臼池2位入賞。天皇杯出場権を獲得!

レクリング

 日曜日に行われた全日本女子オープン選手権。57キロ級に臼池優月(社3=茨城・鹿島学園)が出場した。今大会で3位までに入ると12月の天皇杯全日本選手権(天皇杯)の出場権を手にすることができる大切な一戦。1年生で出場した時は悔しくも決勝進出はならなかったが、今年は見事決勝進出を果たし、2位入賞。天皇杯の出場を決めた!

 「大学生活での1つの目標として全日本に出るというのが目標で、そのためには今大会で絶対に入賞しないとダメだと思ってて」と今大会への強い気持ちを表していた臼池。初戦の第1ピリオドは順調に戦いを進めた。開始すぐに相手の右足にタックルしてバックをとると、1分後にも2点を獲得し4点のリードで折り返した。しかし、第2ピリオドでは相手の猛攻にあう。パッシブをとられるとバックポイントを重ねられ、臼池もバックを獲得するも残り20秒で1点差にまで追い詰められる。初戦について「今回の大会で絶対に勝とう勝とうと思いすぎて、試合前からすごく緊張してて」と試合後語っており、緊張感がプレーに影響を及ぼした部分があった。しかし、相手の足へのタックルをしっかり断ち切り、最後耐え切った臼池。決勝進出を決め、この時点で天皇杯の切符を掴んだ。

相手の猛攻に耐え切った臼池

 すでに目標を達成した臼池はリラックスした状態で臨むことができた。「コンディションは良いな」と語っていたが、苦戦を強いられることとなった。組み手争いをうまく進めた臼池だったが、開始1分で隙を突かれ激しいタックルをくらってしまう。さらに、その後すぐにバックをとられてしまい、腰をホールドしてローリングを重ねられ万事休す。第1ピリオドでテクニカルフォール負けに喫した。「ローリングの守りがすごく弱いので、大会前にその守りをちょっと練習してたんですけど、それでも耐えきれなかった」と課題を口にした臼池。悔しい2位入賞となった。

隙を突かれ4点の大技を決められてしまった

 大学生活での目標として掲げた天皇杯出場を初めて決めた臼池。レスリング最高峰の戦いのため当然強敵ぞろい。「思いっきり当たっていきたい」と決意をあらわにした。臼池が今回出場権を手にし、早稲田からは11人が現時点で出場を決めている。これから内閣総理大臣杯全日本大学選手権、東日本秋季学生選手権と続くが、出場権をさらに手にできるか。天皇杯まで残り2ヶ月。11月の戦いに期待がかかる。

(記事、写真 北﨑麗)

2位入賞を果たし天皇杯の切符を掴んだ!

結果

▽57キロ級

臼池 2位入賞

コメント

臼池優月(スポ3=茨城・鹿島学園)

――今大会の意気込みは

大学生活での1つの目標として全日本に出るというのが目標で、そのためには今大会で絶対に入賞しないとダメだと思ってて、それで絶対勝つんだという意気込みで臨みました。

――その目標を達成することができて今どのようなお気持ちですか

安心しました。良かったなとホッとしてます。

――初戦の第1ピリオドでは4点のリードで折り返しました。そのときの戦い方でうまくいったところはどこですか

1試合目は先制点と最大得点を意識していて、そこでまず先制点をとれたのが良かったなと思います。

――第2ピリオドでは相手に追い詰められた印象でしたが、そのときの戦いを振り返ると

今回の大会で絶対に勝とう勝とうと思いすぎて、試合前からすごく緊張してて。6分間ずっと緊張していたんですけど、もつれちゃったときに緊張がピークに達して、緊張とかプレッシャーとかでものすごく押しつぶされました。

――最後は耐え切ったという感じですか

もうあと20秒くらいだったんですけど、もうなんとしてもやっちゃダメだと思って向かいました。

――決勝を振り返ると

1試合目で緊張しすぎて、2試合目のときには逆にリラックスした状態だったのでコンディションは良いなと思ってて、組み合ったときも組み手でそんなに負けないなと思ってたんですけど、組み手で崩した後の隙を相手に突かれて思いっきりタックルで吹っ飛ばされちゃったので、そこが大きな失点でした。あと、ローリングの守りがすごく弱いので、大会前にその守りをちょっと練習してたんですけど、それでも耐えきれなかったのがまた課題になりました。

――今大会で出た課題をあげるとしたらそこになりますか

フィジカルが弱いというところですね。改めて。

――天皇杯が決まりましたが、そこで行いたい戦い方は何でしょうか

初めて全日本に出られるっていうのもあって全日本に出たらまだまだレベルが達していないので、思いっきり当たっていきたいなと思います。