数的不利も勝ち点3を死守 3連勝で昇格への望みをつなぐ

ア式蹴球男子
試合結果

関東大学サッカーリーグ戦

2024年10月13日(日)14:00 Kickoff vs 神奈川大学 @神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早稲田大学 2 0 2
神奈川大学 0 1 1

得点者

前半

1分 駒沢直哉

29分 柏木陽良

後半

90+4分 神奈川大学

 関東大学サッカーリーグ戦(リーグ戦)は第17節。リーグ戦も終盤に突入し、残る試合は僅かに6。自動昇格圏と勝ち点差4、昇格プレーオフ圏とは勝ち点差3の6位につけるア式蹴球部(ア式)にとって、ここからの戦いは一つも落とせない。今節は、試合前リーグ最少失点を誇る堅守の神大との対戦に臨んだ。

先発出場した増田

 ア式は1分、いきなり先制に成功する。キックオフ直後、DF神橋良汰(スポ4=川崎フロンターレU18)のロングフィードからコーナーキック(CK)を獲得。このCKでMF柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース)のボールに合わせたのはFW駒沢直哉副将(スポ4=ツエーゲン金沢U18)。打点の高いヘディングを沈めて先制点を奪った。直後にも駒沢が中盤でボールを収め、独力でゴール前に持ち込んでシュートに持ち込むなど、ア式は序盤から駒沢を中心に攻撃を展開し、試合のペースをにぎる。この日は守備陣も堅調。15分には右サイドを突破されかけるも、久しぶりのスタメン出場となったDF増田健昇(スポ3=横浜FCユース)が冷静なカバーリングで対応。CKやクロスも神橋やGKヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西)を中心に跳ね返し、相手にチャンスを作らせない。28分には、増田が相手DFラインとGKの間に絶妙なロングフィードを送り、相手GKの中途半端なクリアを誘発。ハーフウェーライン付近でそのボールを拾った柏木は、GKが戻り切れていないのを確認し、ロングシュートを狙う。シュートは見事に相手GKの頭上を越え、ゴールへと吸い込まれた。この日1ゴール1アシストと結果を出した柏木。怪我人の出ているボランチで存在感を見せた。35分には神大のカウンターから決定機を作られるも、ヒルの好セーブでしのぐ。その後も主導権をにぎり相手に得点を与えず、前半を2ー0で折り返した。

先制点を決めて喜ぶ駒沢ら

 後半もア式が主導権を握り、相手ゴールに迫る展開が続いたが68分、MF成定真生也副将(スポ4=神奈川・日大藤沢)がルーズボールに対してスライディングを仕掛けた際、相手選手へのアフターチャージが取られ、レッドカードを提示されてしまう。数的不利となったア式は守備の時間が長くなるが、神橋やヒルを中心に相手のクロスを跳ね返し続け、得点を許さない。79分には本保、駒沢を下げてDF西凜誓(社2=名古屋グランパスU18)とDF笹木大史(商3=東京・早大学院)を投入。サイドの守備を厚くして逃げ切りを図った。交代策が奏功し、笹木が相手の突破を防いで相手の勢いを削ぐことに成功する。しかし94分、相手の波状攻撃からサイドに侵入され、中央でフリーの選手に押し込まれて1点を失った。それでも最後は耐えしのぎ、2-1で勝利を収めた。

追加点を決めた柏木(左)

 この勝利でア式は5位に浮上。昇格プレーオフ圏との勝ち点差は3に縮まり、直接対決も残しているため自力でのプレーオフ圏進出の可能性が復活した。残り5戦を全勝し、1部リーグへの返り咲きを目指す。

(記事 林田怜空、写真 和田昇也)

メンバー情報

早稲田大学 メンバー

スタメン

ポジション 選手名 背番号
GK ヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西) 1
DF 佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡) 2
DF 増田健昇(スポ3=横浜FCユース) 3
DF 神橋良汰(スポ4=川崎フロンターレU18) 4
DF 石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18) 5
MF 谷村峻(スポ3=FC東京U18) 6
MF 本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18) 11
MF 松尾倫太郎(人4=千葉・八千代) 15
MF 成定真生也(スポ4=神奈川・日大藤沢) 20
MF 柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース) 28
FW 駒沢直哉(スポ4=ツエーゲン金沢U18) 9

【監督】兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)

サブ

ポジション 選手名 背番号
GK 北村公平(文構4=神奈川・桐光学園) 16
DF 西凜誓(社2=名古屋グランパスU18) 12
DF 笹木大史(商3=東京・早大学院) 13
MF 東廉(スポ4=清水エスパルスユース) 8
MF 森田大智(スポ3=熊本・大津) 14
MF 光田脩人(スポ4=名古屋グランパスU18) 17
MF 高橋作和(法2=東京・国学院久我山) 24
MF 佐久間真寛(商3=静岡・藤枝東) 26
FW 瀧澤暖(スポ2=ガンバ大阪ユース) 23

交代出場

時間 In Out
61分 東廉 松尾倫太郎
80分 笹木大史 駒沢

柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース)
ーー2試合連続のスタメンになりましたけど、どういう準備で今週臨みましたか
スタメンだった人が今怪我して人が足りない中で、絶対自分の番は巡ってくるって思ってずっと準備はしてたので、いい準備でしっかり今週に取り組みたいと思ってました。

ーー開始早々の先制点もありましたが、立ち上がりはどう振り返りますか
まずははっきり前でやるというのをチーム全体で統一してやっている中で、いい形でセットプレーを取れて、それで1本目のセットプレーで先制点取れたのはほんとに良かったなと思います。

ーー2点目はロングシュートでしたが、あれは取った時にはもう狙ってましたか
試合始まっても相手見てる中でキーパー結構出てるなというのはずっと見えてて、キーパーがクリアしたボールをうまく予測して拾えていい形でトラップ出てきたので、もうゴール狙おうと思って思いっきり打ちました。

ーー2週続けて2ー0の展開を作りましたが対応の面は先週と比べていかがでしたか
先週と違うのは、やっぱ退場してしまって、数的不利の中で2ー0を戦うところだったんですけど、でも逆にやることがはっきりしたというか。ちょっと長い時間だったんですけど、うまくチームとして守れたっていうところは良かった点でした。でもやっぱり最後のところで失点してしまうのが、今の自分たちの弱いところだと思いますし、失点もクロスからというところで、クロス対応が課題になってるので、そこはもっと練習のところからやっていかなきゃいけないっていう風に思います。

ーー3連勝して残り5試合になりました。次の試合に向けて修正や改善していきたいのはどのような部分ですか
ここ3試合とも先制点取れていい形で試合を運べているので、そこは続けていきたいです。2ー0になった時の戦い方は課題ですし、それこそ失点も前節もセットプレーとかクロスってところなので、クロス対応はやっぱりチームとして課題という話も出てるので、そこはしっかり練習からやっていきたいと思います。

ーー残り5試合、個人として、チームとしての意気込みをお願いします
チームとしては5試合全部勝つ、もう一戦必勝でやってるので、そこをしっかりやっていきたいと思ってます。個人としてはもっと結果の部分を出していかないといけないと思いますし、ボランチで怪我人もいて、人がちょっと少ない中で、しっかり自分が中心の選手になれるようにしっかりやっていきたいと思います。

関東大学サッカーリーグ戦 2部 順位表

順位 チーム 勝点 試合 総得点 総失点 得失差
1 慶應義塾大学 34 17 10 4 3 41 23 18
2 日本体育大学 30 17 9 3 5 31 24 7
3 順天堂大学 29 17 8 5 4 27 23 4
4 法政大学 26 17 8 2 7 31 23 8
5 早稲田大学 26 17 7 5 5 33 28 5
6 立正大学 25 17 7 4 6 23 25 -2
7 拓殖大学 23 17 7 2 8 28 28 0
8 産業能率大学 23 17 6 5 6 22 24 -2
9 神奈川大学 22 17 6 4 7 18 18 0
10 立教大学 18 17 5 3 9 21 26 -5
11 山梨学院大学 18 17 5 3 9 26 34 -8
12 城西大学 11 17 3 2 12 21 46 -25
10/13現在