東日本学生春季選手権には早大から3人が出場したが、惜しくも結果は奮わず

レクリング

  6月23日から5月25日にかけて行われた東日本学生春季選手権には、早大からはグレコローマン87キロ級の玉岡颯斗(スポ2=群馬・館林)、グレーコロマン63キロ級の谷口虎徹(社2=和歌山北)、グレコローマン130キロ級の小西拳(スポ4=岩手・盛岡工)が出場し、谷口は二回戦で敗退、小西は準決勝で敗退、玉岡は決勝に進出するも準優勝という結果だった。

 谷口は、初戦で大場哉音(中大)と対戦。試合開始から間も無くスタンドからの投げで4失点したものの、積極的に攻め続けて一時は1点差煮詰めよるが、試合終了間際にまたもやスタンドからの投げを決められて4失点してしまい、3−8にて敗北。惜しくも2回戦敗退となった。

善戦したものの2回戦敗退となってしまった谷口

  玉岡は初戦で芹川力亜(日体大)と当たった。序盤から相手を圧倒し、開始50秒で8−0のテクニカルフォール勝ち。圧巻の勝利を収め、決勝に駒を進めた。決勝では目黒優太(国士舘大)と対戦。試合開始まもなく、テイクダウンからローリングを立て続けに決められ、開始から約1分で0−9のテクニカルフォール負けを喫してしまった。玉岡が「決勝の相手は、過去に1回やっていてその時は勝ったことがあるが、今回は自分が隙を見せてしまった。」と語るように、ほんの一瞬の隙をつかれての敗北となってしまった。

あと一歩のところで優勝を逃した玉岡

 小西は、準決勝にて檜山 魁豊(法政大)と対戦。小西にとって、この大会は怪我明け初戦となり、期待と不安が入り混じる大会となった。序盤はパーテレポジションからの相手の攻めをうまくディフェンスし、投げで4ポイントを取るなど、奮闘したものの、一瞬の隙をつかれて、投げとフォールで一気に6失点してしまい、4−7で準決勝敗退となった。

怪我明け初戦は奮闘虚しく黒星となってしまった小西。

 今回の大会では、谷口、玉岡、小西全員が悔しさの残るものになってしまった。思うように結果がついてこなかったのは残念だったが、試合内容に関しては3人とも積極的な戦いぶりを見せただけに、夏の全日本学生選手権(インカレ)に期待せずにはいられない。

  [結果] ▽グレコローマン63キロ級 谷口 二回戦敗退 1回戦  ●3-8大場哉音(中大) ▽グレコローマン87キロ級 山﨑 2位 準決勝 ○8ー0芹川力亜(日体大) 決勝  ●0―9目黒優太(国士舘大)     ▽グレコローマン130キロ級 小西 準決勝敗退 準決勝 ●4-7檜山 魁豊(法政大)

谷口虎徹(社2=和歌山北)

――大会を終えて、今の率直な気持ちをお聞かせください

今の実力を真摯に受け止めるしかないと思いました。

――決勝の対戦相手の印象についてお聞かせください

自分より身長が高くて、リーチも差がありましたが、それらのことについてはそこまで苦労しませんでした。しかしそれが逆に、油断を生んでしまいました。

――課題は見つかりましたか

筋持久力に問題があると思いました。あとは、試合勘や勝負強さも研ぎ澄ましていく必要があると感じます。

――今後に向けて意気込みをお願いします

次にある全日本学生選手権(インカレ)で表彰台に乗れるよう頑張ります。

玉岡颯斗(スポ2=群馬・館林)

――大会を終えて、今の率直な気持ちをお聞かせください

悔しいのもあるし、実力不足だなと感じました。なかなか調整も難しかったんですけど、その中で自分ができるベストパフォーマンスを出さなくてはいけなかったんですけど、あまり良い結果とはいかなかったので、それを生かして次の大会に挑んでいきたいと思います。

――決勝の対戦相手の印象についてお聞かせください

決勝の相手は、過去に1回やっていてその時は勝ったんですけど、今回は一瞬の隙をつかれ、負けてしまって。隙を見せた自分が悪かったなと思います。

――課題は見つかりましたか

試合に臨むまでの準備をしっかり行えていなかったと今となっては思います。それもありましたし、緊張しいで。今回さらに(トーナメントの)面子を見ても優勝しなくちゃと思っていたので。

――今後に向けて意気込みをお願いします

次にある全日本学生選手権(インカレ)で3位以内に入って、年末の天皇杯の出場資格を取りたいと考えていて。まずは次のインカレで今回悔しかった気持ちをぶつけられたらなと思います。

小西拳(スポ4=岩手・盛岡工)

――大会を終えて、今の率直な気持ちをお聞かせください

自分の気持ちの弱さが出てしまいました。

――怪我明けの復帰戦ということで、状態はどうでしたか

練習では問題なく動けていましたし、自分の中では問題なかったという認識です。

――決勝の対戦相手の印象についてお聞かせください

力が云々というより、体重の重さによって相手を押せない時間が長引き、体力的にも精神的にも消耗してしまいました。自分の勝ち切る力が足りてなかったことを痛感しましたし、やはり相手の重さは印象に残りました。

――課題は見つかりましたか

コロナ禍であること、復帰戦だったことから、一年半ほど試合から遠ざかっていたので、メンタルコントーロルができてなかったです。130キロ級 でやっていく上で、審判へアピールして点を勝ち取るためにも、パワー面での強化が必要だと思いました。

――今後に向けて意気込みをお願いします

今年はコロナもあって、試合がなくなってしまうかもしれないんですが、僕は今年で引退するので、悔いが残らないような試合運びを見せていきたいです。

(記事 秋田豪、写真 秋田豪・伊勢崎晃・鬼頭遥南)