初戦黒星スタート 強豪・山梨学院大崩せず

女子ホッケー

 4年生にとってのラストシーズンが開幕した。初戦の対戦相手は関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)53季連続53回優勝を誇る強豪・山梨学院大。序盤から主導権を握られ、0-3で前半を折り返す。後半、何度かチャンスを作るも山梨学院大の固い守備に阻まれ得点できず。第4クオーター(Q)終盤にダメ押しの3得点を決められ、7-0で敗戦した。

攻守でボールに絡みチームに貢献したDF吉野真啓副将(スポ2=富山・石動)

 山梨学院大のセンターパスで試合が始まった。第1Q2分に山梨学院大が先制。その後は9回のPC(ペナルティコーナー)を与えるも無失点で切り抜ける。しかし第2Q終盤にPCから2点を許し、攻撃の機会を作れないまま0-3で前半を折り返した。後半は早大のボールポゼッションの時間が増え、MF山下天海(スポ1=京都・須知)を起点に何度か敵陣サークル内に攻め込むが、山梨学院大の堅守を前にゴールを破ることはできず。第4Q残り3分で5点目を許すと立て続けに2得点を決められ、0-7で敗戦。関東の絶対王者を破ることはできなかった。

敵陣へボールを運び好機を演出したMF山下

 「決勝戦でもう一度山学(山梨学院大)に当たりたいという話を(チーム内で)している」とDF堀山夏帆主将(教4=東京・早実) 。早大が目指すのは、Aプールを2位通過し準決勝進出、そして秋季リーグ決勝の舞台に立つことだ。現在、Aプール1位は山梨学院大で確定しており、2位を早大、慶大、立大の3校で争っている。2位通過のためには次戦の立大戦、3戦目の慶大戦を落とすことは許されない。安岡裕美子監督(平16人卒=山形・米沢商)はチームの課題として「攻めという部分がまだ弱い」と話す。次戦は2部から昇格した立大との対戦。DF堀山主将は「まず守りから固めて、攻めで大量得点をして勝ちたい」と意気込んだ。

 (記事 細井万里男氏、写真 友野開登氏)

結果
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大
山梨学院大
コメント

安岡裕美子監督(平16人卒=山形・米沢商)

――今日の試合を振り返っていかがですか

もう少し得点自体は抑えたいところだったのですが、自分たちがやろうとしたプレスなどははまっていたので良かったかなと思います。

――今日の試合で見えたチームの良かった点、また反省点はありますか

特に今日は守備重視になると思ったので、守備のところでプレスでどこで取り切ろうというのを選手と意思統一をして、そこにはまれるように動いていたのがとても良かったと思います。反省点は、もう少しPCを抑えられるようにサークルの前で当たれる位置が高ければもっと良かったなと思います。

――春季リーグは5位でした。今シーズンの目標は何でしょうか

まずは決勝進出、Aプールで2位以上というところを目指しています。

――今年のチームの強み、また現時点での課題は何でしょうか

初心者が多いのですが、特に4年生を中心にみんなの意見を拾って色々分析しながらやっているのが今日のゲーム出ていたので、そこはすごく良いチームだなと思います。格下に対して、攻めという部分がまだ弱いので、攻めのパターンを作ったりコーナー(PC)がしっかり取れるところまで運びたいなと思います。

――次戦の立大戦に向けて意気込みをお願いします

必ず勝たないといけないと思うので、しっかり点数を取れるように、前で攻められるようにしてやっていきたいと思います。

DF堀山夏帆主将(教4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

春のリーグと比較すると、山学(山梨学院大)戦では11失点もしてしまったが今回は7失点に抑えられたので、その点は良かったと思います。

――後半、ボールを持つ時間が増えましたがハーフタイムではどのようなことを話し合いましたか

前半は守り切れている場面が多かったのでその部分は自信を持って、自分たちもうまく時間を使いながらやっていこうという話をしました。

――春季リーグと王座が終わってから今日までの夏の期間、どのような練習をしてきましたか

トレーナーさんやコーチたちの助言のもと、個人の体力面や技術面の強化から始めました。あとは、チームとして戦えるように山学戦に向けて対策を練りました。

――秋シーズンのチームの目標と堀山選手自身の目標をそれぞれ教えてください

チームとしては決勝戦でもう一度山学に当たりたいという話をしているので、立教と慶應に勝って上位進出を目指しています。私としては4年間ずっとホッケーをやってきて今年はラストイヤーなので、私自身の技術で相手と戦うというのもありますが、チームとして戦ってみんなで笑顔で終わりたいと思っています。

――次戦の立大戦への意気込みをお願いします

立教とは練習試合をしていてそのときは点数が取れた試合だったので、今回も大量得点で勝ちたいと思っています。でも、練習試合をやったことで相手にも分析されていると思うので、まず守りから固めて、攻めで大量得点をして勝ちたいと思っています。