悲願のタイトル獲得!!チーム総出で栄冠の座に返り咲く!

ア式蹴球女子

 追い求めていた瞬間を、ついに自分たちの力でつかみ取った。皇后杯関東予選決勝、1-0で浦和レッズレディースユースを破ったワセダは、3年ぶりに今大会でのトップの座を奪還。昨年は皇后杯本戦出場にすら手が届かず、決勝戦に至るまでの年月はまさに七転び八起きの道のりであった。試合終了を告げるホイッスルと共に、ピッチで感極まる選手たち。「みんなが揃って優勝の喜びを分かち合えたことが一番うれしい」(MF松川智主将、スポ4=大阪桐蔭)。チーム総勢46名で悲願の栄冠をつかみ、秋シーズン最高の幕明けを飾った。

 連戦3日目となった決勝の舞台。ワセダは、関東女子リーグ戦の前期において0-1で惜敗した浦和レッズレディースユースとの戦いに挑んだ。序盤からテンポの速いゲームが展開され、両者共に激しいプレスを仕掛ける。10分、最初のピンチを迎えた。PA内でボールを回され、スルーパスから放たれた一撃。右ポストに跳ね返り、間一髪を逃れたものの気の抜けない時間が続く。GK山田紅葉(スポ3=東京・十文字)の鼓舞で、攻撃への意識をより強めていく。徐々に相手のプレーに対応し、カウンターで駆け上がるが肝心のシュートにつなげることができない。36分にはFW川原奈央(スポ3=兵庫・日ノ本学園)のドリブルを松川がフリーで受け、チャンスを手にしたがオフサイド判定。試合は早くも40分が経過し、後半の得点に誰もが期待を寄せた。

力強い鼓舞と、ナイスセービングでゴールを守り切った山田紅

 今大会最後のハーフタイムを終え、心ひとつに組む円陣は並々ならぬ気迫を感じさせる。笛の音が激闘の再開を告げた。ワセダは、FW河野朱里(スポ1=静岡・藤枝順心)が右サイドからドリブルを仕掛け、相手陣でのパス回しをかたちにしていく。55分には、河野からPA付近でパスを受けた川原がシュートを放つが、左にずれ惜しくも得点とはならず。しかし続く60分、またもワセダは好機を演出する。MF中村みづき(スポ2=浦和レッズレディース)が相手DFに囲まれるも、巧みな足技でボールを運び、ゴール前でヒールパス。うまく足元に収めた河野がすかさずねじ込み、懇願していた先制点を獲得。「時間が止まったように思えた」(河野)と感動の瞬間を振り返った。その後、試合終盤にかけパワープレーで押し込んでくる相手に自陣を脅かされるワセダ。CKのチャンスを与え、手に汗を握る展開を余儀なくされる。ロスタイムは2分。相手の追い込みは止まらない。ロングパスを放り込まれ、山田紅との1対1に。思わず息の根を止めたくなるシーンに見舞われる。ここで救世主・DF松原有沙(スポ2=大阪・大商学園)がスライディングで滑り込み、最後は山田紅のナイスセーブでゴールを死守。ピッチにはホイッスルが鳴り響く。3日連続の激戦を全て制し、悲願のトップの座に返り咲いた。

2戦連続で決勝ゴールを決めた河野。得点力を見せつけた

 「よくやった」。福島廣樹監督(昭45教卒)は選手たちを褒めたたえた。「この大会でタイトルを獲って勢い付けたかった」(MF山本摩也副将、スポ4=スフィーダ世田谷)と、近年遠ざかっていたトーナメント優勝を果たし、チームで得たものは大きい。間もなく関東大学女子リーグ戦が再開し、大学日本一になるために乗り越えたいステージが待ち構えている。「みんなが同じベクトルに向けてやっていけたら」(松川)。キャプテン松川を先頭に、ワセダが見据えるは紛れもなく「頂点」、ただそれだけだ。

(記事 渡部歩美、写真 桝田大暉)

喜びをかみ締める松川主将(中央)。選手たちの笑顔はトロフィー以上の輝きを放っていた

結果
皇后杯関東予選決勝
早大 0-0
1-0
浦和レッズレディースユース
【得点者】(早)60河野

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 山田紅葉 スポ3 東京・十文字
DF 大島瑞稀 社4 宮城・常盤木学園
DF 松原有沙 スポ2 大阪・大商学園
DF 34 三浦紗津紀 スポ1 浦和レッズレディースユース
DF 24 渡部那月 社1 兵庫・日ノ本学園
MF 高木ひかり スポ4 静岡・常葉学園橘
MF 6◎ 松川智 スポ4 大阪桐蔭
MF 10 正野可菜子 社4 兵庫・日ノ本学園
MF →49分 熊谷汐華 スポ1 東京・十文字
MF 15 中村みづき スポ2 浦和レッズレディース
MF →62分 山本摩也 スポ4 スフィーダ世田谷
FW 11 川原奈央 スポ3 兵庫・日ノ本学園
FW 32 山田彩未 スポ1 ジェフ千葉レディースユース
FW →40分 河野朱里 スポ1 静岡・藤枝順心
◎はゲームキャプテン
監督は福島廣樹(昭45教卒)
コメント

福島廣樹監督(昭45教卒)

――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちをお聞かせください

ことし初めてのタイトルを取ることができて、選手は本当によく頑張ったと思います。

――きょうの試合内容に関しては

相手はスピードのある選手もいて、非常に厳しい試合だったのですが、私たちは前回負けていたこともあって、やはり気持ちの面で相手を上回ることができたのではないかと思います。

――きょうのゲームプランはどういったものだったのでしょう

強い相手でしたので、しっかりDFを固めというか、高い守備意識を持って臨みましたし、攻撃ではスピードのある両サイドの選手を生かして、そこから打開していこうという考えでした。

――決勝点の場面に関しては

中村(MF中村みづき、スポ2=浦和レッズレディース)がしっかり右のスペースで粘って折り返して、河野(FW河野朱里、スポ1=静岡・藤枝順心)が決めたということで、やはり河野はああいった抜け目ない得点感覚と、中村のドリブルとスペースを生かしたいい球さばきが得点につながったと思います。

――守備ではかなり危ない場面もありましたが、GK山田紅葉(スポ3=東京・十文字)選手がファインセーブを見せるなど、なんとか無失点で切り抜けましたね

そうですね、最後の場面も、山田はよく弾いてくれましたし、松原(DF松原有沙、スポ2=大阪・大商学園)が足を引きずりながらもスライディングでボールに触ってくれたことでセーブにつながったと思います。やはり相手も疲れがたまっていて、それもあって強いシュートがあまりこなかったのではないかと思います。

――サッカーの公式戦で3日連続というのは、かなり珍しいケースだと思いますが

そうですね、しかも移動距離の遠いところでの試合もありましたし、スケジュール的にも少し問題はあったと思います。いくら学生といっても疲れはたまりますし、怪我もありますし。やはりかなり厳しい日程だったと言わざるを得ませんね。

――この過酷な日程を乗り切って、見事優勝を成し遂げた選手のみなさんにはなんと言ってあげたいですか

よくやったと。インカレ(全日本女子大学選手権)も結局は予選は連日の試合になりますし、そういう意味で、予行演習というか、こういった中で戦うということはわかったと思います。選手たちは今回、いかに自分たちで疲れを取るかということを意識して、体調のケアをしっかりやれたと思います。

――土曜日には早くも関東大学女子リーグ戦(関カレ)の試合が控えています。意気込みをお願いします

日体大さんは非常に強いですし、他のチームも侮れないですし、大学チーム全体がやはりレベルが上がってきていますから、気を抜かず、高い守備意識を持って一戦一戦勝っていきたいと思います。

MF松川智主将(スポ4=大阪桐蔭)

――優勝おめでとうございます。今の率直なお気持ちをお願いします

3年ぶりの優勝を果たせて、素直にうれしいです。

――トロフィーの重みはいかがでしたか

重かったです(笑)。

――きょうのゲームに関して触れますが、プランとしてはどのようなものでしたか

関東女子リーグ戦(関東リーグ)の前期で負けていた相手だったので、前からガンガンプレスをかけてみんなで守備ということを意識してやりました。

――相手の球際が強いと感じましたが、プレーしていていかがでしたか

これまでの相手よりも球際が強くて、気持ちも入っていたので、それに負けずに上回れるような気持ちを出してプレーしました。球際には強く行こうとしていたのですが、やはりルーズになってしまうシーンもあったので改善点かなと思います。

――途中からパスカットが増えていましたが、読み取っていたのですか

特にそういうわけではなかったのですが(笑)、だいたい相手の攻撃の仕方に対応できたのかなと感じましたし、相手のラストパスや裏への抜け出しっていうのは読み取れたのでピッチの中でも話していました。

――中盤ではどのような意識をしていましたか

相手は中盤を経由してサイドに散らして、などパターンは様々だったのですがそれに対応していくことを一番意識して、前に向けたらそこから攻撃につなげるということを心掛けていました。前半は自分の中でミスが多くて、なかなか展開に結びつけることができなかったのでそこは反省点かなと思います。

――後半、点を決めてからは相手からのパワープレーが多かったという印象でしたが、全員守備で守り切りましたね

得点シーンの前のあたりでも、自分たちのペースに持っていけて惜しいシーンがあった中で決めきれませんでした。そこを決められていたら楽にゲームを運べたのかなと思うのですが、1点しか決められなかったというのが現実ですし、シュートのシーンは練習するべきだと思います。そのあとのパワープレーにおける守備のシーンはチームとしてもっとまとまりを持つ必要があると感じました。

――トーナメントでのタイトルは久しぶりとなりましたが

自分が1年の時にこの大会で優勝してからの優勝なのですが、2.3年では勝ち切れずに悔しい思いばかりしてきました。そういうことを考えれば、3連戦の中で勝ち進んで自分たちの力で優勝をつかみ取れたのかなと思います。

――今大会を通じて、何か成長した部分はありますか

3連戦をやるというのは初めてだったので、トーナメントで一戦一戦、緊張感ある試合の中で一人一人が良い緊張感を持ってサッカーを楽しみながらっていうのを一番に考えていました。一番は一戦一戦、その場の試合に勝つということを考えてやった結果がこれなのかなと思いますし、最後にチームみんなが揃って会場で優勝して喜び合えたのは良かったと思います。一番うれしかったです。

――タイトなスケジュールの中で今度は関カレが始まりますがそちらに向けての意気込みをお願いします

今週末にまた試合がありますが、これから毎週関カレがあって一つも落としてはいけないと思っています。関カレも優勝、と全ての試合において優勝を目標に掲げているのでそこに向けてチームが同じベクトルに向けてやっていけたら良いなと思います。

MF山本摩也副将(スポ4=スフィーダ世田谷)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか

ことしの皇后杯関東予選は結構レベルが高くて、厳しい試合が続いたので最終的に優勝というかたちで終われて良かったです。

――トロフィーを掲げていましたが、重かったですか

軽かったのかな。でも汚かったです(笑)。もうちょっと綺麗なのかと思いました(笑)。でも昨シーズンは1つもトロフィーなかったし、そう考えたらまずは1つタイトルを獲れたことは良かったです。

――久しぶりのトーナメントタイトルとなりましたが

やっぱりトーナメントだと一度負けるとそこで終わりなので、そういう大会で弱い部分があったので、たかが関東大会ですが負けたら終わりっていう大会で全部勝って来れたってことは成長しているのかな、と単純に思います。

――昨シーズンまでと何か違いを感じますか

スタメンとして出る11人もそうですし、サブのメンバーやベンチ外のメンバーといった総合的な力として上がってきていると感じています。自分も途中出場多いですけど、途中で入った選手が流れを変えたり、試合を決めたり出来たりしているのでそういった部分では総合力的には昨年よりいいのかなと思います。

――後半出場の際にはどのようなプレーを意識してピッチに入りましたか

入る直前で点が入ったので、残り20分1点リードした状態で、あまりリスクを負わずに点を入れようと思いましたが、きょうはあまり試合に入り切れませんでした。個人的な話にはなるのですが、次回の関カレではそういうことがないようにしたいと思います。

――4年目の今大会ということで、この4日間を振り返っていかがですか

1年の時に優勝して、2.3年で途中で負けて、一番最初にタイトルを狙える大会だったので、ここでタイトルを獲って勢い付けたかったので本当に勝てて良かったです。連戦でみんな疲れたと思うのですが、一人一人が頑張って出せた結果だったのできょう1日くらいは余韻に浸りたいと思います。

――山本選手は得点に絡む機会がとても多かったですね。今大会で何か得たものはありますか

やっぱり得点することで自信にもつながりますし、試合に出るための一番のアピールになると思います。一番は結果を出せたことが自分にとっても本当に大きかったので、これだけにとどまらず、これから主要な大会が始まるので変わらず良い準備をして、結果を残していこうと思います。

――厳しいスケジュールの中で、再び関カレが始まりますが意気込みをお願いします

きょうは余韻に浸って、あしたからは関カレに切り替えたいです。関カレは今4位で詰まっているし、ことしも他大学がどんどん強くなっていて簡単には勝てない状況が続いているので、一戦一戦変わらずにやることと課題もたくさん生まれたので修正してタイトルを獲れるようにみんなで頑張っていきたいです。

DF大島瑞稀(社4=宮城・常盤木学園)

――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちはいかがですか

素直にうれしいですね。前回優勝したのが、3年前で私たちが1年の時で、もう1回優勝出来て良かったです。

――かなり久々のタイトルだと思いますが

やっと自分たちの手でタイトルが獲れたなという思いが強いです。

――前半は相手のパスに苦しめられたと思いますが、意識した守備はどのようなものですか

相手一人ひとりがうまくて、しっかりパスもずれてなかったので、そこでつながれてしまった場面は多かったのですが、ポイントポイントで自分たちがいけているところはいけていたと思いますし、少し後手になってしまった部分もあったんですけど、最後のところではしっかり球際に付けて、何とか無失点に抑えられたというところが、良かったと思います。

――得点してからのチームの雰囲気はどうでしたか

後半に入ってから自分たちのプレーが出来ていて、流れも持っていけてたなと実感もあり、点が入った時もこれから追加点を狙っていきたいと思っていましたが、相手も蹴ってきて、パワープレーを狙ってきて、そこで押されてしまう場面があってそこは苦しかったです。

――終盤は数多くのピンチがありましたが

結構蹴ってきて、裏のボールがすごい多くて、苦しかったのですが最後の部分はしっかり人に行くということと球際で負けないことは出来ていたと思いますし、あともう少し前に蹴るボールの精度を外に出したり、1発で相手に渡るのではなく、スペースに出せたらもっと良かったのかなと思います。

――前期の関東リーグで負けた相手でしたが、きょうの印象は

負けているということがあったので、しっかりリベンジしていこうという気持ちで臨みましたし、みんな気持ちがプレーに現れていて良かったと思います。

――2試合連続の無失点勝利です

やっぱり無失点に終われることは素直にうれしいですし、こういうことをもっと続けていきたいと思います。

――3日連続のフル出場はどうでしたか

きのうは少し疲れが出てしまった場面もありますが、きょうは二日分の試合よりももっと厳しい試合になると思ったので、セルフケアもしっかりやりましたし、気持ちの部分がこの試合を大きく分けると思っていたので、強い気持ちを持って臨もうと思いました。

――関カレではどのような意識でプレーしたいですか

来週から関カレが続きますし、良い流れで来ていると思うので、この流れで自分たちのプレーをして、勝利していきたいと思います。

MF高木ひかり(スポ4=静岡・常葉学園橘)

――優勝おめでとうございます!いまのお気持ちをお聞かせください

ありがとうございます!今季初タイトルで、3年ぶりの優勝なのでうれしいの一言に尽きます。

――連戦ということで、コンディショニングに関してはいかがでしたか

昨日の試合後からリフレッシュした気持ちでこの試合に臨むことができたのがよかったです。疲労が体にきている中でも全員で助け合い声を出し合ってプレーできていたのがよかったと思います。

――気持ちの面で良い状態だったということでしょうか

そうですね。アップの時点で笑顔が見えていて、ポジティブな声が飛んでいたのでよかったです。

――決勝の相手は前期の関東女子リーグ戦で敗れた(⚫0-1)浦和レッズレディースユースということで、どのような点を注意しましたか

1度負けた相手にまた負けるのはなくしたいと話していました。相手が強いことはわかっていたので自分たちのプレーを出せる時間も少なくなると思うんですけど、その少ない時間でもできることをやっていこうと話しました。

――前半はなかなかシュートに持ち込むことができませんでした

相手のペースで試合が始まって、自分たちのプレーがあまりできませんでした。守備に追われていて、カウンターでしか攻め上がることができなかったのは反省です。(前半は)少ないチャンスをものにするという気持ちがあまり出ていなかったのかなと思います。

――昨日に引き続き途中出場でゴールを決めたFW河野朱里(スポ1=静岡・藤枝順心)選手の頼もしさはいかがでしたか

横浜FCシーガルズ戦(◯3-2)で得点できずに交代して悔しい思いをしていたので、それからの試合でしっかり結果を残してくれるのは頼もしいです。交替選手が途中からチームの勢いを取り戻してくれるのはありがたいです。

――1点をリードした後、攻めに出るか守りに入るかをチームではどのように判断しましたか

守りに入るのではなく、攻めに出て勝ち切ろうという感じでしたが、相手のうまさに押し込まれてピンチを招くことが多かったです。自分たちの気持ちとしては前に出たかったのですが、押し込まれてしまったのは反省点ですし、そういう場面で押し切る力が今後必要だなと思います。

――その中でも無失点で終盤を守り切ることができましたね

DF陣にきょうゴールマウスを守っていたヤマダ(GK山田紅葉、スポ3=東京・十文字)の活躍が大きくてMVP級の活躍でした。昨日に引き続き無失点でしたが、失点しながら勝つよりも0で抑えることご重要なので今後もそれを意識しながらプレーしたいです。

――本戦に向けていかがでしょうか

本戦は試合数が多くなるみたいなので、プロのチームと戦うために一戦一戦がんばっていきたいです。

――再開となる関カレに向けて抱負をお願いします

前回は引き分けた(神奈川大戦、△1-1)ので、次は勝ち切って優勝を狙える位置につきたいなと思います。

MF正野可菜子(社4=兵庫・日ノ本学園)

――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちを

うれしいというのと一安心という感じです。

――前半、相手のプレスが激しかったと思いますが、ご自身のプレーを振り返って

前半はすごい相手に勢いがあって、それにワセダがちょっとあまり押し切れていないというか、自分たちのサッカーが出来なかったと思います。

――どう打開しようと狙っていましたか

自分のところで受けて、早めにはたいて、そのあとに受けられれば良かったのですが、足元にボールが入ってしまうことがきょうは多かったので、芝の状況などをこれからは考えて修正していかないといけないと思います。

――スタジアムのピッチの感触は

自分的にはやりにくかったです(笑)。ボールがすごい足元に入ってしまって、それを自分で考えられる選手にならないといけないとは思うのですが、修正していきたいと思います。

――改めてトーナメントでは久々のタイトルだと思いますが

きょねんからトーナメントで勝てないと言われていて、すごい一試合一試合緊張感を持っていたし、やっぱりタイトルを獲りたいというみんなの思いがあって、頑張ってくれたので、すごいうれしかったです。

――来週の関カレに向けて意気込みを

神大に引き分けということをしてしまっているので、優勝を狙うには勝ちしかないのかなと思うので、一戦一戦引き続き粘り強く、チームで頑張っていきたいと思います。

中村みづき(スポ2=浦和レッズレディース)

――優勝おめでとうございます!いまのお気持ちをお聞かせください

前回の対戦で負けていた相手だったので、そこに勝てたことが率直にうれしいですし、結果として優勝できたことはすごくよかったです

――見事なヒールパスで先制点をアシストされました。あの場面を振り返っていかがですか

相手が何人か自分のところに来ていて、転ぶか、シュートを打つか、パスかっていうところで迷って、結局パスを出してそれが得点につながったのでよかったです。

――自分の後ろに河野選手がいるということはわかっていたのですか

雰囲気で誰かいることはわかっていて、それが朱里(FW河野朱里、スポ1=静岡・藤枝順心)かどうかはわかっていなかったのですが、誰かがいるのは把握していたので、思い切って出しました。

――あの場面に限らず、きょうは随所で素晴らしいプレーを披露されましたね

きのうや、その前の試合と比べればプレー内容もよかったのですが、まだミスも多いですし、自分たちが本当に目指しているところはここではないと思うので、そういう意味では満足してはいけないと思います。ただ、前の2試合よりもいいプレーを見せられたことは、個人的にホッとしています。

――きょうは何を心がけてプレーされましたか

とりあえず試合開始からガンガン攻めようと思っていて、相手がボランチの選手を多用して攻めてくることはわかっていたので、そこまで戻ることであったり、出足を早くいければいいなと思っていました。

――守備に関しては、危険な場面もありましたが、山田紅選手がファインセーブで何度も救いましたね

めちゃくちゃすごかったです(笑)。最後のピンチの場面もベンチから見ていて、本当にやばいと思ったのですが、しっかり止めてくれて、もう神様ですね(笑)。

――前回敗れていること、古巣であることを含め、浦和レッズレディースユースに勝てたことは特別な思いがあるのではないですか

そうですね、前回の対戦は負けたうえに出場すらできていなくて、きょうはまず試合に出ることができましたし、少しでも貢献できたと思うのでよかったです。チームとしても勝てたことは成長の証だと思います。

――土曜日には関カレも再開します。ここからの意気込みをお願いします

関カレも優勝しなければならない大会ですし、今回の勝利をバネに、チームとしての勢いを維持しつつ、頑張っていきたいです。

FW河野朱里(スポ1=静岡・藤枝順心)

――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちをお聞かせください

チームに貢献できて良かったと思います。

――勝利を決めるゴールを決めたお気持ちは

自分は後半からだったので、フレッシュな状態で向かえられたので、自分が点を入れないと後半から入った意味がないかなとそれで気持ちが入ったので、点が入ってほっとしてます。

――ゴールシーンを振り返って

みづきさん(MF中村みづき、スポ2=浦和レッズレディース)と結構目が合ってて、それでみづきさんがためてくれて、フリーな状態でボールを寄越してくれたので、それをただ決めるだけだったので、ちゃんとうまく連携出来て良かったと思います。

――ヒールパスでボールが来た時はどうでしたか

いつもなら相手を背負った状態でいるのですが、完全にフリーでキーパーと1ー1だったので、時間が止まったように思えて、緊張しましたが、落ち着いて決められて良かったです。

――きのうに続いて2日間で3得点とチームに貢献していますが

いままでの前半から出ている試合でもこういう点数が取れたら良かったです。後半からでしたが二日間で3点決められたのはこれからの自信につながると思います。

――途中交代で相手の守備をどのように破ろうとしていましたか

前半相手のDFを見ていて、高さがあったので、高さで勝負するよりかは速さや裏へ抜けるタイミングで相手とうまく駆け引きしようと思って、裏とか結構狙っていたのですが、そこは出来なくても得点出来たときは完全に相手の裏が取れていたので、そういうところは前半で考えていたのが良かったと思います。

――調子は良いですか

きのうの1得点目もきょうの得点も、自分の位置がたまたま良かったというのがあるのですが、調子はまあまあというところですかね(笑)。

――関カレに向けて

皇后杯の関東大会で経験したこととか自信につながったことが多くあったので、そういうことを次の大会でもつなげていけるように、チームに貢献出来たら良いなと思います。