先日、スキー競技の日本一を決める全日本選手権(全日本)が行われ、女子ジャンプ競技の小林諭果(スポ1=岩手・盛岡中央)が見事初優勝を成し遂げた。
伸びやかなジャンプを見せる小林
ノーマルヒル(HS100メートル、K点90メートル)で行われた今大会。天候が不安定で飛距離の出にくい中、84メートルを飛んで99.0点。小林は1本目で首位に立った。その後の2本目は強風で中止に。そのまま1本目の結果のみで順位をつけることとなり、小林が初めて全日本の頂点に輝いた。
表彰台で笑顔を見せた
五輪、ワールドカップ出場メンバーは欠場していたものの、社会人も出場する全日本での優勝は快挙。それでも小林は「さらに上を目指していきます」と慢心することはない。早大初の女子ジャンパーである小林が、また一つ早大の歴史に名を刻んだ。
(記事 辻玲乃、写真 岩瀬孝文氏、スキー部提供)
コメント
小林諭果(スポ1=岩手・盛岡中央)
大学に入学して初めての全日本で優勝する事ができとてもうれしく感じています。ワールドカップ(W杯)組が居ない中での結果なので、ここで満足する事なくさらに上を目指していきます。今後も応援よろしくお願いいたします。
倉田秀道監督(昭59社卒=東京・早実)
小林は早稲田大学スキー部初の女子ジャンプ選手で、私が満を持してリクルートした選手です。入学直後から男子選手と一緒に練習させ、高校時代と異なる環境でしたが、早々に環境適応して練習を積んできました。ユニバーシアードの最終選考で漏れたことが悔しく、それを肥やしに努力を重ねてきたはずです。ソチ五輪組数名が不在でしたが、社会人選手が多くいる中での全日本選手権優勝は、本人にとって価値ある財産になるはずです。早稲田大学史上初の女子ジャンプでの優勝はスキー部の新たな歴史の1ページを記したことになります。ここから、インカレはもちろん、W杯へのステップとしてさらに上を見据えて精進してもらいたいと思っています。