『決め切る』力で6発大勝!

ア式蹴球男子

 秋の到来を感じさせるような寒さの中、インディペンデンスリーグ2014・筑波大戦が行われた。試合は開始から互いの持ち味を発揮する展開となるも、30分にMF安田壱成(スポ1=ベガルタ仙台ユース)がヘディングで決め先制。ここから勢いに乗り3点を前半で奪うと、後半は相手のミスも重なりさらに3点を追加。6-1で順位リーグ初白星を飾った。

 前節(△1-1)引き分けに終わり何としても勝利が欲しいワセダ。試合は互いの強みを出す展開となる。伝統のポゼッションサッカーで低い位置からつないでくる筑波大に対し、高い位置から連動したプレスをかけていく。16分には中央で奪ったボールを左で展開し、最後はMF鈴木崇文(文構2=東京・早実)がミドルシュート。これは惜しくも枠外となったが、『いい守備からいい攻撃』というワセダらしさを徐々に発揮していく。すると30分、ついに均衡が破れる。鈴木崇がドリブルでサイドを突破すると、クロスに合わせたのは安田。打点の高いヘディングで先制に成功する。さらに2分後にはFW牟田翼(基理3=佐賀・鹿島)が相手のミスから決め2点目。36分にもDF山下翔平(商4=ヴィッセル神戸ユース)がPA内で奪ったボールを叩き込むなど、効果的な守備で試合の主導権を握る。その後1点こそ返されたものの、3-1で前半を折り返した。

先制点を決めるなど攻撃の核となった安田

 後半開始早々、牟田のスルーパスからMF清水大志(創理4=東京・早大学院)が決めさらなる追加点の予感が漂う。3分にはMF須藤駿介(スポ1=静岡学園)のFKがそのままネットを揺らし5点目。9分にもDF木下諒(社1=JFAアカデミー福島)の大胆なオーバーラップからのクロスをニアで合わせた牟田のゴールで6点目を決める。完全に試合を決定づけたワセダ。しかしここからは得点差も開いてか、攻撃はやや間延びした展開に。それでもDF日高裕介(スポ3=横河武蔵野FCユース)がくさびのパスに厳しくチェックにいくなど、集中した守りをみせる。2点目を与えないまま6-1で試合終了、完勝を収めた。

積極的なオーバーラップが光った木下

 前節の中大戦から1週間、『決め切る』という課題を徹底し今節では6得点の快勝となった。守備でも自分たちの良さを出し切り、2試合連続でいい内容のゲームを展開できている。またこの試合にはもう一つ、大きな要素がある。「あした関東大学リーグ戦(リーグ戦)で筑波大とやるということで、週末どっちも筑波大に勝とうという気持ちで入りました」(木下)。この試合結果はリーグ戦へのいい刺激となったに違いない。Aチームだけではない。控え、Bチームの全てでワセダは勝負の秋を戦い抜く。

(記事 増山祐史、写真提供 時田のりこ氏)

スターティングメンバー

順位リーグ2戦目
早大 6 3-1
3-0
1 筑波大
【得点者】(早)29安田、31、55牟田、35山下、47清水、50須藤 (筑)36森澤
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 1 江口徹 スポ4 東京・早実
DF 2 山下翔平 商4 ヴィッセル神戸ユース
DF 3 恩田雄基 スポ3 埼玉・西武台
DF 4 日高裕介 スポ3 横河武蔵野FCユース
DF 5 木下諒 社1 JFAアカデミー福島
MF 6 安田壱成 スポ1 ベガルタ仙台ユース
MF 7 須藤駿介 スポ1 静岡学園
FW →78分 小林大地 スポ2 千葉・流通経大柏
MF 8 清水大志 創理4 東京・早大学院
MF 9 鈴木崇文 文構2 東京・早実
FW 10 牟田翼 基理3 佐賀・鹿島
FW →76分 堂本大輝 スポ4 兵庫・三田
FW 11 柳沢拓弥 スポ1 清水エスパルスユース
 監督は竹谷昂祐(平26スポ卒=ガンバ大阪ユース)
コメント

DF日高裕介(スポ3=横川武蔵野FCユース)

――大勝となりましたが振り返って

前節の中大戦(△1-1)で引き分けてしまってもう負けられないという中でのきょうの試合だったので、得点も大量に入って勝てて良かったです。

――試合前の対策などは

あした関東大学リーグ戦(リーグ戦)で筑波大とやるということで、週末どっちも筑波大に勝とうという気持ちで入りました。

――相手の前線の選手にボールが入ったときに厳しくチェックにいく場面が多かった印象でしたが振り返って

きょうは下でつないでくる相手だったので、ボランチに声かけてコース空いたときにいける準備はしてましたし、その守備がうまくできたんじゃないかなと思います。

――1失点はしてしまいはしましたが全体的に守備はいかがでしたか

まだ真ん中のところを通されてたので改善点はあるんですけど、自分たちのやろうとしていた守備が最後の方にできてたのでそういうところは良かったと思います。

――後半にはドリブルで自らPA内まで上がっていくシーンもありました

あれはどっちかというとロングボール蹴ろうと思ってたんですけど、前が空いてたんで行ったら行けちゃったという感じですね。

――ここまでセンターバックとしてほとんどの試合に出場していますが何か自信などは生まれてきましたか

夏のTRAUM CUPからキャプテンマークを巻いてBチームを引っ張んなきゃいけないという責任感も生まれましたし、センターバックとして失点しないことを意識してやってきたので、きょう失点はしましたけど夏から続けてきたことが徐々に出せてるのかなとは思います。

――次節に向けての意気込みをお願いします

まだまだIリーグ(インディペンデンスリーグ)は続きますけど、自分たちは上位リーグ行けなかったので、この順位リーグで残りの試合で全勝できるようにやってきたいです。

DF木下諒(社1=JFAアカデミー福島)

――試合を振り返って

あした関東大学リーグ戦(リーグ戦)の筑波大戦が控えている中で、自分たちはBチームですけど同じ相手とできるということで、ワセダの看板を背負ってる以上リーグ戦で勝つことが一番の目標であって、その前日に自分たちが勝つことであしたの試合にも勢いが生まれますしいい流れで試合に向かっていけるので、絶対にきょうは負けられないという気持ちで臨みました。

――縦パスを何度も供給し攻撃のかたちをつくっていってた印象ですが振り返って

自分がサイドバックやってるのでなるべくボールを前に運ぶことが得意ですし、なるべくチームを前身させるためにアクションだったりを意識してやりました。

――6得点の快勝でしたが攻撃面の手応えは

ワセダの特徴の奪ってから速く攻めるっていうのを体現する中で、何回もボールを前に運んでチャンスをつくってました。ただ6点取った中でもまだまだチャンスはありましたし、ゴール前での精度はまだ高められると思うので、また練習から積み重ねていければと思います。

――守備ではほとんど相手にチャンスをつくらせませんでした

筑波大がポゼッションして(ボールを)回してくるってのは事前に分かっていたので、自分たちがいままで取り組んできたバイタルのところを締めながらボールを奪いにいく姿勢、ファーストディフェンスを限定させて奪いに行く姿勢だったりとかはみんなで共有できてたので良かったと思います。ただ後半すこし押し込まれてしまった時間帯があって、試合の中で自分たちの時間帯とそうでない時間帯があると思うんですけど、悪い時間帯のときにいい時間帯に変えていったり、誰かが引っ張っていったりするのが大切だと思います。もっと自分たちの強い意志で奪いにいく姿勢は大事だと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

次も相手がどこだろうと変わらず自分たちの強みを体現して、きょう以上にアグレッシブな試合をしたいと思います。

MF安田壱成(スポ1=ベガルタ仙台ユース)

――相手がショートパス主体で攻めてくる中でボランチとしてどういったプレーをしようと意識しましたか

自分たちの強みを出すことと、後ろから回してくる相手なので自分たちは前からプレスをかけて近い位置で相手ゴールに迫っていこうということを意識しました。

――オフザボールの時に前線にアクションを起こして攻撃に厚みをもたらす場面が何度もありました

コーチ(竹谷昂佑、平26スポ卒=ガンバ大阪ユース)からも前に厚みをもたらそうということは言われてたので、前に自分は行けば点も取れると思いましたし、厚みを加えることで攻撃にバリュエーションが加わるかなと思って前に行きました。

――先制点のヘディングの場面を振り返って

ジャンプ高かったですね(笑)。タカくん(MF鈴木崇文、文構2=東京・早実)に(ボールが)わたってクロス上げるときに、これもう来るな、と思ったので飛び込みました。

――攻撃面で言えば6得点奪いましたが攻撃の手ごたえは

前節中大とやった時(△1-1)は決め切るとこを決め切れなくて最後引き分けっていうかたちで終わったんですけど、今回は相手に先手を取らせないでどんどんゴールに迫れたので、そこは良かったかなと思います。

――ボランチは1年生コンビでしたがいかがでしたか

やりやすかったです(笑)。駿介(MF須藤駿介、スポ1=静岡学園)は結構ドリブルでボールを前に運んでくれるので、自分は後ろから見守りながらケアしたり前に厚みをもたらしたりと、お互いの特徴を分かってたのでやりやすかったです。

――最後に次戦に向けての意気込みをお願いします

ここで戦うことも大事だと思うんですけど、あくまで目標は関東リーグ(関東大学リーグ戦)に出てプレーし、活躍することなので、ワセダの強みや自分の特徴も出しつついいステップというか踏み台にしていきたいと思います。