【連載】天皇杯直前特集 『10魂』 第2回 黒澤翔×今村聖×吉川航平×伊藤奨

レクリング

 天皇杯直前特集第2回目は4選手にお話を伺った。2年ぶりに天皇杯全日本選手権(天皇杯)に帰ってきた黒澤翔(スポ4=茨城・鹿島学園)、ラストイヤーで初めてこの大会への切符をつかんだ今村聖(スポ4=群馬・太田商)、同じく初の挑戦となる吉川航平(社3=秋田商)、伊藤奨(スポ2=長崎・島原)。始まりから終わりまで4人の掛け合いが止まらず、かなりの盛り上がりを見せた対談となった。今季の振り返りからプライベート、それぞれの天皇杯への意気込みまでを赤裸々に語っていただいた。

※この取材は12月5日に行われたものです。

『チーム全体の底上げ』を徹底した今季

――それぞれ今季の団体戦、個人戦を振り返って

黒澤 リーグ戦は結果が残せなかったにしろ、みんないい試合ができていたと思うし、チームの勢いもそれなりに上がってきていい勢いになったのかな、と思いますね。インカレ(全日本学生選手権)も何人かは結果を残せたんですが、優勝を狙える選手が何人もいた中でのあの結果はリーグ戦と比べたら落ちたかな、と思う部分があります。グレコ選手権(全日本大学グレコローマン選手権)はフリーが多いということもあってそんなにいい成績が出せなかったので、そこは課題だと思いますね。でも内閣杯(内閣総理大臣杯全日本大学選手権)では自分が怪我で出れない中、代わりに出場した吉川やみんなも頑張ってくれて、最終的に終わりが良かったので、自分的には濃く満足のいく1年だったのかな、と思います。

今村 団体戦は黒澤の言っていた通り、いいときはいいし、悪いときはちょっと悪かったり。でも全体的にはいまのこのメンバーの中で出せる力を出せてはいたので、らいねん以降もいい選手が入ってくると思いますし、この流れが続けばいいな、と思います。個人的には集大成として悪くないんじゃないかな、って感じですね。

吉川 ワセダはことしの団体戦でそんなに優勝を狙えるチームじゃない、みたいなのは結構他の大学からも評判になってたんですけど、実際、国士舘大に負けた試合も競ったりしてたんで。結果はどうであれ僕の3年生という立場で言えば、らいねんに繋がるいい試合ができたんじゃないかな、と思います。

伊藤奨 団体戦は、リーグ戦(東日本学生リーグ戦)、グレコ選手権どちらも出場せずチームに貢献できなかったのですが、内閣杯ではやっと出れて。まあ、出れたんですが結局一勝もできず、自分としては全日本チャンピオンと戦えたりといい経験にはなったんですけど、もうちょっとチームに貢献したかったな、というのはありますね。個人戦は、4月のJOC(JOCジュニアオリンピックカップ)も春の新人戦(東日本学生春季新人戦)も1回戦負けで、本当に全然ダメだったんですけど、夏合宿とかインカレあたりから調子が上がってきて、そこからは自分が思うように試合もできているんで、この1年を振り返ったら良かったかな、と思います。

――特に今季の中で印象に残っている試合はありますか

黒澤 僕はインカレの準決勝で後輩(伊藤奨)と対決したんで、それですかね(笑)。練習のときより強くてびっくりしましたね。いい経験になったな、と。初めてだったんで、そういうのが。

――それについて伊藤選手はどうですか

伊藤奨 そうですね、正直練習でボコボコにされてるんで(笑)。試合で点数取ってやろう、ぐらいの気持ちだったんですけど、結局取れなかったですね。でも練習よりはちょっと爪痕くらい残せたかな、って感じですかね。練習よりは強かったと思います、多分(笑)

――今村選手はいかがですか

今村 僕はインカレの試合ですかね。ちょっとやってやろうかな、って気合い入れたら、意外といいところに行って。

――吉川選手はいかがでしょうか

吉川 僕はグレコ選手権の負けた試合ですね。太田忍選手(日体大)と対決したんですけど、世界でもトップレベルの人なので1分も持たないくらいで負けてしまって、こんなにも違うのかと。勝てないにしろ、なにか爪痕くらいは残そうとは思ったんですけどそれも全くできず、こんなに差があるのかと思いましたね。ネガティヴな意味ですごく印象に残った試合でした。

――4年生の今村選手、黒澤選手から見た下級生の印象は

黒澤 3年生はみんな頑張っているんですけど、結果を残しているのが吉川と多胡島(伸佳、スポ3=秋田・明桜)だけなんで、もうちょっと努力が必要な代かな、と思います。2年生は真面目で実力も伸びてきているので、これからが期待できますね。1年生は高校からも強くて、大学でも力つけているので、どんどん成長してほしいです。

今村 変革をもたらしてくれるんじゃないかと、ね。

黒澤 そう。

――今村選手はいかがですか

今村 僕に聞きます?うーん、みんないい子です(笑顔)。

黒澤 うわ、テキトー(笑)

――部の印象はいかがですか

今村 それはディープなところまで?カットできたりします?(笑)

――カットすべきところはちゃんとカットします(笑)

今村 お願いします(笑)

黒澤 全部書かれちゃうもんな(笑)

今村 ヤバイこと言いますよ?

一同 アハハ(笑)

今村 いやいや嘘っす(笑)。いやほんとに、この1年は洞口(幸雄主将、スポ4=岐阜・岐南工)を主将として『チーム全体の底上げ』というのを目標に掲げてやってきたんですけど、ことしはワセダから全日本(天皇杯)の出場者が例年無いくらいに出て。っていうのはやっぱり、主将中心に部員みんなが一致団結してひとつの目標に向かってきたからだと思うんですよ。もちろん多胡島なんかの世界に通用するレベルの選手もいる中、高校で中堅くらいのレベルだったやつらが大学のトップランクに上がってくためにも底上げっていうのを目標にしてきて。実際、いままで4年生も腐ってたんですけど、ここで頑張るしかないな、って。たぶんそれが伝わったのか伝わってないのか、わかんないですけど、みんな同じような感じになって練習の雰囲気もすごい、なんていうかいい意味で明るく、ふざけてるとかじゃなくてやるときはやるし、ユーモアもあるって感じで、すごくいい雰囲気でできてたと思いますね。・・・で、質問なんでしたっけ?

一同 ハハハ(笑)

ガツガツ、ガッツソウル

――試合中の太田拓弥コーチの声掛けはどういったものですか

今村 コーチは・・・あ、カタカナ4文字で?

吉川 ガツガツ?(笑)。いやなんかほんとに、僕は3つしか言われたことないんですよ。『左差し』、『腕取り』、『ガツガツ』。これを6分間、ほんと永遠に言われ続けます(笑)。もうちょっと細かいこと言われてれば、もっとかっこいい選手だったかもしれないですね(笑)

――実は、試合のときに注目して聞いてます(笑)

一同 アハハハハ(笑)

吉川 ほんっとにそれしか言わないっす。僕のときはほんとにそれしか言わない(笑)

今村 たぶん笑ってカメラブレブレになりますよ。吉川の写真ぜんぶブレてる、みたいな(笑)

吉川 困るなそれー(笑)

伊藤奨 俺の試合のときって結構落ち着いてないですか?

今村 たしかに。

伊藤奨 なんででしょうね、僕のスタイルとかも関係あるんでしょうけど、あんまり点数取られるような構えとかじゃないんで、たぶん。だからそういうこともあってコーチも落ち着いて見てるのかな、と。でもただ、僕の得意技の股裂きっていう技のときはコーチも得意なので、細かい脚の入れ方だとか顔の持っていきかただとかは試合終わった後に的確にアドバイスしてもらいますね。

――吉川さんと伊藤さんから見た4年生の印象は

今村 ひとりひとり言ったほうがいいんじゃないの?ひとりひとり!

吉川 4年生の印象かあー(笑)。ひとりひとり?!

黒澤 いいよ、『4年生』でいいよ(笑)

吉川 いやー、でも、いい先輩っす(笑顔)。

今村 社交辞令!(笑)

黒澤 言うことないときに言うやつね(笑)

今村 ま、でも、1番いい先輩挙げてもいいんじゃないの?

吉川 いや、それは決められないなー(笑)。いやでも、マットの上、マットの外でメリハリあるな、と。個人的にもよくメシとか連れてってもらうし、マットの上でもよく面倒見てもらいますね。たとえば僕と黒澤先輩だったら階級がほぼ一緒なんで一緒に練習やるのは当たり前なんですけど、今村先輩とか洞口先輩とかは僕と階級が30キロくらい、全然違うのにお願いすればやってくれるんで、もちろん僕にとっては相手になりますけど、先輩たちにとっては相手にならないんで、階級も実力も違うし。そんな中で練習に付き合ってくれる先輩たち・・・人柄出てますよね(笑)

今村 おー、ありがと(笑)(拍手)

――伊藤選手はどうですか

伊藤奨 吉川先輩の言った通り僕は1番軽い階級なんですけど、主将の洞口さんなんてめちゃくちゃデカいじゃないですか。それでも僕がお願いしたらやってくれるし・・・。

吉川 あれ、俺のとかぶってるよ(笑)

今村 あれ、(言いたいこと)飛んだ?

伊藤奨 いや、その・・・。

今村 じゃあ、グレーなとこあたりまで言ってみよう!

伊藤奨 いやそんなグレーなことないですよ!(笑)。まあでも、技術的な面とかでひとりひとり得意技みたいのがあるんですよ。それを、もし僕が先輩だったら、特に階級近い後輩とかだったら絶対教えたくない、・・・んですよ僕なら(笑)。負けるかも、って思って。それなのに教えてくれるし。

吉川 あー、わかるなー、それ。俺も絶対教えないもん。

今村 うそぉ?!

吉川 いや絶対教えないっす(笑)

伊藤奨 いやだから、そのへん器大きいなーって。

今村 この技術に関しては教えたところで、こやつらにマスターできない、と思ってるんでね(笑)

吉川 いやー、真似できないしね!(笑)。バク宙する、なんて!(笑)

今村 体操部みたいにね。

吉川 体操部行ってほしいわ、もー(笑)

――山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)はどういう方ですか

今村 監督は、僕のパパと同級生です。

黒澤 知らねーよ(笑)

――なかなか深いつながりがあるんですね

今村 そうなんすよねー・・・。

黒澤 それだけ?!関係ねーじゃん(笑)

今村 あ、書くとしたら『お父さん』にしといてくださいね。

黒澤 パパって(笑)

今村 大学生になってまでパパかよ、みたいな(笑)

吉川 活字になるとね(笑)

今村 活字にするとすごいアホらしくなるんで(笑)。しゃべり言葉としていまパパって言っただけなんで。・・・ま、そういうのは置いといて(笑)。でもほんとに、チームのことしっかり考えてくれてますね。監督は他に仕事があって忙しい中、土日とか休みたいと思うんですけど練習来てくれたりとか試合来てくれたりとか。また金銭面の援助だったりとか、運営を裏でやってくれてて。普段練習したり試合したり合宿したりができるのも、そういうのがしっかりしているからかな、って思います。

吉川 監督は、学生主体で自由にやれよ、ってスタイルですね。だから僕らも伸び伸びやらせてもらってるし、僕らがやってることを違うだろとかは言ってこないんで、逆にどう改善するかどう伸ばすかを考えてくれるのが監督ですね。コーチは、負けず嫌いですね(笑)。ぶっちゃけつい最近、膝手術してるんですよ。その理由が、まだまだ学生と体張って戦いたいから、っていう(笑)。もう意味が分かんないんですよ(笑)。レスリングバカですよ(笑)。普段の練習でも学生つかまえてやってくるんですよ。で、僕は結構やれば勝つんですけど、でもそうしたら自分が勝つまでずっとやり続けてくるんで、もうほんっと負けず嫌いだな、って(笑)。それはだってもう現役の頃のレスリングにも表れていたし、そういうガッツソウルは僕らも引き継いでいかないといけないんじゃないかな、って思いますね。

今村 46才?ふーん。あー、ガッツソウルね。あ、馬場の焼肉屋じゃないですよ?

――・・・

今村 あれっ。

――馬場の焼肉屋、ですか

今村 はい、ガッツソウル(発音良く)。

――あ、わかりますわかります

今村 ・・・ごめんなさいっ!

一同 ガハハ(笑)

今村 俺大好きなんですよ、ガッツソウル。

――伊藤奨選手はいかがですか

今村 もうぜんぶ言っちゃったからな。言いづらいぞ?!(笑)

伊藤奨 そうっすね・・・、監督は真面目だと思いますね、やっぱり見てて。レスリングに対しては吉川さんの言った通り、結構自由な考えですね。でも私生活に関しては、ゴミ落ちてる、とか掃除もっとちゃんとやる、とかそういう部分は厳しいですね。コーチはフレンドリーです。絡みやすいし話しやすいし、監督が真面目なんでうまくこう、バランスとっていいかんじなのかな、と。

見事な話術でトークを引っ張る今村

レスリングスタイルも個性豊か

――それぞれの印象を順番に教えてください

黒澤 えっと、(今村が)『気分屋』、(吉川が)『ガツガツ』、(伊藤奨が)『ザ・レスリング』。

今村 あー、でもなんかわかる、その通りだわ(笑)

黒澤 以上です(笑)

今村 僕は、(黒澤が)『色物』、(吉川が)『ハート』、(伊藤奨が)『王道』、ですね。

吉川 あー、一言で言う感じかあ(笑)。じゃあ、黒澤先輩が『みょーん』で、

黒澤 みょ、みょーん?

今村 擬音語?(笑)

吉川 今村先輩が、『ウェイウェイ』、

今村 えっ、俺、ウェイウェイなレスリングしてたことある?!

吉川 伊藤が、『しーん』。

今村 ああ、わかる、わかるよ。

伊藤奨 僕はそれでいいです(笑)。えー、僕も単語縛りですか?

今村 え、じゃあじゃあ説明してくれてもいいよ。丁寧に説明したほうがね、いまのはこういうことなんですよー、みたいな。

伊藤奨 翔さんは、なんでしたっけ、『みょーん』?なんか、変則的なんですよね、レスリングスタイルが。で、え、こんな手伸びる?くらい手伸びたり。

黒澤 え、俺、手伸びんの?(笑)

伊藤奨 で、あとは、え、この体勢で粘る?みたいな。普通の人なら痛いし危ないから腹ばいになろうってとこを守って点数やんなかったり、初めて経験するような、

今村 こんなの初めて、って?

伊藤奨 はい、初めて経験するようなレスラー。滅多にいないと思います。少なくとも日本には。

黒澤 おー、さすが(笑)

伊藤奨 外国にはいるかもしれませんけど。

黒澤 コーチとまったく同じこと言ってんな(笑)

伊藤奨 聖さんは・・・難しいな、聖さんの印象。

黒澤 難しくないよ、気分屋でハイクラッチ(笑)

伊藤奨 いやー、ハイクラッチとローリングと、

今村 あと、がぶりね。

伊藤奨 あ、そう、がぶり。

黒澤 自分で言うなよ(笑)

伊藤奨 すごい技術が、

今村 なんだろうな、降りてくるのかな。

伊藤奨 あ、そうそうなんか、気持ち入ってるときと入ってないときはすぐに分かるかもしれないです。まあ、たしかに吉川さんが言った『ウェイウェイ』って感じっすね。

今村 えー、わかんねー(笑)

黒澤 自分(吉川)どう?『ガツガツ』でしょ?

吉川 いやー、自分では分からないですけど、でも解説してくれるんで、伊藤先生が(笑)

伊藤奨 えー、ガツガツっすか?うーん、力強いんで。

吉川 僕、器用なことができないんですよね。たとえば伊藤みたいな片脚タックルとか、黒澤先輩みたいなさばきとか。

今村 俺は?俺は?俺は?

吉川 えっ。

今村 俺は?俺は?俺のなんか器用なとこは?

吉川 うーん・・・ハイクラッチとか(笑)、そういう器用なことができないんですよ。料理もできないですし、裁縫もできないですし。器用なことが本当にできないんですよ、生まれつき。だからもう突進っていうか、相手を力でなぎ倒すことしかできないんです。だから、その分誰よりもウエイトは頑張ってます(笑顔)。

今村 ・・・なんでおまえ自分で言ってんの。

黒澤 伊藤のコメントを全部奪って自分で言い出した(笑)

今村 言いたくなっちゃったんだよね!

吉川 いやー、そうっすね!(笑)

伊藤奨 いやほんと気持ちめっちゃ強くて。相手をおまえ殺すぞくらいの目で見てるから。いやー、だから僕、絶対吉川さんと試合したくないですもん。本当に目つき怖いっす。ちょっと、元ヤンらしいんで。

一同 ハハハ(笑)

黒澤の軽快なツッコミがトークに華を添える

真面目と、オタクと、引きこもり

――レスリングしてるときと普段のギャップは

今村 ギャップ萌え?

印象とか違うな、という点があれば

黒澤 特に・・・ないなあ。おまえ(今村)気分屋だし、伊藤は変わんないし、吉川は、オタク?アイドル好きだなーってイメージしかないし(笑)。あ、あとこいつはゴマするのうまいです(笑)

吉川 レスリングのゴマすりはめっちゃヘタです(笑)

黒澤 んで伊藤は、レスリングどおーり、真面目です(笑)

吉川 こいつはレスリングか、あと衛生学しかやってないんでね。

今村 黒澤は、普段は引きこもりでずっと漫画読んでる。レスリング的には、不思議な?なんていうか秘めてるものが出てきてるというか。

黒澤 なにそれ(笑)

今村 んでまあこいつ(吉川)は普段から活発で、まあその感じが出てるのかなと。あとは彼(伊藤奨)はもう真面目で。

伊藤奨 俺真面目しか言われてない(笑)

吉川 当たり前じゃん!

黒澤 それしかないもん(笑)

吉川 まあー、黒澤先輩は、特にギャップっていうギャップとかはないっすね。もうこういう感じっす、もう。今村先輩も。

黒澤 こういう感じだよね(笑)

吉川 はい、もうほーんと、こういう感じです。

黒澤 伊藤もこういう感じじゃね?(笑)

吉川 結構みんなギャップなくないっすか?

伊藤奨 吉川さんじゃないですか、ギャップあんの。

今村 レスリングに出るね、本当の姿がね。

吉川 ほんっとだってもう、(伊藤奨は)休みの日も11時に寝るような。

伊藤奨 いやそれはない、早い(笑)

黒澤 真面目くんかよ(笑)

今村 10時っしょ?

伊藤奨 それは早い(笑)

吉川 もうギャップなくないすか?!ここ。

黒澤 まあ、たしかにない。

吉川 あんまギャップらしいギャップは、ピアノ弾けるとか、そういうのはないですね。

黒澤 それ聖士(藤川、スポ3=埼玉栄)ね(笑)

今村 でも俺繊細じゃん。

黒澤 繊細じゃねーよ(笑)。・・・あー、でもおまえ意外と勉強は真面目だよな。

今村 いや、そうなんですよ。レスリングは、気分でやるんですけど、勉強は、真面目にやりますよ。

黒澤 ふふっ(笑)

今村 1番成績いいですよ。・・・まあスポ科なんすけどね(笑顔)。

伊藤奨 聖さんとは1年のとき(寮の部屋が)一緒で、翔さんとはいま一緒で。あ、そうそう聖さん、帰っくんの遅かった(笑)

一同 アーハハハハ(笑)

今村 そーれはダメなんじゃないの?!(笑)。それは、(パンッ)。カットで。

伊藤奨 なんていうんだろ、

黒澤 帰ってくんのが(笑)

伊藤奨 いやちがう、なんていうんだろな、

今村 誰が朝帰ってきたりしたんだよ(笑)

吉川 え、帰ってこなかったの?

伊藤奨 いやちがう、帰っては、きてた。

今村 朝にね、ちょろっとね。

黒澤 あーっはは(笑)

伊藤奨 いやだからこう、オンとオフじゃないけどこう、ちゃんと遊んでちゃんと練習する、みたいな。

今村 ちゃうちゃうちゃう、やるときはやる、でいいのよ。遊ぶ、とかいらないのよ。

――メリハリがあるということですね

今村 そうそうそう、そうなんですよ。

伊藤奨 そうそのギャップ、みたいな。翔さんはなんだろう、レスリングやってなかったら、その、私生活だけ見てたら、

今村 クズ?

伊藤奨 ちがうちがう、クズじゃあない(笑)。なんか、めっちゃなんか漫画とかアニメとか好きだから、この人ほんとに運動できるんかな、みたいな。ほんとに、体はバキバキだからあれっすけど、行動だけ文字で書いたら普通にオタク、みたいな。

吉川 仲良くはなってないっすねー、レスリングやってなかったら(笑)

黒澤 だね。俺も思うもん。

今村 同じクラスにいてもあんましゃべらないな。

吉川 運動してなかったらね。ただいざやると、すげえ、みたいな。

今村 かーっこい!レスリングやっといてよかったな、フゥ!

黒澤 レスリングやってなかったらクズだった(笑)

「このインタビューのために着てきました(笑)」(吉川)

レスリングだけでなく趣味にもアツい吉川

――なんの漫画を読むんですか

黒澤 いーや、結構いろいろ・・・。

吉川 なんでも読むんですもんね?

今村 雑種です、雑種。

黒澤 少女漫画も読むし・・・。

――少女漫画も読むんですか

今村 食いつきいい食いつきいい!(笑)

吉川 少女漫画の恋愛系だったら俺も結構読みますよ。

黒澤 それおまえ少女漫画しか読まないじゃん、むしろ(笑)

吉川 はい、だからきのうもこいつ(伊藤奨)と一緒に、『好きっていいなよ。』(講談社)を一緒に部屋で読みました(笑)

黒澤 きーもーいー(笑)。きもいそれー。

今村 ヤバいやつだと思われる(笑)

吉川 いやほんとヤバいっすよね、周りから見たら。

今村 男がねえ(笑)

黒澤 おまえ他見んの?『ストロボエッジ』(集英社)とかさあ。

吉川 あー、それもありますしあとあれ、知ってます?『思い、思われ、ふり、ふられ』(集英社)。最近1巻出たじゃないっすか。

今村 ・・・みんなキョロキョロしてる(笑)

伊藤奨 でもそれがギャップじゃないですか?

黒澤 ギャップしかねえ(笑)。Tシャツもだってあれじゃん、オタクじゃん。

吉川 そうなんですよ、乃木坂(乃木坂46)Tシャツ。

――あ、それ乃木坂のTシャツなんですね

吉川 このインタビューのために着てきました(笑)

黒澤 それぐらい好きらしいっすよ。

今村 ワセダの魂を捨ててでも乃木坂、と。

――推しメンは誰なんですか

黒澤 出ました。いやー、長くなるんでいいっす。いやー、もういいもういい。

吉川 (食い気味に)若槻佑美ちゃん(乃木坂46)です!

黒澤 はい、誰ーって感じ。

吉川 ちゃんと書いといてくださいね(笑)

――ちゃんと調べておきます

今村 あ、僕も乃木坂そんなに好きじゃないんですけど、乃木坂だったら能條愛未(乃木坂46)ちゃん。

黒澤 あっは(笑)。みんな知らないじゃん。

今村 一応書いといてくださいよ?!もしなんか、もし!秋元先生(康、株式会社秋元康事務所)がねえ?!

黒澤 秋元先生がねえ、って(笑)

吉川 ぜんっぜん紅白(第66回NHK紅白歌合戦)出ますよー。

今村 後ろで踊るよなあ?

――コンサートも行かれるんですか

吉川 はい、コンサートもそうですね、ことしの年末も行く予定で。

黒澤 怖いよ(笑)

吉川 試合前とかも結構、あんまり試合前とかにふさわしい曲じゃないかもしれないんですけど、普段聴いてる曲を試合前とかに聴けば普段と同じ雰囲気になるじゃないですか。

今村 テストと一緒ね。

吉川 そう、だから結構リラックスして、試合できるんすねえ・・・たぶん(笑)

――じゃあリラックス方法は乃木坂を聴く、ということで

吉川 僕はそうっすね。乃木坂聴きますね。だから最近、いいヘッドホン買って、

黒澤 そのために?

吉川 それで聴いて。

黒澤 やばーいよ(笑)

――絶対聴く曲とかあるんですか

吉川 絶対聴く曲は、『走れ!Bicycle』(はしれ バイシクル、乃木坂463rdシングル)っていう(笑)、曲があるんですけれども(笑)

黒澤 歌え、歌え歌え(笑)

吉川 いやー(笑)。3枚目の曲なんですけど。で、なんでかわかんないんですけど、シャッフルにしてて、ウォークマンを。シャッフルにするとなぜかめちゃくちゃ『走れ!Bicycle』が流れるんですよ。だから、それを普段から聴いてるから、試合前に曲選ぶとき、あ、これにしよー、って思って聴いてます、いつも。結果、なんか長さもちょうどいいんすよね、試合までの時間に。・・・ちょ、なんか俺だけ話してるんでもういいすか?(笑)。あんまこれ以上話してると引かれちゃうから(笑)

黒澤 もうおせーよ(笑)

「カオス(笑)」(黒澤)

――黒澤選手は試合前に緊張はしますか

黒澤 しますけど、程よい緊張がないと返ってプレースタイルがうまく出ないんで。リラックス方法で別にこれが、ってのはないですね。

今村 僕は、降りてきたら、なんか宿ってたら強いっす。いや強いっていうか、ほんとに、

伊藤奨 それ自分でできなくないっすか?

今村 いやだから、だからそうなんだよ。僕の波はそこです。あ、きょう来るわって思って、自分でハーッってやってると、緊張が完全に飛んで、見えるんです、未来が。・・・まあそれは嘘なんですけど(笑)、でもこうやったらこういけるみたいなのがファーって降りてくるんすよ。

黒澤 すげーな(笑)

――自分で降りてこさせることはできるんですか

今村 うん、なるべく、呼んでるんですけど。

一同 ハハハハハ(笑)

黒澤 向こうも気分屋なんだね!(笑)

今村 変に動くと来ないんですけど、向こうがノリノリのときだと、スッってきて、パッって入るんですよ。インカレのときとかそういう感じだったんですけね。1回戦敗退のときとかは、呼んだのにああきょうそんなんじゃねえんだな、みたいな。じゃああとでいくわ、やべーやべーやべー、みたいになってもうガッチガチっす(涙)

吉川 確かにすごい緊張してるときと全然緊張してないときありますよね。やっぱ降りてるか降りてないかなんだ。

今村 ・・・これ書かれんのこえーな(笑)

黒澤 カオス(笑)

――キャンパスライフはいかがでしょうか

黒澤 引き込もってるんでわかんないっす(笑)。自分の空間から、ベッドから動かないことですね(笑)

――練習がないときは

吉川 (黒澤先輩は)オフの日ずっと部屋いますよ。

黒澤 うん。

吉川 いますよね!

黒澤 携帯いじって漫画読んで、昼まで寝て、みたいな。

今村 寮の番人みたいな。

黒澤 そうっすね。

吉川 だいたい夜部屋行ったらここ二人はいますもんね。他の人は遊びに行っても、みたいな。

今村 そうなんすよ。オフの日は、ちょっと真面目なことを。

吉川 ふふふ(笑)

今村 同じ部屋なんですよ。

吉川 そう、あの部屋行けば誰かいるから、

今村 ここだけ明かりついてる、みたいな。

吉川 確かにあるなあ!

――今村選手はオフの日は何を

今村 僕ですか?僕は、オフの日は、本を読んだり、カフェに行ったり、図書館に行ったりだとか、

黒澤 絶対ウソだろ(笑)

今村 映画館で映画を見たり、

吉川 ちょちょ、ふざけすぎでしょ(笑)

一同 ガハハハ(笑)

黒澤 全部、ひとつもしないことでしょ(笑)

吉川 ほんとそれ。

今村 まあ、でも結構散歩はします。これほんとです。

黒澤 ぜえったいウソじゃーん。

今村 まーじまじまじまじ。なんか、なんか。目的とかなくどっか行ったりもしますね。

――どこに行かれるんですか

今村 テキトーっす。まあたとえばその、主要駅あるじゃないですか、山手線の。テキトーな新宿とかにポッと降りて、まあ普段は東口とか西口とか、じゃあきょうは南口方面永遠と歩いてみよう、みたいなのを、してます。・・・ちょっとヤバいっすよね。

――(笑)

今村 たまにヤバいひとだ、って言われますけど。・・・ぐらいっすね!もっと違うプライベートが聞きたいですか?

“社学なんでー”

――では、大学での生活はどんな感じですか

今村 あ、普段のですか?あ、もう『ウェーイ』って感じで。

――(笑)

今村 まあ、世間一般から見る大学生じゃなくて、けっこう『ウェーイ』ってやってるのを斜に見てます。・・・は?みたいな。

吉川 あー、わかります。でもなんかやりたいのにやれない、みたいなのもあるんじゃないんですかね。

今村 いやー別に俺やりたくもないし。けっこうロータリー(高田馬場駅前ロータリー)で騒いでるやつらをね。

吉川 あーわかります。

黒澤 おまえ(吉川)ロータリー絡みに行った(笑)

今村 こいつ(吉川)はわざわざ絡みに行く、みたいな。僕はわりと静かな大学生です。

――大学校内でレスリング部以外の方と一緒にいることは

今村 僕はレス部とは一緒に過ごさないようにしてますね。いや別に嫌いとかじゃなくて、僕レスリング3、4才くらいの頃からやっててキャリアが19年くらいなんですけど、なんか仕事仲間的な感じで、なんか嫌じゃないけど嫌なんですよ。

――ではプライベートはレスリング関係なく

今村 はい、もうプライベートではレスリング見たくもないんですよ。レスリングのレの字も聞きたくはないし、部屋に練習着置いてあるのも嫌なんですよ。

――(笑)

今村 ぐらい、もう関係ない他の部活のやつらと遊んでますね。

――吉川選手はいかがですか

吉川 あ、あの僕、社学なんでー。

黒澤 うっざ(笑)

吉川 キャンパスこっちなんで、あんま。

黒澤 社学なんでー、だって。

今村 いま俺わりとカチンときた。

一同 ワハハ(笑)

黒澤 いまの言い方な、『んまあ僕はー、社学なんでー』(笑)

吉川 本キャンにいるのが僕含め3人なんですよ。だから実質授業とかもあんま会わないし、だからそうなると他のレスリング部員から強制的に切り離されちゃうんで。でも実際一緒にいるってなると、結局体育会系のメンバーですね。この17号館にいるフェンシング部のやつとか柔道のやつとかが多くて。そういうやつらのほうが話が合うし、一緒にいておもしろいから、別にその、一般の学生と話が合わないとかそういうんじゃないんですけど。たまから僕は狭い空間で生活してますね(笑)。狭い視野でしか見れてないです、僕は(笑)

黒澤 俺が一番狭いから大丈夫だよ(笑)

――伊藤奨選手はいかがですか

伊藤奨 大学ですか?僕は・・・、

黒澤 勉強するところ!

今村 勉強するところだもんなあ。

伊藤奨 友達に会いに行ってます(笑)。え、けど結構レスリング部以外と授業受けることが多いですかね。なんでだろ、なんでですかね。

黒澤 知らねーよ(笑)

今村 プライベートと切り離したいんだよね。

伊藤奨 普通にスポ科の友達だったら、運動してるひとじゃないですか、みんな。だからノリ良いんで、他の部活とも仲良く昼一緒にご飯食べたり、授業受けたりしています。

真面目くんキャライジり通り真面目さがうかがえる伊藤奨

「一言が長いんだってば(笑)」(黒澤)

――学業との両立は

黒澤 まあうまく立ち回れるよう頑張ります。卒論も、ゼミも。ギリギリで生きてるんで。

今村 僕は吉永ゼミです。

――教育コースですか

今村 そうなんですよ、実は。

――教職免許とかは取られていますか

今村 もちろんでございます。余裕です。授業ありませんが。

黒澤 おお、すげえ。

今村 で、卒論ももうほぼ終わって。

黒澤 すげえ。

今村 ・・・頭いいんすよ!てか要領良くて!

黒澤 自分で言うことじゃない(笑)

今村 まあそのぶんレスリング弱くなっちゃったんですけど(笑)、その要領良くっていうのは、別にそこまで地頭がいいってわけじゃないんで。けど、いままでレスリングでいじめられてきた中で、こうしたら楽に生きれるな、っていうのロジックだけはあって。こう、教室入ってパッと。あ、こいつは頭いいな、こいつはこういう分野得意だな、って見て、あっちょっと隣いい?みたいな。そうやって輪を広げてって、え、あの授業出てるよね?プリント持ってたっけ?え、ちょっと貸しくんね?、みたいな感じで輪を広げていくじゃないですか。で、そのプリントを持つじゃないですか、んで今度は違うプリント渡すじゃないですか、そうすると、あいつはなんかプリントくれたりするよ、みたいな。・・・っていうふうな感じの、このギブアンドテイクで要領良くやってきました(笑)。・・・っていうのは全部オフレコで、真面目にやってましたって書いておいてください(笑)

――(笑)

吉川 長い!

黒澤 なーがーいー!一言が長いんだってば(笑)

――では次に吉川選・・・あっ、失礼しました

一同 (笑)

黒澤 (吉川は)社学なんでね(笑)

――ごめんなさい、伊藤選手からお願いします(笑)

伊藤奨 そうですね、2年生になって、専門的なことが増えてきて覚えることも多くなったりするんですけど、僕の高校がめっちゃ勉強するところだったので。朝の7時半に0限があって、夕方の4時40分まで7限か8限くらいまであって、部活は2時間くらいしかできなくて7時には帰らないといけなくて、みたいな。で、帰って9時から12時まで勉強しないと終わらないくらいの課題を毎日出されるんですよ。そういう生活を3年間してきたので、それよりも大学のほうが正直楽なんで、そんなに苦じゃないです、両立は。

――吉川選手は社学でどのようなゼミを

吉川 ゼミは、西野ゼミのアメリカ研究です。金子先輩(和、社4=群馬・大泉)とかレスリング部が代々そのゼミに行ってたし、体育会系の人も多いので選びました。そこでアメリカ研究してます。

今村 ・・・アジアでしょ?顔的に、東南っしょ?(笑)

一同 アハハ(笑)

いつも通りのレスリングを

――お話は天皇杯に移っていきたいと思います。天皇杯に向けて現在どのような点を強化していますか

黒澤 4年生なので、最後の思い出作りです。なんもないですね。

今村 僕は降ろすだけです。神を宿して(笑)

一同 ワハハ(笑)

今村 ひとつでも多く勝ちたいですね。今村やるぞ、って感じです。

吉川 フリースタイル(フリー)の61キロ級で出るんですけど、僕実はグレコ(グレコローマン)の選手なんですよね(笑)

一同 ふふ(笑)

吉川 フリーでしか資格取れなかったんでフリーで出るんですけど、そのぶん自分はもうグレコの選手だって気持ちで割り切ってフリーをやるんで、のびのび自分の好きなことをやろうかな、と思います。できることなんてそんな限られてるんで。だから思う存分やってやろうかなって、思ってます。

黒澤 あんまりまだグレコの選手とか言わないほうがいんじゃない?フリーになるかもしれないんだから。

今村 いや、フリーっしょ。

吉川 いや僕は言うんです、グレコって。

――伊藤選手はいかがでしょうか

伊藤奨 初めて出るチャレンジャーなんで、もはや誰も俺のこと気にしてないっていうか、誰の目にも入ってないと思うんですけど、ベスト8に入れば来年の天皇杯も選抜も出れるんで、そこを目指してひとつでも多く勝ちたいと思います。

――国内最高峰の舞台で、どんなプレーをしていきたいですか

黒澤 特にないです。いつも通りです。

今村 そりゃあもう観客を魅了するような、って言いたいところなんですけど、いつも通りで。いつも通りのやつをやります。

吉川 僕は、あいつと試合したくねえな、って他のひとが思うよう試合をしたいですね。

今村 おー、かっこいいこと言うね。

伊藤奨 僕、周りいわく練習より試合のほうが強いらしいので、大きな大会になればもっと強くなるのかなと勝手に思って、はい。スタイル的に粘りでねちねちとやるしかないかな、って思ってます。気持ちで頑張ります。

――最後に天皇杯に向けて、目標と意気込みをお願いします

黒澤 ラストの試合なんで、悔いの残らない試合をしたいです。

今村 僕もラストなんで今村やるぞ、と。頑張ります。

吉川 3年生なんで、らいねんに向けて勢いをつけられるような、少しでも微力ながらそういう試合をできればいいな、と思います。例えば何位に入るとかじゃなくて、そういう目標でやりたいです、ことしは。

伊藤奨 自分らしく粘り強くやるのもなんですけど、僕の階級は学生が多いので。それで同級生とかも強いんで、そいつらに少しでも追いついて、とりあえず自分が今までやってきたことをしっかり出せるように頑張ります!

――ありがとうございました!

(取材・編集 杉野利恵、土谷奈々)

色紙はすべて、早スポ部員の部屋に飾らせていただきます(笑)

◆黒澤翔(くろさわ・しょう)(※写真中央左)

フリースタイル57キロ級。茨城・鹿島学園高出身。スポーツ科学部4年。迷わずに筆を走らせ、完結の『完』の字を書いてくださった黒澤選手。天皇杯は自身の集大成。インドア派だという普段を感じさせないようなプレーで、ぜひ有終の美を飾ってください!

◆今村聖(いまむら・さとる)(※写真左)

フリースタイル74キロ級。群馬・太田商高出身。スポーツ科学部4年。絶え間なくユーモアを爆発させていた今村選手。『絶対は絶対にない』という自身の座右の銘を書いてくださいました。とは言っても『絶対に』、天皇杯でも今村選手のもとに神が宿ることでしょう!

◆吉川航平(よしかわ・こうへい)(※写真中央右)

フリースタイル61キロ級。秋田商高出身。社会科学部3年。色紙に書いてくださったのは、『努力、感謝、笑顔(うちらは乃木坂上り坂46!!!)』。乃木坂46のファンアピールに抜かりはありませんでした。吉川選手の『上り坂』な活躍からも目が離せません!

◆伊藤奨(いとう・しょう)(※写真右)

フリースタイル57キロ級。長崎・島原高出身。スポーツ科学部2年。真面目キャラの伊藤奨選手は英語で『THE WRESTLING』とシンプルに仕上げてくださいました。キャラのブレなさはさすがの一言。天皇杯でも、ブレることないプレーを期待しています!