須﨑優衣、圧巻の4連勝! ついに東京五輪代表内定

レクリング

  東京オリンピック・アジア予選第2日、女子50キロ級で須﨑優衣(スポ4=東京・安部学院)が東京五輪代表の座をつかんだ。5選手による総当たり戦を、無敗無失点で1位通過。圧巻の優勝を飾り、上位2選手に与えられる五輪出場枠を獲得した。

金メダルを持ち笑顔を見せた

 他選手を全く寄せ付けなかった。須﨑は初戦から積極的に試合を展開。持ち味の鋭いタックルで相手を崩してポイントを重ね、開始51秒でテクニカルフォール勝ちを収めた。続く2戦目も圧倒的な強さで相手に隙を与えず。3戦目はシーマ・シーマ(インド)を相手に第2ピリオドまで持ち込まれた。しかし、試合は須﨑のペースで進み、1ポイントも奪われることなく10-0で勝利。この時点で上位2選手に決定し、初の東京五輪代表の切符を手にした。

 ナムウンチェチェグ・チョグトチール(モンゴル)との最終戦は共に全勝で迎えたが、実力では須﨑が大きくリード。開始30秒でタックルを決めると、相手の足をホールドし寝技でポイントを積み上げた。果敢に攻め続けるレスリングで相手を圧倒。1分49秒で決着をつけ、試合終了後は笑顔でガッツポーズをつくった。

最終戦、相手からポイントを奪う須﨑

 早くから東京五輪での金メダル獲得を目標に掲げ、周囲からも期待された須﨑。長く厳しい道のりを経て、ようやく「スタートライン」に立った。東京五輪レスリング競技の開幕までは残り4カ月を切っている。いまだ外国人選手に負けなしの須﨑は、初出場の夢の舞台でどのような戦いを繰り広げるのか。今から待ち遠しい。

 

(記事 鬼頭遥南、写真 UWW/保高幸子)

 

(後日、事後インタビューを実施致します。)

▽女子50キロ級予選リーグ

須﨑優衣 優勝

ROUND1 BYE
ROUND2 ○ 10-0
ROUND3 ○ 11-0
ROUND4 ○ 10-0
ROUND5 ○ 10-0
(全試合テクニカルフォール)