実力見せつけリーグ戦連勝!

ア式蹴球男子

 開幕戦を白星で飾り、幸先の良いスタートを切ったワセダ。第2節で対する駒大は体格の良い選手を前線に並べ、パワフルなサッカーを持ち味とする。試合開始からロングパスでボールを運ばれ5分に先制を許すも15分、ゴール前にMF堀田稜(商3=浦和レッズユース)がパスを出すと、FW山内寛史(商2=東京・国学院久我山)が相手DFをかわして同点に追い付く。53分には堀田が自らボールを運び追加点を決めると、70分にもFW上形洋介(スポ4=東京・早実)が相手GKとの1対1を制し、3点目を沈めて勝負あり。3-1で関東大学リーグ戦(リーグ戦)2勝目を挙げた。

 序盤はロングボールをつないで攻め上がる相手に高さのミスマッチを突かれ、攻撃に転じることができない。5分、左サイドへ駒大のスルーパスが通ると、飛び出したGK松澤香輝(スポ4=千葉・流通経大柏)がかわされて失点してしまう。しかし、「自分たちのやるべきことを曲げずにやり続ければ自然と結果は付いてくる」(堀田)と選手は落ち着いていた。右サイドを中心に積極的に裏を狙い、エンジイレブンの逆襲が始まる。15分、中央からDF奥山政幸(スポ3=名古屋グランパスU-18)が左サイドへロングパス。堀田が受けてゴール前に戻すと、山内がワンタッチで受けDFをかわしてゴールを奪う。DF陣も相手に対応してワセダらしさを取り戻し、後半へ折り返した。

リーグ戦初ゴールを決めた山内

 後半はワセダの持ち味である攻守の切り替えを発揮して相手ゴールに迫る。53分、堀田が中盤で相手のパスをカットすると、自ら左サイドを駆け上がり相手ゴールに突き刺さるシュート。待望の勝ち越し弾を決める。さらに2本のシュートを打つなど、試合の流れはワセダへ。70分、奥山が相手ボールをクリアした先に上形が走り込み、相手DFをかわしてGKと1対1に。一瞬の駆け引きを冷静に読み切ると、ダメ押しの3点目を決める。終盤に疲労がたまってくると、セットプレーから相手にシュートを打たれるシーンもあったが、ゴールを死守して追加点を与えず。3-1でリーグ戦2連勝を達成した。

ゴール後仲間の元に駆け寄る堀田

 リーグ戦初ゴールとなる山内、堀田も新戦力としての真価を発揮し、第2節も『個』の実力が光る試合となった。だが要所では駒大にゴールを脅かされるシーンも。選手たちは「まだまだレベルが低い」(DF田中進之介、スポ4=湘南ベルマーレユース)、「上のレベルにいけばいく程先に点が取られれば返すのは困難になる」(MF近藤洋史主将、スポ4=名古屋グランパスU-18)と試合を厳しく振り返る。次なる相手は昨季勝ち星を挙げられなかった順大。個の力をチームとしてまとめ、『1st』への一歩を積み重ねていきたい。

(記事 丸山美帆、写真 芦川葉子、栗田麻里奈)

スターティングメンバ―

関東大学リーグ戦第2節
早大 1-1
2-0
駒大
【得点者】(早)15山内、53堀田、70上形 (駒)5中村
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 松澤香輝 スポ4 千葉・流通経大柏
DF 22 新井純平 スポ2 浦和レッズユース
DF 奥山政幸 スポ3 名古屋グランパスU-18
DF 田中進之介 スポ4 湘南ベルマーレユース
DF 20 平澤俊輔 スポ2 JFAアカデミー福島
MF 23 園田慎一郎 社4 東京・早実
MF ◎6 近藤洋史 スポ4 名古屋グランパスU-18
MF 近藤貴司 教4 三菱養和SCユース
MF 14 堀田稜 商3 浦和レッズユース
MF →92分 小林大地 スポ2 千葉・流通経大柏
FW 11 山内寛史 商2 東京・国学院久我山
FW →83分 中山雄希 スポ2 大宮アルディージャユース
FW 15 上形洋介 スポ4 東京・早実
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
専大
早大
慶大
国士館大
順大
明大
流通経大
中大 -1
筑波大 -2
10 桐蔭横浜大 -4
11 東京国際大 -4
12 駒大 -8
※第2節終了時点
※下位2校は関東大学リーグ戦2部リーグに自動降格
コメント

MF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――きょうの試合を振り返って

勝ち点3を取れたのは良かったですけど、内容は全然満足できないというか、もっとレベルを上げていかないといけないなと感じた試合でした。

――試合の入りは難しいものになりましたが

入りの部分で駒大がエネルギー出してくるのは分かってましたし、そこに対して受け身になるんじゃなくて自分たちもエネルギーを出していこうと話してました。ただその中でああいうふうに失点してしまって、個人個人が入りのとこで気を使ったりうまいプレーができないといけないなと感じました。

――相手に長身の選手が多かったですが、それに対してチーム内で対策などはありましたか

セットプレーやスローインでいろいろ確認し合ったりとかはしました。

――ただ失点後にチームとしてうまくリアクションできた結果同点に追いつけました

失点した後でも慌てることなく声掛け合ってああいうかたちで追いつけたのは良かったと思います。

――追いついた後の前半の展開はいかがでしたか

相手の守備を見れば隙もたくさんありましたし、自分たちの攻撃ができれば必ず点が取れるっていう自信もあったので、そういった意味では落ち着いた試合運びができたかなとは思います。

――隙とは具体的にどの部分でしょうか

人に付いてきて大きなスペースが空いたりだとか、ボールウォッチャーになったりするのが多く見受けられたので、これは点が取れるなとは思ってました。

――ハーフタイムでの修正点は

いま言った守備の面で、隙を突いていければ必ず点が取れると思うのでそこを狙っていこうというのと、向こうがどんどん蹴ってくるのでまず蹴らせないようにチェックを厳しくしようと話してました。

――後半はいい守備から2点が生まれました

相手の隙というか、ああいったスペースが生まれると思ってました。3点目の場面でも上形(FW上形洋介、スポ4=東京・早実)がいいスペースにいたりと、そういう部分を自分たちが突いていけたのは良かったと思います。

――きょうはセットプレーが多かったですが失点を許しませんでした

シビアなボールはあんまり上がってこなかった印象はありますけど、昨年からの課題なのでアラートにして集中を切らさずやっていこうという意識がこういう結果につながってきてるのかなと思います。

――逆転勝利での勝ち点3はどう捉えてますか

きょうは逆転できましたけど、上のレベルにいけばいく程先に点が取られれば返すのは困難になると思います。だからもう一回試合の入りのとこの緊張感、個人のプレーの質といった点にこだわっていきたいなと思います。

――複数の選手が得点したことに関してはいかがですか

いろんな選手が点を取れば自信になると思いますし、十分自分のプレーを出せてるというか、個々人が試合の中で自分がいままでやってきたことを出せてるから点が取れてると思うので、個人個人の努力の成果じゃないかと思います。

――次節に向けての意気込みをお願いします

順大は攻撃が怖いなと思っていて、きょねんもスイッチ入ったときは連動して対応しにくい攻撃をしてくるので、そこに対して自分たちがしっかり対応していきたいです。いま2連勝してますけど内容みればまだまだ足りないし、個人個人のプレーの質を高めていかなくてはいけないと思うんで、次もっとワセダらしい戦いができるように高めていきたいなと思います。

GK松澤香輝副将(スポ4=千葉・流通経大柏)

――きょうは立ち上がりから難しい試合となりましたが、振り返っていかがでしたか

勝てたことは良かったですが、前半の早い時間帯に失点してしまったことは本当にいらなかったなと思います。無失点で勝てたゲームだったのではないかと思います。

――序盤は駒大の高さに対応しきれていない印象を受けましたが、その点はいかがですか

駒大のサッカーは分かっていたので、ああいうかたちでボールを入れてくることは想定していました。ですが競り勝ち切れない場面が何度もありましたし、最初の(攻撃の)高さと速さに対応し切れなかったですね。まだまだ守備のところで課題があると思います。

――ゴール前で危ない場面も何度かありました。ペナルティエリアのすぐ外で相手にFKを与えてしまいましたが、あのシーンについてはどうでしょうか

実際あのシーンに関してはPKも同然だったと思います。スペースで相手選手を簡単に走らせてしまっていました。自分自身の対応もそうですし守備の選手も集中力を欠いていたのではと思います。自分的にはチームのピンチを救ったという気持ちはありません。周りから見たらそのように見えるかもしれませんが、それ以外で質が伴っていなかったり、ミスも何カ所かあったのでこれから直していかないといけません。強い相手にはそこを突かれてしまうと思うので、もっともっと上手くなる必要があると感じました。

――前半終了後、ロッカールームに戻る際に山内(FW山内寛史、商2=東京・国学院久我山)選手と田中(DF田中進之介、スポ4=湘南ベルマーレユース)選手と話されていましたが、どんな会話をしていたのですか

山内に関しては、僕から山内にゴールキックするときに、相手右側の4番よりも逆の選手の方がヘディングが強くないのでそっちで競りたいと言われました。なので後半の最初はボールを左側にセットして蹴っていましたが、途中から臨機応変に対応していました。しんの(田中選手)に関しては、リスタートのスローインについてだったり、自分が出たときのカバーについての意識を共有していました。

――今後もタイトな日程の中で試合がありますが調整の面で影響はありますか

短い期間でも時間は十分にあるので、その中で少しでも高められるようにしなければいけないと思います。逆に時間がなくとも、日々の練習でうまくなれると思いますし、イメージと技術の両面で高めていかなければいけません。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

順大は開幕戦で筑波に2―0で勝っていますし、間違いなく強い相手だと思います。自分たちにとっても必ず勝たなくてはいけない試合なので、いい準備をして臨みたいと思います。

FW上形洋介(スポ4=東京・早実)

――今季初のスタメンでの出場となりましたが、意気込みはいかがですか

火曜日にFW宮本(拓弥、スポ3=千葉・流通経大柏)がケガをして、自分がスタメンで出るだろういう気持ちがあって、そこから高いモチベーションでやっていましたし、きょう出たら絶対に結果を残してやろうと思っていたので、そういった面では良かったと思います。

――今試合の中で意識して取り組んだことはありますか

点を取ることを第1に考えて、相手ラインを押し下げたりとそういった部分で積極的にアクションを起こしたり、またルーズボールが多い試合になると思っていたので球際で戦うと、そういった気持ちで臨みました。

――ご自身のゴールについてはいかがでしたか

政幸(DF奥山政幸、スポ3=名古屋グランパスU-18)がいい状態でボールを持ったので信じて動き出して、いいボールが来たのであとは決めるだけでした。

――相手の印象はいかがでしたか

一人一人が戦えるチームでしたし、自分自身も競り合いで何度も負けてしまったので、そういった部分をもっと自分を見つめなおしてやっていかなければならないと改めて思いました。

――そういった部分がいまの課題ですか

自分より大きな相手に対しても、体を投げ出して競り勝たなければいけないと思いますし、そういったところを意識していかなければならないと思います。

――次節に向けての意気込みをお願いします

すぐに試合と連戦なので、きょうの疲労を全部取るということと、今試合1点取りましたけど、2点3点と取れるようにやっていきたいと思います。

MF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)

――前節では2ゴールの活躍でした。今節に向けての意気込みは

駒大は前節で不甲斐ない試合をしていて今節に向けてはすごいエネルギーで来るかと思っていましたがそこまででもなかったですし、その中で先制点を奪われたのは課題です。逆転はできましたが、内容も個人的には全然納得していないです。まだまだ練習で高めていかなくてはいけないと思っています。

――駒大には身長の高い選手が多いですが、どのような戦い方で臨まれましたか

相手の方が身長が高い分、とにかくセカンドボールは意識していました。触られた後にどれだけ拾えるかというところに集中していました。先制点の後は失点していないので、そこの部分だけは良かったかなと思います。

――ロングボールを蹴られ裏を取られての失点しました。立ち上がりについて

右サイドには強烈な個を持っている選手が多い中で、簡単に剥されて失点してしまいました。そこは個人の能力でカバーできる部分だと思うんので、まだまだ個の能力を上げていかなければいけないと感じました。

――失点直後に同点弾で追いつきましたが、切り替えという部分では

失点はしましたが下を向いている暇は無かったです。そこまで相手のエネルギーは感じていませんでしたし、自分たちのサッカーをやっていけば勝てると思っていたので、そこまで慌てはしなかったです。

――ボール際で競る場面も多かったと思いますが、前半を振り返って

チャンスも無かったわけではなかったですし、そこで決めきれないのがまだまだ自分たちの甘さだと思います。ただ失点した後に切り替えて同点で終えられたのはある意味良かったのかなと思います。

――後半開始して間もなく勝ち越し弾が生まれましたが、後半の入りについて

特に意識していたことはありませんでしたが、後半押し込まれる時間帯が多い中でMF堀田稜(商3=浦和レッズユース)のカウンターで勝ち越してさらに洋介(FW上形洋介、スポ4=東京・早実)も決めてくれたので、本当に大きかったです。その後もDFライン中心に我慢強く戦ってくれたので良かったかなと思います。

――ご自身のプレーとしては、前線にボールを供給する場面が見られましたが、振り返って

全然駄目でした。ある程度予想はしていましたが、ボールに触るシーンもほとんどなかったですし。結局触れないというのは自分自身の実力ですし、チャンスがあったときに決め切れるのが上のステージに行ったときに活躍できる選手だと思うので、きょうの試合は全然駄目でした。中に切り込んだときはスカスカでしたし、FWとの連携ももっと高めていかなければいけないです。

――前節は近藤貴選手の2点で勝負を決めましたが、今節では3点別々の選手が決めました。今節に向けてのチームの雰囲気は

正直練習も緩かったですし、駒大はもっと走りなどできつい練習をしていると聞いていた中で、自分自身前日の練習でも危機感というのがあまり無かったように思います。きょうの試合で勝てたのは良かったですけど、このまま「勝てたからいいや」とかそういうなあなあな雰囲気でいったらこのままいつか負けてしまうと思うので、また一回気を引き締めてやっていかなければいかないと思います。

――次節戦う順大は、昨季の関東リーグ開幕戦で終了間際に決勝点を決められる苦い思い出があるかと思いますが、意気込みはいかがでしょうか

順大のスカウティングをしなければどんな戦い方をしていこうとかは分からないんですけど、自分たちのサッカーを次節に向けてどれだけ高めていけるかが勝ちにつながると思います。チーム全体としてもう少し危機感というものを持たないと勝てないと思うので、しっかりやっていきたいと思います。

MF園田慎一郎(社4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

先制されてどうなるかと思っていたのですが早いタイミングで追い付けて、そこからカウンター気味でしたけど、2点取れて3ー1で勝てたということではすごく良い試合だったと思います。

――3得点で快勝ということでチームの雰囲気はいかがですか

3点取って勝ったんですけど、自分たちのやりたいことであったり、自分自身のやりたいことはまだまだ高め切れていないし、もっともっとできると思います。3点で快勝しましたけど、もう一度みんなで引き締めていきたいです。

――前半途中までは押される場面も多かったですが、そのようなときのチームの課題はどういったところでしょうか

駒大は長いボールを入れてきて前に強い選手がいるといういうスタイルだといことをチームで共有してきょうの試合に臨んだんですけど、やはり押し込まれてしまう場面も何度かあって。でもCBのしんの(DF田中進之介、スポ4=湘南ベルマーレユース)だったり、政幸(DF奥山政幸、スポ3=名古屋グランパスU―18)が走ってくれて、そこを起点にもう一度立て直せたのはこの試合を通じて少し成長できた部分かなと思います。

――園田選手自身はどのようなプレーを心掛けていましたか

長いボールが入って、CBが競ってくれたその次のボールは自分が取らないといけないと思っていたので、どこに落ちるかという予測や、周りを見ないといけない部分を絶対自分がやってやろうと思って臨んだんですけど、まだまだだったと思います。

――ロングボールが多い中で自分の持ち味は出せましたか

きょうは自分が拾って前につなげるという試合だと思っていたので、それを頑張ろうと思って臨んだんですけど、自分はもっとやれるなと感じた試合でした。

――次節へ向けての意気込みをお願いします

次節は平日で水曜日の開催ということで少しイレギュラーな部分があると思うんですけど、そこに向けて全員できょうの課題を克服してしっかり勝てるようにしていきたいです。

DF田中進之介(スポ4=湘南ベルマーレユース)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前節相手が専大に負けていて、死に物狂いでやってくるだろうとチームで確認していて、実際にやってみてそう感じました。その中でワセダの目指すレベルだったらもっと相手を圧倒しなければいけなかったと思います。

――駒大には高身長の選手が多かったと思いますが、どのような対策をされましたか

相手が身長高くて自分たちが勝つことはなかなか難しいかもしれないんですけど、1つのボールに懸ける思いというのがあれば、その身長差も勝てると全員思っていました。それに1つ駄目でも次のボールに対しての反応で相手に勝てるかどうかということでやってきたので、それがワセダらしさだと思いますし、そこを意識して取り組んできたので、きょうはそれができた面もあったと思います。

――逆にできなかった面というのはどういったところでしょうか

90分間通してのクオリティというところで、まだまだレベルが低いと感じています。自分たちが目指すレベルであればもっとやらなければいけないですし、1つの競り合いだったり、ボールの反応であったり、そういったところでレベルが低いと感じました。

――駒大は2トップの選手によくボールを集めてきていましたが、どのような対応をしましたか

相手はどこからでもその2トップに対してボールを供給して速くゴールに迫るという攻撃をやっていたので、自分自身としてきょう意識したのは正しいポジショニングから正しいボールを奪いにいくプレーを続けるということです。相手は1つでもミスを犯したらそれを逃さない技術やうまさを持っていると思ったので、そういったところで正しいポジションから常にプレーをしようと意識していました。

――先制された時のチームの雰囲気はどうでしたか

先制されてしまったんですけど、自分たちはどんな状況でも想定内にしようということを共有していたので、先制されたから慌てるということはなくて。自分たちのやってきたことをやれば点を取れて勝てるという思いがあったので、そこは慌てずにできたと思います。

――この試合で見えた個人的な課題はありますか

自分の課題としてはまだまだ空中戦で相手に勝ち切れずに、相手有利のボール状況になってしまうことがあったことです。自分が日本一のCBになれなければチームが日本一になることはできないと思ってやっているので、全部のプレーで自分が勝てたかというとそうではなかったのでそこが課題だと思います。

――次節の順大戦へ向けての意気込みをお願いします

きょねんの第一節(●0-1)で順大に勝てずチームとしても苦しいスタートだったと思いますし、順天という相手はやりづらいし強い相手だと思うので、それに向けて努力してやっていきたいです。

DF奥山政幸(スポ3=名古屋グランパスUー18)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

序盤は駒大の前へのエネルギーに圧倒されて失点を許してしまいましたが、後半からは自分たちもそれに負けずエネルギーを出すことができました。そして絶対負けないんだという気持ちは相手よりも優っていたと思います。また、一瞬に懸ける思いもチームから伝わってきてそれによって逆転して勝ち切ることができてよかったです。

――前半は相手の9番(FW小牟田洋佑)の選手に苦しめられることが多かったようにみえましたが

そうですね。スカウティングのときから相手の9番は体が大きくて攻撃の起点になるので脅威になることは分かっていたので、DFライン、ボランチと連携してカバーしながら相手に挑もうと話し合っていました。

――後半に入って攻め込まれる場面も増えましたがどういったところが問題だったかなと感じますか

攻守の切り替えが早くできずプレスをかけきることができなかったことでかなり攻め込まれてしまいました。前半はうまくプレスをかけられていたので相手にパスを出されても足に当てて逸らすことができましたが後半はそれができず、やりたいことをやらせてしまう時間をつくってしまいました。

――ことしDF陣の顔ぶれが一変しましたが連携はいかがですか

しんのくん(DF田中進之介、スポ4=湘南ベルマーレユース)は自分とはタイプの違ったCBだと思います。空中戦に自信を持っていますし、実際、チームで1、2を争うくらい空中戦で勝ち切れていると思います。自分にはそういったプレーはできないので、カバーリングだったり攻撃参加といった面で共に良さを出していけたらいいなと思います。

――きょねんはセットプレーが弱点となっていましたがきょうのセットプレーについては

きょねんあれだけやられて、もう自分たちの弱点だと逃げることなく自覚して練習にも取り組むことができています。試合の前日には必ずセットプレーの練習をするのですが、失敗したときは必ず一人一人が意見を言える環境がきょねんより徐々にでき始めているので、良い傾向にはあるとおもいます。

――攻撃面ではきょうは二度のゴールに絡む活躍でした。上形選手(FW上形洋介、スポ4=東京・早実)へのロングフィードは印象的でしたが振り返ってみて

たぶん相手のDFラインが前への強さはあるものの、自分たちの後ろへの危機察知だったりがうまくできていませんでした。相手がボールウォッチャーになるシーンが前半からも多く見られたので、裏を狙おうとしていました。上くん(上形)のゴールはうまく相手を引き出してくれていたので、裏にうまく落とせたかなと思います。

――それは前半から狙っていたプレーだったんでしょうか

はい。前線の選手たちも要求してくれていたので自分も意識してプレーしていました。

――ここまで守備、攻撃両面での活躍を見せられていますがこれからどんなプレーをしていきたいなと考えていますか

もう3年にもなったので、自分が引っ張るんだという気持ちをもっと強く持たないといけないと思いますし、自分が全部守るんだというくらい自信を持ってプレーしていきたいです。まあ、攻撃に関してもそれが自分の強みだと思うので臆することなくチャレンジしていきたいと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

開幕2連勝ですが正直この2戦は相手のレベルがそこまで高いわけでもないので、ここからが重要だと思います。情報では順大は非常に完成度が高いとのことなので、連携、個の力両面でこれから高めていきたいです。

MF堀田稜(商3=浦和レッズユース)

――本日はどのようなお気持ちで試合に臨まれましたか

駒大は体格の良い選手を並べてきてゴールへ向かってくるエネルギーが強く、パワフルなサッカーをしてくるチームです。そのため自分たちとしては一つ一つの勝負に負けず、切り替えの速さやプレーの強度で相手を上回って巻き返そうということを全員に共有して臨みました。

――駒大の印象は

恐れずに前にボールを放り込んできて、大きな選手が勢いを持って、全員でそこに関わってくるような、こっちとしては守りづらい攻め方をしてきました。

――1点目の失点を振り返って

自分たちとしては、相手にやらせてはいけないような攻撃をさせてしまいました。後ろの選手がボールに重なってしまったということもあったのですが、前線の自分たちとしてはまず、そういう所にボールを蹴らせないような、切り替えの速さで、相手が蹴りづらいような状況をつくり出さなくてはいけませんでした。そこに関して訂正はしませんし、課題の残る失点だったと思います。

――前半、堀田さんはボールに触る機会が少なかったように見受けられましたが

右の攻撃としては前にどんどん攻めることができていたので、自分の所にボールが来たときは常にゴールへ向かえるような良い守備をしていようと決めていたので、多少ストレスはありましたが、そこは冷静に、自分の所にボールが来た時をイメージしながらプレーできました。

――後半ではどのようなところを修正して臨みましたか

前線で相手のボールの出どころを抑えていくことや、相手と競ったセカンドボールは全員で拾いに行って、自分たちの攻撃につなげることをハーフタイムに再確認しました。

――後半、ご自身のゴールを振り返って

自分としては練習や自主トレーニングの中で、サイドの選手としてあの角度は絶対に決められるように日頃から練習してきました。自分があの角度でドリブルしている時に、これは決めなくてはいけないという使命感がありました。練習がチームを勝利に導いたことはとても嬉しいです。こういうかたちでチームの勝利に貢献できたら良いと思います。

――ご自身のリーグ戦初得点となりましたが

自分の持ち味であるスピードとシュートをよりいっそう高めて、チームの勝利に貢献できたら良いと思います。

――本日の試合は、序盤に先制を許すもきっちりと逆転し勝利を収めたということで、チームとしての力が問われたと思いますが

前日の練習の時から、あしたのあらゆる状況を想定して全員で準備していこうと話していました。そのため、ビハインドになっても自分たちのやるべきことを曲げずにやり続ければ自然と結果は着いてくると自信を持ってプレーすることができました。チームとして、慌てることなく、やるべきことをやれたと思います。後は質の部分で、うまくいかない時間もあったので、修正していきたいです。

――うまくいかない時間というのはどの辺りでしたか

序盤と、疲れてきた後半のラストです。出どころにプレッシャーに行きづらい状況が続き、蹴られて、そこに厚みを加えられたというシーンが何度かありました。そのようなところは90分間通してなくしていかなければいけないと思います。

――次節、順大戦へ向けて一言

きょうの試合から3日空いて水曜に順大戦ということで、大変なゲームになると思います。自分としては、どんな相手に対しても、自分たちの強みであるボールを奪って速くゴールにつなげるというところをひたむきに表現できれば勝利につながると思っています。簡単な相手ではないのはもちろんですが、全員でエネルギーを出して臨んでいけたらと思います。

DF新井純平(スポ2=浦和レッズユース)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手は駒大ということで非常に大きい相手でがむしゃらにやってくるのは分かっていました。自分たちはここまでやってきた真面目にひたむきにというプレーでフィジカルに負けないように試合に臨めたと思います。

――前半は守備に負われる時間帯が続きましたがいかがでしたか

そうですね。自分自身前半は特に納得いってなくて、自分は攻撃を持ち味とした選手ですが、守備面も意識していかないと全然駄目だったなと感じています。

――右サイドは後半になって攻撃も活発になりましたが攻撃面ではいかがですか

前節はアシストという結果を出すことができましたが、きょうは連携から何度かクロスを上げられる機会があったのに、相手の足に当たっていいボールを上げられなかったのは自分がまだ足りない部分だと思います。自分はオーバーラップからのクロスが強みですし、それで点に絡むのが目標にも関わらずそれがうまくできていないのが問題だと思いますし、成長していきたいです。

――守備面での課題はあるというお話でしたがどんな選手になっていきたいというのはありますか

自分はきょう感じたのは球際の弱さというところです。相手の11番(MF小牧成亘)は背が大きくないにも関わらず奪う能力がすごくて、そういったところでもっと体を大きくしたり、技術も高めて球際でも負けないようになっていきたいです。

――開幕二試合連続でスタメンですがどんな選手になっていきたいなどの目標だったりは

自分はDFの選手ですが攻撃面での強みだったりを持ち味としているので、守備をベースとしてアップダウンの質も高めて自分を出すプレーをしていきたいです。

――きょねんはセットプレーが弱点となっていましたがきょうのセットプレーについては

きょねんあれだけやられて、もう自分たちの弱点だと逃げることなく自覚して練習にも取り組むことができています。試合の前日には必ずセットプレーの練習をするのですが、失敗したときは必ず一人一人が意見を言える環境がきょねんより徐々にでき始めているので、良い傾向にはあるとおもいます。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

一試合の重みは一つ一つ変わらないので、自分の強みを出しながら一つ一つ集中して試合に臨みたいと思います。

DF平澤俊輔(スポ2=JFAアカデミー福島)

――今試合どのような意気込みで臨まれましたか

前節で自分たちのサッカーができなくて、キャプテンを中心にもっと自分たちのサッカーを高めてやっていこうと話していた中で臨んだ試合でした。

――相手の7番とのマッチアップのシーンも見られましたが、振り返ってみていかがでしたか

スピードが速くてドリブルがうまい選手だという情報が、スカウティングから情報が入っていたので、飛び込まずにじっくり対応しようかなと思いました。でも何度かクロスを上げられてしまったので、そこでもっとクロスを上げられないような対応をしてもっともっと自分たちのサイドで優位に立てるようにやっていかなければいけないと思いました。

――試合の中でよかった部分は何ですか

積極的にオーバーラップをして攻撃に参加できたことと、セカンドボールで自分の前に落ちることが多かったので、そこに自分が突っ込んではじくといったところは良かったと思います。

――次の試合に向けて修正したい点はありますか

1点目の失点シーンは、僕の裏を取られてそこで相手にボールを取られて失点してしまったので、もっと自分の危機察知能力を高めて未然に防がなければいけないですし、最後にコーナーキックを相手に取られてしまったシーンがありましたけど、そこは無くせるはずだったので自分がもっとアラートにして防げるようにやっていきたいと思います。

――順大戦に向けての意気込みをお願いします

高めていくしかないと思うので、順大も強いとは思いますけどもっと自分も成長して、次節に向けていい戦いができるように準備していきたいと思います。

FW山内寛史(商2=東京・国学院久我山)

――駒大にはどのような印象をお持ちでしたか

開幕戦の駒大は本来の駒大ではありませんでした。駒大はきょうのように簡単に入れてきて、球際で勝負するチームだと思っていました。自分たちはそこで負けないように意思統一できていたので、そこは良かったです。

――落ち着いた個人技でディフェンスをかわし同点弾を決められたと思いますが、振り返っていかがですか

走り込んでからのことはあまり覚えていません。そんなに意識してやったわけではありませんが、あの時間で同点に持ち込めたのは大きかったです。自分自身初ゴールを決められたので良かったです。

――リーグ戦初ゴールのお気持ちはいかがですか

開幕戦ではチームとして点を取れる状況にあったにも関わらずシュートを打てずに不発に終わってしまいました。FWとして早く点が欲しかったので、まだまだですがまず1得点できて良かったです。

――スタートから起用されていますが、ご自身の前線での役割は何ですか

まず第一に点を取ることです。そして相手の守備陣にプレッシャーをかけて、蹴らせるにしても良いボールを蹴らさないようにすることです。攻撃では裏へのアクションや引いて相手をかわして前を向いてドリブルをするなどの長所を出して、思い通りにできれば通用するところがあると思うので、そういうところを意識しています。

――次節までは短い準備期間となります

いかに多くスプリントできるかがFWの仕事だと思うので、早くリカバリーをして疲労をとって良い状態で試合に臨みたいです。