カザフスタンで行われたアジア選手権。早大からはOBを含め4選手が出場した。フリースタイル(フリー)70キロ級に保坂健(スポ4=埼玉栄)、グレコローマンスタイル(グレコローマン)130キロ級に前川勝利(スポ4=茨城・霞ヶ浦)。保坂は3位となり、国際大会初となるメダルを獲得した。前川は1回戦で敗退し、8位となった。
保坂は3月に行われたプレーオフを勝ち抜き、代表権を獲得した。初戦の相手はタジキスタンの選手。一時は相手をフォールの体勢に持ち込んだが、力を緩め逆にひっくり返されてしまう。そのままの流れにより、1ピリオドでフォール負け。だが、組み合わせの関係で3位決定戦のチャンスが回ってきた。対戦するのはインド人選手。タックルで得点を重ね、6ー3で勝利し3位入賞となった。
一方、前川は130キロ級に階級を上げて出場した。初戦はカザフスタンの選手との対戦で、1ー10のテクニカルフォール負け。敗者復活戦には回れなかった。
今後行われる世界選手権やアジア大会の出場権を得るためには、6月の明治杯全日本選抜選手権大会で結果が求められる。活躍に期待だ。
☆OB選手も銀メダル獲得
現役選手に負けていられない。早大OB選手も活躍を見せた。出場したのはグレコローマン98キロ級に大坂昂(平26年スポ卒=現三菱電機)とフリー65キロ級に石田智嗣(平24年スポ卒=現警視庁)。共に早大現役時代には、部を引っ張っていた偉大な存在だ。
保坂と同じくプレーオフで出場権を得た大坂。1回戦、国際大会でも実績のあるイラン人選手に6—2で勝利を収めた。続く決勝では昨年の大会で2位入賞経験を持つ相手に1—8で敗れ2位入賞を果たした。一方、石田が出場した階級はエントリー人数が大会最多となった激戦区。1回戦は中国の選手に6—0の完封勝ち。モンゴル人選手と対戦した2回戦は0—4と厳しい内容となった。石田は敗者復活戦に回ることはできず、結果は7位。現役、OBを含め早大から4人でアジアに挑戦した大会だった。
(記事 高畑幸)
※記事中に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
結果
▽フリースタイル70キロ級
保坂 3位
▽グレコローマンスタイル130キロ級
前川 8位