女子総合3連覇!!男子は準優勝を死守

スキー

 ついに迎えた全日本学生選手権(インカレ)最終日。女子は、この日の種目に優勝の行方が懸っていた。プレッシャーのかかるこの場面で、まずクロスカントリー陣が結果を残す。1、2年生で組んだ3×5キロリレーで見事優勝。さらに、アルペン女子回転でも、向川桜子(教4=秋田・角館)が貫禄を見せつけ、優勝を果たす。この日もポイントを順調に重ねた早大が、圧巻の総合3連覇を達成した。前日に優勝の可能性がなくなった男子も、意地の戦いぶりを見せた。クロスカントリー4×10キロリレーで、チーム力を生かし3位に。僅差で日大をかわし、準優勝を死守した。

★ルーキー躍動、逆転優勝果たす

笑顔でフィニッシュする大平

 クロスカントリー競技の花形、リレー。女子では、1人が5キロずつを走り、計3人でレースを繋ぐ。早大は1、2年生3人の若手チームでこのリレーに挑んだ。先陣を切ったのは、唯一の2年生である1走・半藤成実(スポ2=長野・飯山)。「チャレンジ精神だけは負けなかった」と語るように、積極的な姿勢でレースを進めた。しかし半藤は納得のいく走りができず、2走・重田結歌(スポ1=群馬・長野原)へ3位でリレー。タッチを受けた重田結「ここで見返してやろう」と、気合の入ったレースを展開し、順位を一つ上げ、2位で3走・大平麻生(スポ1=新潟・十日町)に望みを託す。今回のインカレで個人種目2冠を達成し、チームメートから絶大な信頼を得る大平は、期待に応える圧巻の滑りを披露。「いけると思っていました」と、他を寄せ付けず1位でフィニッシュした。ことしは例年に比べ、入賞数の少なかった女子クロスカントリー部門。しかし、終わってみれば、すべての種目で優勝者を出し、リレーでも女子の総合優勝に花を添えた。

(記事 丸山美帆、写真 荒巻美奈)

★向川が有終の美、女子回転で優勝果たす

悲願のインカレ初タイトルを手にした向川

 女子総合優勝3連覇に向け、ポイント確保を目指したアルペン競技回転。早大からは5人の選手がレースに挑んだ。向川桜子(教4=秋田・角館)は1本目で首位に立つと、2本目でも49秒40と好記録を出し、見事優勝。ゴール後に仲間に迎えられると、声をあげて喜びを爆発させた。学生生活最後のインカレで攻めの滑りを見せた向川。「きょう勝てたことは、大学生の集大成として大満足です」と笑顔で語った。同じく最後のインカレとなった眞田ひばり(スポ4=北海道・北照)、後藤悠子(教4=長野・白馬)は入賞にはいたらなかったものの、「スキーがいろんなところに連れて行ってくれて、いろんな人に出会わせてくれて、ワセダにも入れて。幸せです」(眞田)とスキー人生を振り返る。このレースの結果で女子総合優勝が決定し、6日間の熱い戦いが幕を下ろした。女子総合優勝3連覇という栄冠を胸に、来季こそ男女アベック総合優勝を勝ち取りたい。

(記事 副島美沙子、写真 松下優)

★見せたチーム力、納得の3位

レース直後、涙を見せた選手たち

 大会の最後を飾ったのは、クロスカントリー競技男子4×10キロリレー。早大の総合優勝の可能性こそなくなったものの、大会を良いかたちで締めくくるためには好成績が求められた。1走で出場したのは、個人戦では結果を残せていなかった佐藤太一(スポ1=秋田北鷹)。「グリップが効いてスキーが滑っていた」と先頭集団から離れることなく4位で西田順風(人4=北海道・留萌)へリレー。西田は、「トップで帰ってくるのは前提」との言葉の通り、意地の走りを披露し、首位で3走へリレー。しかし、3走の藤田佑平(スポ3=北海道・旭川大高)が逆転を許し、首位から1分以上離されてしまう。表彰台は絶望的かと思われたが、下級生3人の心にはある一つの思いがあった。「順風さんにメダルを」。インカレ直前に体調を崩し、ここまで表彰台はおろか、入賞にも絡めなかった西田の花道を飾りたい。個人戦から好調を維持する4走・佐藤友樹(スポ2=新潟・十日町)が、そんな全員の思いを背負い快走を見せる。首位との差を40秒以上縮め、3位でゴール。優勝にこそ届かなかったものの、試合後の選手たちは涙し、互いをたたえ合った。チームの絆を確かめ合い、ことし果たせなかった目標は後輩たちにリレーされた。

(記事 辻玲乃、写真 荒巻美奈)

競技を終え、喜びを分かち合う早大スキー部

結果

▽女子総合順位

優勝 早大 78点
2位 日大 74点
3位 東海大 73点
4位 日体大 20点
5位 専大 19点
5位 同大 19点

▽クロスカントリー女子3×5キロリレー

優勝 早大 46分23秒0
1走(クラシカル) 半藤 16分47秒6
2走(フリー) 重田結 15分7秒4
3走(フリー) 大平 14分28秒0

▽アルペン女子回転

優勝 向川 1分32秒39
14位 眞田 1分36秒38
15位 後藤 1分36秒65
20位 石栗優(スポ2=北海道・双葉) 1分37秒84
DQ 太田好美(スポ2=網走桂陽)
※タイムは2本合計

▽男子総合順位

優勝 東海大 91点
2位 早大 63.5点
3位 日大 62点
4位 中大 57点
5位 明大 50.5点

▽クロスカントリー男子4×10キロリレー

3位 早大 1時間45分2秒8
1走(クラシカル) 佐藤太 28分12秒0
2走(クラシカル) 西田 27分26秒7
3走(フリー) 藤田 26分14秒3
4走(フリー) 佐藤友 24分19秒9

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コメント

倉田秀道監督(昭59社卒=東京・早実)

――女子の総合優勝が決まりましたが

ほっとしました。

――女子の優勝のポイントは

アルペン女子が僕の中ではポイントだと思っていました。アルペンが優勝してくれたのと、クロスカントリーが、大平(麻生、スポ1=新潟・十日町)が優勝はしてましたが、きょねん、おととしと違って入賞の数が少なかったので、そこは少し想定外ではあったのですが、その分アルペンがキーポイントになったと思います。きょうの最後のリレーは、アルペンは途中棄権などもあるので、勝っておかないとと思っていました。

――女子リレーは優勝しましたが

想定内のレースでした。1走で少し離れすぎたのですが、2走で詰めてくれたので、あとは大平がどうにかいけそうだなと思いつつも、少しハラハラしながら見ていたのですが、スキーも滑っていたので、予定通りぶっちぎりで帰ってきてくれました。

――活躍の光った大平選手について

12月のユニバーシアードもスキーのチームリーダーとして一緒に行ったのですが、その時は海外の選手と戦うにはまだまだ力が足りないと感じたので、本人も感じるところがあったはずなんです。帰国してから少し調子を落としていたのですが、インカレではやってくれたので、これをきっかけにして、まだ試合が続くので、他の国内の大会でしっかり結果を出して、来シーズンチャンスをつかんでほしいなと思います。

――男子は準優勝でしたが

途中までは総合優勝争いがもっとできると思っていたのですが、やっぱり少し自滅した感じがあるので、そこはミスした方が負けなので、ミスが多くて負けてしまったというのが実態ですね。そこはもう一度修正しなくてはいけない大きな課題だと思っています。

――男子リレーは3位でしたが

想定外の結果です。3走で離されてしまうというのは頭の中では想定していたので、離されても20秒、もしくは30秒だったら4走で挽回できると思っていました。3走の途中の5キロの段階で、いけそうだなと踏んだのですが、後半の5キロであんなに離されてしまったのは想定外で、そこは少しがっくりしました。

――きょうのレースで西田順風選手(人4=北海道・留萌)が良い滑りをしましたが

順風は試合前にインフルエンザにかかって、個人戦全然ダメだったので、やっぱり男子の入賞が足りないというのは、順風が入っていなかったのが大きかったと思います。もう一つは、きょうは病み上がりで調子を上げてきたのですが、それでもまだきつかったと思います。順風は最後のインカレで、4年生だという強い意識で臨んでいたので、根性の入ったレースだと見ていても感じました。

――佐藤友樹選手(スポ2=新潟・十日町)について

友樹もきょねん一年間は、成績もあまり上げられず結構へこんでいたので、人一倍練習をしていました。その結果が今出てきていると思うので、このインカレの調子で満足しないで、もう少し上にいけると思うので、次の全日本選手権(全日本)などでは上位を目指してほしいと思います。ここで終わる選手ではないと思います。

――4年生に向けてメッセージ

4年生は色の濃いメンバーがそろっていて、なおかつ頼もしくて、非常に良いチームを作ってくれたと思っています。本当に今の4年生には僕は感謝したいし、よくやってくれたなと思います。4年生の思いを下級生にしっかり伝えて卒業していってほしいなと思います。

――下級生にメッセージを

きょううれし涙、感動の涙をみんな流していましたが、悔し涙も流しているので、それを一緒くたにしないで、別物だということを意識して、今度は悔し涙を流さないようにしていってもらいたいと思います。

河野恭介主将(スポ4=長野・飯山北)

――全日本学生選手権(インカレ)を終えての感想は

終わってしまったなという感じです。僕は今回途中からだったので、全然インカレをチームでやってきた感じはなかったんですが、僕もチームに貢献できていない中でリレーを見て、本当にいい後輩と同期と仲間を持ったなと思いました。

――今回の男子部の成績について

実力通りではないなというのが率直な感想ですが、条件も特殊な大会なのでそれは決してネガティブなものではないです。みんな悔しさもあると思うので反省はすべきだと思いますが、ただそれぞれ一生懸命やったことは間違いないので、そこは褒めてあげたいです。

――前日に総合優勝の可能性がなくなり、きょうのリレーの結果で2位を死守するかたちとなりました

2位以外は一緒かなと思っていましたけど、リレーの頑張りを見たときに1位も夢じゃなかったと感じて、自分の(個人戦での)失敗が悔やまれるなと思いました。ただ最後のリレーでの頑張りには本当に感動しましたし、うれしかったです。

――この1年間主将を務められて、その集大成がきょうだったと思いますが

きのう全体のミーティングでも話したんですけど、僕の主将としての成果は今回の結果通りだと思います。見える結果以外の部分で成長など、何か学んでくれたことがあって、そこから生かしてくれればそれも僕の成果にもつながるのかなとも思っています。このインカレやチームで学んだことを今後に生かしていってほしいです。

――ことしの早大はどんなチームだったと思いますか

僕は自分を押しつけるつもりはなくて、人の真似とかも嫌いなタイプですし、とにかく個人個人が生き生きとできるような環境をつくりたいと思っていました。それぞれが伸び伸びとやって色々な色が混ざりあった中でよいチームでした。

――らいねん以降もワセダはアベック優勝を目指されると思いますが、後輩に向けてメッセージを

インカレでのアベック優勝もそうですが、世界と戦ってひたむきにやってもらえれば、結果はついてくると思うので、とにかく意識を高く持ってやっていってほしいです。

◇女子クロスカントリー競技

半藤成実(スポ2=長野・飯山)

――本日はどのようなお気持ちでリレーに臨まれましたか

個人戦もあまり良くなかったですし、チームとしても若いチームです。そのため、私が2年生という立場で、楽に繋いであげたかったです。

――リレーはインカレの中でも特別な競技ですが

一番チームを感じる場でもありますし、またワセダという名前を背負って戦うという感覚が一番大きいです。リレーは特別ですね。

――ご自身の走りを振り返って

本当はトップで帰ってくるつもりでしたし、もう少し後輩たちに楽をさせてあげたかったのですが、それができなかったです。後輩のおかげで勝てたので、自分では納得いかないし、悔しいです。しかしワセダという名前を一番上に持ってこられたのは嬉しいです。

――大平選手が1位で帰ってきた時のお気持ちは

麻生のことは信頼していましたし、やってくれると思っていました。でもやはり、1位で帰ってきた時は嬉しかったです。

――ことしのリレーチームはどのようなチームでしたか

1、2年生ということで本当に若いですし、これから来年も再来年もあります。その中でチャレンジするという気持ちはどのチームよりもあったと思います。後輩二人も、元気な子たちですし、私自身もそうです。今回の優勝がまた良い経験となって、来年再来年と繋げていけたらと思います。

――ことしのご自身のインカレを振り返って

ことしのインカレは、一言で言えば悔しい。悔しくて辛いインカレになってしまいました。それでも最後のリレーでメダルをとれて、ワセダの名前をきちんと守れたというのは良かったと思います。この経験とか悔しさで、来年、私は爆発すると思います。

――ことし一年のクロスカントリー部門を振り返って

4年生は奏絵さん(重田、社4=群馬・長野原)一人だけだったのですが、本当に引っ張ってくれました。ことしのリレーは1年生が出て、スタッフは上級生でした。私も今1年生に負けていて悔しい思いをしているので、4年生にも自分が走りたいという思いは絶対にあったと思います。その中でも必死にサポートしてくれましたし、私たちが緊張しないように最後まで笑顔でいてくれました。そういうところが本当に良いチームで、先輩たちのそういう姿が、私たちも頑張ろうという気持ちにさせてくれて、このリレーの結果に繋がったと思います。本当に良いチームでした。

――来年度へ向けての意気込みをお願いします

このインカレは、個人としては本当に悔しいものになってしまったので、来年は爆発して、私がワセダのチームを引っ張るくらいの勢いで頑張りたいと思います。

大平麻生(スポ1=新潟・十日町)

――きょうのレースの感想は

とても緊張しました。やっぱり連覇が懸っていましたし、そこはしっかり取れてうれしかったです。

――リレーにかける意気込みは

私のイメージはきょうのレース通りで、15秒差くらいでタッチをもらって、最後私が追い越して勝つというのがイメージの中で大きかったです。でも30秒くらい離れてくるかなと思っていたのですが、2走が個人戦の時よりも調子が良くて、すごく良いタイムで滑ってくれたので、それが良かったと思います。

――タッチを受けた時のお気持ちは

もういけると思いました。15秒差しかなかったので、個人戦も15秒差の時間差スタートだったので、そんな感じのイメージで自分的にすごく楽にスタートできました。

――きょうのレースプランは

後半ラスト2キロくらいからペースを上げて、競ってきたらそこでギアチェンジして、最後離してゴールするという作戦を立てていて、最初は結構落ち着いて滑っていたのですが、思ったより板が滑って早いうちに追い付けたので、良かったです。

――インカレ3冠となりましたが

初日からワックスとか板の滑りがすごく良くて、それにも助けられたと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、初めてのインカレでどんなものか自分でも分からなかった部分がある中で3冠取れたというのはすごく今後の自信になると思います。

――女子は総合優勝ですが

アルペンの方も初日から上位に入っていてすごく良い流れだったと思います。その中で自分もしっかり早大に貢献できたのはすごく光栄に思います。

――今後の目標は

二日後に国体があって、全日本もあるので、全日本は前回9位で入賞を逃しているので、今回は長い距離で自分の得意な種目なので表彰台目指してがんばります。

――4年生へメッセージ

本当に感謝の気持ちでいっぱいで、これからスキー競技をやめてしまう人もいると思うのですが、また新しい道で頑張ってほしいと思います。

重田結歌(スポ1=群馬・長野原)

――レースを終えた率直な感想は

素直にうれしいです。個人戦で思うような走りができなかったので、きょうは優勝できて本当によかったです。

――きょうは第2走者として、3位という順位でスタートしました。ご自身が目指していた走りとは

1走の成美さん(半藤、スポ2=長野・飯山)が前の1位と2位が見える位置でつないでくれましたし、後ろには麻生もいて、それが心強かったので自分は落ち着いて入れました。個人戦では最初に突っ込みすぎてしまって、後半にバテて粘れないということがあったので、とにかく前半は落ち着いて、後半に仕掛けて前の選手を抜ければ抜こうと思っていました。

――実際に1つ順位を上げて大平選手にリレーするかたちとなりましたが、自分の走りを自己評価していかがですか

やっぱり個人で悔しい思いをしたので、ここで見返してやろうという気持ちを持って臨めたと思います。

――アンカーの大平選手にはどんな思いを持ってリレーしましたか

とにかく麻生を信じていました。前との差は15秒差で1位が見えていたので、麻生は絶対にやってくれると思って、自分がゴールした後も応援にすぐに加わりました。

――1年目のインカレを終えて

個人戦では悔しい思いをしましたが、最後にワセダみんなで笑うことができて本当によかったです。いい思い出になりました。

――きょうのリレーの優勝は女子の総合優勝にも大きなポイントとなりました

自分が走ったリレーで優勝したことによってポイントが取れて、優勝にすこしでも貢献できたことはよかったです。

――今後成長していく上で克服していかなけれならない課題は見つかりましたか

安定して走れなくて、大会によって波が激しいということです。強い選手はどんな状況でも強いのでそういう選手になるためにトレーニングしていきたいです。

――今後の目標は

らいねんのインカレで表彰台に立つことです。

◇女子アルペン競技

後藤悠子(教4=長野・白馬)

――きょうのレースを振り返ってみていかがですか

最後のインカレで緊張して、全然体が動きませんでした。あんまり良い滑りができませんでしたね。

――結果についてはどのように思われますか

実は自分の順位を確認していなくて(笑)。他の子で引退する子が多くて、自分どころじゃなかったので全然確認していませんね(笑)。

――チームとしては総合優勝を勝ち取りました

自分はそんなに振るわなかったんですけど、チームとしてはみんなが頑張ってくれて。きょうは同じ種目で同期の子が1番を取ってくれたり、女子のリレーも最後優勝してくれたりして、本当にうれしく思います。

――向川選手(桜子、教4=秋田・角館)のタイムが表示された時はどのような気持ちでしたか

自分のことのようにうれしくて。桜子はすごく強いんですけどタイトルをなかなか取ることができなくて、今回がたぶん初タイトルで。本当に自分のことのようにうれしかったです。

――これまでのスキー人生を振り返っていかがですか

私はこの後の全日本に出てから引退なんですけど、終わってしまった種目もあります。スキーは小学校のときからやってきて、スキー自体がすごく大好きですし、それを通していろんな人とのつながりを持てたということがすごくうれしいですね。

――後輩に言葉を掛けるとしたら

今大会でも私たちが試合をやっている横でサポートをしてくれたり、一緒に戦ってくれたり、本当に頼もしいと思います。らいねん以降私たちの成績を超えて、総合優勝というのを実現してほしいなと思います。

――同期への思いは

いまインカレではなくオリンピックに出ている同期も2人いるんですけど、いつもみんなに刺激をもらっていて。ありがとうと言いたいです。インカレも一緒に戦えて良かったです。

眞田ひばり(スポ4=北海道・北照)

――きょうのレースを終えた感想をお願いします

きょうはとにかく緊張しました。人生で最後のレースだったので。1本目も2本目も体がカチカチで、緊張との戦いでした。

――ご自身の順位については

普段通りにやれば絶対に入賞できるレースだったのでその点は悔しいです。でもその分桜子が優勝してくれたので、良かったと思います。

――ご自身の実力は出せたと思いますか

まあ、まあまあですね(笑)。

――向川選手のタイムが表示された時の心境はいかがでしたか

自分のことのようにうれしかったです。普段なら個人戦なのでああおめでとうという感じなんですけど、インカレはチーム戦なので特別な思いがあって。みんなで勝ち取った優勝だと思います。

――これで引退されるということですが、ご自身のスキー人生を振り返ってみて

「良い靴を履くと良いところに連れていってくれる」という言葉知っていますか?なんか『花より男子』か何かで言っていて、ああそうなんだ、と思って。私の場合、スキーがいろんなところに連れて行ってくれて、いろんな人に出会わせてくれて、ワセダにも入れて。幸せですね(笑)。

――後輩に伝いたいことはありますか

後輩は本当に熱い集団、熱い人たちの塊で(笑)。それを空回りしないように、良い方向に持って行って頑張ってほしいです。

――同期に対しては

同期には本当にありがとうという言葉しかないですね。それに尽きます。

向川桜子(教4=秋田・角館)

――きょうのレースの感想をお願いします

インカレが始まってから、大回転とスーパー大回転で1位になれなくて、ちょっと悔しい思いがあって、もう最後なので、それを全部ぶつけようと思って臨みました。

――勝因は何でしょうか

朝のアップから体が動いていて、気持ちの部分でもいけるかなというのはすごくあって、そこから自分の中で余裕ができました。1本目が15番スタートで、(コースが)荒れた中でのスタートだったのですが、体は動いていたので、攻めるしかないなと思って、攻めていけたことが勝因だと思います。

――最後のインカレとなりましたが、女子総合優勝という結果を受けていかがですか

目標にしていたアベック総合優勝には届かなくて、男女一緒に優勝する難しさというのをまた改めて感じました。みんながすごく頑張っている姿を見て、私も頑張れた部分が大きかったです。チーム一丸となって戦った結果が女子総合優勝と男子総合準優勝だったので、それに関しては良かったと思います。

――国体に向けた意気込みは

大学で戦うというよりは、県で戦うという部分が大きいと思うので、今回大回転であまり良い結果ではなかったので、国体ではまた気持ちを入れ直して、自分の滑りをするだけだと思っています。

――学生生活最後のインカレを優勝で締めくくることになりましたが、感想をお願いします

最後の最後の本当に最終日で勝つことができて…叫んじゃいましたね。ずっと一緒にやってきた仲間のひばり(眞田、スポ4=北海道・北照)も引退レースということで、寂しい部分もあるのですが、満足する結果を残すことができたので、きょう勝てたことは、大学生の集大成として大満足でした。

◇男子クロスカントリー競技

西田順風(人4=北海道・留萌)

――きょうのレースの感想は

本当にメダルが取れて良かったです。僕は体調を崩していて、このインカレで結果が出せていなかったのですが、最後にメダルが取れてうれしいです。友樹が「順風さんにメダルを取らせてあげられて良かった」と言ってくれたのもあって、本当にうれしかったです。

――きょうタッチを受けた時のお気持ちは

頑張ったなと思いました。太一(佐藤、スポ1=秋田北鷹)は絶対離れてくると思っていたので、トップ集団で帰ってきて頑張ったなと思いました。

――そこでの意気込みは

一番で帰ってくるのは前提で、どこまで離して帰ってこれるかだと思っていました。

――実際にトップで帰ってきましたが

後ろをあまり離せなかったというのはまだまだなところですね。

――最後は弟さん(西田大地、明大)と競り合ってましたが

この体調の僕を抜けないようではだめだなと思いました。ゴールした後に「俺のこと抜けなかったの?」と言ったら悔しがってました(笑)。

――3位という結果についは

メダルを取れたというのが一番うれしいですね。

――男子の総合準優勝について

最高です。

――インカレ全体を振り返って

個人でいえば体調を崩してしまって思うような走りができなくて、苦しい大会だったのですが、春から同じ目標を持って生活してきた40人で同じ大会を戦えて、アルペンの人も応援に来てくれたりして、いつもよりがんばって走れたと思います。楽しかったです。

――声援は聞こえていましたか

聞こえていました。うれしかったです。

――今季の早大はどのようなチームだったと思いますか

今季は仲良くとかではなくて、競技面で強くなるということを一番に考えていた代かなと思います。その中でみんなが同じところに向かっているので、協力し合ってこれたかなと。僕らクロスカントリー部門でもそうですし、切磋琢磨してお互い刺激し合ってこれたと思います。

――後輩へメッセージ

今は当たり前なことなのですが、同じ目標に向かって40人が生活して、僕はらいねんからも競技を続けますが、もうありえない環境なので、すごく羨ましいですし、それが幸せなことなのだと感じてすごしてほしいなと思います。

藤田佑平(スポ3=北海道・旭川大学)

――本日はどのようなお気持ちでリレーに臨まれましたか

個人で不甲斐ない走りが続いていたので、とりあえず僕は繋げる走りというのを意識しました。しかし、きょうもうまくいかず、ひたすら足を引っ張ってしまった感じですね。

――ご自身の走りを振り返って

体が動かなくて、フォーム自体もあまり良くなかったです。反省するところがたくさんあるレースだったと思います。

――最後に佐藤友選手が3位で帰ってきた時のお気持ちは

友樹は強いので、絶対帰ってきてくれるだろうという思いがありました。なんとしても順風さんにメダルをあげたかったので、ほっとしましたね。ことしは全体も4年生が引っ張ってきてくれたので、恩返しをしたかったです。

――ことしのチームについて

4年生が偉大でした。抜けてしまうと思うと、ぽっかり穴が空いてしまうくらい、すごい存在でした。来年はそこを友樹が引っ張っていくと思うのですが、それを上手くサポートし、そしてもちろん負けないように引っ張っていきたいと思います。

――ご自身のことしのインカレを振り返って

個人ではポイントをとっていないので、らいねんのスプリントで優勝を狙います。一年後に出直して、リベンジをしたいと思います。

――来年度へ向けての意気込みをお願いします

総合優勝します。

佐藤友樹(スポ2=新潟・十日町)

――本日はどのようなお気持ちでリレーに臨まれましたか

表彰台に入れるようにと思って出ました。

――リレーはインカレの中でも特別な競技ですが

特にきょうは、順風さんが最後で、個人の種目でメダルをとっていなかったので、メダルをあげたいという気持ちでした。

――ご自身の走りを振り返って

悪くはなかったのですが、もう少しできたかなと思います。

――具体的な改善点は

個人の時と同じなんですけど、つなぎですね。個人の時よりは良かったのですが、上りからの平地だったり、下りに入る前の平地だったり、そのようなつなぎの部分が甘いので、もっとうまくできるようになったらいいと思います。

――リレーのチームはどのようなチームでしたか

個人戦だけ見ると、そんなに良い成績ではなく、不安でした。しかし、チーム全体として、きょう蓋を開けてみたら、それぞれが良い仕事をして、良い順位で僕のところに来てくれました。そういう意味では、このリレーという場で、一年間このチームでやってきた団結力が出せたと思います。

――きょうが一年間の集大成となりましたが、クロスカントリー部門はどのようなチームでしたか

クロスカントリー部門としてもそうですし、全体としてもですけど、ことしは本当に4年生が強かったです。ぐいぐい引っ張ってもらってそれに着いていく感じのチームでした。今の4年生がいたからこのチームがあると思います。そしてその力強い4年生の人たちに負けないようにという形で、全員が頑張って、こういう結果につながったと思います。

――らいねんへ向けての意気込みをお願いします

心強い4年生の皆さんが抜けてしまうのは本当に寂しいですし、心細いところはあります。しかし、そこは僕らがしっかり早稲田大学のチームを引っ張っていけるように、一人一人考えながら行動していくと共に、この良い流れのまま来年以降も続けていけたらいいと思います。

佐藤太一(スポ1=秋田北)

――レースを終えての感想は

順風さんがこれで最後ということで、このメンバーで走れるのも最後だったのでメダルをとれたことは本当にうれしいです。サポートしてくれた人たちがすごく良い働きをしてくれたので、チームで取れた3位だと思います。

――きょうは第1走を務められましたが、どんな意気込みでレースに臨まれましたか

個人戦ではだめなレースをしてしまったので、きょうは良い位置でリレーできるか不安だったんですけど、グリップワックスも効いてスキーも滑ってチーム力で勝てた僕自身の滑りだったと感じています。

――第2走が先ほどお話に上がった西田選手でしたが、どんな思いでリレーしましたか

順風さんも最後の滑りで頑張ってくれると思ったので、「あとはお願いします」という気持ちでタッチしました。

――第2走以降の選手の走りはどんなお気持ちでご覧になっていましたか

一つでも順位を上げてほしいという気持ちで声を出して応援していました。結果はどうあれ、最後まで力強く走ってくれる先輩を見て、自分もそういう風になっていきたいと思いました。

――3位が決まったときについて

(アンカーを務めた)友樹さんが「順風さんにメダルをとらせたかった」と言って泣いていましたが、自分も1年間だけですがいろいろな面で支えてもらって感謝を伝えられるのは滑りだと思ってきょうは滑って、ゴールでは最後だということを改めて感じて僕自身も涙が出ました。うれしかったです。

――今後はどんな選手になっていきたいですか

個人でもしっかり活躍できる選手になっていかないと、チームには貢献できないと思います。個人戦でもしっかり入賞していけるような選手になれるように頑張ります。

――今後に向けての意気込みをお願いします

ことしは良い成績を残せていないので、死に物狂いで練習して頑張りたいです。