第44回皇后杯関東予選 準々決勝 | ||||
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早大 | 2 | 0-0 2-0 |
0 | 筑波大 |
【得点】 (早大)60分:廣澤真穂、69分:吉野真央 (筑波大)なし |
ア式蹴球部女子(ア女)は10日、皇后杯関東予選準々決勝に挑んだ。勝てば本戦出場が決まる勝負の一戦。相手は今季ここまで相性のいい筑波大だ。ア女は序盤から終始ボールを保持するも、前半はチャンスをものにできず無得点に。それでも攻め続けると60分、CKをFW廣澤真穂(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が押し込み先制に成功。そして69分にはFW吉野真央(スポ4=宮城・聖和学園)が頭でネットを揺らした。ア女は快勝で皇后杯本戦出場を果たし、今大会では準決勝に駒を進めた。
1点目直後の井上と廣澤。ア女イレブンは今季一大いに盛り上がった
6日に関東大学女子リーグで痛恨の逆転負けを喫したア女。調子が上がり切らない状態での大一番となった。そのプレッシャーからか、いきなり大ピンチを迎える。6分、敵陣深くに攻め込むア女に対しカウンターを炸裂させた相手が放ったシュートはポストを直撃。運に恵まれたア女は直後に好機を迎えた。7分、8分と続けてFW髙橋雛(社4=兵庫・日ノ本学園)が鋭いシュートを放つもいずれも枠を捉えきれない。その後も圧倒的なボール支配でゲームをコントロールし、最終ラインやボランチからの短長のパスで相手ゴールに襲い掛かった。しかしゴールには一歩届かない場面が多く、むず痒い展開が続いた。
前半幾度と相手ゴールにシュートを放った髙橋
試合は後半に動いた。前半同様、チャンスを決め切れない展開が続いたが、60分にCKを獲得すると廣澤が足に当て得点した。最近の状況やこの試合で嫌な雰囲気が流れかけていたこともあってか、ア女イレブンはプレッシャーから解き放たれたかのように歓喜にわいた。このゴールがきっかけとなり、相手の勢いを抑え込んだア女は試合を優位に進めた。すると69分、左サイド奥深くに侵入したDF堀内璃子(スポ3=宮城・常盤木学園)から左足のクロスが送り込まれる。吉野が頭で合わせたボールはゴールに吸い込まれた。このゴールで試合を決定づけたア女は快勝を収め、無事に本戦出場を決めた。
1点目の直後、指揮官も珍しくガッツポーズを見せ選手を迎えた
ひとまず、ア女は大きな山場を越えたと言える。皇后杯ベスト8を目標に掲げる中で、予選突破はクリアすべき絶対条件だった。それだけにチームには安ど感が広がっているだろう。チーム状況が上向ききらない状況の中、今節はここまで9-0、3-0と圧勝してきた筑波大相手に苦戦を強いられた。その中でもまたもやCKから先制点を奪ったことは大きい。開幕時期から磨いてきたものが今になってチームを大きく救っている。同日夜、男子が早慶クラシコで慶大相手に雪辱を果たした。ア女も次節勝利すれば、昨季大敗した日テレ東京Vメニーナ(メニーナ)との対戦が濃厚だ。決勝に進出し、ぜひメニーナ相手に雪辱を果たして欲しい。
(記事、写真 前田篤宏)
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | ◎1 | 近澤澪菜 | スポ4 | JFAアカデミー福島 |
DF | 2 | 夏目歩実 | スポ3 | 宮城・聖和学園 |
DF | 4 | 堀内璃子 | スポ3 | 宮城・常盤木学園 |
DF | 8 | 井上萌 | スポ4 | 東京・十文字 |
DF | 15 | 田頭花菜 | スポ2 | 東京・十文字 |
MF | 6 | ブラフ・シャーン | スポ4 | スフィーダ世田谷FCユース |
MF | 14 | 笠原綺乃 | スポ3 | 横須賀シーガルズJOY |
→74分 | 18 | 白井美羽 | スポ2 | ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ |
FW | 9 | 廣澤真穂 | スポ4 | ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ |
FW | 10 | 髙橋雛 | 社4 | 兵庫・日ノ本学園 |
FW | 11 | 吉野真央 | スポ4 | 宮城・聖和学園 |
FW | 27 | 生田七彩 | スポ1 | 岡山・作陽 |
→77分 | 17 | 木南花菜 | スポ2 | ちふれASエルフェン埼玉マリ |
◎=ゲームキャプテン |
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