女子総合連覇確定!男子痛恨の無得点

スキー

 大会5日目。この日はアルペン競技とクロスカントリー競技が行われた。女子はアルペン競技の女子回転で太田好美(スポ1=北海道・網走桂陽)が7位入賞。この結果を持って、最終日を待たずに、ワセダの女子部史上2度目となる総合優勝が確定した。一方の男子はクロスカントリー競技の1.2キロ・スプリントクラシカルで、出場した3選手とも準々決勝敗退という結果に。ポイントの獲得が見込まれていた種目だけに悔いが残る。あすはいよいよ最終日。昨年のインカレでは男女とも圧勝を収めたリレー種目と、スペシャルジャンプ競技が行われる。男子は総合優勝を成し遂げることができるのか。果たしてことしの戦いの行方は。あしたすべての戦いが決着する。

★太田入賞ももどかしい結果に

7位入賞を果たした太田

 大寒波の影響で会場が大雪と強風に見舞われる中、アルペン競技女子回転が行われた。大回転では他大学に後れをとっただけに、巻き返しに大きな期待がかかったが、ワセダからは太田好美(スポ1=北海道・網走桂陽)の入賞のみと全体的にもどかしい結果となった。1本目、悪条件がそろうも、50秒37という好タイムで太田が3位につける。その他にも、眞田ひばり(スポ3=北海道・北照)、大回転5位入賞の石栗優(スポ1=北海道・双葉)が上位1ケタに留まるなど、ワセダ勢が上々の滑り出しを見せた。しかし続く2本目では、降雪でさらに荒れたコースを攻略することができず、3人とも順位を落としてしまう。太田も「荒れた部分で失敗した」と2本目を総括する。悔しくも自分の実力を披露できないまま、最終的に太田の入賞のみでアルペン競技を終えることとなった。昨年の女子アルペンでの快挙を考えれば、今回の成績はもの足りないかもしれない。それでも、太田、石栗ら1年生の活躍は今後に向けて大きな収穫となったはずだ。上級生は今大会のリベンジを。下級生はさらなる飛躍を。今回の結果を糧に、さらなる成長を遂げてみせる。

(記事 北川翔一、写真 西脇敦史)

★まさかの入賞者なし

レース後息を弾ませる藤田

 クロスカントリー競技の男子1.2キロ・スプリントクラシカルには、西田順風(人3=北海道・留萌)、藤田佑平(スポ2=北海道・旭川大高)、佐藤友樹(スポ1=新潟・十日町)の3人が出場。予選では西田が4位につけるなど全員が難なく準々決勝に進んだ。しかし、表彰台の期待された西田は準々決勝の途中で逆転を許すと、本人も「正直予想していなかった」という最終順位13位で敗退。入賞を狙った藤田、佐藤もそれぞれ14位、19位と準々決勝で姿を消し、早大はまさかの入賞者なしという結果に終わった。この競技の結果により、早大は総合得点で東海大に逆転され、2点差の2位となってしまった。残りの競技のジャンプ、リレー共に、選手の人数を欠く早大は厳しい戦いが予想される。それだけにこの競技での獲得ポイントなしという結果は大きな誤算だ。しかし女子に続く逆転総合優勝に向け、男子クロスカントリー陣がきょうのリベンジを見せてくれるはずだ。

(記事 辻玲乃、写真 建部沙紀)

なんとか7位に踏みとどまった太田

結果

▽男子総合暫定順位

1位 東海大 55点
2位 早大 53点
3位 日大 37点
3位 東農大 29点
5位 専修大 25点

▽男子1.2キロ・スプリントクラシカル

13位 西田順風(人3=北海道・留萌) 準々決勝敗退
15位 藤田佑平(スポ2=北海道旭川大高) 準々決勝敗退
19位 佐藤友樹(スポ1=新潟十日町) 準々決勝敗退

▽女子総合暫定順位

1位 早大 75点
2位 日大 60点
3位 東海大 47点
4位 法大 13点
5位 龍谷大 12点

▽女子回転

7位 太田好美(スポ1=北海道・網走桂陽) 1分41秒27
11位 後藤悠子(教3=長野・白馬) 1分42秒17
DF 角朝美(社3=富山・雄山)
DF 眞田ひばり(スポ3=北海道・北照)
DF 石栗優(スポ1=北海道・双葉)

コメント

◇クロスカントリー

西田順風(人3=北海道・留萌)
――13位という結果について
正直考えていない結果でした。不甲斐ないというか情けないですね。
――きょうのレースプランは
前半はついていって、後半刺すという風に考えていたんですけど、ちょっと上手くいかなかったですね。スキーの滑りとかも天気が悪かったこともあって、最後までうまくいなかなったという感じです。
――きょうのレースのポイントは
最後のゴール前の平地ですかね。
――きょうの調子は
調子は悪くはなかったです。
――コースのコンディションは
コースが悪いというか、風があったりして。ゴール前は向かい風だったりとか先頭だと滑りづらいとか。そういうのがあって、あと作戦ミスもあったと思います。
――きょうは計画通りにいかなかったということでしょうか
前半は2番手くらいにつけていて、中盤は前に出てそこで離せたら良いなって思っていたんですけど、ちょっと離せなくて。最後平地でかわされてしまったという感じなので、力不足だったということですかね。
――あしたのリレー、逆転総合優勝に向けて
僕らがきょう取れなかったポイントは絶対に取り返したいなと思いますし、4走をコンバインドの選手に頼んでいるので、できるだけ貯金を作って渡したいなという風に思います。

藤田佑平(スポ2=北海道旭川大高)
――昨日の30キロメートルレースでケガをされたと、うかがいましたが、きょうの調子はいかがでしたか
身体は動いたのですがやはり足が痛かったです。でも走っているときはアドレナリンが出ていてそんなに痛みは感じなかったですね。ケガのせいにはしたくないです。
――きょうの結果の感想をお願いします
良くなかったです。フィートで2位までに入らなきゃいけなかったな、と思います。ラッキーユーザー狙いではなかったのですがそこにも入れなかったのは完全に力不足です。
――コースのコンディションはいかがでしたか
天気のコンディション的には良くなかったですけど、板とかは滑ったので、マテリアルの部分では良かったと思います。完全に僕の実力です。
――具体的な反省点は
最後のコース選びですね。どこで抜かして、どこで(ペースを)上げるのか、そういったところがまだ未熟だったのかな、と思います。
――レース中意識していたことはありますか
怪我をしていたので、左足を使わないということは強く意識していたのですが、それ以外にはいつも通り、大きく滑ることしか意識していないです。前日にケガの影響で練習していなかったので、フォームよりは早い動きで、大きく、ということしか意識していないです。
――あしたのリレーには出場されるのですか
はい。3走です。最後のオーダー出すまではまだ分からないですが。
――あしたの意気込みをお願いします
きょうの不甲斐ない結果をあしたに全部ぶつけたいです。

佐藤友樹(スポ1=新潟・十日町)
――きょう,のレースを振り返って
とにかくきょうは体が重くて、したいことができなかったというのがレースの感想です。
――きょうのご自身の調子は
最初いいと思ったんですけど、レースが始まったら体が動かなかったので、結果的には悪かったのではないかと思います。
――コースのコンディションは
かなり天候も荒れていたので悪かったですけれど、それは選手全員同じ条件なのであまり関係ないかなと思います。
――予選15位だったがどの程度力を入れて臨んだのか
自分としては力を出したつもりでしたが、良い意味での疲れなかったではなく悪い意味で体が全然動かせなくて疲れなかった印象です。おかしいなと感じていて、結果的には6、7割しか力は出せなかったと思います。
途中苦しそうな様子も見られたが――
苦しかったですけれど、普段通りの動きができないということがすごく苦しかったです。
――19位という結果について
ポイントを取れなかったというのが本当にだめでした。自分の力不足だった、それだけです。
――あすのリレーには出られますか
出られます。
――優勝に向け最終日への意気込みは
インカレ入ってからあんまりよい滑りができていないので、今できることしっかりやりたいです。優勝争いをしている中、ここでしっかり滑らなきゃダメだと思うので、最後ですし絶対優勝を勝ち取れるように自分も1位で帰ってきたいです。

◇アルペン

太田好美(スポ1=北海道・網走桂陽)
――きょうの滑りを振り返って
1本目はとにかく攻めようと思って、何にも考えずに自分のいつも通りの滑りをして3番という結果が出せたのですが、2本目は28番目のスタートということでコースがすごい荒れていて、視界とかも悪かったのですが、そこでも攻めなきゃと思って気持ちでいきました。でも(コースの)荒れた部分で失敗したので、そういう部分で自分の中での戦略づくりが下手だなと思いました。
――1本目の3位について
高校のときのインターハイ(全国高等学校総合体育大会)もこの会場でやっていて、この会場の斜度も好きだったので、自信を持って臨めたのでよかったです。
――きょうの調子は
調子はよかったです。体も動けてたので。まあGS(大回転)でダメだったのと、個人的にはスラロームの方が得意なので、スラロームで何とか優勝したいなと思っていたので。あれ、質問と違いますかね、答えが(笑)。
――7位という結果については
1本目で3位だったので、最低でも3位かそれ以上と思っていたのですが、2本目そういう意識で臨んで順位を落としてしまったので悔しいです。
――今後の目標は
またあすからも(別大会で)レースがあって、これから連戦も続くので、しかもポイントレースが多くなるので、少しでもポイント増やして少しでも順位を上げていきたいです。来年のインカレでこの悔しさを晴らすために、夏も練習頑張っていきます!