フィジカル強化を目標とする合宿を敢行

ア式蹴球男子

※この取材は8月3、4日に行われたものです

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)後期開幕までおよそ1カ月を切ったア式蹴球部。8月に行われる総理大臣杯全日本大学トーナメント(総理杯)への出場権を逃し、さらなるレベルアップが求められる夏となっている。ことしも菅平高原にて、例年より1日長い6日間にも及ぶ合宿が行われた。ランニングを中心としたメニューでフィジカルの向上を図るなど厳しい練習となったが、「強くなる要素しかない」(FW上形洋介、スポ4=東京・早実)と語るなどそれぞれが手応えをつかんだ合宿となった。

 一日の練習は朝のダボス走から始まる。6時ごろから始まるこの練習は、階段や急斜面を往復で駆け抜けるためかなりの走力が求められる。タイムはDF平澤俊輔(スポ2=JFAアカデミー福島)が2日間連続で首位に、DF山本新太郎(スポ1=ジュビロ磐田U-18)が2位に付くなど下級生が奮闘をみせた。またグラウンドでは1周280メートルのミドル走も敢行。最長で12周を走る選手も出るなど厳しいメニューだったが、「最後までやり切れ!」など学年問わず鼓舞し合う雰囲気に一体感を感じさせた。「90分間高い強度で走り切るだけの体力をつくるのが個人の目標」(MF堀田稜、商3=浦和レッズユース)と、ワセダの強みでもある運動量の強化が図られたトレーニングだったに違いない。

ミドル走など過酷なランニングのメニューを行った

 紅白戦も連日行われている。1チーム8人という変則的な形で行われたミニゲームでは、学年を中心にチームが組まれた。1点勝負ということもあり試合内容は攻守の切り替えが激しいスピーディーな展開に。「シュート数も多い方がいいと思うので、練習から積み上げていこうと意識した」(FW宮本拓弥、スポ3=千葉・流通経大柏)とFW陣が語れば、「高い位置でボールを奪ってゴールを守るということを意識した」(DF田中進之介、スポ4=湘南ベルマーレユース)とDF陣も奮闘。得点こそ多くは生まれなかったが、互いに学年問わず好プレーが生まれるなど1試合7分という短い時間の中でも内容のあるゲームとなった。

白熱したミニゲームが繰り広げられた

 「学生主体ということを意識してピッチ内外でも考えたり行動した」とMF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスU-18)が語るように、『ワセダらしさ』を再確認し伸ばす機会となったこの合宿。「お互いに議論することが増えた」(GK松澤香輝副将、スポ4=千葉・流通経大柏)など、総理杯に出れない悔しさなどを糧に多くの選手が課題を持って取り組んだものとなった。その成果を図るのは、来るリーグ戦後期。18年ぶりの関東王者という悲願に向け、ここ菅平で得たものがカギとなる時が必ず訪れるに違いない。

(記事 増山祐史、写真 栗田麻里奈)

コメント
◇5日目

MF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――きょうの練習を振り返って

一日ごとに課題とかテーマとかをみんなで共有して明確にすることで、チームとしてしっかり練習をやれているとは思います。

――チームとしての目的は

合宿ということで走るメニューが多いですし3部練習ということできつい部分もありますけど、その中で精神的な面で成長できますし、こなすんじゃなくてみんなが積極的に参加するっていうのを心掛けてます。サッカー的な面で言えば、自分たちの強みにさらに磨きをかけるということで、そこをさらに高めたいとは思ってます。

――個人的な目的はどういったものでしょうか

個人的には走りの部分で言うと、ボランチのとこから走って前に顔を出すっていうのを意識してやってたんですけど、前期は得点がなかったのでここでしっかり走力を上げて、ゴール前に顔を出してチャンスをつくっていこうと意識してやってはいました。サッカー的な面だと、自分の特徴である相手を見て判断したりいいボール状況をつくるっていう部分を伸ばし、チームに示すことで刺激を与えようとは意識してます。

――あしたで最終日ですが、主将としてこの合宿を振り返って

学生主体というのを心掛けている中で、ピッチ内外でそれぞれが頭で考えて発言したり行動したりしているので、自分もそれを促したり、あといままでの経験などをチームに還元したりしていきたいとは思ってました。

――ランニングのメニューはきつかったですか

そうですね。体力的な面できつい部分はありましたけど、しっかりケアして次に全力だせるようにしたりすることが今後の練習にも生かせると思います。

――紅白戦に関しては

自分は途中でケガしちゃったのであれですけど、チームとしていい準備をして考えてやってこれてるのかなとは思います。

GK松澤香輝副将(スポ4=千葉・流通経大柏)

――これまでの合宿を振り返ってみていかがですか

この合宿の中で、僕の中で一番チームでの変化を感じたことは、お互いに要求する声だったり、厳しい声だったりと、お互いに議論することが増えたことです。ひとつのプレーに対してもっとこうしたほうがいいというアドバイスもそうですし、軽いプレーに対しての厳しい声だったり、球際に強くいけない選手に対して、強くいかせる声だったり。またチームとしてやろうとしていることを全体で促そうとする意識がチームとしてできましたし、そういった声があったからこそ、チームとしてやろうとしたことが明らかになって、それに対して全員が取り組んでいけたと、この5日間を終えて感じました。

――この合宿のテーマは何ですか

自分自身を突破し他者を激動させる、というテーマがあったのですが、その自分自身を突破するというのは精神的な部分でもそうですし、プレーのところでもいままでできなかったプレーをすることや、ドリブルも突破のひとつだと思うのですが、そこでもどんどん仕掛けていく意識であったり、そういったことがチームを促して、少しずつできたのではないかと思います。他者を激動させる部分では自分自身のプレーでチームを引っ張ることプラス自分の発言や促しで、その選手を動かすことだったり、そういったことがテーマとしてあったので、それに対して全員が真剣に取り組んでいけたのではないかと思います。

――個人的にプレー面での課題は何ですか

背後のボールに対しての準備というところに自分自身いろいろプレーの課題はありますけど、6月に入ってからそこのプレーに関しては、あまり良くないというように感じていたので、背後のプレーに対しての準備だったりをこの合宿の中で意識していました。チームとしても、予測からの1歩目ということを意識していて、その予測からの1歩目というのはGKにとっても大事ですし、背後のボールに対して自分が予測しながら1歩目をはやく出すことができれば、相手よりはやく触れたり、ディフェンスラインの後ろでディフェンスが後ろで対応しなくてはいけないボールを自分が前向きで対応できるので、そういったところは自分はこの合宿中意識してやっています。

――練習メニューはかなり厳しいものなのですか

練習は走り込みとかランニングのトレーニングも多いですし、練習の中でも非常に体がきつい中トレーニングをやったり厳しいトレーニングは続いてますけど、チームとしては前向きに取り組んでいるなと感じていて、本当にひとりひとりがこの合宿で成長しているなと感じています。

――達成度や満足度が高い合宿となりましたか

あしたまでやってみないと分からないですが、この5日間を振り返ってみても、ものすごいチームとしてまとまってきている感じがあります。ピッチ内でもそうですし、ケアや食事のことだっりピッチ外でも行動を意識して、いままでもそうですけど合宿の中でより意識してみんなやっていると思うので、まだまだ満足してはいけないと思いますが、自分の中ではチームとしての成長がみられていると思います。

――最終日に向けての意気込みをお願いします

この合宿の中で何かを得なければいけないと思うので、最終日1日だけでも自分の中で得られるものもあると思いますし、チームとしても最終日にみつかる課題だったり成果というものがあると思うので、1日厳しいトレーニングがあると思いますがチーム全体で乗り切って、自分の成長につなげていけたらいいなと思います。

FW上形洋介(スポ4=東京・早実)

――合宿5日目になりましたがここまでいかがですか

本当にきつい練習であったりだとか、ダボス走であったりとか、強くなれる要素しかないので。苦しい練習ではありますけど前向きにとらえて、ここを頑張ったらもっと強くなれるという気持ちで常にやっています。

――ご自身ではこの合宿にどういったことを意識して臨んでいますか

やはり、身体がきつくなってきた中で、関東リーグ(関東大学リーグ戦)とかでも後半の最後の方とかきつくなってくるのと同じ状況だと思うので。その中でいかに強い強度でアクションを起こすか。ボールを奪いに行く一歩目だとか、そういったところに自分では特化してやっているのですけど。苦しくなったときにまだまだ100の力で行けないという場面があるので。そこの精神的な弱さだとか身体的な弱さの部分が見えてきているので。まだあと1日あるのでそこでいまの自分を越えられるようにやっていきたいと思います。

――ダボス走のお話がありましたが厳しいものなのですか

いやー、足がもげそうになります(笑)。最初に階段がぶわーってあって。そこ1本と、そこから山の奥の方まで行って、折り返してという感じなので。キツイっす(笑)。

――紅白戦なども行っているようですがいかがですか

紅白戦をやっていく中で、なかなか点が生まれない状況がでていて。ボールを能動的に奪いにいくところまではある程度できているのですが、そこから攻撃になった時に質が落ちてしまう。疲れてくる中で、最後のパスやシュートの精度が自分を含めて落ちてしまう部分があるので。なかなかゴールが生まれない状況が続いています。

――上形選手も4年目ということで合宿も4回目だと思います。この合宿で頑張っているなという後輩はいますか

ホントにみんな頑張っていますけれども。やはり政幸(DF奥山政幸、スポ3=名古屋グランパスU-18)とかはチームを引っ張ろうという気持ちでやってくれていますし。あとは拓真(DF金澤拓真、スポ3=横浜F・マリノスユース)や純平(DF新井純平、スポ2=浦和レッズユース)とかもチームを背負ってやろうという気持ちが出てきてくれているので。4年としては本当頼もしいです。

――ミーティングもやられているそうですがどういった話をされているのですか

もう一度『誓い』の部分を一人一人誓いなおすということで、主にやっています。

――古賀監督(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)から厳しい言葉を掛けられるということはあるのですか

厳しい言葉というよりはある程度自分たちも精神的にも肉体的にも苦しい状況なので。そういった中でいかにやれるのか、やるかというところを追及してやっている感じだと思います。

――選手の皆さん思い思いのトレーニングウェアを着られているようですが上形選手はジュビロ磐田のトレーニングウェアを着られていますね

これですか?これは関塚さん(関塚隆、昭59教卒=現ジェフ千葉監督)にいただいたものです。着させていただいています。

――清水エスパルスのほうに練習参加をされたというお話をお聞きしたのですが

1週間練習参加させていただいて。シーズン再開直前に参加したのですけれど。トップチームとサブチームである程度チームが分かれた中での練習が結構多くて。自分はサテライトの中で練習させていただいて。サテライトの中だとある程度自分の強みであるとか、得点力の部分で目立つことはできたのですだ、実際にトップチームと合同で練習とかになるとトップの選手の質であるとか強度の高さの部分で差を感じたので。サテライトでやれたというよりもJ1のトップの選手たちとの差というものを身に染みて感じることができたので。自分の中であそこを基準にして、取り組んでいる状況です。

――エスパルスには長身のFWが多いですが何か収穫などはありましたか

やはりノヴァコヴィッチ選手とかはボールの受け方がうまいですし、前で起点をつくってほとんどボールを失わないですし、ボールを失うシーンというのは自分が見た中ではほとんどなかったので。ポジショニングとか身体の使い方とかをしっかり見て勉強した部分もあったので。まだまだ実際に自分のプレーにそれをつなげられている部分というのは少ないですが、チャレンジしながらやっていきたいと思います。

――最終日を残すのみとなりました。肉体的にも厳しい状況だと思いますが

そうですね。ここで何ができるかだと思いますし。最後にそれをできなければここまでやってきた意味もないですし、むしろあした何ができるのかというところを楽しみにして自分の限界を少しでも越えられるようにやっていきたいと思います。

MF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)

――ここまでの5日間を振り返っていかかですか

合宿が始まる前に中間オフがあった中で一人一人がチームを前進させるために個人としてどうするべきかを考えた中でこの合宿に挑んできたんですけど、合宿が進むにつれて練習の雰囲気だったり、一人一人が主体的に練習を良くしようという姿勢が出てきて、きょうもフリートレーニングでしたけど各々が練習を考えてできたのかなと思います。

――今回の合宿では個人的にどのようなテーマを持って臨まれていますか

この合宿は技術どうこうよりは、精神的な心の強さというのがメインにあると思うんですけど、自分自身大事な試合で結果を残せていないというのはやはりメンタル的な所もあると思うので、そこを意識してやっています。

――ご自身の今の状態はいかがですか

2日目が結構ピークだったんですけど、徐々に体も適応してきて、いまはそんなに痛い所もないですし意外に走れるなという感じですね。

――チーム全体の雰囲気はいかがですか

日に日に良くなっていますし、練習の中でも一人一人が意見を出し合って練習を良くしようというのが、お互いぶつかり合って出てきているのでそういった意味ではいいのかなと思っています。

――明日の最終日は紅白戦もありますが意気込みをお願いします

この合宿は4年と3年がAチームで分かれている中で紅白戦がどういった序列で行われるかわからないんですけど、やっぱり4年としてもっともっとチームを引っ張らないといけないですし、自分自身その紅白戦で結果を出して自分が圧倒的な存在であるということを示していきたいと思います。

DF平澤俊輔(スポ2=JFAアカデミー福島)

――合宿5日間を終えての感想

強度の高い練習が続く中で最初の方はみんなの空気が重たい感じで始まったのですが、途中から全員が意識して練習の雰囲気が良くなってきました。練習でも議論とかが起こってきているので、後季に向けて良いスタートダッシュができるように良いトレーニングが積めていると感じています。

――合宿の練習内容

3部練があって、1部の朝は山を走るのですが後は東伏見でやっているトレーニングを短い時間ですが強度を高く保って行っています。

――合宿中の全体のテーマ

前期戦って行く中で、自分達が掲げている学生主体というものが薄れているという課題があったので、もう一度全員でそこを見直して全員がア式の一員ということをしっかり考えて学生主体というのをこの合宿で強く意識できるようにすることがテーマです。

――ご自身のテーマは

後期の試合に出るためにアピールし続けるということが自分のテーマとしてやっています。あとは4年生だけでなく下級生の自分達がチームの中心としてプレーすると考えてやっていかないといけないと思うので、そこを意識しています。

――自主練習でテーマを反映させた場面について

自分の強みであったり弱みというのを、弱みは改善することを中心に強みでは伸ばして関東リーグ(関東大学リーグ戦)でも通用するようにということを意識して、自分で課題を見つけ練習に臨んでいます。

――ダボス走がきょうまで1位だったと伺いましたが

自分自身そこも強みだと思っているので、きょうは負けてしまって悔しかったです。そういったところでも1番を目指さなくてはいけないと思います。あしたは最後のダボスですがしっかり走れるように頑張ります。

――ラスト1日をどのように過ごしたいですか

この合宿だけで良いチームをつくれていると思うので、これを終わりにしてはいけないと思います。東伏見に帰ってこれをつなげられるような合宿の終わりにしないといけないと思います。東伏見に帰ってからがまた勝負だと思うので、そういったところにつなげるためにも意識して過ごしたいと思います。

◇6日目

DF田中進之介(スポ4=湘南ベルマーレユース)

――今合宿に向けてどのようなテーマをもって臨まれましたか

この合宿は、個人的なテーマとして自分がチームの無失点に貢献するということを第1の目標として掲げて、取り組んでいました。

――具体的にどういった取り組みをされていたのですか

具体的な取り組みとしては、ボールポジションに対してしっかりとファーストディフェンダーを決めて、その予測からの一歩を速くすることで、高い位置でボールを奪ってゴールを守るということを意識していました。後期になると失点数が増えていって、そのひとつの要因にセットプレーがあるのですが、そういったところを改善して、後期は失点を少なくして勝ち点3を積み上げられるようにという意図の下、取り組んでいました。

――チームとしての変化を感じることはありますか

一人一人が、心も体もプレーの面ではボールがきたときでもきていないときでも、しっかりとした準備からチャレンジができるようになっていると思います。

――この合宿は満足できる合宿でしたか

そうですね。一人一人がチャンレンジしていて、午前中に出た課題を午後に改善したり、その日1日にあった課題を次の日に改善するためにチャンレンジするといういいサイクルができてたので、その点は良かったと思います。

――最後に今後の抱負をお願いします

自分たちは総理大臣杯に出られなかったので、他のチームと比べてそういったトップレベルの試合ができなかった分、自分たちの中でトップレベルの基準をつくって、日々高めていかなければならないと思っています。これだけ多くの方々の支えの中合宿をすることができているので、その多くの方々の支えを力に変えて、絶対に後期優勝して、インカレでも優勝できるように頑張りたいと思います。

FW堀田稜(商3=浦和レッズユース)

――合宿中の練習内容について

基本的にはダボス走やランニングのメニューが多く、体力作りをベースにした上で自分たちの強みである攻守の切り替えの速さをどのように出すのかというのを日々の練習の中でやっていきました。

――合宿中の自身のテーマは

ランニングメニューが多かったりダボスを走るということで90分間高い強度で走り切るだけの体力を作るといことを個人の目標とやってきました。それを成すためにはケガなくこの合宿を全てやりきることが大事だと思うので、自分自身のケアだったり、日々の練習を全力で臨むことを意識しました。

――紅白戦で見つかった課題

全体では練習の中で守備の部分にフォーカスして、そこから素早くプレッシャーに出ることをやったのですが、その中できょうはボールを奪った後の攻撃の面で全体的に速さを出せず、勢いをつけることができなかったので課題が残ったと思います。攻守両面で高めていかなければチームの向上点はないと思うので引き続き全員で共有してやってきいたいです。

――合宿を通して確認しあったこと

ピッチ内のことに関しては先程も述べたように、自分達の強みである攻守のスピードを磨くなどいままで通り変わりなくやっているという状況です。ピッチ外では学生主体ということを自分達で再確認して、個々人が主体性を持ってチームに働きかけるという部分で向上を促すことにこだわりました。

――合宿を通して気持ちの面やプレーの面で変化したこと

この合宿が続いていく中できつい時でもポジティブな声を全員で前向きにやろうというような声が増えてきましたし、ゲームの中でもここを改善しようなどチーム内で議論が生まれていままでは一方通行だったものが返ってくるようになりました。

――ダボスを含め、ラストの練習への意気込み

今合宿の集大成だと思いますし、個人的にダボスは得意としていないのですが自分自身を高めるという意味で最後の最後まで成長の糧というのを無駄にしないように前向きに臨んでいきたいです。

FW宮本拓弥(スポ3=千葉・流通経大柏)

――きょうの練習を振り返って

この菅平合宿で紅白戦でなかなか点が入らなかったんですけど、最後点が入るシーンがあったので良かったと思います。

――3年生主体のチームでしたがいかがでしたか

後期に向けたチーム作りということでいま3年生と4年生ってことでやってますけど、新鮮さがありましたし普段から一緒に生活してますし、初めてやった割にはコンビネーションも良かったんじゃないかなと思います。

――人数も変則的な中でやってましたがどういった目的があったのでしょうか

チーム分けに関して言えば3年生と2年生、4年生と1、2年生ということになってたと思うんですけど、上級生がこの合宿を引っ張ってつくっていくという意味合いもあったと思うので、自分としてはそれができてて良かったと思います。

――積極的にシュートを狙ったりチャンスを演出するシーンがありましたが自身のプレーに関しては

後期は結果を重視していて、そのためにはシュートが必要です。決定力も大事ですけどシュート数も多い方がいいと思うので、練習から積み上げていこうと意識して臨めてました。

――合宿を振り返って

朝から走ったりしてた中で怪我人も出たりしてすべてが良かったという訳にはいかないんですけど、全員が自分を高めてやれてますし、意味あるものとして今後につながっていくんじゃないかなと思います。

――菅平合宿で一番伸びた部分はどこでしょうか

ランニングなど肉体的にも精神的にもきつい部分はありますけど、そこで負けずに自分に勝ってやる、試合でいうと後半最後の数十分で力を出すというタフさが付いたんじゃないかなと思います。

――今後の公式戦に向けの意気込みをお願いします

関東大学リーグ戦優勝に向けてやってますが、前期のままじゃきっと後期は下位争いをしてしまうと思うので、夏が勝負だと位置付けて自分を追い込み、後期は必ず勝ち続けられるようにやっていきたいと思います。

DF新井純平(スポ2=浦和レッズユース)

――合宿最終日となりましたがここまではいかがですか

結構身体的にも追い込まれている自分がいて。前期とかもきつい状況で何ができるかというのは自分の課題でもあったので。そこをこの合宿で高められるように、あと1回のダボス走もやっていきたいと思います。

――この合宿で強化したい、意識して臨んでいるところなどはありますか

切り替えのところだとか、対人の練習が多かったのですけれども。対人のところでは前期の関東リーグ(関東大学リーグ戦)でも一対一で負けてしまう面などがあって。自分の弱みというか、当たり負けしてしまうところを厳しいスケジュールの中で足腰とかも鍛えて、当たり負けしない体作りというのも必要だと思うので、対人をやっていて全部止められるような選手というか。一対一で抜かれないような選手になるというのを意識してこの合宿はやっています。

――いろいろな練習メニューがあると思いますが一番きつい練習はどれでしょう

ダボスも含めてですか?じゃあもうダボスですね(笑)。ダボスはやばいです、半端じゃないです(笑)。自分は結構このチームでも体力ある方だという自信はあるのですけれど。なんかダボスになると示せないというか。そこがちょっと悔しいですね。

――ではこのあとの最後の1本は気合を入れている感じですね

いやー気合い入れているんですけれど、ちょっとマジできついので(笑)。でも最後は気合入れて、本気でいきたいです。

――きのうの自主練習ではサイドからクロスを何本もあげていました。クロス質の向上というのも意識して取り組んでいる部分ですか

そうですね。前期ずっと自分が口にしていたと思うのですけれど。やはりクロスの質で、自分がいいクロスを上げていれば、ピンポイントで上げていればという試合が何度もあった中で。そこで自分の強みを出せなかったですし、甘さというのが際立ったと思うので。こういったオフシーズンの時期でトレーニングして。そこを一番自分で高めたいなと思ったので、きのうはクロスをやっていました。

――サブの選手を含めて多くの選手が参加されている合宿だと思います。普段と違った競争や発見などはありましたか

シーズン中だったら序列があって、関東リーグに出ている選手は同じビブスを付けてやったりしているのですけれど。いまは序列があまりない中でやっていて。下からの突き上げというか、自分に対する恐怖感というのもありますし、危機感ももってやっているので。序列がないチーム分けでもたくさんの刺激を受けることができます。

――1年生も多く合宿に参加していると思います。新井選手から見て気になる選手などはいらっしゃいますか

授業の方とかで来られない選手もいて、1年生はそこまでAチームに上がってきていなかったのであまりよくは見られていなかったのですけれど。きのうの自主トレでも諒(DF木下諒、社1=JFAアカデミー福島)とかはボールタッチだとか、置き位置とかがうまかったですし、久しぶりに見てそう思いました。そういう部分では1年生からも自分が学ばないといけないところはあります。

――合宿も残すところ最後のダボス走のみということで、肉体的にいじめ抜いた合宿だと思います。リーグ戦再開に向けて意気込みを聞かせて下さい

関東リーグ3位で前期が終わってしまったという結果ですとか、総理大臣杯に出られなかったという結果をしっかりと受け止めないといけないと思いますし、あの悔しさというのは絶対に忘れてはいけないと思うので。ここだけではなくて東伏見に帰ってからも再開までにできることというのはあると思うので。ここだけにならないで、こういったきついトレーニングや意識というのを継続してもっともっと成長して、後期開幕に臨めるように頑張りたいと思います。

FW山内寛史(商2=東京・国学院久我山)

――合宿最終日の中での紅白戦となりましたがいかがでしたか

DFのマークが甘い中でみんな少し余ってしまっていて、その中で自分はFWなんですけど得点ができなくて、課題が残りました。

――ここまで全体の合宿を振り返っていかがですか

非常にタフで厳しい練習ですけど、自分としてはとても充実していて、朝走っているんですけど、その分午前午後のサッカーの練習が楽しみというか、ボールを使わない走りをしている分、ボールを使ったトレーニングは楽しかったりするので、自分としては非常に充実した合宿となっていますね。

――今回の合宿の個人的なテーマというのはありますか

やはり遠い距離でもシュートを決められる選手にならないと、たぶん関東リーグ(関東大学リーグ戦)ではゴールを奪えないと思うので、きのうの自主練でも遠い距離からのシュートだったりとか、ターンしてからフリーならば味方が走っていても強引に打つとか、点を取るための練習をしています。

――ご自身のいまの状態はいかがですか

体は厳しいですけど、ケガとかは何もないですし、筋肉系のトラブルも何もないので非常にいい状態だと思います。

――チーム全体の雰囲気はいかがですか

合宿が経つにつれてみんな声を出したりとか、疲れてくる中で盛り上げたりとチーム全体としてまとまってきているのかなと思いますし、まだまだ質のところで関東リーグ制覇という所までは至っていないと思っていますけど、その部分に関しても突き詰めていけると思うので、いい方向に行っていると感じています。

――今後、石川県でユニオンカップがあったりと夏の強化は続きますが、後期開幕までに向けてどのように考えていますか

まずは自分の安定したパフォーマンスを維持してスタメンの座を勝ち取らないと自分の目標達成だったりとかが何もできないので、まずはそこをするのと、そのために遠征とかがある中で結果を出していかなければつかってもらえないだろうし、自分としてはパフォーマンスの波があることが課題だと思うので、そこと向き合ってパフォーマンスを維持することができれば自分はスタメンを取れる実力があると思っているので、そこと向き合ってやっていきたいと思います。