昨年から新設され、今年で2回目を迎えたデリシャススマイル杯東日本大学女子リーグ戦(女子リーグ戦)。早大、法大、東洋大、日大、日体大の5校による総当たりで学生女王を争う今大会。初参戦となった早大からは59キロ級で小林奏音(スポ4=長野・佐久長聖)、62キロ超級で小玉彩天奈(社1=高知東)が出場したが、結果としては1勝も挙げることができず、5位に終わった。
タックルを仕掛ける小林
1校3選手による団体戦である今大会。早大は臼池優月(スポ2=茨城・鹿島学園)がケガにより、須﨑優衣(スポ1=東京・安部学院)も世界選手権直後という状況の下、小林、小玉の2人で臨んだが、相手に1勝を献上してからのスタートという大きなハンデを背負っていた。初戦となった日体大戦、小林が田南部夢叶(日体大)に対しテクニカルフォールで敗れると、小玉も森川美和(日体大)に4点のタックルを決められるなど3−8で敗戦した。続く日大戦も落とし、迎えた東洋大戦。小林が3点ビハインドで迎えた残り10秒からタックルを決め1点差まで追い上げるも及ばず。最終戦となった法大戦では小玉が4ポイントの投げ技を決めるなどでテクニカルフォール勝ちを収めたが、小林が惜敗を喫し、勝利を挙げるには及ばなかった。
小玉は大技を披露するなど調子の良さをうかがわせた
4戦を戦い4敗の5位という結果に終わった早大。それでも「すでに1敗している状況で、1つ負けたら終わりっていうプレッシャーのかかる試合になったことはすごい経験値になった」と太田監督。今大会を今後につなげ、女子レスリングの勢力争いにも一石を投じる、その糧としたい。そして、小玉も「チームワセダとしてリーグ戦に出るのは初めてだったので、奏音さんと最後一緒に戦えたのはすごい嬉しかったですし、とても楽しかったので本当によかったです」と振り返る。敗れはしたものの、チームとしても、個人としても実りの多い大会となったようだ。
(記事、写真 林大貴)
※フリースタイルは10点差がつくとテクニカルフォールで試合終了となる
結果
綜合順位
▽早大 5位
コメント
太田拓弥監督
――今大会は初出場ですが、どういった位置付けで臨みましたか
そうですね、初めてでしたね。きょねんは人数がそろわなくて。今年もそろっていなかったんですけど、4年生が最後だし出ようということで、2人だけだったんですけど出場しました。すでに1敗している状況で、1つ負けたら終わりっていうプレッシャーのかかる試合になったことはすごい経験値になるので、そういうプレッシャーのかかるところでいかに力を出すかというところでの位置付けでした。全部負けてしまったんですけど、2人のいいところ悪いところはしっかりと見えたので、その部分は良かった点じゃないかなと思います。
小玉彩天奈(社1=高知東)
――チームとしては厳しい結果となりましたが、今大会を振り返っていかがですか
まず2人ということでハンデがある状態で。それでもなんとか勝って、自分の中では優勝していなっていうのが目標だったんですけど、団体戦って難しいなっていうのは思いました。負けてる状態からなので、気持ちの面でもプレッシャーになったりだとか、そういうこともあるので。相手も自分と同じ階級の人もいたので、自分の天皇杯へ向けて、国内戦へ向けてつなげられる試合にしたいと思って、世界ジュニア選手権と同じように、攻めの姿勢を貫けたのは良かっただと思います。
――攻めるレスリングというのは今大会できましたか
結構できたと思います。ただ初戦は4点タックルを決められたりだとか防御の面もまだまだだったので。相手は結構強い相手で、高校生の時も試合をしていて、2年越しのリベンジを果たしたかったんですけど。でも強い人とできる機会もあまりないので、いい機会になったと思います。
――これまで団体戦に出たことはありましたか
団体戦は出たことはあったんですけど、チームワセダとしてリーグ戦に出るのは初めてだったので、奏音さんとチームワセダとして最後一緒に戦えたのはすごい嬉しかったですし、とても楽しかったので本当によかったです。
――来年も出場される予定ですか
来年も開催されるのであれば、ぜひ出たいです、今大会は来年に向けても、つながる試合になったんじゃないかなと思います。