『1st』への船出、2得点で好発進!

ア式蹴球男子

 互いのプライドを懸け、22節にわたってしのぎを削る関東大学リーグ戦(リーグ戦)。その長く、熱い戦いが幕を開けた。18年ぶりの関東王者を狙うワセダは開幕節で東京国際大と対戦。今季から1部に昇格してきた勢いのある相手だ。試合は43分、ワセダはMF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)の鮮やかなダイビングヘッドで先制する。後半は苦しい時間帯が続いたが、耐えしのいで迎えた後半アディショナルタイム。エリア内でMF堀田稜(商3=浦和レッズユース)がPKを獲得すると、これを近藤貴が落ち着いて決めて勝負あり。2-0で完封勝利を収めた。

 これまでのワセダらしいサッカーに『個』と『動』が加わった前半。新たな可能性を感じさせてくれる45分間だった。ワセダは素早い攻守の切り替えでチャンスを生み出していく。18分、MF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスU-18)が頭でつないだボールをFW宮本拓弥(スポ3=千葉・流通経済大柏)がワンタッチで前線へスルーパス。これに近藤貴が反応するなど徐々に連動性を見せる。21分には近藤貴が右サイドを駆け上がりクロス。FW山内寛史(商2=東京・国学院久我山)がうまく足元に収め、切り返しを図るもシュートは打てず。0-0の均衡が続く中、迎えた43分。右サイドを突破したDF新井純平(スポ2=浦和レッズユース)がゴール前へ正確なセンタリングを上げると、走りこんできた近藤貴が頭で合わせダイビングヘッド。ボールはゴールネットに突き刺さり、ワセダは待望の先制点を奪った。

先制点を決めた近藤貴

 前半を1-0で折り返したワセダだが、後半はペースをつかめない。東京国際大にボールをつながれると、ワセダの生命線である前線からのプレスもかかりにくくなっていた。攻勢に出ることができず、苦しい時間帯が続く。人数をかけてしっかり守り、攻撃では素早く、細かいパス回しでサイドのオープンスペースを攻略してくる東京国際大。44分にはゴール前の混戦から続けざまにシュートを打たれると、こぼれ球がフリーで待つ相手選手の下へ。だが、ここはリーグ戦初出場となる新井がスライディングでシュートコースを防ぎ間一髪でしのいだ。何とか追加点を奪いたいワセダは後半ロスタイム。堀田がエリア内で相手GKと交錯しPKを得る。これを近藤貴がしっかりと沈め、2-0。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、ワセダは勝ち点3を手にした。

リーグ戦初先発を果たした園田

 この試合では『個』で打開する力と『動』き出しの連動性というものが光った。1点目の場面でも「堀田が逆サイドからニアまで走ってくれて、真ん中のスペースが空いた」と近藤貴が語るようにボールに関わっていない選手の動きがスペースを作り出している。好スタートを切ったワセダだが、まだ22分の1が終わったに過ぎない。「連勝していかなければ優勝できない」(近藤洋)。この言葉の通り、勝ち点3を続けていかなければ優勝戦線には残れないだろう。着実に、一つ一つ勝利を積み重ねていってほしい。きょうという日が新たな歴史の1ページとなるその日まで。

(記事 市川祐樹、写真 辛嶋寛文、高柳龍太郎)

スターティングメンバー

★1部、2部全チームが開会式に参加

 開幕戦の前には11時から開会式が行われた。1部、2部全24大学の選手たちが参加。ワセダからはDF八角大智(社3=千葉・流通経大柏)が騎手を務めた。特別協賛社を代表して東日本旅客鉄道株式会社、富田哲郎氏が開会に向けて、「東日本大震災の傷を癒すためにも、スポーツの力で元気を与えていってほしい」と祝辞を述べた。ことしから法人化した関東大学サッカー連盟。記念すべき年のスタートは素晴らしい雰囲気に包まれた。

関東大学リーグ戦第1節
早大 1-0
1-0
東京国際大
【得点者】(早)43、94近藤貴
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 松澤香輝 スポ4 千葉・流通経大柏
DF 22 新井純平 スポ2 浦和レッズユース
DF 奥山政幸 スポ3 名古屋グランパスU-18
DF 田中進之介 スポ4 湘南ベルマーレユース
DF 20 平澤俊輔 スポ2 JFAアカデミー福島
MF 23 園田慎一郎 社4 東京・早実
MF ◎6 近藤洋史 スポ4 名古屋グランパスU-18
MF 近藤貴司 教4 三菱養和SCユース
MF 14 堀田稜 商3 浦和レッズユース
FW 11 山内寛史 商2 東京・国学院久我山
FW →62分 上形洋介 スポ4 東京・早実
FW 宮本拓弥 スポ3 千葉・流通経大柏
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
専大
早大
慶大
順大
国士舘大
流通経大
中大 -1
桐蔭横浜大 -1
明大 -2
筑波大 -2
東京国際大 -2
12 駒大 -6
※第1節終了時点
※下位2校は関東大学リーグ戦2部リーグに自動降格
コメント

MF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスユースUー18)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

初戦という難しいなかで2ー0で勝てたことは大きいと思いますが、試合内容を見ると足りないっていうのが率直な感想です。

――東京国際大は今季から1部昇格のチームですが戦ってみてどうでしたか

予想してたとおりしっかりゴールを守って、良い守備から前線にボールを送って速く攻めてくるというプレーでした。

――前半、前に出るプレーが多かったと思いますが

前半個人的にはチームとして前にボールを運んでセカンドボールを拾う、という意図だったので積極的にボールを拾ったり、アクションを起こして前線でしっかりボールを収めたり、と前へ前へと意識してプレーしました。

――後半、なかなか攻められなかったときどのような意識をしましたか

スコアが1ー0で、失点したら追いつかれてしまうので、一瞬一瞬気を切らすことがないように守っていこうという意志でプレーしました。

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)開幕直前の対談で、『個の力』について話しておられましたが、きょうの試合で発揮することはできましたか

試合内容を見ても、もっと高いレベルを目指してプレーしていかないと優勝という目標を達成することはできないと思うので、トレーニングからしっかり高めていきたいと思います。

――次の駒大との試合への意気込みをお願いします

連勝していかなければ優勝することはできないので、しっかり準備したいと思います。

GK松澤香輝副将(スポ4=千葉・流通経大柏)

――関東大学リーグ開幕戦でしたが、きょうの試合はいかがでしたか

多くの観客に見ていただいている中で開幕するということで、少なからず緊張はあったと思います。内容は色々と改善点がありますが、開幕戦はとにかく結果が欲しかったので無失点で勝てて良かったです。

――2―0での快勝は結果としても良いのではないかと思いますがいかがでしょうか

シュートの本数は少なかったですし、最後のフィニッシュの精度は上げなければいけません。今回の相手ならばもっと点を取らなければいけませんでしたし、守備のところで失点してもおかしくない場面もありました。攻守両面で課題を改善しなければいけないと感じました。

――今回対戦した東京国際大は、昨季2部リーグ優勝を果たした勢いのあるチームかと思いますが、対戦した感想はどうでしょうか

相手も自分たちと同じようなサッカーのスタイルで2トップが強力なので、その2人に当てて勝負してくるな、というイメージがありました。その9番(福島遼)に対して厳しくマークできたので、そこから生まれるチャンスを減らすことができたかなと思います。実際前半戦ってみて、相手が緊張してるなと感じましたね。普段ならつなぐであろう場面で蹴ってしまっていましたし。自分たちの方がのびのびとプレーできましたし、自分たちの勢いに持っていけば絶対に勝てるなと思いました。

――新体制になり、チーム内の雰囲気も昨季とはまた違ったものになっていると思いますがどうでしょうか

きょうスタメンで出た選手も、今週まで誰が出てもおかしくない状況でしたし、チーム内の競争は昨年と比べても激しくなっていると思います。ずっと出れる選手というのは決まっていませんし、チーム内の競争に勝って試合に出た選手たちにとっては大きな自信になったのかなと思います。

――最後に次戦の駒大戦に向けて一言お願いします

相手も非常に力のあるチームだと思いますし、高さで勝負してくると思います。自分たちは高さで劣っている分、チーム力で戦いたいと思います。何が何でも勝つしかないと思うので、また1週間準備していきます。

MF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)

――開幕戦2-0で勝利ということで緊張感などもあったと思いますがいかがでしたか

毎年開幕戦というのは難しい試合というのは予想されるので。その中でも本当に結果だけにこだわってやった中、2-0で勝てたというのは大きいなというふうに思います。

――1点目の先制ゴールのシーンはクロスへの素早い反応から、ヘッドでのゴールになりましたね。近藤貴選手のヘディングでのゴールというのは珍しいようにも感じたのですが

そうですね(笑)。あのシーン、純平(DF新井純平、スポ2=浦和レッズユース)がある程度フリーで受けたときに堀田(MF堀田稜、商3=浦和レッズユース)が逆サイドからニアまで走ってくれて、真ん中のスペースが空いたので、そこに走りこんだらいいボールが来て。ダイビングヘッドで決めました。

――前半は連動性の部分、切り替えの部分で機能していたように見えました。前半を通してその部分の手応えはありましたか

攻守の切り替えにおいては相手を圧倒できたと思うのですが、攻撃のところで自分自身クロスをミスしてしまったり、シュートまでいけなかったりしたので。そこはまだまだ課題かなと思います。

――ディフェンスラインの顔ぶれも変わりました。きょうの試合を見ていて、オーバーラップや中に切り込んでいくシーンが増えるなど、昨年にはなかった新たな攻撃のバリエーションができているなと感じたのですが

右サイドバックが純平になったことで、きょうの得点シーンなんかも中に入れるシーンというのはきょねん、おととしとかはなかったシーンですし、純平が攻撃のところで厚みを加えてくれるので自分自身助かるところはあります。堀田と俊輔(DF平澤俊輔、スポ2=JFAアカデミー福島)のラインもまだまだですけれど、きょうも自信を持ってやってくれていますし、頼もしいなと思います。

――後半はの入りは少しリズムをつかめない感じになってしまった部分がありましたね

どこかで気の緩みというか、相手がボールを持っていてもあまりやられない感じがしたので。そこで精神的に緩んでしまって、攻守の切り替えも緩くなってしまったのかなと思うので。後半のところで勝っている中でも逆にプレッシャーをかけ続ければもっと相手を圧倒できたかなと思うので、そこはまだ課題かなと思います。

――その中で近藤貴選手は豊富な運動量というのを続けていらっしゃいました。ご自身のきょうの試合のコンディションというのはいかがだったのでしょうか

ケガから復帰して3週間ぐらいなのですけれども、コンディションのところはある程度戻ったのかなと思います。でもまだまだ走らなければ、きょうの相手だから勝てたという部分もあるので。次、駒大とやるわけですが駒大とは非常にタフな戦いになると思うので。1週間鍛えてやっていかないといけないなと思います。

――苦しい時間帯が続く中で、後半ロスタイムはいい形で中に入った堀田選手からPKを獲得しました。あの場面を振り返っていかがですか

園田(MF慎一郎、社4=東京・早実)が確か堀田に配給したボールが相手に当たってというシーンで、園田がそこを見えていなければチャンスにはならなかったですし、パスを出した勇気というか決断は褒めるべきですし、堀田の動き出しのところもいいアクションが出て、PKを獲得したと思うのであのシーンは良かったと思います。

――PKは蹴る前からコースを決めていましたか

きのうなんとなくPKありそうだなと思っていて松澤(GK香輝副将、スポ4=千葉・流通経済大柏)と練習していて。本当は左に蹴ろうと思っていたのですけれどPKのシーンのときにめちゃくちゃ集中していて。左に蹴ろうと思っていたのですけれどキーパーがちょっと動いたかなと思ったのでコース右に変えたら、逆突けました。

――きょうのご自身のプレーに点数をつけるとしたら

50点ぐらいですかね。前半のところもクロスのところのミスをなくし、シュートまで行き切らないといけないと思いますし。後半あんまりボールを触れるシーンがなくて、リズムをつくることができなかったので。まだまだ攻守供にレベルアップしないといけないなと思っています。

――東京国際大はワセダに近いサッカーをしていたようにも感じました。そういった部分で何か具体的に策を考えていた部分はありましたか

スカウティングした中である程度組織的にやってくるなというふうには思ったのですけれど、ボールを持てるシーンというのが多くなるかなというのは思っていて。前半なんかは特にそうでしたし。ディフェンスラインとキーパーのゴールを守るという意識は強いのですが中盤の選手の守備意識というのは低いと思っていたので、宮本(FW宮本拓弥、スポ3=千葉・流通経大柏)や山内(FW山内寛史、商2=東京・国学院久我山)のところに早めにボールを配給してそのセカンドボールを拾えればチャンスは来ると思っていたので。そういった意味では前半はある程度やりたいことはできたかなって思います。

――次節の対戦相手の駒大も戦ったことのない相手になると思います。スタートダッシュという意味では勝ち点3を積み重ねることが大事になってくると思うのですが

スカウティングしてみないとわからないですけれど、駒大も前に前に早く攻めてきてそのセカンドボールを詰めてというところの攻撃を強みにしてくると思うので。そういった意味ではセカンドボールの戦いになると思いますし、きょうよりタフなゲームになると思うので。チーム全体として攻守両面を高めていけるようにまた1週間やっていきたいなと思います。

――最後に次節以降に向けて一言、意気込みを聞かせてください

ことしも関東リーグ優勝っていうのを最大の目標としてやっていく中で、毎試合毎試合、一瞬一瞬を本気で大切に戦っていくことが、次の駒大戦の勝利にもつながると思うので。一つ一つのプレーを大切にしながら、90分間戦い続けて、絶対勝ちたいと思います。

MF園田慎一郎(社4=東京・早実)

――開幕戦でしたが緊張しましたか

いままでベンチ入りすらしていなかったので、スタメンで出ることになって緊張はしました。でもグランドにくるまでにみんなが声をかけてくれて、それが力となってきょうはいい試合ができたかなと思ってます。

――試合前はどういったことを話し合ってましたか

いままでやってきたことをしっかりやろうと。特別なことをするわけではなく、真面目にひたむきに、愚直に泥くさくやっていこうとまとまれました。

――どういったプレーを心掛けてましたか

自分の強みは守備なので、できるだけ体を張って相手からボールを奪い前につなぐってことを心掛けてました。ただもっとやっていかなきゃいけないところもありました。

――前半いい時間帯に先制することができましたが振り返って

相手の入りがあまり良くなかったので、そこでどれだけ自分たちが押し込めるかが大事だと思ってましたし、あの時間帯で0-0で終わるんじゃなくて先制して終われたのは自分たちにとっていいアドバンテージになったと思います。

――一方後半は攻撃のかたちがつくれない時間帯が続きました

少しずつDFからFWまでの距離が開いてきて、セカンドボールが拾えなくなってくると相手に押し込まれてしまうのかなと思いました。次が駒大ですけど、同じく長いボールを蹴ってくるチームなので、セカンドボールを意識して先に走ってボールを奪えたらいいと思います。

――後半ロスタイムにはPKにつながるスルーパスを出しましたが、あの場面を振り返って

あそこは正直自分でシュートを打とうかなとも思ったんですけど、PKを貰った堀田(MF堀田稜、商3=浦和レッズユース)が強い気持ちでパスを呼び込んでくれたので蹴るだけでした。洋史(MF近藤洋史、スポ4=名古屋グランパスU-18)に当たってコースが変わったんですけど、堀田がうまくカバーしてPKにつなげてくれたので良かったと思います。

――開幕戦での勝ち点3をどう捉えてますか

いつも言われてるのは、この一試合は22試合ある中の一つであって、優勝するためにはそれをどんどん積み上げていかなくてはいけないということで、とにかく次の一節に向けてまたみんなで全力でトレーニングに臨んでいこうという話はしました。

――これからのリーグ戦ではどういったプレーをみせていきたいですか

自分のプレーの強みは球際の部分だと思ってます。相手に強く当たってボールを奪って攻撃につなげるのが持ち味なので、それをやるためにピッチの誰よりも泥くさく走らなくてはいけないと思ってます。それをやめたら自分は終わりだと思ってるので、これからもそういった点でチームに貢献していけたらと思います。

――次節の駒大戦に向けて意気込みをお願いします

駒大は強く実績を持ってるので、自分たちもしっかり練習しコンディションを整えて、自分のできるプレーをやるだけだと思ってます。ワセダは一人一人が強い個性をもっていて、それをしっかり発揮して足らない部分は補い合っていければ勝利はついてくると思うので、次の試合もみんなが個性を発揮して戦っていければと思います。

DF田中進之介(スポ4=湘南ベルマーレユース)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

守備としては良いシーンが多かったですが気になる部分もありましたし、全体としてはまだまだ足りないところが多いなと思います。

――相手の印象はいかがでしたか

2部から上がってきたチームだったので、まだ1部に慣れていないのかなということを感じたというのが本心です。

――守備で気になったところとは具体的にはどのような部分ですか

試合全体90分を通して守備と攻撃の早い切り替えがまだできていない。あとボールを奪うというところですね。まだムラがあってできているときとできてない時がありました。

――後半に入って攻め込まれる場面も増えましたがどういったところが問題だったと感じますか

攻守の切り替えが早くできずプレスをかけきることができなかったことでかなり攻め込まれてしまいました。前半はうまくプレスをかけられていたので相手にパスを出されても足に当てて逸らすことができましたが後半はそれができず、やりたいことをやらせてしまう時間をつくってしまいました。

――ことしDF陣の顔ぶれが一変しましたが連携はいかがですか

連携に関してはみんなが自分の意見を出し合って前向きに話し合うこともできているので頼もしいメンバーだと思います。自分自身もまだまだ足りないところがありますし助けられながらも皆で努力していきたいと思います。もっと失点やミスを減らしていきたいので、これからもさらに練習していけば可能だと思います。

――きょねんはセットプレーが弱点となっていましたが今回実戦において改善できているという手ごたえなどはありましたか

セットプレーについてはチームで危機意識をもってやらせてはいけないという気持ちをもってやっています。きょう一つ良かったシーンとして相手のFKのボールが直接GK松澤香輝副将(スポ3=千葉・流通経大柏)が触った場面がありました。自分たちでラインを高く保って抜け出されないような駆け引きができていました。そういった形を見せることができたのは成長だと思いますし、更に高めていき、関東一位を取りたいと思います。

――最後に意気込みをお願いします

本当に18年ぶりの関東制覇を目指して日々まだまだ足りないところがありますが、成長してその目標をかなえるために努力していきたいと思います。

DF奥山政幸(スポ3=名古屋グランパスU-18)

――本日は開幕戦でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

リーグの開幕戦ということで、絶対に勝ちたいという気持ちがありました。西が丘のピッチで他の全大学が見ている中、自分たちのサッカーをしようということで、試合前のミーティングも気持ちが入っていました。そういった、絶対勝ちたいという気持ちが表れたゲームだったと思います。

――東京国際大の印象は

事前のスカウティングで、9番の選手が強力だと聞いていました。ボランチのところで良いボール状況ができれば9番のアクションをスイッチにして攻撃が始まると聞いていたのですが、事実そうやって裏を狙う姿勢には怖いものがありました。後ろの選手も非常に集中力高く守れているチームだと感じました。自分たちとしては、90分間集中を切らさないで戦おうと思っていました。

――貴重な1勝でしたが、試合の結果をどう受け止めていらっしゃいますか

守備の選手としては相手の得点を0で抑えられたのは良かったと思います。しかしやはり、この相手の質だったらもっと点を取らなければいけないと思いますし、内容を見てみると、後半なかなか自分たちの特徴を出せずに相手に良い流れを与えてしまったと思うので、課題が残っていると思います。もっと高めていかなければいけないですね。

――後半に攻め込まれたシーンがありましたが

チーム全体として、ボールを高い位置で奪われるシーンが多かったので、一度割り切って裏に落とし、相手を後ろ向きにさせてからプレッシャーをかけて戦っていこうと話していました。しかし、なかなかそれができずに後ろへずるずる下がってしまうシーンが多かったと思います。

――それでも今回のセットプレーは防ぎきりました

自分たちはセットプレーできょねんやられていました。セットプレーからの1点も、流れの中でする1点も重みは変わらないと思うので、セットプレーでやられると厳しくなります。自分たちの中で最大の集中ができた結果、きょうは非常に良い守備ができたと思います。

――自身のプレーで心掛けたことは

相手の9番の選手の裏への抜け出しは非常に警戒していたので、相手のボランチにボールが入った時に、自分の裏を気にしながら対応できたと思います。

――今シーズンのご自身の目標をお聞かせください

個人としては、全日本選抜に選ばれているので、そういったところに選ばれ続けなければいけないと思います。もちろん関東リーグの優勝が第一なので、守備の選手としては、毎試合失点0という理想になるべく近づけていけるような貢献をしていきたいと思います。

――次節、駒大戦へ向けての意気込みをお願いします

駒大は2部から上がってきて、エネルギーというものはほかのどのチームよりもすごいと思います。そういったエネルギーに打ち負けないように、自分たちも関東リーグ優勝という目標に向けて、必ず勝てるように頑張ります。

MF堀田稜(商3=浦和レッズユース)

――開幕戦を終えてみて、今のお気持ちはいかがですか

2―0という結果で勝利できたことは良かったのですが、試合の中で流れの悪い時間帯では、ボールを前に運べずに、相手のロングボールに苦しんで押し込まれるような時間帯があったので、そういった部分を無くしていかなければならばいと思いますし、チャンスの数からして2点という得点は少ないと思うので、決定的なチャンスをもっとものにできるようなチームになっていかなければならないと思います。

――後半攻められる場面も多くありましたが、見つかった課題はありますか

後半疲労してきた時間帯での技術の質であったり、つなげるパスをカットされてしまったり、一つ一つのプレーの質であったり、そういったもののムラを無くしていって、より高い質で90分間通して戦えるようにならなければならないと思います。

――今試合の中でご自身の良かったと思う点はありますか

自分の持ち味であるスピードを生かしたプレー、裏に抜けることであったり、ドリブルで高い位置まで持ちあがるといった部分は良かったと思うのですが、結果につながっていないというのが現状だと思いますし、PKを取れたシーンもありましたが、まだまだ自分では決定的な仕事ができていなかったと思いますし、そういった回数をもっと増やしていかなければならないと思います。

――リーグ戦で初めてスタメンとして出場されましたが、どのような意気込みで臨まれましたか

僕自身1年生の時にケガをして1年間サッカーをできないという状況にあって、そういう時期に外からチームを見ることができて、ワセダのチームのために戦うという気持ちの整理や、その覚悟がどのようなものかを感じることができて、個人的なことですが、チーム付きというロッカーに入る雑用のような仕事を多くやってきて、リーグ戦の雰囲気も自分の肌で感じてきていたので、そういった気持ちの部分をプレーにのせてできればいいなという気持ちを持って臨んだのですが、まだ足りないかなといった感じです。

――東京国際大の印象はいかがでしたか

事前にスカウティングなどを行っていて、長いボールでコートを広く使ってくるチームだと聞いていたので、自分自身左右に振られないようにだとか、中盤のサイドのプレーヤーなので、逆サイドを簡単にフリーで使わせないだとかそういったことを意識して臨んだのですが、前に前に来る中で守備の選手が高くとってくることがなかったので、自分としては少しやりやすかったのかなといった印象はあります。ただ、中盤の10番の(若井祥吾)選手や前線の9番の選手であるとか、個の力が非常に高くて、そういった選手に少しやられてしまったという印象があります。

――ご自身のプレーの特徴強みというのは何ですか

スピードというのが自分の強みだと思いますし、その中での技術といった部分を自分でかなりこだわって練習をしてきていて、スピードに乗った中での技術が自分の1番の強みだと思います。

――今季の目標は何ですか

チームとしてはリーグ戦制覇ということが第1目標ですし、その中で自分も試合に出ているだけの選手ではなくて、結果にもっと絡んでゴールだとか、アシストは二の次にと考えていきたいと思いますが、もっと結果に絡んで自分の力でチームを勝たせられるような選手になることが個人的な目標です。

――最後に次の試合に向けての意気込みをお願いします

駒大はワセダが苦手にしているというか、練習試合などでも苦しめられるチームなので、相手のサッカーをやらせずに、ワセダのはやいプレッシャーでボールを奪って、そこから速い攻撃でゴールに繋げるという部分を90分間通してやって、勝利につなげられるように、タフな試合になると思いますが、決して弱気になることなく全員が強気で戦っていきたいと思います。

FW宮本拓弥(スポ3=千葉・流通経大柏)

――開幕戦勝利おめでとうございます。いまの率直な気持ちはいかがですか

開幕戦は2-0で勝てたのは良かったと思います。

――この開幕戦をどのような気持ちで迎えましたか

昨年のリーグ戦が2位で本当に悔しい気持ちをしていたので、絶対開幕戦から飛ばして勝ち点3をものにしたいと思っていたので良かったです。

――対戦相手の東京国際大の印象はいかがでしたか

フォワードの2枚がすごいゴリゴリで相手のキーマンになってくると思ったので、そこをうまく守備陣が守ってくれたので良かったです。

――試合中、中盤でパスなどを回し試合を組み立てている場面がありましたが、ご自身の意思でやられていたのですか

自分の意思ですね。チームが苦しい状況の時に自分が下がって、中盤で相手を圧倒することによって自分にタメをつくれると思ったのでそこは意識をして引いた位置でプレーしました。

――足技もさえていましたが感触はいかがでしたか

会場が何回か沸いたので気持ち良かったです。僕の売りはフィジカルですけど足元の技術も見せていけたらいいと思います。

――昨年とプレースタイルが変わりワンタッチやヒールパスもしていましたが、意識していたのですか

相手にアッと思わせるプレーをしていきたいので意識していました。

――右サイドをオーバーラップしてクロスを上げる場面もありましたがそれもご自身の意思ですか

プレーの幅を広げていこうと思ったので意識しました。

――持ち味の空中戦のほうはいかがでしたか

相手も結構力を込めてやってきましたが、そこは自分が苦にならないくらいだったので、そこは勝っていきたいです。

――リーグ戦が始まりましたがご自身の目標を教えてください

きょうは、中盤でプレーしてしまってなかなかゴール前で仕事ができなかったので、そこでもしっかりできるようにしていきたいです。

――次節へ向けての意気込みをお願いします

試合の組み立ても大事ですけどまずはゴールを狙ってやっていきたいです。

DF新井純平(スポ2=浦和レッズユース)

――リーグ開幕、リーグ戦初出場ということでどんな意気込みで臨んだか

いろんな人の思いだったり、いろんな人の支えがあって自分が試合に出れているということを忘れないようにしました。また出るからには自分をアピールして少しでも多くの人に自分を知ってもらいたいという気持ちと、とにかく1シーンを大切にするぞという気持ちでした。

――1得点目のMF近藤貴司選手(教4=三菱養和SCユース)にクロスをあげていましたが、その時を振り返って

自分がドリブルで仕掛けて行った時にワセダとしてニアサイドに強く入り込むというのを結構意識してやっていたのと、そこに入っていったときに相手が後ろに下がったのが見えたのでそのスペースに入れれば絶対に誰かが入れてくれると信じてそこにボールを置いていくイメージでクロスをあげました。

――リーグ戦初戦、勝ちを収めることができましたがきょうの試合全体を振り返って

ワセダとしての時間帯もあることはあったが、圧倒できず相手に押し込まれる時間帯も長くあったと思うので、そこをもっとワセダの点数に持っていかないとこれからの厳しい試合に勝っていくことはできないと思います。そこはこの1週間で修正して次の試合で勝てるようにしていきたいです。

――初戦相手は2部リーグから昇格した東京国際大でしたがどんな印象を受けましたか

相手も前に強い選手がいたり、身体が強い選手がいたり、前にボールを運んでくる姿勢が見られたので特に2部から上がってきたチームだという印象は受けませんでした。自分にとっても関東リーグは初めてなのでやっぱり甘くないと、そんな簡単には勝てないなと感じました。

――新チームの調子について

春先から自分はスタメンとして出させていただいているのですが、近藤貴司くんもケガで最近復帰してきたりケガ人も多くていろんなスタメンが変わって行く中で、やることは徹底しているのでそこに関しては誰が出てもチームとしての調子というのは変わらず、良い方向に変わっていると思います。

――全体的にワセダが押していた印象を受けましたが、チャンスがあっても得点力に欠ける試合のように思えたのですが

結構いままでの試合でも押していても点が入らずに相手の1プレーでやられてしまう試合があったので、そこはチームとして課題であり日々のトレーニングから大事にやっていくことで成長する必要があります。その結果として関東リーグで良い結果が残せたら良いと思います。

――後半は少し崩れてきたように思えましたが、チーム内で意識した事はありますか

相手の前にいく姿勢も強まっていきましたし、自分たちも後半になるにつれて運動量だったりセカンドパスが落ちてきてしまったと思うので、自分はとにかく集中しろなど前向きな言葉をかけて皆に促すことを意識してやっていました。

――最後の試合に向けて一言お願いします。

この試合を自信にしては良いと思いますが、過信にならないように次の試合で必ず駒大相手に勝てるようにしたいです。

DF平澤俊輔(スポ2=JFAアカデミー福島)

――開幕戦を振り返っていかがでしたか

そうですね。開幕戦ということでいろんなプレッシャーはありましたけど、上級生中心に周りの人がカバーしてくれて助かりました。前半は良かったんですけど、後半に自分のサイドから崩されてピンチを迎える場面もあったので、課題の残った開幕戦だったと思います。

――リーグ戦初スタメンとなりましたがどういったプレーを心掛けてましたか

監督(古賀聡、平4教卒=東京・早実)からは大胆にプレーするように言われてて、自分自身そこが強みでオーバーラップなどで攻撃に厚みをもたせたりすることを意識しました。

――左サイドでの攻撃に関しては手応えはいかがでしたか

左サイドハーフに一対一に強い堀田くん(MF堀田稜、商3=浦和レッズユース)がいて、その堀田くんを自分が生かすことを心掛けてオーバーラップやシュートまでいくようなイメージをもってやりました。ある程度やれてたと思います。

――後半攻めあぐねた時間帯がありましたが

相手の2トップに対して自分たちが下がってしまったのでなかなか前に送ってもセカンドボールが拾えず、相手に押し込まれてしまいました。やっぱり自分たちが後ろから上がって押し上げていかないと難しい展開になってしまうと思います。

――完封に関してはいかがですか

自分の中ではすごくいい結果だと思ってます。最後クロスとかゴールまえに上げられましたけど、最後(ゴールを)入れさせないっていう強い気持ちでやってたので、完封勝利っていう結果は良かったと思います。

――セットプレーの場面での守備に関しては手応えはいかがですか

前日にセットプレーの練習をしてチーム全体で失点を減らそうという意識を持ってたので、そこに対しては全員が向き合って取り組めたので良かったと思ってます。

――これからのリーグ戦への意気込みをお願いします

自分の持ち味である大胆に前にいき攻撃に厚みを加えるプレー、それと守備の面でまだまだ改善する場面があったので、そこのレベルを上げてピッチでみせていきたいです。