リーグ戦への意気込みを語る

　４月５日に開幕を控えた関東大学リーグ戦（リーグ戦）に先立ち、開幕前記者会見がＪＦＡハウスで行われた。関東大学サッカー連盟理事長の秋田浩一氏、技術委員長の吉村雅文氏のほか、１部リーグに属する全１２大学の主将が登壇。間もなく始まるリーグ戦に向け、今季の展望や抱負などを語っていただいた。

　前半部分では吉村氏が過去３年のデータを元に今季の展望を語った。「上位３チームの顔ぶれはほとんど変わっていない」というデータから、今季も専大、早大、明大の３校が軸になると予想。また勝ち点２１以下が降格ラインであることも分析。「毎試合２失点して勝ち点２１を切れば恐らく降格する」と振り返ると同時に、「各大学の看板を背負って全力で戦ってほしい」と選手への期待も語っていただいた。今季は前期リーグ戦が２カ月と昨年に比べタイトな日程となっている。各大学にどのような影響を与えるかも見所のひとつだ。

今季の抱負を語る近藤洋主将

　後半からは各大学の主将が登壇。総勢１２名により今季への抱負を語ってもらった。ＭＦ近藤洋史主将（スポ４＝名古屋グランパスＵ－１８）は「『ＷＡＳＥＤＡ　Ｔｈｅ　１ｓｔ』を目標に人としても選手としても成長したい。そして創立９０周年を迎えたア式をリーグ戦優勝に導きたい」と力強く語った。また史上３校目の４連覇を狙う専大主将・ＤＦ河津良一は、「見る人を楽しませる攻撃的なサッカーを披露したい」と王者としての想いを語った。またその後の質疑応答では、近年問題となってる部内暴力についても言及。「最上級生全員が役割を持ち支えていく」（近藤洋）と、ピッチ内外でも『１ｓｔ』を追及する姿勢をうかがわせた。

１部リーグ全大学の主将たち

　ことしで８８回目を迎えるリーグ戦。昨年は専大に勝ち点１５差を付けられたワセダにとって、１８年ぶりの王座奪回今季の何よりの目標である。また近年大学サッカー出身者がプロの世界で活躍することは珍しくない。今季も未来の逸材が生まれるかにも注目があつまるだろう。専大が４連覇を達成するか、ワセダが覇権を取り戻すか、それとも――。長く、熱い選手たちの戦いのキックオフはもうすぐそこだ。

（記事　増山祐史、写真　栗田麻里奈）

※記事中の学年は新学年のものです。

★ＪＵＦＡ　ＧＩＲＬ第３期生もお披露目！

　新体制となるのは選手たちだけではない。同日に『ＪＵＦＡ　ＧＩＲＬ』第３期生の結成会見が行われた。大学サッカー連盟公式応援マネージャーとして、４０名を超える応募から１２名が選び抜かれた今メンバー。一人一人が１部、２部それぞれ一校ずつ担当を持ち、勝利者インタビューやチラシの配布などで大学サッカーをサポートしていく。マネージャー経験者から、大学サッカーファンまでその内訳は多種多様。今季はぜひピッチ外で活躍する女神たちのも注目してほしい。

『ＪＵＦＡ　ＧＩＲＬ』第３期生