ＭＦ近藤貴司(教４＝三菱養和ＳＣユース)、ＦＷ上形洋介(スポ４＝東京・早実)に続きエンジが誇る守護神についに吉報が訪れた。１月８日、Ｊ１に所属するヴィッセル神戸はＧＫ松澤香輝副将（スポ４＝千葉・流通経大柏）の入団が内定したことを発表。来季より念願だったプロでの舞台へと進むことが決まった。
松澤は高校時代にＵ－１７日本代表にも選ばれるなど折り紙つきの実績を引っ提げア式蹴球部へと入部。１年次からベンチ入りするなど常に最前線で戦ってきた。安定感のあるセービングや物怖じしない姿勢、感情むき出しのコーチングもさることながら、最大の武器はそのキックの精度。１１人目のフィールドプレーヤーとして攻撃の起点となるキックを放ってきた。２年次には全日本大学選手権で優勝の瞬間をピッチで迎え、ベストイレブンにも見事選出。その後もケガ以外の理由でゴールマウスを明け渡すことは無く。最終学年では副将も務めるなど大学サッカー界を代表する背番号『１』となった。
ヴィッセル神戸は２０１４シーズンよりＪ１に復帰すると、Ｗ杯による中断時には３位につけるなど順調なシーズンを送った。元Ｊ１得点王のＦＷマルキーニョス、日本代表経験のある森岡亮太や安田理大を擁するなど戦力的にも優勝を狙えるチームと言えるだろう。またア式蹴球部のＯＢでもあるＤＦ奥井諒（平２４スポ卒＝大阪・履正社）やＦＷ渡邉千真（平２１スポ卒＝長崎・国見）も在籍しており、『ワセダトリオ』によるコンビネーションにも注目だ。Ｊ１での上位争いで、ゴールを死守する松澤の姿を見る日もそう遠くはないだろう。
チームの攻撃はこの男のキックから始まる
（記事 増山祐史、写真 栗田麻里奈）
◆松澤香輝（まつざわ・こうき）
１９９２（平４）年４月３日生まれ。１８２センチ、８０キロ。千葉・流通経大柏高出身。スポーツ科学部４年。ポジションはＧＫ。