王座奪還はもう目の前に

スキー

 きのうとは打って変わりうららかな日和のもと、アルペン女子回転が行われた。3月1日に行われたアルペン女子大回転ではゴールできず、途中棄権に終わった松本なのは(スポ1=北海道・札幌第一)が圧巻の滑りで1位を守りきり、見事優勝を果たした。昨年の全日本学生選手権(インカレ)のこの種目の王者、石島瑤子(スポ2=群馬・尾瀬)が4位入賞、同じく2年の西村紗英(社2=長野・白馬)も9位に滑り込み、チームに貢献した。

 1レース目、石島が1走目のプレッシャーを微塵も感じさせない滑りで、好タイムを叩き出し2位につけた。その流れに乗り、上位へくい込みたい大回転2連覇の小川彩也香(社4=北海道・札幌第一)だったが、悔しくもここで途中棄権となってしまった。しかし、残りのメンバーがチームのためと奮起し、ルーキー松本が1位で通過するなど、入賞圏内に3人が残り、すべては2レース目へと託された。

昨年王者らしく堂々とした滑りを見せた石島

 この種目で優勝者が出れば、アルペン競技全種目制覇となる早大アルペン女子チーム。総合優勝にむけ、拍車をかけることができる。2本目のレース、早大のトップバッターは、これが最後のインカレとなる大森芽萌(教4=北海道・藻岩)。わずかに入賞には届かなかったが、1レース目より順位をあげ最高学年として安定した滑りを見せた。さらに、西村、石島も入賞し、2本目の順位は下がったものの1位を守りきった松本がアルペン競技3種目目の回転で、早大アルペン女子最後の優勝を掴んだのだ。

無邪気に喜ぶ松本

 アルペン競技3種目をすべて制覇したアルペン女子チームは、現在2位の東海大に約2倍の差をつけて首位独走状態だ。残るはクロスカントリー競技の2種目。インカレ前半戦、ベストを尽くし三冠を成し遂げたアルペン女子チームが、インカレ後半、総合優勝という目標をクロスカントリー女子チームに託すこととなった。個人がベストを尽くし、そのパワーをチームの力に変えて狙う王座奪還は、もうすぐそこにある。

(記事 藤田さくら、写真 斉藤俊幸、藤田さくら)

結果

▽女子暫定順位

1位 早大 71.5点

2位 東海大 36.5点

3位 日本大 31.0点

▽アルペン女子回転

優勝 松本 1分45秒70

4位 石島 1分46秒30

9位 西村 1分47秒86

16位 大森 1分49秒71

DNF 小川

コメント
松本なのは(スポ1=北海道・札幌第一)

――初めてのインカレで優勝ということですが、率直なお気持ちをお願いします

嬉しいです。もともと入賞を目標にしていて、GS(大回転)はダメだったんで、せめてSL(回転)では入賞したいなと思っていました。

――大回転が終わってから回転までの間何を思いましたか

まぁ、できれば上位を狙っていたんですけど、結構緊張してしまうので、なるべく気楽に過ごそうと思いました。

――先輩方から何かアドバイスは貰われましたか

先輩からは、1年生だからもっと気楽に構えて楽しんでと言われました。