小林、決勝進出も優勝逃す

レクリング

 東日本女子選手権からわずか1週間の期間で開催された全日本社会人選手権。早大からは女子48キロ級に須崎麻衣(スポ3=千葉・鎌ヶ谷)、58キロ級に小林奏音(スポ2=長野・佐久長聖)が出場した。須崎は3位決定戦で敗北し、4位に。また小林は今季初めて試合で決勝に進むも、テクニカルフォール負け。2位となった。

 1回戦を不戦勝とし、準決勝へと進んだ須崎。何度かバックポイントを取られるも、追加点を許すまいとローリングポイントは与えない。しかし自ら得点を得ることは出来ず、負けを喫した。迎えた3位決定戦では第1ピリオド(P)でタックルに入るも、その後がうまくつながらない場面が見られる。第2Pでは自ら背後に回り、リードする場面も見られたが、背後を取られ回転技をかけられ逆転負け。「タックルに入るまではいいが、入ってからの処理がうまくできていない」と反省を述べた須崎。全日本学生選手権(インカレ)に向けて課題が見える試合となった。

インカレに向けて課題が見えた須崎

 1回戦で小林はローリングポイントを何度も決め、テクニカルフォールで勝利。準決勝では相手にタックルを入られても点数を与えないなど、何度も粘る場面が見られた。第2P終盤で2-3であったが、残り数秒にバックポイント。「自信になった」と振り返る劇的な逆転勝利で決勝へと駒を進めた。しかし決勝では相手との実力差がはっきりとする試合になり、第2P2分16秒でテクニカルフォール負けを喫する。「自分のレスリングをすることができなかった」と試合後には悔しさをあらわにした。

準決勝は劇的な逆転勝利を収めた

 インカレまで残り約1か月半.連戦が続くハードスケジュールのなかで課題を見つける試合となった。「表彰台に上りたい」(須崎)。「優勝したい」(小林)。インカレでは強豪相手の試合も予測される。いかに自分のレスリングができるかが重要なカギとなりそうだ。それぞれの目標に向かって、夏の鍛錬期間を迎える。

(記事 杉野利恵、写真 松富リサ)

今シーズンに入り、成績を残している小林

結果

女子フリースタイル

48キロ級 須崎 4位
58キロ級 小林 2位

コメント

須崎麻衣(スポ3=千葉・鎌ヶ谷)

――今日の目標は何でしたか

とりあえず、やっぱり決勝に行って優勝することを目指してました。

――東日本女子選手権から一週間という短い期間でしたが、疲れなどはありましたか

疲れはなかったのです。ちゃんとした減量がありましたが、そこまで減量バテがあったわけでもなく普通通りで臨みました。

――今日の試合を振り返っていかがですか

東日本の時からずっと課題だったタックルの処理が出来なかったのと、あとやはり相手の組手に合わせてレスリングをしてしまうというのがあったので、インカレに向けてきちんと修正していかなきゃと思いました。

――タックルにはいっても得点につながらない場面も見られましたがいかがでしたか

やはり試合の時も練習の時もタックルに入るまではいいのですが、タックル入ってからの処理が全然うまくできなくて、練習でできないことが試合にもでてしまったかなという感じです。/p>

――インカレに向けて抱負をお願いします

3年生なのでしっかり表彰台に立てるようにインカレでは入賞目指して頑張っていきたいと思います。

小林奏音(スポ2=長野・佐久長聖)

――きょうはどのような目標をもって挑まれましたか

優勝でした。決勝で負けてしまって、悔しいです。

――試合を振り返っていただいていかがですか

1回戦目と準決勝では落ち着いてレスリングをできて無事に勝てました。最後の試合は実力差もあり、全然自分の動きができなかったので悔しいです。

――最近の試合では勝てる試合で勝てなかったということが続いていましたが、きょうはいかがでしたか

いつも最後の最後に負けてしまうことが多かったです。特にきょうの準決勝は諦めないで最後に勝てたので、ああいった試合を落とさないことが勝てる試合だったなという思いを残さない試合と思います。

――東日本学生女子選手権から1週間しか空いていないなかでの試合でしたが、疲れなどはありましたか

今回はまったく減量をしていないので、疲れはすぐに取れたかなと思います。1週間というハードな日程でしたが、減量がないのもあり万全な状態で臨めました・

――収穫点や課題点は見つかりましたか

きょうの準決勝は最後まで諦めずに逆転勝ちできたのはすごくいい試合になったと思うし、これからの自信になると思います。決勝ではふがいなかったかなと思うし、もっと練習しなくてはいけないなと思います。

――全日本学生選手権に向けての目標をお願いします

インカレはチーム全体が目指している大きな大会なので、優勝目指してあと約1か月練習を頑張りたいと思います。