後期リーグ戦開幕!初戦は悔しいドロー

ア式蹴球女子

 関東女子リーグ後期が開幕した。前期を首位で折り返した早大は、現在リーグ最下位に沈む太田レディースと対戦。前期では6―0で快勝していただけに、今回も大量得点での勝利が期待された。しかし結果は1―1の引き分け。確実に勝ち点3を積み重ねたい試合で勝ちきることができず、課題の残る開幕戦となった。

 「大量得点で勝とうとみんなで意気込んで臨んだ」(DF千葉梢恵主将、スポ4=宮城・常磐木学園)という早大は、試合開始直後から積極的にゴールを狙う。5分には相手のミスから敵陣でボールを奪い決定機を得るも、FW瀬口七海(スポ3=兵庫・日ノ本学園)のシュートはゴール右にそれる。サイドから果敢に攻撃を仕掛ける中で、28分、DF権野貴子(スポ3=宮城・常盤木学園)が上げたクロスを相手GKが片手で弾き、ゴール前にこぼれる。それをFW川原奈央(スポ1=兵庫・日ノ本学園)が瀬口に繋ぎ、落ち着いてシュート。ようやくの先制点を奪った。そのまま突き放したい早大だったが、終始ボールを支配するものの追加点を奪うことはできず、1―0で前半を折り返す。

先制点を決めた瀬口

 後半は自らのミスから徐々に相手に好機を与えてしまう。49分、敵陣でボールを奪われると、カウンター攻撃で右サイドの突破を許し、角度のないところからシュートを放たれ、まさかの失点。同点に追い付かれてしまう。早い時間帯に勝ち越したい早大は、MF大宮玲央奈(スポ4=浦和レッズレディースユース)や、瀬口が立て続けにシュートを放つも、共にGKに阻まれる。「連動が無くなって、裏に裏にという単調なプレーになってしまった」(GK山田紅葉、スポ1=東京・十文字)と振り返るように、相手のディフェンスを崩し切ることができず、シュート数こそ多いものの決定力を欠いた。試合はそのまま1―1の引き分けに終わった。

左サイドからオーバーラップする権野

 「勝てた試合だった」(山田)、「相手にやられたというよりは、自分たちで流れを変えてしまった」(千葉梢主将)と、試合後に選手たちは納得のいかない表情を浮かべた。次節の相手は、前期は4-0で快勝したものの苦戦することの多い尚美学園大。ホームで確実に勝利を収め、優勝に向けて勢いをつけたい。

(記事 田中絢、写真 石原瑞季)

ア式蹴球部女子

関東女子リーグ戦
早大 1-0
0-1
太田レディース
【得点者】(早)28瀬口
コメント

DF千葉梢恵主将(スポ4=宮城・常盤木学園)

――試合を振り返って

結果は引き分けだったんですけど、自分もパスミスなどが結構目立ってしまったし、全体的に入りもパスミスが多くて、相手にやられたというよりは、自分たちで流れを変えてしまったというのがあって、反省しなければいけない試合だったかなと思います。

――前期には6―0で快勝した相手ということを考えると、不満の残る試合だったのでは

きょうは大量得点で勝とうとみんなで意気込んで臨んだ試合だったので、悔しかったというか、不甲斐無さを感じる試合でした。

――シュート数が多いにも関わらず、点を決めきれなかった原因は

「入るだろう」という考え方かなと思うんですけど、一つ一つのシュートをしっかり決めようという意識を、FWだけではなく全員が持たなければいけなと感じます。

――後半の失点について

自分たちのボールを奪われたところで、中盤の選手たちも上がっていたところのカウンターだったんですけど、カウンターに対してもDFがしっかり落ち着いて対応しなければいけないし、クロスがゴールに入ってしまったというゴールだったんですけど、ああいう時間帯に失点してはいけないと思うので、次からはなくしていきたいと思います。

――次戦の尚美大戦に向けて意気込みをお願いします

きょうは初めてみんなでバスで来てのアウェー戦ということであまり良くなかったので、1週間で調整して、次はホームでしっかり勝ちたいと思います。

GK山田紅葉(スポ1=東京・十文字)

――試合を振り返っていかがですか

後期の初戦だったので、勝ちたかったですし、勝てた試合だったと思います。

――前半を振り返って

攻撃に関しては、もっと点を取れた内容だったと思います。守備に関してはパスミスもあって、入りが集中が足りなかったと思います。

――後半は攻めている中での失点となりました。失点のシーンを振り返って

取られ方が悪かったので、ボランチもいない状況でカウンター気味でDFも後手後手になってしまって。個人的な反省になってしまうんですが、相手のシュートに対して自分はセンタリングだと思ってポジショニングを取ってしまいました。それはもっとボールを見てからポジショニングを取るべきだったなという反省が一つあります。あとは全体としてはパスミスが多くてボールの失い方が悪かったなと思います。

――同点になったことで焦りもあったかとは思いますが、攻撃を後ろから見ていてどうでしたか

焦ったことによって、FWに任せきりになってしまったと思います。連動が無くなって、裏に裏にっていう単調なプレーになってしまいました。落ち着いて、相手のラインの高さが、引いているのであれば引き出したり、高いのであれば2列目が追い越すことなど、もっと全体で戦えたんじゃないかなと思います。

――太田レディースの印象を教えてください

相手の方が守備はあまり前から来なかったので落ち着いてプレーしていたのかなと思います。

――ここ最近は正GKを務めていらっしゃいますが、手応えは

まだシステムを覚えきれていないので、ちょっとずつ覚えていきたいのと、まだ自分のスキルが全然足りていないので伸ばしていけたらと思います。

――次節への意気込みをお願いします

初戦こんなかたちで始まってしまったので、絶対に勝ちたいです。