大井が躍動!快勝で連覇へ向け好発進!

ア式蹴球女子

 全日本大学女子選手権(インカレ)2連覇を目指す早大の戦いがいよいよ始まった。シードにより2回戦からの登場となった早大の初戦の相手は帝京平成大。34分にFW河野朱里(スポ2=静岡・藤枝順心)がネットを揺らし、早大が1点をリードして前半を折り返す。後半立ち上がりにMF大井美波(社2=大阪・大商学園)とDF中田有紀(スポ1=兵庫・日ノ本学園)のゴールにより相手を突き放すと、62分には大井がこの日2点目となるダメ押しゴール。4-0の快勝で優勝に向けて好スタートを切った。

途中出場で2得点を挙げ初戦のヒーローとなった大井

 前年度覇者として、満を持してインカレに登場した早大。開始早々からMF熊谷汐華(スポ2=東京・十文字)が惜しいシュートを放ち、勢いを見せる。一方の帝京平成大も直後にカウンターから鋭い速攻で早大陣地に侵入。早大が苦しみながら勝利をつかんだ前回対戦(関東大学女子リーグ戦 第1節〇1-0)同様に、前半は拮抗(きっこう)した展開となった。12分、左サイドでドリブルを仕掛けた熊谷汐が相手のチェックにより負傷。プレー続行不可能となり、急きょ大井がピッチに投入される。その後、早大は立て続けにCKのチャンスを得るがゴールにつなげることができない。ボールを支配するものの、決定的なチャンスはなし。嫌な流れになりかけた34分、ついに河野が試合を動かした。MF高瀬はな(スポ1=ジェフ千葉レディースユース)のFKを頭で押し込み、先制ゴール。U-20日本代表にも選出されるエンジのエースが決め、早大がリードして前半は終了した。

 前半の内に均衡を破ることに成功した早大は後半、一気に相手を突き放す。その主役となったのは負傷した熊谷汐に替わりピッチに立った大井だった。48分、右サイドからのクロスに反応した河野がニアでうまくつぶれると、中央にいた大井が瞬時の判断から反転ボレー。強烈なシュートが逆サイドのネットを揺らし、大きな追加点が早大に入る。さらに中田のゴールでリードを広げると、62分にはまたしても大井が決めた。DF松原有沙(スポ3=大阪・大商学園)が正確なフィードで左サイドに展開すると、ボールを受けた大井は巧みなカットインで相手を翻弄(ほんろう)。右足を振り抜き、豪快な一撃でとどめを刺した。「汐華の分も自分がやらなきゃいけない」(大井)。強い意志をピッチで体現した大井の活躍が光り、早大は見事に4-0で完封勝利。チーム力の高さを見せつけ、準々決勝へと駒を進めた。

インカレでは得点に絡みたいと意気込んでいた中田のゴールでリードを広げた

 誰が出ても勝てる――。そこに今季の早大の強さがある。インカレという大舞台でも決して動じないその心が勝利へとつながった。次は中1日で新潟医療福祉大との対戦。確実に勝利をつかみ、笑顔で仲間の待つ東伏見へ帰りたいところだ。

(記事 桝田大暉、写真 新庄佳恵)

スターティングメンバー

全日本大学女子選手権 2回戦
早大 4 1-0
3-0
0 帝京平成大
【得点者】(早)33河野、48・62大井、52中田
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 木付優衣 スポ2 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 2 渡部那月 社2 兵庫・日ノ本学園
DF 4 三浦紗津紀 スポ2 浦和レッズレディースユース
DF 3 奥川千沙 スポ3 静岡・藤枝順心
DF 32 中田有紀 スポ1 兵庫・日ノ本学園
MF 8 中井仁美 スポ3 兵庫・日ノ本学園
DF →55分 松原有沙 スポ3 大阪・大商学園
MF 31 高瀬はな スポ1 ジェフ千葉レディースユース
MF →77分 柳澤紗希 スポ2 浦和レッズレディースユース
FW 9 平國瑞希 スポ3 宮城・常盤木学園
MF ◎10 中村みづき スポ3 浦和レッズレディース
MF 22 熊谷汐華 スポ2 東京・十文字
MF →15分 大井美波 社2 大阪・大商学園
FW 7 河野朱里 スポ2 静岡・藤枝順心
FW →70分 山田仁衣奈 スポ1 大阪・大商学園
◎はゲームキャプテン
監督:福島廣樹(昭45教卒=東京・独協)
コメント

MF中村みづき(スポ3=浦和レッズレディース)

――関東大学女子リーグ戦(関カレ)開幕戦(◯1-0)で辛勝した帝京平成大との対戦に圧勝ということで、キャプテンマークを巻いて挑んだインカレ初戦を振り返っていかがでしょうか

関カレで苦戦した相手ということで、インカレ初戦でも本来の力を出すことは難しいとはみんな分かっていました。それぞれが思いを持って、緊張もしながら試合に臨んでいたと思います。試合の入りは相手に攻められた部分もあったのですが、みんなそこまで焦ることはなかったし、自分たちならできると分かっていました。徐々に自分たちのペースで運んでいって、相手のプレーは荒かったと思うのですが、タッチ数も少なく、臆することなく冷静に戦えました。なので点数のチャンスが早い段階できましたし、しっかり決め切るところで決め切れて、前半は1-0で余裕を持ってプレーをできたと思います。後半は、できるという感触がそれぞれ出てきたのか、落ち着いてプレーができるようになっていきました。ア女が目指しているサッカーをちゃんと出せて、4ー0という結果につなげられたのだと思います。

――今回のインカレでは得点やアシストに絡んでいきたいとおっしゃっていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがでしょうか

個人的には得点とアシストにこだわっていきたいと思っているので、結果を残せなかったのはとても残念ですし、まだまだそこは自分に足りないところだと感じました。ボランチだとか、FWとうまく連携を取って、エゴを出さなくてもチームとして勝てればそれが一番いいので、連携を取りながら攻撃の起点になれればいいと思っています。裏への飛び出しや足元を周りとうまくコミュニケーションを取りながらやることができました。

――準々決勝では新潟医療福祉大との対戦となります

もう一度ビデオを見てみんなで振り返って、中一日なので明日でどうにかすることはできませんし、技術面や戦術面では厳しいと思いますが、みんなの共通理解をもう一度合わせていって迷いなくプレーができればいいと思います。

MF大井美波(社2=大阪・大商学園)

――初戦突破のヒーローとなりました。今のお気持ちをお聞かせください

とりあえず勝てて安心していますね。

――前半の早い時間帯で急きょピッチに入りました。どのようなことを意識しましたか

急だったので、とりあえず汐華(MF熊谷汐華、スポ2=東京・十文字)の分も走ろうと。でも急に入ったから緊張したということもなくて、スムーズに入れたのでそこは良かったと思います。

――途中出場から2得点と、大きな仕事を果たしましたね

チャンスはあるかなと思っていたんですが、汐華のケガで早く出ることになって。汐華の分も自分がやらなきゃいけないと思いました。ケガした人の分までできたのは良かったです。

――チーム2点目となるゴールは見事な反転シュートでした。振り返っていかがでしょうか

「(後ろに)落とせ」という声もあったんですが、相手が読んでいるかなと思って、感覚的に思い切り撃ったら相手のキーパーが反応できてなくて、ああなりました。ニアで朱里(FW河野朱里、スポ2=静岡・藤枝順心)がつぶれてくれて、(他の選手が)落としにも入ってくれていたからこそ、反転シュートができたと思います。

――逆サイドに突き刺さる会心のゴールでしたね

なかなか気持ち良かったですね(笑)。

――自身2点目のシュートも狙い通りだったでしょうか

その前に有紀(DF中田有紀、スポ1=兵庫・日ノ本学園)が同じようなシュートを決めていて、ああいうシュートが苦手なのかなと。相手のディフェンスもカットインについてこれていなかったので、積極的に狙いました。

――DF松原有沙選手(スポ3=大阪・大商学園)の素晴らしいフィードがアシストとなりました

本当に有沙さんは高校の時から(ボールが)欲しいときにくるので、狙いやすいというか、信頼して走れていますね。

――インカレという大舞台で大商学園のホットラインが輝きましたね

大商で一緒だった子も見に来たりしてて、成長した姿を見せられて恩返しができたかなと思います。

――次戦に向け、意気込みをお聞かせください

次まで中一日ですが、きょう良いイメージでサッカーできたので、そのイメージのまま引き締めて、勝って伏見に帰りたいと思います。