苦しい現状打破できず、遠のく首位の背中

ア式蹴球男子

 関東大学リーグ(リーグ戦)も第5節を迎え、初戦(〇1-0)以来勝利を収めていないワセダはこの苦しい状況の中、流通経大と対戦。流通経大と言えば昨年の総理大臣杯と全日本大学選手権(インカレ)を制した強豪であり、厳しい試合が予想された。これまでワセダは全ての試合で先制点を収めているだけに今節も期待されたが、前半は互いに一歩譲らない展開に。少ないチャンスを点につなげられずスコアレスで折り返す。後半は攻撃に変化を付けようとするも相手ディフェンスに抑え込まれ、60分にはついにディフェンスのミスから失点を許してしまう。巻き返しを図るもそのあとも目立った攻撃は無く、得点を奪い返せず0-1で敗戦を喫した。

 序盤からロングボールを多用した低リスクなプレーを繰り広げる。そのためボランチをうまく機能させることができず、前線までボールがつなぐことができない。互いに決定的なシュートチャンスを演出することなく、動きの無い時間が続いた。2トップの動き出しや裏へ抜け出すプレーが少なく攻撃に消極的であることが目立った中、26分にMF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)からのパスをMF平澤俊輔(スポ3=JFAアカデミー福島)が中央で受けシュートを放ったが、これは惜しくも枠の外。前半のシュートはこの1本のみと、ゴールへの意識の低さがあらわとなった。一方のディフェンスは、大きなピンチを作り出すことなく堅実なプレーで守り抜き0-0で終えた。

クロスを供給する宮本

 なんとしても先制点を奪いたい後半は、相手の攻撃から始まった。48分、相手のセンタリングからヘディングで合わせられたが、ボールはポストすれすれのところを過ぎていき、このピンチをしのいだ。対するワセダの攻撃は、54分にDF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)からのスローインを受けたMF小林大地(スポ3=千葉・流通経大柏)が意表を突いたボレーシュートを放つも、これは相手キーパーの正面。続いて59分には、攻撃への絡みが少なかったFW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)がCKからのボールに飛び込んだ。しかし、これもネットは揺らすことはできなかった。試合が動いたのは直後61分。DF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)が自陣でパスを受けるも相手ディフェンスのプレスをかわせず、ボールをロストしてしまう。すかさずDF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパースU-18)がカバーに入るも間に合わず、今季初めて相手に先制点を奪われる。切り替えて1点を狙うワセダはFWを積極的に交代し、流れを引き要せようとするも奪われた点を返すことはできず0-1で試合終了。またもや勝ち点3を積み上げることはできなかった。

積極的な攻め上がりを見せた奥山副将

  「いまの課題は攻撃」と奥山副将が述べるように、試合後の選手からは口々に「単調な攻撃」という課題が挙げられた。ロングボールと前線に頼ったワンパターンの攻撃から抜け出せず、ボランチを生かし切れていないのが現状だろう。「攻撃にバリエーションを増やさなければならない」(新井)というようにチームでの攻撃、中盤やサイドからつなぐなど豊富な攻撃が要求される。いま目の前の苦境を乗り越えるべく、エンジイレブンの成長が待たれる。

(記事 中澤奈々、写真 桝田大暉,藤巻晴帆)

スターティングメンバー

関東大学リーグ戦第5節
早大 0-0
0-1
流通経大
【得点者】(流)14渡邉
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 後藤雅明 スポ3 東京・国学院久我山
DF 新井純平 スポ3 浦和レッズユース
DF 奥山政幸 スポ4 名古屋グランパスU-18
DF ◎4 金澤拓真 スポ4 横浜F・マリノスユース
DF 12 八角大智 社4 千葉・流通経大柏
MF 平澤俊輔 スポ3 JFAアカデミー福島
MF 14 小林大地 スポ3 千葉・流通経大柏
MF →80分 大丸瞬 教4 東京・早実
MF 田中太郎 商4 静岡・藤枝東
MF 堀田稜 商4 浦和レッズユース
MF →83分 須藤駿介 スポ2 静岡学園
FW 宮本拓弥 スポ4 千葉・流通経大柏
FW 10 山内寛史 商3 東京・国学院久我山
FW →87分 中山雄希 スポ3 大宮アルディージャユース
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
明大 10 11
流通経大
慶大
中大 10
順大
神奈川大
国士舘大
駒大 -1
専大
10 早大 -3
11 桐蔭横浜大 -1
12 法大 -4
※第5節終了時点
※下位2校は関東大学リーグ戦2部リーグに自動降格
コメント

DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)

――今期に入って初めて先制点を奪うことができませんでしたが、その点についていかがですか

流通経大もまじめと言うか堅いチームなので1点勝負になるなっていうのは共有していました。1点取れれば勝ちに大きく近づく試合で、逆に1点取られればこういう敗戦につながってしまうと思っていたので、その1点を取れなかったっていうのは大きな課題かなと思います。

――相手は競り合いも強かったという印象ですが、今日の試合空中戦はいかがでしたか

DFやFW、中盤の選手もどこにでも競れる選手がいて、競り合いも強さやセカンドボールの球際の強さが流通経大の持ち味だったので、そこでマイボールにできるかっていうのが一つ試合を優位に進める点だったかなと思います。

――少し話がありましたが、セカンドボールを拾えず中盤からリズムをつくれない展開が続いたという印象ですが

それも想定内と言うか、そういった試合になるだろうとは思っていました。なので、そこでマイボールにできた時にどれだけ得点につなげられるかっていう勝負だったと思うので、そこの流れで得点につなげられなかったことが課題かなと。

――失点シーンを振り返っていかがですか

ミスからの失点でしたけれど、ああいうチャレンジは自分はやめてはいけないと思っていて。もちろんああいったところでミスをしてしまえば勝敗に関わってしまうのですけど、リスクを犯したチャレンジが無ければ自分たちの成長は無いと思っているので、そこはリスクを掛けながらもチャレンジを続けてほしいなと思います。

――きょうの試合、CKがワセダが7本、相手が0本ということでセットプレーでも得点が取れませんでした。セットプレーを振り返って

まだまだ自分たちはセットプレーがウィークポイントだと思っていますし、いままでの5試合通して失点もセットプレーから生まれていたり、これだけ多くセットプレーがある中得点が奪えないというのは大きな課題だと思うので、練習から質を上げて1点へのこだわりっていうのをもっと持たないといけないかなと思います。

――前節(△1-1)、個人次第でチームは変わるとお話しされていましたが、選手一人一人から変わろうという意識というのは感じていますか

特に前節の試合ぐらいから一人一人の責任感と言うか、その試合の中で自分の色を出そうっていうのは感じましたし、こういったことを継続してやり続けることが自身の成長だったりその先にはチームの成長につながったりすると思うので、個人の主体性は無くさずにやっていきたいと思います。

――きょう別会場で専大が今季初白星を飾ったということで、勢いのままくることが予想されますが、次節への意気込みをお願いします

専大は自分たちがいまだ公式戦で勝ったことがなく一つ越えなければいけないカベだと思っています。専大に勝つことができれば間違いなく自分たちでチームとして良い方向に持っていくことができると思うので、ここで1勝をつかみ取るためにまた1週間しっかりと準備していきたいと思います。

DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)では初めてスタメンを変更しての試合でしたが、連携はいかがでしたか

左サイドバックが代わったかたちになりましたが、八角(DF八角大智、社4=千葉・流通経大柏)はきょねんも試合に出ていましたし、練習中でも八角自身多く声掛けをしてくれるタイプなので連携面に関してはそれほど問題は無かったと思います。

――前半は淡白な試合でしたが、そういった中で考えたことは

相手も前線に大きい選手を置いてきてそこへロングボールを蹴り合っていました。自分たちもそういった攻撃だったので淡白な試合になってしまいました。そこで焦れずに、我慢し続けて0-0でしっかり乗り切れたというのは大きかったと思います。

――見せ場もなかなか生まれない時間が続きましたが

いまの課題は攻撃面にあると思います。単調な攻撃といいますか、ロングボールをフォワードに蹴ってフォワード頼みの攻撃っていうのがいまの自分たちのかたちで、自分たちの攻撃のパターンはその一つしかないと思います。もっとボランチの選手が前向きにボールを持つとか、サイドからどうやって関わっていくとかいうことをもっともっと突き進めていかなければならないと思います。

――ハーフタイムに攻撃陣の選手と何か話したことはありますか

自分のところでボールを持つことができれば、相手もディフェンスラインが高かったので、ある程度裏への狙いが持てました。そういったところは信じて走ってほしいというのを自分の方から話しました。

――フィジカルの強い相手選手に空中戦では負けている印象でしたが

空中戦や球際というのはパワーもそうですが、気持ちの部分なのかなと思っています。もっともっと体が小さいなりにしっかりと良い状態をつくってから、ボールに寄せるだとかを意識していけばおのずとセカンドボールは自分たちにこぼれると思います。自分たちより大柄な選手が多い相手と対戦することは多くあると思うので、そういうところの意識を変えていかなければならないと思います。

――後半はオフェンス陣の交代が増えましたが、流れを変える以外の意図はどういうことが考えられましたか

ボランチの交代はしっかりとセカンドボールを拾いたいというところだと思います。サイドの選手を変えたのは、そこでボールを落ち着かせる目的だと思います。MF須藤駿介(スポ2=静岡学園)自体も技術が高く、ワセダには無い一枚ディフェンスをはがせるだけの能力を持った選手だと思うので、そこで良い状況をつくろうとしたのだと思います。フォワードはFW中山雄希(スポ3=大宮アルディージャユース)の先頭をとったアクションを起こしてくれるという強みがあると思うので、自分たちらしさと言えばらしさですが、そこにもっと拍車を掛け、より押し出していきやすくするための交代だったと思います。

――後半の失点シーンを振り返って

スローインで自分が受けて純平(DF新井純平、スポ3=浦和レッズユース)の方にパスを出したのですが、純平はプレッシャーを受けていたので、そこでボールを失ってしまいました。自分もその後一対一で対応したのですが、自分の足に当たってシュートコースが変わってしまいました。まず自分がしっかりとシュートコースを消すこと、ゴール方向に飛ばせない守備はできたと思いますしもう一歩二歩詰めていればなんの問題も無かったシーンだったと思うので、その辺はしっかりと反省してもう一度試合に臨みたいと思います。

――次戦、専大戦に向けての意気込み

自分たちは勝ちがなくて苦しい状況ですが、下を向いている暇は無いです。自分たちの目標はリーグ優勝という一つなので、そこに向けて一人一人が自分に何が足りないかを考えてやっていかなければならないと思います。次節専大ということで、自分たちが入部してから一度も勝てていない相手なので勝ちたいという思いはもちろんありますし、専大は今節勝って勢いに乗ってくると思うのでそこの勢いに負けないだけのパワーというのをここ一週間でつくっていきたいと思います。

MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)

――本日の試合の率直な感想はいかがでしょうか

チーム状況としても勝ちたかったですし、勝ちたいという気持ちは一人一人あった中で勝てなかったなというのは、すごく悔しい気持ちでいっぱいです。

――シュート数が4本と少なかったのですが、攻撃陣としてその点はいかがでしょうか

ゲームの展開としてお互いロングボールを多用したりリスクを負わない戦いをしていて、どうしても中盤からフォワード陣にいい状態で入るということが少なかったです。相手もあることですし、そこは仕方ないかなとも思いますが、その中でも自分たちがどうやって点を入れていくかということをもう少し突き詰めていかないといけないと思いますし、流れがずっと同じままでサッカーをしていると思いますし、個人でも複数でもそこを変えられるプレーをできれば、また攻撃は変わってくるのかなと思います。

――セカンドボールを相手に取られることが多かったですが、ピッチ内で見ていた印象はいかがでしたか

いつもだとFWの二人のところで競り勝って良い状態で前を向けることが多かったのですが、きょうに関しては相手も競り合いが強くて、結構跳ね返されてしまうところがありました。そこで自分たちの意図していないところにボールが行ってしまって、相手に先手を取られるということが多かったのかなと思います。

――ロングボールが多くなるということはチーム内の認識としてもあったということでしょうか

そうですね。毎年流通経大とやる際はバチバチしたゲームになるので、ある程度は予想していました。

――逆に中盤としてはボールをつないでいきたいな、ということはあったりしたのでしょうか

そこまで特別に変えるということはなかったんですが、やっぱりロングボール一辺倒では相手の思うつぼですし、ボランチがもっとボールを引き出して、ボールをもらう回数を増やそうという話はしていました。

――後半に向けてチーム内で話し合ったこととしてはどんなことがあったのでしょうか

ハーフタイムに話し合ったこととしては、こうしたゲーム展開になることは予想できていたし、お互い堅い試合になっていても予想通りだ、ということで、その中でどっちがワンチャンスを決めきれるかだったり守備はそこを我慢していかないといけないし、攻撃も一瞬の隙を狙っていかなければいけないということはみんなで統一しました。

――ここ数節は苦しい状況が続いていますが、やはりそういった部分のバリエーションが欲しいということでしょうか

攻守両方に課題はあると思いますが、多くて1点しか取れていないというのはチームとして問題だと思うので、オフェンスの一員として出ている中でそこは向き合っていかなきゃいけない所だなと強く思っています。

――次節は専大戦です。今節の結果で順位もまた変わってきていますが、意気込みはいかがでしょうか

率直な気持ちで言うと、上位陣が勝ち点を落としたということは自分たちにはプラス材料かなと思います。ここで専大を倒すことで、ことしのワセダはやるんだということをもう一度ここから見せられるようにやっていきたいです。

DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)

――この1週間意識してきたことは

前節を振り返った時勝ち切れないというのが現状で、チームとしても個人としても普通にレベルアップするというところは足りてないところだったので、個人的にはそこを意識して取り組んできました。

――具体的にはどういったレベルアップですか

具体的にはどの試合も先制点を挙げられているので、集中を切らさないとか、サッカーでいう基本的なところですが紅白戦とかでお互いに意識して取り組みました。

――実際に試合を振り返ってみて

別にディフェンスの部分でも崩れたシーンはなかったので、個人的にはまあまあといったところですがやはり一瞬の隙、一本のミスで試合が動くというのがサッカーだと思うのできょうの試合ではその部分が大きく出てしまったなというのがあります。

――相手の印象は

本当に個々人のレベルが高くて、チームというよりかは個人で仕事ができる手強いチームというイメージがあります。

――なかなか動きがなかった前半を振り返って

落ち着かない展開になるというのは前もって予想ができていたので、スコアが動かなかったというのは想定内でした。本当に後半勝負だなと感じてプレーしてました。

――ハーフタイムではどのような話をしましたか

前半やっていたことを後半も続けて、自分たちで焦ることや焦れることなくやればチャンスがくる、そのために走り続けるということはみんなで声を掛け合って意識してました。

――失点シーンを振り返ってDFとしての課題は

個人的に今季初のスタメンで絶対0に抑えたいという思いがあったので、失点してしまったことは、個人のミスによる失点であったかもしれませんがそこをカバーしてこそ強いチームだと思いますしDFの仕事だと思うので、失点よりも得点を奪えなかったことがきょうの試合を終えての課題だと思います。

――結果が出ず、低迷している今季ではありますが意気込みは

本当に自分たちは関東リーグ(リーグ戦)優勝を掲げている中で、勝つことしか許されていないのでまた一週間しっかり準備するんじゃなくてしっかり成長したチームになって来週の試合に臨みたいです。

DF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)

――きょうの試合はどのようなことを意識して挑みましたか

最近なかなか勝てていない中で、きょうは内容というよりも、ワセダのサッカーを体現して最後の笛が鳴ったときワセダがスコアで勝っていればいいなということを心に決めてやっていました。

――前半はスコアが動きませんでしたがいかがでしたか

自分たちのペースでも相手のペースでもなかったのですが、難しい戦いになると分かっていたので、その中でもワンチャンスを狙って1点でも取れればいいなと感じ、後半からまたやっていこうと思いました。

――後半にはボールを奪われてゴールを許す場面もありましたが振り返って

あれはもう自分の実力不足というか・・・。ボールを受ける前の準備もそうですし、受けてからの判断も伴ってなかったというのは完全な自分のミスなので、失点は自分の責任だと思っています。

――今季初めて先制点を取られましたが、失点後チームの雰囲気はいかがでしたか

自分自身のミスで失点してしまったということもありますが、そこは試合の中では終わってしまったことというか、切り替えて勝つために前向きな声掛けというのをしていましたし、CBの拓真くん(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)や、政くん(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)も自分に対して「切り替えろ」ということを言ってくれて、失点してからも前に前に行く姿勢はあったので、その中で点が取れなかったというのはまだまだ自分たちの課題だと思うのでそういったことはもっと反省してやっていかなければいけないのかなと思います。

――相手の攻撃で危険な場面というのは少なかったように感じましたが、守備の面を振り返って

確かに危ないシーンというのはそんなに無くDFラインも集中していましたし、守備に関してはしっかりとできていたのではないかなと思います。

――攻撃面での課題は

やはり単調になってしまっていると思います。蹴ってこぼれてきたところを自分たちが拾って前に前にというの は大事だと思うのですが、それだけになってしまったら絶対に点は取れないし、そういったところでもっとバリエーションというのを増やしていかなければならないと思います。サイドからの攻撃も何本かあった中で、中に入りきらずに押し込めていないというのもまだまだ自分たちのできていないところだと思うので、そこはもっとこれからのトレーニングで成長していかなければならないなと感じました。

――開幕戦以来勝利がない状態ですが、勝ち切れない原因は

やろうとしていることは間違っていないと思いますが、その中での質がまだまだともなっていないのかなと感じます。また、攻撃のところで決め切ることがまだまだできていないとも思いました。守備の面では自分のミスでやられてしまったというのが敗因の一つだと思うのですが、やはり攻撃のところで得点につながるプレーというのをしていかなければ、例えば前の選手に頼っているだけではなくて、後ろからもどんどん出ていって攻撃でのゴールに対する厚みというのを加えていくということをしなければ、点は取れないと思うので、そういったところで攻撃のバリエーションを増やして点を取れるようにやっていかなければならないのではないかなと感じます。

――最後に次節に向けての意気込みは

きょう負けてしまったのは自分の責任なのですが、いつまでも下を向いていても仕方ないので、次の専大戦に向けて切り替えてさらにこの1週間で成長していかなければいけないと思います。また、今回の自分自身のミスを取り返さないといけないと思うので、自分がチームを勝たせるんだという強い気持ちを持って勝利に向かってやっていきたいと思います。

以下コメント

FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)

――きょうの試合を振り返って

前半はああいう戦いになるって覚悟してやっていたんですけど、後半自分たちの流れにできなかったし逆に失点したということで、こういう試合を勝ち切るだけの戦う姿勢が足りないなど課題が多く出た試合だったと思います。

――先制点を許してしまいましたが、振り返って

バックが持ったときのサポートっていうのがあまりにも少ないので、個人のミスかもしれないですけど、チームのミスと捉えて考えてやっていかないといけないなと思います。あの状況から蹴らないで展開する力がないっていうのが現実なので、自分たちを見つめ直してやっていきたいです。

――相手はきょねん二冠を達成している強豪でしたが

相手は戦ってくるところはしっかりやってくる中で、自分たちはそこで負けてはいけないっていうのを共有して入りましたけど、そこに関して自分たちがはっきり勝っていたわけではありませんし、強みを出すことができずに負けてしまったのかなと思います。

――前半スコアレスで終わった原因は何ですか

FW2人がもっと積極的に打っていいっていうのはハーフタイムにも言われましたし相手の脅威となるプレーっていうのはほとんどしていなかったので、前線のアクセント、そこからシュートに持ち込む力っていうのがまだまだ足りないのかなと思います。

――競り勝ってはいたもののセカンドボールをあまり拾えていなかった印象を受けましたが

自分たちの攻撃の一つではありますけどそこだけになって単調になっていて、それだけだと相手も予想してセカンドを拾えるっていう状況にもなると思いますし、足元ありきの裏だったりロングボール蹴れるけど近くに繋いだり、そういった判断がないと相手も守りやすいと思うので、ただただ拾いに行いくっていうのもやらないといけないんですけど、次のところに進んでいかないとこの先勝てないのかなと思います。

――相手のDFはいかがでしたか

前には強かったですけど、自分も宮くん(FW宮本拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)も裏への動き出しっていうのをあまりしなかったので。ボールの出し手の状況が良くなることがなくて動きづらかったので、その中でも裏を取れるような動きをちゃんとして、相手に前の強みを警戒させることができれば逆に引いてもいけたのかなと思います。

――次節への意気込みをお願いします

このままではダメだと思うし自分個人としてもチームとしても何かを変えてやっていかなくては勝っていけないと思います。目標である優勝がどんどん遠のいているっていうのが現状だと思うので、みんなでもっと話し合って高めて次の試合で勝てるようにやっていきたいと思います。