ワンダーフォーゲル新人特集 高田恭佑×数井亮司

ワンダーフォーゲル

 新人特集第三弾で紹介するのは、髙田恭佑(商1=東京・成徳深谷)と数井亮司(商1=京都・園部)の商学部コンビだ。中高時代は「特に何もしていない」という2人だが、大学では心機一転、アウトドアスポーツに身を置いた。「起業したい」髙田と「会計や金融の勉強をしたい」数井は、体育会のハードスケジュールを乗り越えながら学業との両立を目指す。

※この取材は7月4日に行われたものです。

早大ワンゲルは「一緒にいて落ち着く」

高田恭佑(商1=東京・成徳深谷)

数井亮司(商1=京都・園部)

――簡単に自己紹介をお願いします

数井 商学部1年の数井亮司で、ワンゲルに入っています。高校では体育会などの活動はやっていなくて入りました。

髙田 早稲田大学商学部1年の髙田恭佑です。よろしくお願いします。

――お二人とも同じ商学部で、部活以外でも関わりがありますか

髙田 そうですね、授業がたまたま一緒で、被る授業にはいつも一緒に行っています。

――普段の行動を見て、お互いの印象はいかがですか

数井 髙田は真面目すぎですね。朝練を週2くらいでやるんですけど、朝練以外で自主練として20分走ったりするくらい真面目ですね。

髙田 数井は最初に会ったときはそんなにやる気が無いのかなとちょっと感じていたんですけど、意外に勉強のこととか教えてくれたりするので、結構興味があることは自主的にやっているかなというのが見受けられますかね。楽しんでいるときは本当に楽しそうにしていて、自分もそれを見て「おー」みたいな。

――専門の活動は何を選ばれましたか

数井 自分はボートを選びました。沢登りです。

――選んだきっかけは何ですか

数井 夏に四国に行くんですけど、海でボートをしたいなというので、即決しました。

――髙田さんはいかかですか

髙田 最初は自転車志望だったんですけど、ダメになっちゃって、自分が先輩から指名をいただいて、沢っていうことになったんですけど。水と触れ合うわけじゃないですか、沢登りは。それがすごく自然を感じるというか、最近は楽しくやっています。

――ワンゲルに関係なくてもいいので、趣味や特技があれば教えてください

髙田 趣味は映画を観たりすることですね。アクション系です。

――ミッションインポッシブルとかですか

髙田 大好きです。ドンピシャです。

数井 自分も映画とか、京都から来て今は出来ないんですけど、ギターとかやったりしてます。

――いつ頃から始めたんですか

数井 高2の夏くらいからやって、受験の時も時々弾きながらみたいな感じで。/p>

――どういうのを弾くんですか

数井 RADWIMPSとかです。

――耳コピですか

数井 いや、ちゃんと楽譜を見て。さすがに(笑)

――ぜひいつか披露してください。お二人は大学では何を勉強していますか

髙田 自分がこの大学を選んだのは、すごい有能な人というか、ポテンシャルを持った人がたくさん居るじゃないですか。そういう環境に身を置いて、自分も成長したくて。在学中に、企業とかしてみたいなと思っています。一応この前友人とやろうかという話になって、アプリ開発が最初になるかなと思います。

――どんなアプリですか

髙田 内容は、内緒で(笑)

数井 自分はお金に携わりたいなと思って、会計とか金融とかをやりたいですね。

――中高時代の部活は何をしていましたか

数井 自分は何もしていないです。

髙田 自分も何もしていなくて。

――学校外での活動も特にやってないですか

髙田 目立った活動はなくて、勉強とか友達と遊んだりっていうのをずっとしていました。

数井 学校の、市を応援しようみたいなので、地元の市のPR動画を作ってYouTubeに投稿するというのをやっていました。学校に依頼が来て、友達とやりました。

――そこから大学でワンゲルを始めようと思ったきっかけは何ですか

髙田 自分は中学で一応パソコン部に入っていたんですが、全然部活という感じじゃなくて緩い感じで。高校時代は何もやっていなくてという感じで。潜在的に部活というものに憧れがあって、アウトドア系は自分でもそんなに経験がなかったので、楽しそうだし、自分が成長できそうだったので選びました。

数井 自分もアウトドアがいいなと思って、他のサークルとかも見ていて。体育会系って名前がつくんだったらいいかなという感じで選びました。

――入部してみてギャップなどは感じましたか。今まで対談してきた方は皆さんしんどいとおっしゃるのですが

髙田 結構やることが多くて、自分も疲れちゃって。自分は家が遠くて、朝練が週2日あるんですけど、毎回4時半に起きてて。それがきついんですけど、活動が楽しいのでなんとか続けられています。

数井 普通にきついですね。勉強をもうちょっとしたいので、両立がきついなと思います。活動で、まあ仕方ないなと(笑)。

――早稲田のワンゲルの雰囲気はどのように感じていますか

髙田 自分は同期も含め、先輩方とも関わりが緊密で、活動中とかもすごい一緒に居て落ち着くなという感じがしています。厳しい部分もありつつも、しっかりみんなでやるところは楽しく活動してみたいな感じがあるので、入って良かったなと感じています。

――もう付きは決まりましたか

髙田 入った当初から、2年の中村さんです。

数井 自分も同じです。

――合宿で新人が一発芸を披露して、滑ったら付きの方が挽回すると聞いたのですが…

髙田 噂では聞いてるんですけど、まだやらされてないです。ただ、最初入ったときに部員会みたいなのがあって、その後に懇親会って言って現役とOBさんが集まるんですけど、そこで新人紹介みたいなのでやりました。

――何を披露したんですか

髙田 自分はテントの部品にサイドポールというのがあるんですけど、それの真似をしました。そしたら超滑りました。

――数井さんはどうですか

数井 ちょっと嫌っすね(笑)。名前が数井なので、名前を絡めてやりました。

――滑りましたか

数井 まあ、滑りましたね。/p>

髙田 ウケてましたよ。年配のOBから「これどういうこと?」「意味分からへん」みたいに言われて、「あ…」みたいな(笑)。

――ワンゲルで活動していて良かったことはありますか

数井 登山とかボートも含めて、非日常じゃないですけど、触れ合えたりとか、そういうのがでかいですね。

髙田 やっぱりワンゲルでやる活動は、自分1人だと出来ないことが多くて。沢登りとかボートとかも1人だと知識や技術も無いんで出来ないんですが、部として全体としてまとまって出来るのは良いことかなと思います。

――クセが強い先輩はいますか

髙田 筋骨隆々の、部活で2年生の人が居るんですけど、ジムで脚で重しを押すみたいなのを240㎏押せちゃうみたいな、そのくらいもの凄い人がいて。

――小田さんですか?

髙田 そうです。

――元々早スポだったんですよ。

髙田 聞きました。進化しています。

数井 正直みんな印象的ですけど、3年生に、背が高くてめっちゃ足が速い人がいます。登山の時も全然疲れなくて。密かに憧れています。Tさんです。

――天気図を書けることが、新人から1年生に上がるときの必要条件と聞いたのですが、経験はありますか

髙田 中学校でやった記憶はあるんですけど、全然覚えていないです。一応毎週のミーティングでスクーリングというのがあって、先輩方が天気図の見方を教えてくれるので、勉強して、なんとか自分のものにしていこうと思います。

――得意な方ですか

髙田 苦手です。

――数井さんはいかがですか

数井 自分も苦手ですね。この雲があったら天気がどうなるよみたいな。「あ、そっすか」ってなります(笑)。

――ラジオを聞き取って書くんですよね。

髙田 先輩が(ラジオ係を)やっています。

――聞き取る方は大丈夫ですか

髙田 一緒にいて聞いていたのでちょっとは分かるんですけど、ちゃんとはまだ書けないという感じです。

――自分のここを見てほしい、ここなら負けないという強みを教えてください。

数井 気持ちの切り替えは誰よりも早いです。先月遠征があって、重い荷物を持って「ここまであと3秒で来い」「はい次走れ」みたいに山の中を走らされたんですけど、バテても頂上に着いたら「あー」みたいな。

髙田 自分が部活に入って感じるのは、誰にでも限界ってあるじゃないですか。それを結構な早いスパンで超えているので、部活内で入った当初から成長しているのは自分かなと思います。

――じゃあこれからも楽しみですね!最後に、今年の目標を教えてください

髙田 自分は特にどこを登るみたいなのは無いんですけど、沢は結構危ないので、今回の夏合宿は楽しみつつも、無事故でケガとかが無いようにしていきたいなと思います。あと、4年生が9月で代が終わっちゃうので、4年生と関われたら良いなと思います。

――夏合宿はどこに行くか決まっていますか

髙田 まだ構想中です。

――数井さんは

数井 ボートは流れがなかったら自分で漕がなければならないので、腕とかを鍛えたいですね。ちゃんと、技術もそうですけど、ボートができるだけの体作りができたらいいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・槌田花 編集・吉岡直哉、写真・ワンダーフォーゲル部提供)