ロシア・クラスノヤルスクで行われたヤリギン国際大会。入賞を目指し、最終日の男子フリースタイル65キロ級に出場した学生2冠王の米澤圭(スポ2=秋田商)は2回戦からの登場で、ドイツ選手に4-8で敗れて18位に終わった。
前半は得点を奪えず4点の先行を許すと後半開始早々、反撃に転じる。果敢に相手の右足を取りにタックルを仕掛け、バックポイントで2点を返した。しかし、すぐさまローリングで2点を奪われると、その後も「タックルに入った後から外国人特有の粘りによって点数につなげることができなかった」と積極性を大量点に結びつけることはできず、互いに2点を重ねて試合終了となった。
敗戦の直後、マットに寝そべり天を仰いだ。初戦敗退ではあったが「組手やタックルに入るタイミングは外国人にも通用する」と語ったように、決して手も足も出ない実力差ではない。しかし、「(タックルに)入った後の正確さ、力強さが足りない」と世界との差は痛感した。「外国人との試合に慣れ、国際大会でメダルを獲得できるような実力をつけていきたい」(米澤)。世界の舞台での活躍を目指す米澤にとってこの敗戦はまだ序章にすぎない。
(記事 皆川真仁)
結果
▽65キロ級
米澤 30選手中18位
コメント
米澤圭(スポ2=秋田商)
――今大会にはどのような目標、意気込みを持って臨みましたか
目標は入賞で、ロシア人選手と試合をするのが楽しみでした。
――試合内容を振り返って
タックルに入ったあとから外国人特有の粘りによって点数につなげることができなかったです。
――収穫と課題は
自分の組手やタックルに入るタイミングは外国人にも通用するが、入った後の正確さ、力強さが足りないと思いました。
――今後の目標は
外国人との試合に慣れ、国際大会でメダルを獲得できるような実力を付けていきたいです。