新人特集第二弾で紹介するのは、白木宏和(文1=広島・美鈴が丘)と斎藤優佳(文1=神奈川・フェリス女学院)だ。文学部コンビだが、部活以外での関わりは浅いという。しかし第二外国語はどちらも中国語、白木は歴史を専攻する一方で齋藤は考古学研究会に所属しているなど、どこか似た雰囲気を持っている2人。部活の他に熱中しているものが多いという点も共通している。そんな好奇心旺盛な2人が、今後どのようなワンダーフォーゲルライフを描いていくのか楽しみだ。
※この取材は6月27日に行われたものです。
「この部活に入ってよかったなと思えるようにしたい」
白木宏和(文1=広島・美鈴が丘)
斎藤優佳(文1=神奈川・フェリス女学院)
――軽く自己紹介からお願いします
齋藤 文学部1年の齋藤優佳です。よろしくお願いします。
白木 同じく文学部1年の白木宏和です。よろしくお願いします。
――お二人は専門の種目は決まりましたか
齋藤 はい、決まりました。私はボートです。
白木 僕はチャリです。
――齋藤さんはボートにしようと思ったきっかけは何ですか
齋藤 入部する前の体験でボートに乗って、その時から楽しかったのでボートにしました。
――それは御岳に行ったのですか
齋藤 御岳です。
――白木さんはチャリにした理由は
白木 もともとチャリをやりたくて部活に入っていたので、特に迷う理由がなかったです。むしろ人数が多くて最後話し合いになりました。
――全員が希望通りにはいかないんですね
白木 無事、収まるところに収まった感じです。
――話し合いは誰かが降りるまでするのですか
白木 チャリじゃなくてもという人もいたので、そういうところでいろいろ詰めていって、来年いろいろ変えられるしねとか言って。僕は多分変えないですけど。
――では次に、お互いの意外な一面や面白いエピソードなどあれば教えてください
白木 ワンゲルはすごくハードなので、そんなイメージがなかったのですが、すごくたくましいですね。あと、案外価値観がお嬢様というか、自分は広島から来ているので、都会の人はこんな感じなんだな、みたいな。良い意味ですけど、いろいろ良い意味の驚きが多くて。
――たくましいというのはどういう時に感じましたか
白木 ワンゲルって汚いんですよ、登山とか衛生管理とか。そういうのを高校の時からやっていたらしくて、登山部か。
齋藤 いや、ハイキング部で、あんなテント泊とかはしていないです…
白木 でもワンゲルっていうのは汚いんで、それに耐えられるだけでもすごいなと思うし、女子1人だけだし、その中ですごいなと。自分がその立場だったら100%自信をもって出来るとは言えないですね。
齋藤 白木はすごく文章が面白くて、私も文学部なんですけど、白木はほんとに文学部生だなと。合宿の感想文がほんとに文豪なんじゃないかって感じの文で、毎回面白く読ませていただいています。
白木 恐縮です。
――自信はありますか
白木 自分が好きなことを書いているだけなんで、特に誇りなんてものはないですね(笑)
――お二人とも何を勉強したいと思って文学部に入りましたか
白木 僕は歴史ですね、世界史とか。中国とかですね。
齋藤 私は中国文学を専攻していて。
白木 そうなんだ。
――じゃあ近いですね
白木 僕は中国史か分からないですけど、歴史とか。(齋藤は)中国文学なんだ。
齋藤 うん。
白木 知らなかった。
――お二人は普段から交流はありますか
白木 あんまりないです。だいたい部室でみんな会うので、この部活自体が活動以外で接点が(ない)。
――結構いろんな方と対談させてもらっているんですけど、ワンゲルさんはあまり部活外の交流はないと聞きます
白木 あまりというか、9割ないです。
――そうなんですね(笑)ワンゲル以外に趣味や特技などがあるのでしょうか
白木 僕は言語が好きなので、英語のサークルに入っているんですけど、そういうのはめっちゃ行きますね。英語とか中国語とかドイツ語とか。
――第二外国語は
白木 中国語です。
――お二人とも一緒なんですね。私も中国語でした。齋藤さんはどうですか
齋藤 歌を歌うことぐらいです。中高がキリスト教の学校で、そこで聖歌隊に入っていたので、キリスト教の音楽とかが好きです。
――ゴスペルみたいなものですか
齋藤 ちょっと違いますね。
――音楽系のサークルには入っていますか
齋藤 音楽のサークルには入っていないです。
――他のサークルは
齋藤 入っています。山の会っていう登山サークルと、考古学研究会と、稲吟会っていう詩吟のサークルに入っています。
――多忙ですね。中高時代は何の部活をしていたのですか
齋藤 私はハイキング部と聖歌隊でした。
白木 僕はサッカーでした。
――では大学に入ってワンゲル部に入ろうと思った理由は何ですか
白木 僕は趣味にやりたいなと思って、運動の。サイクリングが趣味なんですけど、自転車部の活動場所が所沢だったので、嫌だなと思って。調べたら、サークルでもいいかなと思ったんですけど、部活だったらワンゲルあると思って。でも格闘技とかもやりたいと思っていて、サークルを今も見ているんですけど。言っていいのか分からないですが、4年間ワンゲルでチャリをやるかは分からないです。
齋藤 私は中高で登山の部活に入っていたので、そういう活動を大学でもしたいなと思って。登山サークルとどっちにしようか迷って、結局どっちも入りました。
――入部前とのギャップはありましたか
白木 ありましたね。登山に重きが置かれまくっているみたいな感じでした。
――登山には行きましたか
白木 行きました。この前、1年の錬成合宿っていう4年間で1番きついらしい活動に行って。1年がめっちゃ思い荷物を持たされるんですね。それを乗り切りました。
――すごい。何日くらい行ったんですか
白木 4泊ぐらいでしたね。キャンプ場でテントを張って、そこを拠点にして移動するという感じですね。
――齋藤さんはどうでしたか
齋藤 辛かったです。
――高校のハイキング部では泊まりはなかったと仰っていましたが
齋藤 北アルプスとか山には行ったのですが、山小屋泊だったので、テント泊に比べたら楽だったのかなって思います。
――冬山には全員行くと聞いています。過酷な環境だと思いますがどうですか
白木 錬成が1番きついらしいので、それは終わっているので、問題は金みたいな(笑)
齋藤 私は親に止められていて、多分雪山の活動はしないので、他の何かをすることになります。
――そうなんですね!早大ワンゲルの雰囲気はどうですか
白木 意外に厳しかったですね。まあ部活なので。ワンゲルってそんなワイワイしないんだなって思いましたね。
齋藤 先輩方も素敵な方ばっかりで、いいなと思いました。/p>
白木 それは100点。
――印象に残っている先輩はいますか
白木 名前は出さないでおきますけど、めっちゃマッチョで、ゴリゴリすごい人みたいな。なんでもこなせて、まとめられるし、優しいときは優しくて。まさに「先輩!」みたいな人がいたので、すごいなと思いました。
――齋藤さんはどうですか
齋藤 普段はポワってしてるんですけど、走るときはすごく爆速だったり、山を歩くのもすごく早かったりする先輩がいて、すごいなと思います。
――新人から1年生に上がるときに、天気図のテストがあると聞いたのですが
白木 らしいですね。僕らも聞いたばっかです。
――まだやったことはないですか
白木 やったことないですね。
――描く練習は始めていますか
白木 まだです。僕らも、なんでそんなのあるのみたいな。
――天気図とはなんぞやという状態ですか
白木 そうですね、文系にとってはきついです。
――頑張ってください!白木さんは、チャリで行ってみたい場所はありますか
白木 競技としてのサイクリングはやったことがないので、有名なヒルとかは知らないですけど、ただきれいな場所、日本だったら北海道の端まで。そういう漠然としていますが、そういう感じですね。
――しまなみ海道とかは有名ですが
白木 自分広島出身なので、もう行ったことあります。
――確かに、そうでしたね。では、ボートでここに行ってみたいとかはありますか
齋藤 特にないです。
――行ってみて、見つけていくという感じですか
齋藤 はい。
――自分のここを見てほしいとか、ここなら負けないというところはありますか
白木 個人的には、何かにハマったら超越するみたいなのは高校の先生に言われました。でもそれ以外がやる気ないし、日本じゃお前は通用できないみたいに言われたんで、真面目さというか、何でもハキハキするタイプではないので誤解を招くことも多いと思いますが、ハマったらいいところまで行けると思っていますね。
――じゃあもしかしたら3年後にはチャリのリーダーになっているかもしれないですね
白木 なってないかもしれないですね(笑)
――分からないですね。齋藤さんはどうですか
齋藤 私は新人で唯一の女子部員で、体力的な面では人より劣っているので、それを埋めようと努力しているこの気持ちは負けないのかなと思います。
――女子の先輩は
白木 2、3、4年に1人ずつです。
――心細かったりしますか
齋藤 そうですね。
――女子の先輩とよく関わることが多いですか。それとも同期と関わることが多いですか
齋藤 よく分からないです。あんまり関わっていないです。
――最後に今年の目標を聞かせてください
白木 楽しむとかって目標じゃないですよね。
――そういうのでも全然いいですよ!
白木 終わったときに、この部活に入って良かったなと思えるようにしたいですね。
齋藤 私は体力をつけることです。基礎的なところなんですけど、ワンゲルの活動で体力が無いと楽しむものも楽しめないので、ちゃんと体力をつけていきたいです。
――ありがとうございました!
(取材・槌田花 編集・吉岡直哉、写真・ワンダーフォーゲル部提供)