香山、国際大会で力の差を痛感

レクリング

 昨年末の天皇杯全日本選手権で4位に終わった香山芳美(スポ2=東京・安部学院)は、ヤリギン国際大会で日の丸を背負い世界と戦った。今回は強豪国であるロシアの選手も出場したレベルの高い大会。香山は「結果を残したい」と意気込んだものの、8人中5位で幕を閉じた。

 初戦ではフォール勝ちを収め、幸先の良いスタートを切った香山。だが2回戦ではロシアの強豪選手を相手に接戦となり、2-3で競り負けてしまう。迎えた3位決定戦でもロシアの選手と対戦するが、国内の大会では感じることのないパワーに圧倒され、後半開始1分にフォール負けを喫した。「パワーの差を感じてしまい、自分の負けパターンの試合をしてしまいました」と振り返るように自分の力を出し切れず、悔しさが残る試合となった。

 課題点が見つかったことをプラスに捉えるなど、香山の気持ちは前向きだ。5月末に行われる明治杯全日本選抜選手権で満足のいく勝利を収め、今後の国際大会へとつなげたい。

(記事 杉野利恵)

結果

▽60キロ級

 香山   8選手中5位

 

コメント

香山芳美(スポ2=東京・安部学院)

――この大会での目標と意気込みは

天皇杯(天皇杯全日本選手権)でも負けたのにもかかわらず代表に選んでもらったので、結果を残したいと思っていました。

――試合を振り返って

思った以上にパワーの差を感じて焦ってしまい、自分の負けパターンの試合をしてしまいました。ただ今後に向けて多くの課題は見つかりました。

――結果についてどう思いますか

悔しさしか残りませんが、課題が見つかったことをプラスに考えていきたいと思います。

――今回伊調馨選手(ALSOK)の敗戦など日本チームの不振が見られましたがどのように思いましたか

これが今の日本の実力だと思いますが、理由を付けるとすれば日本人に不利な判定が多かったからだと思います。海外ではよくあることなので、審判に左右されない圧倒的な試合をしなければいけないと改めて思いました。

――この試合で得た収穫点・反省点は

一番はパワーのある選手への対応です。あとはここまで来ればポイントできるという感覚が今までのままだと通用しないことが分かったので、修正しなければならないです。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

全日本合宿や海外での合宿などで課題点を修正し、5月の明治杯(明治杯全日本選抜選手権)ではしっかりと勝って、国際大会につなげていきたいです。