW山内寛史、商3=東京・国学院久我山)の思い切ったプレーがあったこその結果だと思います。数少ないチャンスを決めることができたのは山内の力だと思いますし、チームとしてもあそこで振り切れるシーンをつくり出せたことは非常にいい雰囲気だったのかなと思います。

――ここ2戦で快勝をつかみはじめましたが、チームのかたちが徐々に固まってきたということでしょうか

ゴールは自分たちでもわからないし、積み上げてきたものの質を上げるしかありません。ここ2試合は結果を残せていますが、ミスの部分であったりで至らない部分が多く、そういうところを自分たちで話しながら改善していかないと優勝にはならないと思うので、そういうところからは目を離さずに向き合っていきたいです。

――最後になりますが、次節駒大戦への意気込みをお願いします

やっぱり優勝するチームっていうのはどれだけ連勝できるかがカギになると思います。次で勝てれば3連勝になりますし、チームとしてもできる状態にあると思うのでしっかり1週間チームとしてポジティブにトレーニングして3連勝できるようにやっていきたいと思います。

GK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)

――2連勝となりましたが、いまのお気持ちは

苦しい時間が多かった中で、みんなが気持ちのこもったプレーをしたことで、なんとか勝てたと思います。

――明大戦にはどのような意気込みで挑みましたか

明大は自分たちが優勝するためには絶対に倒さなければいけない相手だったので、全員がこの試合を取ろうという気持ちで入ることができました。

――実力のある選手も多い明大ですが、戦ってみての印象は

技術の高い選手だったり、個人の力で局面を打開する選手が多かったので、押し込まれる時間が多かったかなという感じです。

――その中で試合終盤にあった失点を振り返って

失点のシーンは反省しなければいけないところです。1つのクロスに対し、相手の入り方を察知できずに自分の判断がずれてしまって、失点してしまったという感じでした。また修正して次の試合に挑みたいとおもいます。

――後藤選手自身ビッグセーブも何回かありましたが

良い準備ができたからこそ、良いプレーが局面でできたと思います。そこを高めることで失点0につながるのかなと思います。

――今シーズン始まって多くの試合が行われてきましたが、試合を通して守備面での手ごたえはありますか

拓真くん(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)や、政くん(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)がゴール前では体を張ってくれるし本当に1点をやらせないぞという気持ちのこもったプレーで引っ張っていってくれるので心強いです。

p>――3勝目を挙げ、これからが重要になってくると思います。次戦への意気込みは

1試合1試合大事に戦って一つずつ勝利を重ねていくことで優勝が見えてくると思うので、次の駒大戦も勝ってその後につなげたいと思います。

MF平澤俊輔(スポ3=JFAアカデミー福島)

――きょうの試合への意気込みはいかがでしたか

シーズン始まる前から対明大というのは意識してやってきたので、絶対に勝つという想いを全員で共有して臨みました。

――具体的にはどういったところを意識されましたか

ボールを持たれるというのはある程度予想していたので、そういった中でも中盤でハードワークを続けてそこからボールを奪い攻撃につなげるというのを試合前から共有してやっていました。

――前半は押され気味な場面も見受けられましたが

前半は個々の質の高さというのもありましたし、そういった押し込まれた展開というのもある程度予想はしていたので、そういった中で我慢強く戦っていこうといのは話していました。

――ハーフタイムではどういったことを話されていましたか

辛抱強く戦うというのを続けるというのを共有して、そこからワンチャンスをものにしていこうというのを話していましたし、ポジティブな声が多かったので良かったと思います。

――その結果として先制点を奪うことができましたがそれについてはいかがですか

そこはヒロ(FW山内寛史、商3=東京・国学院久我山)の個人の能力というか、ゴール前での大胆な振り切ったシュートが点につながったと思います。先制点を取れたというのは良かったと思います。

――最終ラインまで持ち込まれてしまうといったシーンもありましたが、守備に関してはいかがでしたか

前から奪っていかないと自分たちの攻撃はできないので、相手の質が高いところもありましたけれど、本当に自分たちがもっと前から出していけるような守備というのをやっていかないと、また次も勝てるかといったら勝ちにはつながらないと思います。そこを課題として今後取り組んでいかないといけない点だと思います。

――結果は2-1ということで勝利しましたが、いまの率直なお気持ちは

個人的にはまだまだ納得していないので、攻守両面においてハードワークし続けて自分自身も成長できるようにしていきたいです。それでチームの連勝につなげられるようにもっと努力していきたいと思います。

――次戦に向けての課題は

今回は守備の時間が長くなりましたけれど、攻撃の時間を長くしてもっとたくさんの点数を取れるように全員で共有して、次戦に向けて勝てるようにやっていきたいと思います。

FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)

――今節には、どのような気持ちで臨みましたか

勝たなければ自分たちの目標である優勝できないというのを意識して入りました。

――前半は明治のペースでしたが、チームとしてはどのように話していましたか

相手がボールを動かしてきて自分たちが攻め込まれる流れになるというのはある程度覚悟していたので、そこに関しての焦りはなかったです。ただ、相手の決定機を何度か突かれてしまったので、そこに関しては立ち上がりの反省だと思います。

――前半を0-0で終えて、ハーフタイムに古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)から何かお話はありましたか

このぐらいの戦いになるというのはみんな覚悟してきたという話と、ここから何ができるかでワセダの真価が問われるという話をしてくださって、このぐらいの戦いになるのは全員覚悟していたので、後半になってああいうかたちで勝てて良かったと思います。

――1点目のシーンを振り返っていかがですか

意図していなかったんですがトラップが浮いてしまったので、そのままボレーで思いっきり蹴ったらいいコースにいきました。狙ったというか無意識的に打ったらいいとこいって入ったのでよかったです。

――2点目以降はチームとしてどのように試合を進めていくつもりでしたか

2点目も相手の守備の緩さというか、1点目からの自分たちの流れがあったので、そのまま点を取って無失点で終えられたら良かったんですけど。ただ、明治にも本当にいい選手がいますしその後失点したときに自分は交代していたので、出ているメンバーには「頑張り切って」という気持ちで見ていました。

< p>――次節はどのような気持ちで臨みますか

自分たちが勝てない時期から2連勝しましたけど、順位というのは自分たちの目標である優勝を考えたらあと2節勝って前期を終えないと到底及ばないと思うので、まずは次の一戦また勝てるようにいい準備をしていきたいと思います。