関東大学女子リーグ戦(関カレ)最終節は昨年首位の座を譲った因縁の相手、日体大との対戦となった。勝ち点で宿敵を追うワセダが優勝するためには勝利しかない。出だしから相手ゴールに迫り続け、チャンスを量産する。無得点のまま迎えた後半、開始直後にFW河野朱里(スポ1=静岡・藤枝順心)が待望の先制点を挙げると、終始集中力を切らすことなく守り抜き、ワセダは見事に栄冠をつかみ取った。
立ち上がりから果敢に攻めるワセダ。河野の一撃で勝負あり
アウェーでの戦いとなったこの試合。昨年はホーム・早大東伏見グラウンドでの決勝戦で優勝を逃す、という屈辱を受けたワセダはなんとしてもその借りを返したい。前半、立ち上がりから積極的な攻撃を仕掛ける。8分、「試合前に福島廣樹監督(昭45教卒)から打っていこうと指示を受けた」と語るMF中村みづき(スポ2=浦和レッズレディース)が正面からシュートするなど、得点を奪うことはできないが相手を圧倒し続ける。31分にはゴール正面からのFKを獲得。枠を捉えきれなかったもののワセダが完全優位な状態で、前半を折り返した。
後半開始早々、すぐに動きがあった。49分、MF山本摩也副将(スポ4=スフィーダ世田谷)が右サイドから鋭くパスを出すと、「後半は絶対に入れようと思っていた」と意気込んだ河野がシュート。ボールは相手GKの左側をすり抜け、先制点をつかむ。流れに乗ったワセダは前半に増して激しい攻撃を仕掛け、惜しいシュートを連発する。だが、試合終了が近づくにつれて日体大も食い下がり、自陣に侵入されてしまう。相手にCKのチャンスを与えてしまうがGK山田紅葉(スポ3=東京・十文字)のナイスセーブなど、冷静な対応でワセダは隙を与えない。アディショナルタイムは3分。終了間際まで、相手に自陣までボールを持ち込まれるがMF三浦紗津紀(スポ1=浦和レッズレディースユース)らDF陣が難なくカットし、ゴールを割らせない。ピッチに鳴り響くホイッスル。見事に逆転優勝を収め、昨年の雪辱を果たした。
試合終了後、チームで喜びを分かち合った
ドローが続くなど、思うようにいかず苦しんだ時期もあった関カレ。そんな中、チームでの共通理解を深め、「ピッチにいる選手も外の選手も一体となって戦えた」とMF松川智主将(スポ4=大阪桐蔭)は強豪・日体大との決勝戦を振り返った。今季2つ目の関東王者の座を手にしたワセダ。次には皇后杯全日本女子選手権で、格上チームとの試合を控える。『日本一』の頂点を見据え、変わらぬチャレンジャー精神で泥臭く戦い続けることだろう。激闘を積み重ね、ますます気迫あふれるプレーから目が離せない。
(記事 石川知佳、写真 渡部歩美)
今季2度目のタイトルを飾ったア式蹴球部女子
結果
関東大学女子リーグ戦第9節 | ||||
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早大 | 1 | 0-0 1-0 |
0 | 日体大 |
【得点者】(早)49河野 |
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 16 | 山田紅葉 | スポ3 | 東京・十文字 |
DF | 2 | 堀口佳織 | スポ4 | 千葉・幕張総合 |
DF | →79分 | 菅原靖巴 | スポ2 | 浦和レッズレディース |
DF | 5 | 松原有沙 | スポ2 | 大阪・大商学園 |
DF | 34 | 三浦紗津紀 | スポ1 | 浦和レッズレディースユース |
DF | 24 | 渡部那月 | 社1 | 兵庫・日ノ本学園 |
MF | 7 | 高木ひかり | スポ4 | 静岡・常葉学園橘 |
MF | →83分 | 安部由希子 | スポ1 | 宮城・聖和学園 |
MF | 8◎ | 山本摩也 | スポ4 | スフィーダ世田谷 |
MF | 10 | 正野可菜子 | 社4 | 兵庫・日ノ本学園 |
MF | 15 | 中村みづき | スポ2 | 浦和レッズレディース |
MF | 30 | 熊谷汐華 | スポ1 | 東京・十文字 |
FW | 31 | 河野朱里 | スポ1 | 静岡・藤枝順心 |
FW | →53分 | 山田彩未 | スポ1 | ジェフユナイテッド市原・千葉レディースユース |
◎はゲームキャプテン 監督は福島廣樹(昭45教卒) |
コメント
MF松川智主将(スポ4=大阪桐蔭)
――今季2冠目おめでとうございます。お気持ちをお願いします
引き分けが続くなど、簡単な試合ばかりではありませんでした。きょうの試合は勝つしかないという状況の中で、自分は外から見ることしかできなかったのですが、ピッチにいる選手も外の選手も一体となって戦えた試合だったので、一番良かった試合なのかなと思いました。
――きょうは誕生日ということで、一番のプレゼントになりましたね
きょう誕生日でこの試合ということはわかっていたのですが、「優勝しかない」とみんなが言っていてくれて素直にうれしかったです。
――関東大学女子リーグ戦(関カレ)全体を振り返っていかがですか
結構僅差の試合が多くて、苦しい時期とかチーム的に落ちてしまう時とかもありましたが、それを乗り越えて結果的に日体大に勝つことができてよかったです。昨年は、東伏見グラウンドで日体大に負けて優勝を奪還されて悔しい思いをしたので、この日体大のグラウンドで借りを返せたというのはうれしいことですし、これだけに終わらず今後も続けていかなくてはならないと思います。
――今度は皇后杯全日本女子選手権(皇后杯)が始まりますが、チームとしてレベルアップさせたい技術というのはどういったところでしょうか
皇后杯は1回戦目からなでしこ2部リーグと当たるということで、技術は自分たちより高いですし、1つ1つのプレーの中でも上手さっていうのを感じると思います。その中で自分たちがいかにハードワークをして、パスを回せるときは回して、というのをこのまま変えずにやっていけばよいのかなと思います。
MF山本摩也副将(スポ4=スフィーダ世田谷)
――今季2冠目ということでお気持ちをお願いします
素直にうれしいし、昨年は日体大に負けて優勝を渡したのでそれを奪還できてよかったです。
――松川主将が誕生日ということで一番の贈り物になりましたね
いつもいいとこ持っていかれるのでちょっと悔しいのですが(笑)、智自身一時離脱してきょうも出たくても出られなくて、一番悔しい思いをしていると思うのできょう優勝を届けられて本当に良かったです。
――試合前はどういった話し合いをしましたか
ある程度日体大のやってくることや、対策を話していたのですが最後は気持ちというところで負けずにやっていこうと話していました。
――前半からシュートシーンが多かったですがプレーのしやすさはいかがでしたか
日体大のやりたいことは試合前にわかっていたこともありましたし、気持ち的にも前に前に行っていました。先に先制点を取るようにしていたのでプレーとしてあらわれたことはよかったです。
――日体大は強豪チームということで、挑むという意味でやりやすかったでしょうか
そうですね。昨年負けましたし、自分が大学に入ってから負け越している部分もあるので割り切って試合に入れました。今、関東の中でワセダが一番強いわけではないということを実感していて、いい意味での危機感だったり、チャレンジ精神という言葉がぴったりだと思います。そういう部分で泥臭くみんなが試合に臨めたので、プレーの1つ1つに出せて良かったです。
――試合終了直後ピッチに倒れ込みましたが、何を思いましたか
一番はホッとしたというのが大きかったのですが、きょうの試合で結構疲れたので最後の最後に勝ってる状態で笛を聞けて安心しました。
――来週からは皇后杯が始まりますが、どういったプレーをしたいですか
初戦から強いチームと当たりますし、一気にレベルが上がると思うので、しっかり覚悟しなくてはなりません。きょうの試合でもいいところも悪いところもたくさんあったので、まずはひと段落したというのもありますが皇后杯に向けて、再びチャレンジャー精神を持って臨めたらいいなと思います。
GK山田紅葉(スポ3=東京・十文字)
――優勝おめでとうございます。いまの率直なお気持ちをお聞かせください
安心の方が大きいですかね。前節で自分の取りこぼしでチームを勝ちから引き離してしまったので、そのプレッシャーと今回勝たなきゃという不安もあったので、いま本当に優勝できて安心しています。
――優勝決定戦となったこの試合でしたが、優勝するにはワセダは絶対勝たなければいけないという状況でした。やはりその重圧があったのですか
そうですね。でも結果としては重圧以上にみんなの勝ちたいという気持ちがあったのだと思います。
――日体大は試合をしてみて印象はいかがでしたか
相手にサッカーをさせないという自分たちのプレーができていたので、GKのところにはあまりボールが来なかったですね。相手を脅威に感じるということは想像していた以上に少なかったと思います。
――試合全体を振り返っていかがですか
きょうはみんな最後の最後まで走り抜いてくれていましたし、ケガした選手も足を引きずりながらやってくれたので、本当に気持ちで勝ったという部分はあると思います。また、得点にこだわって攻撃陣が頑張ってくれたのと自分の前にボールが来なかったというのも、守備陣を始めみんなが守りを頑張ってくれたおかげです。それが1ー0という結果につながったのかなと思います。
――前節は試合終盤に失点してしまいましたが、今回は無失点で抑えることができましたね
意識していたのは試合の終わり際でした。日ごろ注意していても前節のように取りこぼしてしまうこともあるというのを痛いほど分かったので最後の最後まで自分自身もそうですし、コーチングでみんなに声を掛けながら最後までやるんだという気持ちはなくさないようにプレーしました。前節失点したときからずっと次は同じことをしないぞという思いで1週間やってきました。
――きょうで2冠目となりましたが、これからに向けての意気込みをお願いします
きょうは喜んで、火曜日から練習がまた始まるのでそこから皇后杯に焦点を定めて、またこの喜びを味わえるように全員で頑張っていきたいなと思います。
DF堀口佳織(スポ4=千葉・幕張総合)
――優勝おめでとうございます!いまのお気持ちをお聞かせください
すごくうれしいです!
――きょうは前回大会敗れた日体大との対戦でしたが、どのような思いで挑みましたか
昨年、自分はケガをしていて試合に出ることができなかったので、メンバー外という立場で試合を見ていました。そのときピッチに立てなかった分、ことしは最後の年ということもあって必死になってプレーしました。DFとして無失点に抑えるということと、試合に出ることができないがちゃ(DF大島瑞稀、社4=宮城・常盤木学園)やとも(MF松川智主将、スポ4=大阪桐蔭)の分の気持ちも背負って優勝目指して頑張ろうと思いました。
――きょうピッチに立つにあたってプレー面ではどのようなことを意識しましたか
まず守備に関しては一対一でやられないように、また相手はスピードがあるということだったので裏のスペースを使わせないようにしました。攻撃面ではチャンスがあったらクロスを入れたいと思い臨みました。
――試合全体を振り返って
全体的に自分たちのペースでできたので良かったのかなと思います。ただフィニッシュの部分や、何回か相手にチャンスを作らせてしまった部分は反省点です。もう少しピンチを詰むことができれば、危ないシーンをつくることがなかったので、そこのところはもう少し厳しくいければ良かったなと思います。
――危ないシーンは試合終盤に多かったように感じましたが
中盤の選手が試合を通してすごく走ってくれていたのですが、後半は足をつってしまっていたり、少しずつマークのずれが出てきてしまったりしたので、終盤に危険な場面が多かったのかなと感じます。
――その点はどのように改善したいですか
中盤の選手のハードワークも大切ですが、それをさせないためにももう少し後ろのポジショニングを工夫して、押し上げてもっと楽に守備できるような守り方ができれば良いのかなと思います。
――今回の優勝で関東2冠目になると思いますが、今後への意気込みをお願いします
インカレ、皇后杯、日本一に向けてチーム一丸となって頑張りたいと思います。
DF松原有沙(スポ2=大阪・大商学園)
――優勝したお気持ちはいかがですか
昨年はホームで日体大とやって負けてしまって自分はケガで出られなかったのでみんなとは違う悔しさもあったのですが、今回はケガが治って試合に出させてもらって、こうやって勝って優勝を決めることができてすごくうれしいです。
――昨年敗れた因縁の相手である日体大との対戦にどのような意気込みで挑みましたか
勝たないと優勝できないという状況だったのですが、昨年の借りを返すつもりでみんなで気持ちを高めてずっと練習をやってきました。みんなの気持ちが一つになったから勝てたと思います。
――借りを返したお気持ちはいかがでしたか
やっぱりうれしいですね!
――試合を振り返って
自分たちの中でやることを決めて挑みました。そのおかげで前半は前からプレスに行って、ボールを回させるときは回させてその次のところで取るというのをきちんとやることができました。攻撃に関してはしっかりつないでシュートを狙っていくということで、前半からそういったことはできていたので良い流れをつかむことができました。それを後半も続けることができて1点を取れました。その後から相手が結構前からかかってきたのですが、その中でも自分たちのやることは変えずにできたと思うのでそこは良かったと思います。
―自分たちのやることというのは具体的にどのようなことですか
守備相手がつないでくるので前からプレッシャーをかけて、しっかりサイドに蹴ったところでボールを取るというところを意識していました。攻撃はやっぱりサイドから人数をかけたり、シュートを打っていくということです。
――関東2冠目ですが、これからの意気込みをお願いします
優勝と言っても関東での結果であり全国ではないです。自分たちの目標は全国1位なので、まず来週から始まる皇后杯の本戦で自分たちがやることをやって勝って、最後に集大成であるインカレでまた日本一を目指して全員でやっていければいいなと思います。
DF三浦紗津紀(スポ1=浦和レッズレディースユース)
――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちはいかがですか
うれしいです!
――きょうは関カレ最終節であり、優勝決定戦となりましたが、どのようなお気持ちで挑みましたか
4年生に勝たせてあげたいというのと、前節引き分けて苦しい状況を自分たちでつくってしまったので、きょう絶対勝って優勝を決めたいという気持ちが強くありました。
――試合全体を振り返っていかがですか
いつもと違って前半から自分たちでペースをつくって戦えていたので、負ける気はしなかったなという感じです。
――日体大は裏に抜けるパスを多用してきているように感じましたが
DFラインをそろえてしっかり上げ下げしていれば抜けられることはないと思っていたし、チャレンジとカバーでしっかりといけていたので守り切れて良かったなと思います。
――後半得点してからの守備はどのようなことを意識していましたか
あそこまできたら相手もボールを蹴ってくるし、裏に走ってくると分かっていたので、そこはちゃんとみんなでチャレンジとカバーをはっきりしてあとは気持ちだなと思っていました。
――優勝した直後、喜びの表情を浮かべていましたが
そうですね。チーム一丸となって戦おうと言っていたので、勝ててみんなが喜んでくれてうれしかったです。
――今季2つ目のタイトルとなりましたが、今後も大会が控えています。そこに向けての意気込みをお願いします
全部頂点獲りたいというのは間違いなくみんな思っていると思うので、全員で力を合わせて一戦一戦戦っていきたいと思います。
DF渡部那月(社1=兵庫・日ノ本学園)
――優勝したお気持ちはいかがですか
きょう誕生日だったキャプテン(MF松川智、スポ4=大阪桐蔭)が試合に出られなかったので、負ける訳にはいかないなと思いましたし、直前にケガをして試合に出られない選手もいたで、その人たちの分まで頑張ろうと思っていました。
――試合開始前、ピッチとベンチで一つの円陣を組んでいましたが
チーム全体で勝ちにいこうということで、円陣を組むときにみんなでやろうという話をして全員で円陣を組みました。
――きょうは関カレ暫定1位の日体大との対戦でしたが、どのような思いで挑みましたか
昨年のことはよく分からないのですが、昨年はホームで負けてしまったというのがあったので、自分たち的にはチャレンジャーの精神でいこうとやっていました。なので、別にプレッシャーもなく思い切ってやることができました。
――試合を振り返っていかがでしたか
前回の順大戦よりもみんな動きが良くて前半から良いペースで攻めることができていたので、このままいけば後半に点が取れるなと思っていました。
――動きが良かったというのは、そういった思いや意識が強かったからでしょうか
絶対勝とう、優勝しようという気持ちがみんな強かったのでそれが良い動きにつながったのだと思います。
――試合終盤も相手へプレッシャーをかけ続けることができていたと思いますが
絶対に負けたくないという気持ちがあったので、ボールを奪われてもすぐ取り返すことができました。失うものは何もなかったので全力でやるだけでした。
――きょうは無失点に抑えましたね
DFラインで無失点に抑えることができればとりあえず負けることはないし、絶対に攻撃陣が1点を取ってくれるだろうと思っていました。それで1点を取ってくれたので、その1点をムダにしないように0点に抑えることをずっと意識していました。
――1点を取ってきてくれた瞬間のお気持ちは
気持ちが結構楽になりましたね。
――皇后杯やインカレに向けての意気込みをお願いします
すぐに次は皇后杯が始まるので、きょうのことは喜ぶのですが、次もしっかりと勝てるように切り替えて全員で勝ちに行きたいと思います。
MF高木ひかり(スポ4=静岡・常葉学園橘)
――二冠達成おめでとうございます
めっちゃうれしいです(笑)。
――開始早々からワセダのペースでしたが、どういったプレーを意識していましたか
前からかけて取る、はめて取るというのを練習でずっと言われていて、共通理解を持ちながらできたのが良かったのかなと思います。
――スカウティングは
スカウティングは結構していたのですが、先週から出ているメンバーが大幅に変わっていました。それでもチームとしてやってくることは一緒だったので、あまり変わりはなかったかなと思います。
――中盤でのプレーのしやすさはいかがでしたか
前からボールを追う分結構はまっていたので、自分がボールを持って散らすことができたのでやりやすかったと思います。
――試合終盤にかけてのパワープレーに関しては
パワープレーをする予定ではなかったのですが、リスクを負わないことを考えてスペースを突いていました。もう少し自分たちのリズムをつくってつなぐ場面だったりも増やせればよかったかなと思います。
――来週からは皇后杯となりますが、チームとしてどういったレベルアップを図りたいですか
相手が自分たちより上のチームが多いと思うので、力試しではありませんが今どれだけのレベルがあるのかを確かめたいです。一人一人持っているポテンシャルも高いと思うので、それに対して自分たちも100%以上の力を出したいと思います。
MF正野可菜子(社4=兵庫・日ノ本学園)
――優勝おめでとうございます。試合を振り返っていかがですか
前半から振り返ってみて試合運びは自分たちのペースですごい良い内容だったと思います。けど、やっぱりそこで決められたら楽に試合を運べたのかなとは思います。
――前半からシュートをたくさん放っていましたが、それは試合前にチームで話していたことなのですか
そうですね。順大戦(△1-1)でもシュートが少なかったので、シュートを増やそうということは話していました。それでもまだまだ少ないと思うので、課題として頑張っていきたいです。
――惜しいシーンにおいて、どういったレベル向上をしていきたいですか
自分の中で焦りが一番大きかったです。今、冷静になって考えたらすごいもったいないですし、そこで決めきれたらチームが楽になると思います。もし失点してしまったら後悔するのは自分だし、チームも勝てないということにつながってしまうので、そこはもっとこだわって練習に取り組んでいきたいです。
――来週から皇后杯も始まり、アウェーでの試合が続きますがどういった試合を繰り広げたいですか
強いチームと試合できますし、勝ち進めば日テレ・ベレーザとも戦えるのですごく楽しみです。自分たちのサッカーをどこまで通用できるか、というのがはっきりわかりますし。どんどんチャレンジして全日本大学女子選手権(インカレ)につなげていけるように、みんなで戦っていきたいです。
MF中村みづき(スポ2=浦和レッズレディース)
――優勝おめでとうございます。日体大は強豪ということでしたが、どういったプレーを意識してピッチに入りましたか
今回は守備の仕方がいつもと違かったのですが、その守備をチームの狙いでできるようにすることとハードワークすることを意識して臨みました。
――変更した守備はきょうの試合でマッチしたということでしょうか
そうですね。行けるとこは行けました。
――開始早々、中盤からシュートが多かった印象ですがプレーを振り返っていかがですか
シュートに関しては試合前に福島廣樹監督(昭45教卒)から打っていけという指示を受けました。いつもよりは積極的に狙おうかな、と。その結果シュートを打てたのですが、点を決めることはできなかったのでそこは課題かなと思います。
――ボールに対する距離感はいかがでしたか
試合の序盤はなかなかうまく関わることができなかったのですが、守備から入り自分でもリズムをしっかりつかめていきました。裏への抜け出しとか、中盤での関わりというのは時間が経つにつれてしっかりできるようになったので1試合通して見ても悪くはなかったかなと思います。
――中村選手は関カレが初めてだったと思いますが、今季の関カレを振り返っていかがですか
個人的に見た時に、関カレ全部を通して良いシーンっていうのが少なくて。どれがというわけではないのですが、自分の中で心残りの試合や、チームに貢献できていないなという思いもありました。けどきょうの試合ではある程度、自分のプレーを出せたのかなと思うので良かったです。
――来週から皇后杯となりますがそちらに向けての意気込みをお願いします
皇后杯では格上でレベルが上のチームと戦えるのでチャレンジャー精神を忘れないで、ワセダらしく戦えたら良いと思います。
MF熊谷汐華(スポ1=東京・十文字)
――優勝した今のお気持ちをお願いします
本当にうれしい一言です。
――この一戦にかける思いとはどのようなものだったのでしょうか
この試合は勝ちしかなくて、今週一週間きょうにむけて頑張ってきたので、成果がでて本当にうれしいです。
――前節同様、一点先制したところから守るという展開でしたが意識していたことはありますか
前からプレスかけて相手をけん制するというのがチーム全体としてやっていたことだったので、そこは徹底できたのですが、追加点を取れればもっとよかったなと思います。
――次へ向けての意気込みをお願いします
きょうの試合は自分個人としてはそんなにたいしたことできなかったので、もっとチームに貢献したいし、これから皇后杯もあるので頑張っていきたいと思います。
FW河野朱里(スポ1=静岡・藤枝順心)
――優勝した今のお気持ちをお願いします
関カレ優勝に貢献できてよかったです。
――この一戦にかける思いとはどのようなものだったのでしょうか
日体大はずっとライバルみたいな関係ではあったのですが、自分の中ではあまり苦手意識は無かったので、ポジティブに試合を楽しもうと思いながら試合に臨みました。
――きょうの試合は全体を通して攻めこめていましたね
前半は攻めこめてはいたのですが、最後のシュートが枠の外にずれていたり、そういうところの決定力はまだ足りないなと思いました。
――前節同様、一点先制したところから守るという展開でしたが意識していたことはありますか
まず前半で一点入れたかったのですがそこで決めきれなかったので後半に絶対入れようと思って決めれたのはよかったです。でも前半に一点とれたら一番よかったし、後半一点決めた後もすぐにもう一点いれて相手のやる気を無くさせるような戦い方をこれからできればいいなと思います。
――得点シーンを振り返っていかがですか
摩也さん(MF山本摩也副将、スポ4=スフィーダ世田谷)がオフサイドだと思ったので走り出そうか迷ったのですが摩也さんが最後まで行ったので、自分もオフサイド気味だとは思ったのですが、いいボールが来てそこは決めきらないといけないなと思って思いきりやってよかったです。
――次に向けて意気込みをお願いします
まだ体力面や技術面で足りないと思うところが多くあるので、それを練習とか試合でいろんな経験をして実力をもっと上げていきたいなと思います
FW山田彩未(スポ1=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースユース)
――優勝した今のお気持ちをお願いします
素直にうれしいです。
――この一戦にかける思いとはどのようなものだったのでしょうか
勝てば優勝という厳しいけどシンプルな状況の中だったので、FWとしてまず出たら一点取りたいと思ったのと、その前にまずはしっかり走りでチームに貢献したいなと思っていて、走れたのでよかったと思います。
――きょうの試合は全体を通して攻めこめていましたね
自分的にはシュートは打てなかったし通用した部分も少なくて、先輩からいいパスをもらったりとかチームの支えがあって行けた部分があったので、今後は自分らしくやっていけたらなと思っています。
――前節同様、一点先制したところから守るという展開でしたが意識していたことはありますか
前線からのプレーをするというのがチーム全体として共有していたことだったので、方向付けとして走り負けないという部分でしっかり前から行けたのでよかったです。
――次へ向けての意気込みをお願いします
まだ自分は点を取れていないので、積極的にシュートを打って点を決めていきたいなと思います。