男子のフューチャーズに並行して開催された女子のサーキット・甲府国際女子オープン2015。世界を目指すテニスプレイヤーの登竜門ともいえる今大会に、早大からは5人が出場。4人が予選を勝ち抜き本選出場を果たしたが、そのうち吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)が女子シングルスで準優勝という快挙を達成した。フューチャーズの大会では本戦1回戦を突破したことがなかったという吉冨。決勝戦では早大OGの宮村美紀(フリー)に敗れはしたが、「全体を通してみれば自分にとってはすごく自信になる結果になった」と、確かな手応えをつかんだ。また、吉冨は加治遥(園田学園女子)とペアを組み女子ダブルスにも臨んだ。1回戦で第1シードの宮村・岡本恭香(橋本総業)組を10ポイントタイブレークの12-10で破ると、その後も快進撃を続け見事優勝を果たす。次戦の亜細亜大学国際女子オープン2015に向け、「まだまだここからなので、今回と同じく挑戦者の気持ちを忘れずに、一生懸命試合したい」と語った吉冨。男子部に引き続き、女子部の活躍からも目が離せない。
(記事 山本葵)
※記事中の学年は新年度のものです
※掲載が遅くなり申し訳ありません
結果
▽女子シングルス
1回戦
●金井綾香(0-6、2-6)岡田上千晶(エームサービス)
●細沼千紗(5-7、1-6)秋田史帆(フリー)
○吉冨愛子(6-0、6-3)押野紗穂(慶大)
●宮地真知香(3-6、2-6)岡村恭香(橋本総業)
2回戦
○吉冨愛子(4-6、6-1、6-2)高畑寿弥(橋本総業)
準々決勝
○吉冨愛子(6-1、6-1)牛島里咲(高崎テニスクラブ)
準決勝
○吉冨愛子(6-2、6-7(5)、6-3)岡田上千晶(エームサービス)
決勝
○吉冨愛子(4-6、2-6)宮村美紀(フリー)
▽女子ダブルス
1回戦
○加治遥・吉冨愛子組(2-6、7-5、12-10)宮村美紀(フリー)・岡本恭香(橋本総業)組
準々決勝
○加治遥・吉冨愛子組(6-3、6-3)秋田史帆(フリー)・布目千尋(北日本物産)組
準決勝
○加治遥・吉冨愛子組(6-3、7-6(5))宮原未穂希(TEAM自由が丘)・緒方葉台子(グラスコート佐賀テニスクラブ)組
決勝
○加治遥・吉冨愛子組(6-2、6-3)藤原里華(北日本物産)・井上明里(レスポートサックジャパン)組
※本戦のみ掲載
コメント
(この取材は3月22日に行われたものです)
吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)
――シングルス準優勝、ダブルス優勝おめでとうございます!率直なお気持ちは
シングルスはいままで本戦で勝ったことがなくて。今回も絶対1回戦は勝とうと思って臨みましたが、まさか決勝まで行けるとは思っていなかったです。最後は先輩に負けてしまってその1試合だけ見れば悔しいですが、全体を通してみれば自分にとってはすごく自信になる結果になりました。ダブルスの方もまさか1回戦で第1シードに勝てるとは思っていなかったので、そのまま優勝できてとてもうれしいです。
――ダブルスでは学生ペアでの優勝ということですが、その点に関してはいかがでしたか
試合をしていてすごく楽しかったですし、やっぱりうれしさもあります。逆に実感がわかなかったくらいでした(笑)。ペアとも良かったね、と話していました。
――試合数が多かったと思いますが、その中で得られた課題や収穫はありますか
課題としては、試合をたくさん経験しているプロの方との対戦で、自分の良さを出させてもらえなかったり、自分が嫌がる所にボールを打たれてそれにしっかり対応できなかったりというところが挙げられます。収穫としては、自分の得意であるフォアハンドで攻めることができたり、自分のフットワークを生かして相手が嫌がるプレーができたことがあります。自信につながりました。
――次戦の亜細亜大学国際女子オープン2015に向け、意気込みをお願いします
まだまだここからなので、今回と同じく挑戦者の気持ちを忘れずに、一生懸命試合したいです。