【連載】早慶サッカー定期戦特集 第6回近藤洋史主将×近藤貴司

ア式蹴球男子

 日本一を獲得した2年前。そこから今日まで、エンジのスターティングイレブンには必ず『近藤』に名前が二つあった。MF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスU-18)とMF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)。常にワセダの中心選手として戦ってきた『二人の近藤』もいよいよ最終学年。今季のチームの振り返りから来る早慶サッカーへの意気込みまでを語っていただいた。

※この取材は6月17日に行われたものです。

『観る人の心を動かす』サッカーを

キャプテンとして前期を振り返る近藤洋主将

――関東大学リーグ戦(関東リーグ)から振り返っていきます。関東リーグ前期を振り返ってみていかがでしょうか

近藤洋 3位という結果には、当然ですけど満足していないです。特に最終節首位で終えられるチャンスがありながらそれを落としたというのが、自分としてはすごく悔しい気持ちです。

近藤貴 自分たちは関東リーグ優勝を目標にしてる中で、前期1位で折り返せなかったのは本当に悔しいです。チームとしてもそうなんですけど、やっぱり個人的にもっとゴールやアシストという結果を残したかったので、そっちの方もよりより悔しい思いが強いです。

――前期の中で一番印象に残っている試合は何でしょうか

近藤洋 たかし(近藤貴)、慶大戦?

近藤貴 俺もそう思った。

近藤洋 じゃあ俺はやめとこう(笑)。筑波戦で。最終節に首位対決をするために国士舘大と筑波大戦で2勝するというのを決めていたんですけど、国士舘に勝ってその次の筑波大が本当に難しいと思っていました。ここで筑波に勝たないと、最終節首位でターンできるチャンスも無い中で、プレッシャーを掛けて絶対に勝とうという気持ちで臨みました。ああいう苦しい試合でしたけど、勝てたっていうのがすごく良かったなと思っています。

――筑波大戦後のコメントで、「やりたいサッカーができたかと言えばそうではなかったけど勝てた」と仰っていました

近藤洋 もう勝負に執着して、勝ち点3を取らなければいけない状況だったので、どういう形であれ試合に勝って勝ち点3を取って、最終節での可能性を残したというところで、自分自身すごくプレッシャー掛けて臨んだので。勝てたことがすごく大きかったです。

近藤貴 自分は慶大戦です。普段の試合では部員は声を出して応援しない中で、あの試合はメンバー外の選手たちとの一体感をすごく感じました。また、2年前からワセダは慶大に対して定期戦もリーグ戦も含めて全て勝っているという中で、自分たちが勝つことで、後輩に『慶大には勝ち続ける』っていうのを引き継ぎたいという思いも強くありましたし、やはり慶大だけには絶対に負けられないという気持ちがあったので、勝てて本当にうれしかったです。

――一番印象に残ったと伺った慶大戦ですが、試合後には笑顔が見られませんでした

近藤貴  チームが勝ったことはすごくうれしいんですけど、後半何回もチャンスがあった中で決め切れなかったのがあの試合は一番悔しかったです。前半からチャンスをつくっている中でアシストもできなかったので、そういった意味で笑顔が無かったんだと思います。悔しかったと思います。

――今季これまでのお互いのプレーについてどのように思われますか

近藤洋  いやあ、(近藤貴は)点を取るなあって。ことしは違うなあって、最近取ってないけどね(笑)。(中大戦の2点目のような)ミドルシュートとかもあったので、ことしは取れるなあって。

近藤貴 中大戦のゴールは、自分も『やってやった』って思っています(笑)。自分は、もっとひろし(近藤洋)を楽にプレーさせてあげたいなってずっと思っていて。ボランチは本当に守備が大変だと思うんですけど、ひろしの良さというのはボールを持ったときの技術やパスセンスだと思っているので、それを自分だったりFWの選手がもっと引き出してあげれば、もっとひろしがゴール前でプレーできると思うし、ゴールやアシストも増えると思うので。もっと自分たちがうまく引き出してあげれればいいなってずっと思っています

近藤洋 まあ、なかなか前には出ていけない状況はありましたけど、その中でもやっぱり守備だけで終わってはいけないっていうか、終わりたくもないですし、そこはもう自分自身ももっとレベルアップして、攻撃の部分にももっと関わっていきたいと思います。

――いまプレー面についてお聞きしましたが、精神面ではチームにとってどのような存在でしょうか

近藤洋 たかしとかはきょねんとかもずっとケガしていて、1年を通してずっとチームに関わってはいなかったんですけど、ことはケガもしていないですし、ずっと試合に出ています。アミノバイタル杯とかも、苦しいときは声を出したりして、自分でチームを引っ張ろうとしているというのが伝わってきました。そういう部分はすごく変わったなって。いままでは結構黙々とやっていたので(笑)。

近藤貴 そんなことはないよ(笑)。全然意識してはいなかったです。割と試合中は声を出していると思っていたんですけど、そういう評価なのでまだまだ足りないなって思います。

――近藤洋選手はどのような主将ですか

近藤貴  1年目から学年リーダーとしてうまく学年をまとめてくれていましたが、ことしは主将という立場でチーム全体を見なければいけないですし、ピッチ内で一番示さなきゃいけないというプレッシャーを感じていると思います。実際にこの前のアミノバイタル杯の法大戦でひろしがいないことで、チームとして少なからず精神的にぐらついてしまった部分もあったと思いますし、改めてひろしの存在はピッチ内外において大きな存在だなという風に感じました。

近藤洋 結構スタンドから存在感を出していたつもりだったんですけど、足りなかったですね(笑)。

近藤貴 存在感は感じていたよ(笑)。

――あの試合をピッチの外から見ていて、何か新しい発見はありましたか

近藤洋  試合に出る人たちはいいなあというか、みんなの思いや期待を掛けられてると同時に、そこでプレーでするということはメンバーに入らなきゃできないので、その意味ではすごく輝いているなと思いました。中からだとあんまり気づかないですけど、外から見ているとやっぱり輝いて見えました。

――近藤貴選手にお聞きします。今季これまで5ゴール2アシストという成績は、昨季を既に上回っています。この数字についていかがですか

近藤貴 毎試合感じていることなんですが、ゴールを決めた試合でももっと決められるチャンスがあったり、決められなかった試合でも必ず1回はゴールを決められるシュートチャンスはつくり出せているので、手応えは感じているんですけど、もっと上のステージにいくに当たっては結果を出していかなければ生き残っていけないと思います。やっぱりゴールやアシストにはこだわりを持って今季これからやっていきます。

――今取材前に頂いたアンケートの「今季のベストゲームは」との質問に「なし」と回答されていました。どのような試合なら「ベストゲームだ」と言えますか

近藤貴90分間自分たちの強みを出し続けられたゲームは無いので、まずはその強みを出し続けるということに加えて、あとは自分がゴールやアシストできたら一番いいのかなと思っています。そういう試合は、今季も大学に入ってからも無いです。

――近藤洋選手にお聞きします。シーズン前に左サイドからボランチに移った時に「左サイドで培ったドリブルで進んでいくという力をボランチでも発揮していきたい」と仰っていましたが、今季これまで手応えは感じていますか

近藤洋 やっぱりサイドと真ん中での仕掛けという部分が違ってなかなか難しいというか、ドリブルでいけるシーンが少なかったというのはすごく感じています。中央からドリブルというのはすごく難しいんだなって感じです。

――ボールを持つとサイドにパスを散らすシーンというのが多いように感じますが、やはりボランチになるとこれまでと全然違いますか

近藤洋 真ん中から仕掛けるのはやっぱり難しいです。サイドの方が仕掛けやすいですね。

――シーズンの中で、仕掛けるときに工夫した点はありますか

近藤洋 仕掛けるというよりはより良いボール状況をつくるというか、自分のところで1人や2人プレッシャーがきても外して良いボール状況をつくって、サイドや前線で勝負するというところを意識するようになりました。

――その中で、ゴール数が0というのはどのように思われますか

近藤洋 試合の中で自分が取れるなというかたちが無くて、そういうのをつくっていかないといけないなという風には感じます。

――きょねんから続けているシュート練習は成果が出てきていますか

近藤洋 きょねんの成果というのはその直後の試合で出ていて、実際に得点を挙げることができました。左サイドからの仕掛けを練習したことで、試合で高い位置で受けたら左サイドからカットインしてシュートを決めるというイメージがあったので。いまはボランチのところで、そういった1つのイメージというか、ここでボールをもらってこういう風に仕掛けてここでシュートを打とうというイメージがあんまり無くて、そういう意味ではつくっていかないといけないんだなって思います。

――左サイドハーフからボランチに移ったことで、守備面でも高い要求を受けるようになったと思いますが、守備については

近藤洋 守備の面ではボールを奪うというところで、もともとボランチをやっていて守備が苦手なわけではなかったので、そこは問題なくやれていると思います。運動量が増えたと思います。

――どの試合後も、取材では「満足していない」という言葉を聞きますが、近藤洋選手にとって満足できる試合とは

近藤洋 点を取っていないので満足できないと思います。自分が点を取ったら、まあ満足できると思います(笑)。

近藤貴 そこかい(笑)。

近藤洋 アシストはそんなに、うれしいっちゃうれしいですけど、得点に比べたらまだ全然うれしくないですね。

――点を取るためにいまトレーニングの中で工夫していることは

近藤洋 とにかく前に関わる機会を増やすというか、運動量を増やして、後ろで奪って左右にパスを出した後でもそのまま止まらずにもう1回前に関わっていくというのは意識しています。

――それだけ運動量を豊富にやっている中でも、試合後のコメントでは疲れたというような言葉を聞きません。何か特別なケアをしているのでしょうか

近藤洋 もともとそんなに疲れるということがなくて。気持ちが疲れないからだと思います。左サイドハーフの時よりもボランチのほうが守備のときの走りも多いですし、運動量は断然増えていると感じますね。

近藤貴 自分はケアのところで、ダウンでローパワーをやったりストレッチをやったり自分でほぐしたりしないと、気持ちの面でも落ち着かないので。自分はやるんですけど、ひろしは…(笑)。

近藤洋 自分もやりましたよ、アミノバイタル杯の時。

――アミノバイタル杯ですが、現地で何か息抜きなどはしましたか

近藤貴 あ、ホタル!

近藤洋 ホタルはみんなで見に行きました!毎年行っているので、ことしも行こうって。

――いまお話にあったアミノバイタル杯に移りたいと思います。結果的としては7位ということで、総理大臣杯(総理杯)出場を逃しました

近藤洋 国士舘大戦で力を出せなかったのが全てかなと思います。あそこで勝てれば総理杯出場を決められたので。もともと試合開始のところで相手の2ボランチがすごくボールを動かそうとしてくるなっていうのは感じていたので、そこで相手の中盤でやらせないようにしようとは思っていたんですけどなかなかうまくいかなくて。それでもう相手に完全に先手を取られるかたちになってしまいました。もっと中盤のところでプレッシャーを掛けたり自分が展開したり、そういうところで主導権を握れば全然勝つことができた試合だったのかなと思います。

近藤貴 国士舘大戦で、勝てばまずは大阪行きの権利を獲得できるというゲームの中で、自分がゴールを決めていれば勝てたゲームだったので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

――アミノ杯の中で得点力不足が浮き彫りになったと思います。攻撃の要であるお二人はどのように思われますか

近藤洋 深刻です。いまトレーニングのところから少しずつ変えていこうとはしているんですけど。得点力不足と言ってもいろいろな要素があると思うので、その一つ一つを考えて、個人個人が足りてないからこそ得点が入らないと思うので、そういったところを潰していってもっと攻撃的にいけるようにやっていきたいです。

近藤貴 最後ゴールを決めるのは個人個人の能力だと思うんですけど、最後のパスやシュートの精度が低いからこそゴールが決まっていないんだと思いますし、自分だったり純平(DF新井、スポ2=浦和レッズユース)の右サイドのところではうまく崩せたりチャンスつくれたりはしていると思うんですけど、最後のクロスやフィニッシュの精度が低くて、ゴールが決まらなかったので、それは本当に一人一人の問題なのかなという風に思っています。

――それは開幕前に言っていた『個の力』という部分でしょうか

近藤洋 そうですね。個人個人がもっと大きくなれば、全然違ってくると思いますし、チームの戦術どうこうというよりは、もっと良い選手が11人集まればおのずとチームとして良くなることができると思うので。

――練習の雰囲気であったり、現在のチームの状況はいかがですか

近藤洋 自分たちの実力が足りないということで、関東リーグ前にもまだこの力では戦えないと思ってやってきました。結果としてリーグ戦では結果を出せなくて実力の無さを突き付けられた状態だと思います。そういった意味では本当に成長していかないと勝てないと認識した中で、トレーニングの中で一人一人が成長しようとしていると思います。結果が出なかったから暗くなるのではなくて、もっと成長していこうという姿勢は崩していないです。

――古賀監督が就任してから5年目を迎えました。古賀サッカーという部分で、完成度はいかがですか

近藤洋 戦術理解というよりは古賀さんがやりたいサッカーというのはもう5年目なので分かっていますし、自分の頭の中のイメージもこういうのだというのは明確になっているので、イメージはあります。完成度と言われるとぜんぜん追い付いていないというか、そのイメージに対してはまだまだです。毎年毎年ピッチに立つ選手が変わる中で、ことしは特にそういったイメージに対してまだまだ遠いなって気がします。

近藤貴 完成度というところで、監督が求めているのは『観る人の心を動かすサッカー』だと思うので、そのようなサッカーができたら監督から褒めてもらえると思うんですけど、そういうゲームは今季関東リーグでは無かったですし、もちろんチームとしてやるべきことは明確になっている中でそれができてないっていう意味でも一人一人の能力がまだまだ低いのかなって思います。

――古賀監督のサッカーを体現しようとする中で、よく聞くのが「広さと深さを出していきたい」という言葉ですが、その融合というのは加えられてきていますか

近藤 自分の特徴としては、そういう広さや深さというのを目標にしているので、そういった部分をうまく。コンセプトは一緒でも出る選手によって特徴が違えばサッカーも違ってくると思うので、自分の特徴を生かしてそういったコンセプトを基にしながら自分の特徴を生かしたサッカーをやっていけたらと思います。

――チームの一員として、監督から求められていると感じる役割はありますか

近藤貴 自分が一番求められているのは、ゲームの中でチームを勝利に導くだけの活躍や結果だと思います。試合前に一人一人とハイタッチして出ていく中で、監督とかわす際に「勝負を決めろ」だったり「ゴールを決めて来い」という言葉を毎回掛けられるので、やっぱりそこが一番求められているのかなと思います。

近藤洋 何だろう?

近藤貴 全部なんじゃないの?(笑)

近藤洋 全部です(笑)。ピッチ内、ピッチ外、全て他人に影響を与えて、自分が基準となって先頭に立って引っ張っていくということです。ピッチ内外問わず、常にみんなに影響を与えて引っ張っていくことが求められています。

――キャプテンとしてのことしは、これまで以上に責任感が増しましたか

近藤洋 全然違います。学年リーダーは学年のリーダーというだけであって、チームの主将とは違うので。そこはもう責任の重さが全く違います。

――入部当時から成長は感じますか

近藤洋 成長した部分はあります!(笑)成長しました。本当に、入ったころは全然駄目駄目だったんですけど、変わりましたね。監督の影響だと思います。自分自身も1年2年3年といろいろと得て、もう4年目です。いろいろな先輩や監督のおかげで変えさせてもらったというか、いろんな人に変えてもらいました。1年生の最後にケガをしてBチームで復帰したんですけど、Bチームで背番号30番みたいな時期もありました。

近藤貴 プレーの面は入学した当初からワセダのサッカーを意識してなくても、普通にプレーしていたら監督に評価されて。

近藤洋 こいつせこいんですよ!(笑)入部して1年生の最初の時からそのままプレーしていた評価されて試合に出られるっていう感じだったので。おぉ、すげえな、速いなって。

――逆に、近藤貴選手から近藤洋選手に対しては

近藤貴 高円杯で高3の時に試合したことがあったんですけど、その時から知っていて。

近藤洋 絶対嘘じゃない!?(笑)何で知ってたの?

近藤貴 いや、ワセダに来るみたいな噂を聞いていたから!名古屋グランパスユースのキャプテンで、しかも顔かっこいいなってずっと思っていました。試合でもめちゃくちゃうまかったので、この選手と一緒にサッカーやったら絶対楽しいだろうなって。入学して最初の方はワセダのサッカーに対して嫌悪感を抱いていたみたいなんですけど、徐々にワセダのサッカーに染まっていって今ではワセダの中心選手になっているので、本当にすごいなって思います。逆に自分は何も考えずにやっていたらうまくヒットできたので、ラッキーでした(笑)。

――逆に自分の強みを入学当初から発揮できていたというところが監督の目に留まったのでしょうか

近藤貴 入学した時はただがむしゃらに早くAチーム上がりたいなとか、トップの選手たちとサッカーできたらうまくなれるんだろうな、とか思いながらずっと練習していました。たまたまケガ人が出て自分がスタメンに抜てきされて、そこからチーム内での信頼を勝ち得られたからこそ、1年目という中で開幕から関東リーグに出られたんだと思います。その時は何も考えずにというか、ただ1日1日を必死に練習していたと思います。

――いま、あえてその3年前の時期を振り返ってみていかがですか

近藤貴 あの時は本当に、サッカーの面では正直そんなにうまいとも思っていなかったですし、関東リーグに出ても特に目立った活躍はしてない中でずっと試合に出続けていました。自分なりにもがきながらというか、練習中からもっとうまくならなきゃなと思いながらやっていたのはいま思い出しました。

――その日々というのがいまにつながっている部分はありますか

近藤貴  でもあの時期、1年目に試合に出られたのは、ものすごく大きかったという風に感じます。2年目の時の開幕戦の時は、すごく余裕を持ってというか、自分のスピードやドリブルは最初から出せていたという手応えはあったので、その1年目の経験があったからこそなのかなという風に思います。

――近藤洋選手は先ほど「入学当初はワセダのサッカーになじめなかった」と伺いましたが、どのように浸透していったのですか

近藤洋  いやもうずっとBチームにいるのは嫌だったので(笑)。早くここから上がってAチームで試合に出ないとと思って、やるしかなかったです。1年生の時は、たかしはがむしゃらに周りとか関係なくやっていたと思うんですけど、自分は周りとかが合わないとプレーやめちゃうような感じだったので。最初の頃とかはそういう感じでした。そんな時期もありました。変にプライドが高かったんです。もとからゲームをつくりたいというか、自分がゲームをつくって周りを動かしてこういう風にしようというのがあってやろうとしていたので、自分のイメージと違った時に「何でだよ」ってなってしまって(笑)。結構投げやりになってしまってました。

W近藤、共通点は『無し』?

オフの話をする『W近藤』

――ここからは少しくだけた話に移りたいと思います。

――この組み合わせになっていかがですか

近藤貴  自分はありがたいなと。W近藤というくくりは結構好きなので、うれしいです(笑)。

――この対談に当たって答えていただいたアンケートで、近藤貴選手は「部の中でうらやましいと思う人」に近藤洋選手を挙げていました

近藤貴 まず顔がイケメンていうのと、人としてものすごくしっかりしているのと、自分はプレーの面の強みはスピードなんですけど、テクニックがある人がすごくうらやましいので、全てにおいてうらやましいなって思ってます。

近藤洋 俺もたかしって書いてましたよね?俺も、たかしのスピードがうらやましなって書いたんだよ!足が速いのはめっちゃうらやましいです!自分が一手間二手間掛けなきゃいけないところを、足が速ければそのままいけちゃうじゃないですか。いいなあって思います。

――お二人はオフの日はどのように過ごされていますか

近藤洋 オフの日は遊んでます。あ、でも結構ゆっくりしたいので、のんびりしてます。

近藤貴 自分も基本ゆっくりしてたいので、家でゴロゴロしてます。練習とか試合で1週間疲れてしまうので、家に居てテレビ見て、って感じですね。

――彼女さんとは出掛けますか

近藤洋 (近藤貴選手は)もう引っ張りだこですよ、引っ張りだこ!

近藤貴 引っ張りだこじゃないですよ(笑)。でも彼女が遊びたいって言ったらなるべく遊んでます、はい。

――どういうところに行かれるんですか

近藤貴 おいしいごはんを食べに行ったりします。

――4年生みんなでご飯に行かれることは

近藤洋  最近は無いですね。あ、きょねんBBQやったね。

近藤貴  ことしも早慶戦の後にBBQやろうという話はチラホラ出ているので。

近藤洋 園田(MF園田慎一郎、社4=東京・早実)がやってくれるらしいんですよ。

――園田選手の誕生日会をやったという話を聞きました

近藤洋 あれ自分主催なんですよ(笑)。園田が自分で自分の誕生日会を開いて、みんな来てねって。

近藤貴 自分は欠席したんですよ。ちょっと試合で疲れちゃったんですよ。いや本当に!(笑)筑波大戦の後だったよね?その週めちゃめちゃ疲れてて、「申し訳ない」ってLINE入れたら、「キャンセル料出るよ」って返事が来て、ちょっとムッとしました。

――現在ワールドカップが開催されていますが、試合は見ていますか

近藤洋 見てます!もう4年生で授業が無いので(笑)。開幕戦とかも見ましたよ。

近藤貴 7時くらいだったら起きるんですけど、5時とかだときついので寝てます。

――印象に残った試合はありますか

近藤洋 開幕戦面白かったです。

近藤貴 イタリア対イングランドですね。めちゃくちゃスピード感があって面白かったですね。

――日本代表の試合は見ていましたか

近藤洋・貴 見ました!

近藤洋 自分の部屋で見ていました。

――日本代表にグランパスユース出身の杉森考起選手がいますが、どうですか

近藤洋 いや、何か、でっかくなったな、って(笑)。僕がユースに居た頃は小学生で背も小さくて、練習終わった後に夕飯が出てるんですけど、一緒に食べたりとかしていました。結構いじってたんで、めっちゃ可愛かったんですよ。なんか今はすごく背も伸びて、すごくでっかくなったなって感じです。自分も年を感じますね(笑)。

――応援しているチームはありますか

近藤洋  スペインはずっと好きです。パスをつなぐサッカーが面白いからです。

近藤貴  自分は特に無いです(笑)。優勝予想はブラジルなんですけど、別に好きとかではないです。勝つかなと思っていますけど、特に応援はしてないですね。

――ワールドカップを見てプレーをまねしたりは

近藤洋 ターンとか、駆け引きとかは見てます。

近藤貴 きょうペペが退場したの見ました?あれ自分まねしました(笑)。暇だったんで、小長谷(MF小長谷勇太、人3=静岡・清水東)とかに頭突きしました。

――W近藤対談ということで、お互いの共通点についていかがですか

近藤貴 ひろしはめちゃくちゃつけ麺好きなんですけど、僕は全然好きじゃないんです。

一同 (笑)。

近藤貴 まず麺とスープが分かれてる時点でよく分からないですし、味も全部同じにしか感じないです。一回、田無のおいしいお店に連れてかれて、「ここなら絶対つけ麺克服できる」って言われたんですけど、全然おいしくなくて。だからもう駄目でした。

一同 (笑)。

――近藤洋選手の一押しのお店は

近藤洋 富田です。

近藤貴 どこにあるの?

近藤洋 松戸!

近藤貴 そうだ、前に言ってたね。ひろしはオフに一人で行くんですよ。

近藤洋 行きますよ。2時間くらい並んで。

――近藤貴選手は、つけ麺よりラーメン派なのですか

近藤貴 まあラーメンは好きですけど、そんなにラーメン欲とかは無いです。

近藤洋 たかしは行こうって誘ってもいつもついてきてくれないんですよ。

近藤貴 何に?

近藤洋 つけ麺とか!

近藤貴 だってつけ麺食えないんだもん。

一同 (笑)。

――何なら一緒にご飯行かれますか

近藤貴 もうつけ麺以外ならもう何でも。焼肉とか!つけ麺だけは駄目です。

近藤洋 こいつ坊ちゃんだから文句言うんですよ。

近藤貴 坊ちゃんじゃないよ(笑)。

――では近藤貴選手の好物は

近藤貴 ハヤシライスは結構好きです。

近藤洋 あ~ハヤシライス俺好きじゃないんだよな~(笑)。

一同 (笑)。

近藤貴 まじかよ(笑)。

――共通点がなかなか見つからないですね(笑)

近藤貴 もう名字くらいですね。あと名前が似てるくらい。

――共通の趣味は

近藤洋 テレビとか?俺めっちゃ見ますよ。

近藤貴 見たりします。とんねるずとかアメトーーークとかしゃべくりとか。

近藤洋 ドラマを見ます。

近藤貴 ドラマは見ないです。

一同 (笑)。

――なかなか合わないですね。近藤洋選手はきょねんの対談でFW上形洋介(スポ4=東京・早実)選手とワンピーストークで盛り上がっていましたが、漫画はいかがですか

近藤洋・貴 漫画読む!

近藤洋 何読むの?

近藤貴 『ファンタジスタ』とか!

近藤洋 あ~そっちか…。

近藤貴 ワンピースも借りて、六十何巻かまで読んだんですけど、内容はすぐ忘れちゃうんで話にはついていけないです。よく分からないです。

近藤洋 ワンピース以外なら、NARUTOとか進撃の巨人とか、めっちゃ読んでます。刃牙とかも読んでます!ファンタジスタは…読んだけどあんまり覚えてないです。

一同 (笑)。

――なかなか共通点は見つかりませんでしたね(笑)。

近藤洋 共通点無っ!!

近藤貴 顔は、ひろしはイケメンですけど自分は全然駄目なんで…何も無いです(笑)。

――もしお互い1日だけ入れ替われるとしたら

近藤貴 女の子をナンパします、ひろしになって。そしたら絶対引っ掛かると思うので。まあ冗談ですけど(笑)。俺になったらどうする?何にもできないよ!

近藤洋 何するんだろう。

近藤貴 何もできないって。

――近藤貴選手はアンケートで多くの選手からイケメンと書かれていましたが

近藤貴 それは完全にふざけてます!(笑)いじりです、それは。

――いじられキャラはいまも健在ですか

近藤貴 いや、でも最上級生になったんで、いじりに関しては少なくなってきているので、悲しい部分はあります。

――きょねんの特集でも「もっと後輩にいじってほしい」と仰っていましたが

近藤貴 自分の面白さをもっとうまく引き出してほしいです。まだ引き出し方をつかめてないので。

近藤洋 合宿の時とか結構出してたじゃん。

近藤貴 あれは一発芸だから。

――どんな一発芸を

近藤貴 ひろしもやってたじゃん!直角でしょ?

近藤洋 直属の後輩が勝手に引きずり込んできて、無茶振りされました。

近藤洋 直角選手権っていうんです。

近藤貴 見ないと分かんないです。

近藤洋 勝負する相手みたいな感じで勝手に出されて。

――全員ネタを披露するのですか

近藤洋・貴 基本新入生です。

近藤洋 つながりとか前所属の先輩後輩で巻き込まれたり。面白くなかったら「先輩がいけ!」みたいな。

近藤貴 1年生に飯泉(DF飯泉涼矢、スポ1=三菱養和SCユース)っていう養和の後輩がいるんですけど、そいつがその後に出るっていうところで、自分がひらめいた流れがあってネタをやったら結構笑いが起きたので、手応えは感じました。

――どのようなネタですか

近藤貴 それはちょっと言えないです(笑)。

近藤洋 たかしは、ここでこれ言ったら面白いな~みたいなのをめっちゃ考えてるんですよ。この空気で俺がこれ言ったら面白いな~しめしめみたいな感じで、ボーンって言って、みんな笑うんですよ。たかしはそういう感じです。

――新入生のネタは誰が一番面白かったですか

近藤洋 ことしはちょっと駄目でした。

近藤貴 え、今来(MF今来俊介、商1=神奈川・桐光学園)とか結構面白くなかった?『日本大爆発』とか覚えてない?あれめちゃくちゃ面白かったよ!めちゃくちゃ大人しいと思ってて、全然喋らないし一発芸とかあるのかなって思ってたら、いきなり大声で「日本大爆発~!!」って変な顔芸とかやり始めたんで、結構衝撃でしたね。めちゃくちゃ面白かったです。それ以外は全然駄目でした。自分を脅かす存在はいなかったです。

――最後に、近藤貴選手の面白さを引き出すために、後輩へアドバイスはありますか

近藤貴 いやそれはちょっと難しいんです。自分でも結構感覚な部分があるので。もっとチャレンジしてきて、引き出してきてほしいです。

一同 (笑)。

――近藤洋選手は後輩にもっとこう接してきてほしいというのはありますか

近藤貴 ひろしは近寄りがたい先輩なので。

近藤洋 ずっとなんですよ。

近藤貴 だからひろしは同期で良かったなって。後輩だったらたぶん怖いんで(笑)。

最後の早慶戦

早慶戦への思いを語る近藤貴

――早慶サッカーのお話に移っていきたいと思います。どのような準備を

近藤洋 ビラ配りや壮行会とか。慶大と連絡を取り合って色んなことを進めていっていますし、つくっていくという雰囲気があります。そういった意味では1試合の重みが深まるというか、準備のところでいろんな人が関わってくれているのを感じるほど、この試合に対する思いというのは大きくなります。

近藤貴 周りの友達や親が早慶戦をすごく楽しみにしているというのを感じるので、やっぱり早慶戦で活躍したいという思いはいま強くなってきています。

――ことしの早慶戦は新しい会場で行われます

近藤洋 ことしは等々力陸上競技場で行われるということで、まず準備の段階でこれまでとすごく違っていたと思うんですけど、そういう中で初めての場所でやるというのはやっぱり勝ちたいですよね。最初に負けるのはちょっと。もちろんそれ以外にも勝ちたい理由はたくさんありますけど。等々力ということで、言ってしまえば慶大のキャンパスのそばで、そこで勝ってやろうって思ってます。

近藤貴 新しい歴史とかはそこまで意識していないんですけど、準備段階で山下(DF山下翔平、商4=ヴィッセル神戸ユース)を中心にずっと前からこの早慶戦のために動いてくれてますし、そういった支えてくれる人たちのことを考えると、やっぱり自分たちは絶対に勝たなければいけないと思います。もちろんそれが新しい歴史につながるならばそれもいいことですし、自分たちは勝ってそういう人たちの思いに報いたいなって思います。

近藤洋 場所が新しいからというよりは、ずっと勝ってきた歴史がある中で、リーグや定期戦含めて慶大に勝ってきて、自分たちも一つ下の代も負けたことが無いので、そういった意味で慶大には勝つ歴史というのをつくっていきたいです。

――いま主務の山下選手のお話が挙がりましたが、同期が中心となって早慶戦をつくり上げる、この代にとっては最後の早慶戦となります

近藤貴 早慶戦もそうですけど、Jr.リーグやIリーグに関しても自分たち4年生が選手と兼任しながら担当して他の大学と連絡を取って日程を調整して、MF園田慎一郎(社4=東京・早実)も学連担当として頑張ってくれています。4年生として一人一人役割が与えられていますけど、やっぱり自分たちはサッカーをしにこの組織に入ってきていると思うので、結果を出していかなくてはいけない中で早慶戦というのは本当に結果を出さなければ何も意味が無いと思います。勝つためにはもっとトレーニングしなくてはいけないのかなと思います。

――ことしはいろんな競技で早慶戦に敗れていることについて

近藤洋 野球の早慶戦はテレビで見ていました。サッカーとは種目が違いますが、でもやっぱりワセダが負けると悔しいっていうか…。勝ちたいなって思います。

――ことしの早慶サッカーが行われるのは等々力陸上競技場ということですが、立地的には慶大の方が近いという意味では、アウェーという感じはありますか

近藤洋  OBの方たちが、国立競技場の代わりになる会場を必死に探してくださいました。慶大が近いので、アウェーというよりは、『そっち側』という感じで、モチベーションは高まっています。

近藤貴 慶大の方が応援は多いかもしれないですけど、自分はそこまで不利だとは思わないです。むしろその中で自分たちが勝って慶大ファンを黙らせたいという気持ちの方が強いです。

――学生が主体となって運営していく大学サッカーの中でも、特に早慶サッカーは部員全員でつくっていく一戦だと聞いています。具体的にお二人はどのような準備をしていますか

近藤洋  自分は校内PR班のリーダーなんですけど、校内でビラ配りをする日程や人員を決めています。あとはマネージャー部屋に顔を出して、いまはどんな感じなのかという風に気にするようにはしています。全部というか、部員たちがやってくれていることは把握(はあく)できるように努めています。

近藤貴 一応地域PR班なんですが、何も貢献できずです(笑)。

――今季の慶大というチームについて、どのような印象がありますか

近藤洋  ことしは勝ちに執着してきているなっていう印象はありますね。リーグ戦では勝ち点を取ろうと、勝負にこだわってやっているかなと。意識しているのは増田(湧介)ですね、やっぱりキャプテンなので。あと、小さい頃から同じ東海リーグや選抜などで知っているので、中学校くらいから知っています。増川は小学生の頃から知ってます。増川は柏レイソルで、自分は愛知FCで、結構仲良くしているチーム同士なので。毎年愛知FCが招待している大会があって、その時に一緒に泊まったんです。
中学に上がってからは全然会ってなかったんですけど、大学に行ったら今度はワセダとケイオーで。

近藤貴 増田と中大の砂川は選抜の頃から仲が良くて、3人のLINEのグループがあります。前期最終節の専大戦後も「何で負けたんだよ」っていう話をしているくらいです。ご飯にも行ったりしています。仲が良いので、増田には負けたくないです。あと、ことし左サイドハーフをやっているので、この間の関東リーグでもマッチアップというか、同じサイドに居たりもしたので、意識はめちゃくちゃしています。

――早慶サッカー定期戦はことしワセダの3連覇が懸かります

近藤洋  3連敗からの3連勝なので。3連敗をしているのが僕らの代しかいなくて、だからこそ自分たちが3連勝をしたいです。『勝つ』ということを伝えたいです。

近藤貴 3連勝っていうよりは4年目の早慶サッカーっていうことで、負けたら一生後悔すると思います。早稲田大学に入学してから、年々『慶大にだけは負けたくない』という思いが強くなってきた中での早慶戦なので、やっぱり勝って終わりたいです。

――4年生ということで、これまでの3回の早慶戦を振り返ってみて、それぞれどのような思い出がありますか。まずは1年目について

近藤洋  1年目はチケットもぎりをしました。結構楽しかったですね。スタンドの盛り上がりとかは初めて見て、すごかったですね。でもその年は負けたので、試合後の雰囲気が印象に残っています。

近藤貴 初めて出場した1年生の時は、自分がマッチアップしたのがプロになったファンテソン(現京都サンガ)だったんですけど、その選手に点を決められて負けて、ファンテソンがMVPになったのがめちゃくちゃ悔しくて。3連敗ももちろん悔しかったんですけど、マッチアップした選手が活躍したのが一番悔しかったです。

――2年目はお二人共に出場されたましたが

近藤洋  大翔くん(畑尾大翔、平25スポ卒=現ヴァンフォーレ甲府)の思いがめちゃくちゃ強くて、「4連敗して卒業はできない!」って。その思いを感じながら試合して、結果勝てたのですごくうれしかったですね。

近藤貴 自分も大翔くんであったり4年生の早慶戦に対する思いを感じていました。その中でスタメンで出た中でも勝利だけを目指して戦ったので、あの時は勝ててめちゃくちゃうれしかったです。

――2連覇となったきょねんの早慶戦は

近藤貴 人生で一番気持ちいいゴールでした。点を決めた後ベンチに走りながら観客を見たらめちゃくちゃ盛り上がっていたので、すごい光景でした。うれしかったです。

近藤洋 きょねんは何も無かったです。モチベーションが上がっていて、すごく走れました。ワセダの試合の中では、90分間プレッシャーを掛け続けられた試合だと言われているんですけど、実際にアグレッシブなプレーを見せられた試合だと思っています。でも自分自身点は取っていないので、駄目です。点を取ってなんぼです(笑)。

近藤貴 それはあるね(笑)。

――そして、ことしは最後の早慶戦となります。改めて感じる早慶戦の魅力というのはありますか

近藤洋  敗北と勝利を知っているからこそ、勝ちたいです。絶対に負けたくないです。4年目というか、最後の早慶戦なので。勝つか負けるかは全然違うので。勝っても自分のプレーが全然駄目だったら全然満足できないと思うので、自分のプレーができてチームの勝利がついてくるようにやっていきたいです。

近藤貴 魅力は、早慶が力を合わせてつくり上げる試合ということです。ナイターでたくさんの観客が見に来て応援してくれますし、そこでプレーできるのはワセダとケイオーの選手だけなので。

――ワセダに入る前に早慶サッカーを見たことはありましたか

近藤洋 無いです。親が慶大なので早慶戦っていうのは知ってましたし、野球の早慶戦は見たことあるのですが、サッカーの早慶戦は実は知りませんでした。

近藤貴 自分は小学校低学年の頃にサッカーチームで見に来たことがあります。その時はワセダが勝ったんですけど、それくらいしか覚えてないです。学院時代も野球の早慶戦しか見に行ったことがなかったので、大学に入るまでは早慶サッカーがどんな試合なのか知らなかったです。

――推薦で早大学院の進学を決めたとのことですが、高校に入る時にア式蹴球部に入ることは意識していましたか

近藤貴 ア式に入るというよりは、早稲田大学に進学できるということがうれしかったです。憧れっていうよりは、『早稲田はすごい』っていうイメージがあったので。高校3年になって、チームの周りの人が進路を考え始めた時に、自分は早大学院ということで附属なのでそのまま上がれるなって思って、ワセダでサッカーをやるんだろうな、って感じです。

――お話は変わりますが、ことしの早慶サッカーのMVP予想はどの選手ですか

近藤洋 誰だろう。

近藤貴 自分です。

近藤洋 予想でしょ?それは欲しいっていうやつじゃん(笑)。

近藤貴 予想だよ!

――近藤貴選手は何点取りたいですか

近藤貴 取れるならいっぱい取りたいです!

――ハットトリックですか

近藤貴 取れるならそれ以上取りたいです。

近藤洋 自分の予想は…たかしなんじゃないですかね。勝たせてほしいです。1-0なら確実にMVPだし、2-1の勝ち越し点を決めてくれるとかね。とにかくチームを勝たせる点を決めてほしいです。

――ご自身については

近藤洋 僕はひそかにMVPを狙っているんで。とりあえず点は取ってやろうって。リーグ戦で取ってなくても、早慶戦で1点取ればMVPになれるので。君臨します。

近藤貴 頼もしいな。

――最後に、意気込みをお願いします

近藤洋 早慶定期戦っていう支えてくれる人たちがあっての試合っていうもありますし、3連覇が懸かるというのもありますし、勝利の歴史をつくりたいということもありますし、モチベーションが上がる理由は本当に色々あります。個人的には4年目なので、最後の早慶戦は絶対に勝って、何が何でも勝ちたいです。勝てるように本当に頑張りたいです。

近藤貴 家族はもちろん、普段は見に来てくれない友達や支えてくれる人が見に来てくれるので、自分が成長してうまくなった姿を見せる機会だと思います。チームが勝つことはもちろんですし、その中で自分が活躍したいです!

――ありがとうございました!早慶戦でのご活躍をお祈りしています!

(取材・編集 増山祐史、芦川葉子)

Wポーズをつくってもらいました

◆近藤洋史(こんどう・ひろし)(※写真右)

1992(平4)年10月12日生まれ。174センチ、66キロ。愛知・安城東高出身。前所属・名古屋グランパスU―18。スポーツ科学部4年。ラーメンへの圧倒的な思いを語っていただいた近藤洋主将。おすすめの『味一』ではアルバイトをしたこともあるそうです!東伏見に来た際はぜひ一度お越しを!

◆近藤貴司(こんどう・たかし)

1992年(平4)4月26日生まれ。167センチ。東京・早大学院出身。前所属・三菱養和SCユース。教育学部教育学科教育心理学専修4年。念願だったという今回のW近藤での対談。好きな食べ物から漫画、よく見るテレビまで共通点を見つけることはできませんでしたが、終始仲の良さが伝わってきました!