レスリング東京五輪アジア予選から約2カ月半。圧巻の優勝を飾り初の五輪代表に決まった須﨑優衣(スポ4=東京・安部学院)がこの日、家族と吉村祥子全日本女子コーチとともに早稲田スポーツミュージアムを訪れた。同席した石井昌幸競技スポーツセンター所長やレスリング部関係者からエールが送られ、須﨑は「今は楽しみなワクワクする気持ちでいっぱい。東京五輪では絶対に金メダルを獲得して今まで支えてくださった方々に最高の恩返しができるように頑張りたい」と力強く抱負を語った。
抱負を語る須﨑
須﨑が所属するゼミの指導教員でもある石井昌幸所長は「人を惹きつける何かをもともと持っている。須﨑優衣を応援したくなってしまう自分がいる。プレッシャーを感じる必要はないけれど、みんなが須﨑さんを応援していて、須﨑さんが勝ったら本当に嬉しいと思うので、是非、良い結果を残せるように頑張って来てください」と背中を押した。
エールを送る石井昌幸所長
★須﨑選手の話
「東京五輪まであと1カ月ちょっとということで、今までずっと夢見てた舞台が近づいてきて、非常に今は楽しみなワクワクする気持ちでいっぱいです。ここまで来るのに長く厳しい道のりでしたが、色々な人たちの力を借りて、たくさんの方が協力してくれて応援してくれて支えてくれたおかげで、この舞台に立つことができるのだと思います。こうやって色々な人たちに応援してもらって、金メダルを期待してもらえるというのはなかなかできない経験だと思いますので、みなさんに期待してもらっていることに感謝して、東京五輪では自分らしい攻めるスタイルで絶対に金メダルを獲得して今まで支えてくださった方々に最高の恩返しができるように頑張りたいと思います。試合は8月6日と7日にあるので、是非楽しみにしていてください。今日はありがとうございました」
展示されているシングレットにサインした
須﨑が早大で練習する姿を見てきた佐藤吏レスリング部監督(平17スポ卒=秋田商)は、「金メダルと言われるとプレッシャーになって嫌な選手もいるが、彼女(須﨑)の場合は2倍3倍のパワーに変えられる力を持っている。どんどん言ったほうがパワーを発揮するのでは」と話した。期待と応援を力に変え、須﨑は夢の舞台での「最高の恩返し」を誓う。
(記事、写真 鬼頭遥南)
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