【連載】インカレ直前特集『Shooting Stars』 第1回 瀧澤育未×稲田くるみ×井上燦

女子ホッケー

 インカレ(全日本学生選手権)で勝利を挙げるのに必要な得点。FW陣の奮闘がチームを左右すると言っても過言ではない。今回は早大の得点の源、瀧澤育未(スポ4=滋賀・伊吹)、井上燦(スポ3=福岡・玄界)、稲田くるみ(スポ3=佐賀・東明館)の3名にインカレに向けての意気込みを伺った。

※この取材は10月5日に行われたものです。

『得点力』

井上

――この対談の組み合わせを聞いて、どう思われましたか

瀧澤育 FWだな、と(笑)。

井上 確かにそれは思いました。ポジションで分けられたのだな、と。

瀧澤育 かわいい子ランキングなんじゃね?(笑)。

一同 (笑)。

井上 ありがとうございます!やっぱ、そうなんですね(笑)。

――他己紹介をお願いします

瀧澤育 燦を紹介しよう。

井上 良いことをお願いしますね。

瀧澤育、稲田 (無言)

井上 出ないじゃないですか(笑)。

瀧澤育 燦は寮母です。

井上 寮母(笑)。

瀧澤育 熱狂的な松潤(松本潤)ファン。

井上 嵐の大ファンです。

瀧澤育 鯛焼きのバイトを一緒にやっていたんですけど、なんか(井上が)1人で歌ってるんですよ(笑)。ラジオでもなくなんか聞こえてくるなと思っていたら、隣から聞こえて。

井上 もっといいことを言ってください(笑)。

瀧澤育 いいこと?足がすっごく速い。それはくるみも速いか。あとおしりが大きい。当たったときに負けない、当たり強いですね。

井上 じゃあ、くるみいきますか。

瀧澤育 くるみは天才ですよ。(ホッケーを始めて)3か月でレギュラーに入っちゃうし。

井上 くると同じ福岡県民なんですけど、性格とか真逆だなと思います。基本的に私はうるさいんですけど、くるは静かで同期を俯瞰している感じです。みんな見て後ろでふふっと時折笑っているみたいな(笑)。

瀧澤育 私、くるみのファッションめっちゃ好きなんだよね。

稲田 そこですか。

瀧澤育 いつもジャージで来ているんですけど、たまに私服で来るときにえっ、みたいな。めっちゃかっこいい。

井上 ギャップにやられる。

瀧澤育 すごくシンプルにかっこよく決めてくるから。え、誰これ。あ、くるみだ、みたいな。で、ホッケーに関しては天才ということで。

井上 あと、意外に独り言が多い。

瀧澤育 燦よりましだよ。

井上 でもくるみも多いよね。

稲田 今は言わないようにしている。

瀧澤育 マンボウが好き。

井上 パンダも好きだもんね。

稲田 パンダも犬も、動物が好きですね。

井上 育美さんはFWの中枢という感じですね。なくてはならないみたいな。

瀧澤育 うれしい。

稲田 育美さんのドリブルさばきとか好きです。

井上 好きです。告白じゃん(笑)。

稲田 いや、本当にすごいなと思っていて。いつも思うんですよ。

瀧澤育 そんなこと思っていたの。照れるわ。

稲田 いつも勉強させてもらっています。

瀧澤育 じゃあ、もっと頑張ろう。

井上 育美さんは社交的でいろんな人とお話しされているイメージです。

瀧澤育 え、人見知りだよ。

井上 けっこう知り合いの方多くないですか。

瀧澤育 知り合いは多いけど。でも初めて会う人とか、下向いて何もしゃべらないもん(笑)。照れるよね、初めての人。燦の方が社交的じゃん。あ、うちの話じゃん。あと、髪型変えたのは気づいた?

井上 それは気付いてますよ。気付いていなかったら、逆にうちの目、どうした、みたいな(笑)。

瀧澤育 うちチャリで部室まで行ったときに何人かにあったけど、誰にもあいさつされなかった(笑)。

井上 でもきのう初めて見たんですけど、グラウンド来て誰か新人がいる、みたいな(笑)。

瀧澤育 サングラスか眼鏡をかけて、ちょっとインテリ系男子、みたいな。

井上 帰りに会ったときも誰か分からなくて。あ、育美さん、お疲れさまです!みたいな(笑)。全然分からなかったです。

瀧澤育 ちょっとうれしいよね。

井上 RADWINPSの大ファンですよね。

――春シーズンの戦いぶりを振り返っていかがでしたか

瀧澤育 私的に4年間のなかで1番最悪でした。自分は就活が全然納得できなくてしかもテストもあって、部活と就活で、うわーとなってしまう感じでした。4年がほとんど就活などで部活に出れていなくて、そのうえ教育実習などでも1か月抜けたりして、王座(全日本大学王座対抗選手権)まで1か月くらいになってやっと全員がそろってやれるようになるというような感じで。

井上 春は結構厳しかったですね。最悪春リーグも東農大には勝つという目標だったのですが、負けるはずのない相手に負けてしまって。聖泉大も、初戦に勝つつもりでほとんど攻められていたのですが、たった1回のシュートで決められてしまった感があって。そんなはずじゃなかったのにという感じの前半でした。

稲田 負けたのは、点を決めれなかったところが大きいなと思う部分があるので。

井上 聖泉大はリバウンドもきちんとできていないというのもあったのですが。

――春リーグで井上選手は得点ランキングが6位でしたが、その点についてはいかがですか

井上 眞帆さん(小澤女子主将、教4=埼玉・飯能)が1位にいらっしゃるのでそこには及ばないのですが、自分ではまだ納得してないです。自分的にはFWに上がらせてもらったので得点にこだわっていこうとずっとやっていて、結果まだまだ上には上がいるということで、目指すべき目標はあるので、上り詰めるまでは突き詰めていきたいと思います。

――目指すべき目標とは

井上 得点王ですけど、全然今季もまだうってないので、もっと頑張らなきゃなと思います。格下には決めれるのですが、各上にはまだ決めたことがないので、勝つためにはそこの得点が必要なので、決めたいなと思っています。

――瀧澤育選手はベストイレブンに選出されていますが、その点についてはどう思われますか

瀧澤育 たぶん3年間の積み重ねで、というのもあると思います。けど、他のチームから厳しくマークされる方なので注意されてるんだろうな、とは思います。たぶん1番ゴールに近いから、自分を止めないと危ない選手みたいに思われているようで。自分もそういう選手でありたいなと思うし、1番危ない選手でないとだめだな、ということで前で前でという姿勢は持っているので、一番目立つんだと思います。

――夏の練習期間で意識されたことや、強化された部分はありますか

瀧澤育 全体的に得点力強化をやっていて、強いチームと試合して点を取りに行くというのをやりました。立命館大に合宿に行ったのですが、その時はあまり得点できませんでしたね。

井上 (立命館大は)やはり日本リーグとかに出ているチームなので、相手の方が1枚も2枚も上で。攻めれる場面はあるのですが、やはり決め切れないというのがありますね。ずっと秋口まで、得点力、得点力と言い続けています。えぐりの練習とか、春に比べて増えましたよね。

瀧澤育 でもFWだけでやっているわけではないから。MDとかが上がってきての得点だと思うし、春に眞帆が得点ランキング1位というのはやっぱりFWが前に張って空間が空いたからMDがシュートを打てるのもあると思うので。FWだけが得点強化をするのではなくて、全体的に強化していかないといけないなと思います。

井上 FWもDFもすべてがうまくいった、というのはあまりなかったので、それが難しかったという印象があります。

瀧澤育 くるみはドリブルしているとき、何考えているか分からないけど、すごくうまい。シュート打つのが早いよね。

稲田 本当に恥ずかしい。私は左ウイングなので、タッチを意識しました。左の感覚がいつも決まらないので夏は特に意識して、タッチを頑張っていました。

――今現在の秋リーグの戦いぶりはどのように思われますか

瀧澤育 1試合目の山梨学院大戦は課題クリアだったと思うんですよ。12点取れて。うちめっちゃ調子よかったもん。

井上 良い時間帯にぽぽぽん、と点数が決まって。慶大戦は、なんで入らなかったんですかね。

瀧澤育 うち、2枚つかれていたもん。外れなかった。

井上 攻めは攻めるけどゴールまでいかないという感じでしたね。

瀧澤育 後ろのパスがかみ合ってなかった。

井上 1週前の試合(立大戦)が良かっただけに慶大戦でのふがいなさが目立つという感じでしたね。山梨学院大戦は失点しすぎですね。

瀧澤育 でも、いつもより攻めにいくことはできていたね。

井上 いつもはまったく攻めさせてもらえない感じで、FWも守って守ってみたいな感じだったんですけど、今回は攻めれましたよね。

瀧澤育 でも攻めたから逆に後ろが空いちゃって、失点したのかな。 でも山梨学院大ってやっぱり、スタートを早くさせてもらわなきゃ勝たせてもらえない。ゆっくりしていたら、(相手が)きちんとセットして、取られてしまうから。

――春に比べて成長した点などはありますか

稲田 個人的にはドリブルをできるようになりました。サークル内とかでボールへの執着心が上がったような気がします。

井上 私的には停滞期だなと思っているのですが、(自分が決めた)得点的にも(春リーグと)同じ4点なのですが、自分がサークル内にいると打ち込みたい性格で、必ずしもそれが正しい判断ではなくて、自分でボールを持って行かないといけないこともあるので判断を早くしたいです。あと、えぐりをもっといれていくことをやるようにしています。成長したい点は、シュートを打つのが遅いのでタイミング関係なくいつでも打てるようになりたいですし、パスもすぐに出せるようになりたいなと思います。

瀧澤育 自分は試合にはしっかり出ていないかもしれないけど、ストロークを意識しています。意外とみんなちゃんとピタッと止めたりだとかストロークをちゃんとできていないので、きれいなボールを送ろうと意識してます。試合中に怒らなくなったことが成長したところかな。歌ってるかな(笑)。機嫌悪くなったら、歌ってます。音楽あるとノリノリになるから、試合前とかギリギリまで音楽を聞いています。あと、OBさんが言ったんですけど、下級生がすごううまくなったなと。自分は一緒にやっているからあまり分からないんですけど、OBさんから見ていて下級生がすごくうまくなってきているから。

井上 上級生も頑張らなきゃなと思わされますね。

瀧澤育 くるみとかはすごく成長スピードが速いから、自分は小学校からやっているのにヤバいなと思って。こいつ、小学校からやっていたらオリンピック選手だろうなとか思って。うまいな、と思って。とにかくくるみには負けたくないです。

稲田 そんな、足元にも及ばないです。本当に。

井上 あと、さらちゃん(福井更彩、法2=東京・早実)とかまだ試合には出てないですけど、だっち(足立里奈、スポ3=神奈川・洗足学園)とかは大学から始めたんですけど、ストロークとかもできるようになっているし、徐々にホッケーの糸というかプレーを分かってきていて、それを感じてすごいなと思います。

瀧澤育 あと花恋(石倉、教4=静岡・沼津商)は筋肉。プロテインとかも飲みだして。なんか強くなっている気がします。

「ホッケーは楽しい」(稲田)

稲田

――試合の前のルーティーンはありますか

瀧澤  ありえないって言われるんですけど、朝ご飯を食べないんですよ。グミとかクッキーを食べているんですよ。朝に何食べよっかなーってコンビニに行って、ご飯のところに行くんですけど、やっぱりグミと思ってグミ食べて、着替えて音楽聴いて、そこからずっとアップが始まる直前まで音楽聴いて、ミーティングが終わってすぐまた、音楽聴いてますね(笑)。最近、両方の手首にテーピングをまいて、女の子は手首が柔らかいから、テーピングで巻くとすごく固定されて、ストロークがきれいになるみたいですよ。

稲田 いつもと同じに暮らしたほうがあがったりしないんで、いつも通りにしてます。

井上  日曜日に試合が多いので、私寮なんですけど、ご飯がなくて、自分でどうにかしなきゃいけないんですけど、朝にご飯を調達して、絶対に食べるようにはしているんですけど、大体食べるのは、明太子おにぎりです。明太子大好きなので(笑)。こっちに来てから好きになって、ずっと大体食べてますね。寮食があるときは寮食なんですけど、基本的に日曜日の試合は、明太子と他のを食べるようにしています。音楽は嵐を聴いてます(笑)。

――休日の過ごし方は

稲田 本とか漫画とかインドアですね。アニメよく見るんですけど、最近見てるのは、『斉木楠雄のΨ難』っていうギャグアニメなんですけど、面白いですね。料理が好きなので、料理とかもします。

瀧澤 映画観たり、買い物行ったり、あんまりずっと家にいることはないですね。出かけてたいですね。

井上  基本的に私はオフにバイトを入れるので、おむすび屋さんにいるか、寮に戻ってぐっすり寝てるか、嵐の動画を見てるかの3択です。部屋に机があって磁石で貼れる所に軽くポスターを貼って、その上に写真を100円ショップで売ってる額に入れて貼ってます。

――仲のいいチームメイトは

稲田  里奈(安達、スポ3=神奈川・洗足学園)ですね。同じスポーツ科学部で同じクラスで仲良くなって、一緒に入部したので仲良しですね。

瀧澤 眞帆(小澤女子主将、教4=埼玉・飯能)が多いかな、眞帆とよく飲んでる気がする。他の部とかとも仲良くさせてもらっていて、応援に来てよって言われて、この前もラクロスに行ってきました。男女とも。男子は格闘技だよね(笑)。

井上  私は片柳(陽加、スポ3=栃木・今市)と梅村(雅子、人3=岐阜・可児)と南(有紗、スポ3=埼玉・飯能)ですかね。もともといるメンバーがスポ科と人科なのでキャンパスも一緒だし、梅村は人科なんですけど、スポ科の3人は授業を一緒にとったりしてて、一緒にいる確率が高くて、休日も遊びに行くのはそのメンバーが多いですかね。

――チームの推しメンはいますか?

瀧澤 私いるよ。片倉優季(スポ1=山形・米沢商)。ペットみたい。マジでかわいい(笑)。猫か犬かよく分からないけど、どっちの要素もあるんですよ。あと、めっちゃプレーが上手いですね。ほんとに頼りになる1年生って感じですね。

井上 私が一番べたべたしているのは片柳ですね。この学年のボスなんで、愛されボディーで(笑)。同期に一番愛されているというか、マスコットじゃないですけど、ゆるキャラというかそんな感じですね。

稲田 尊敬しているのは眞帆さんです。かっこいいです。プレー的にも全体的にも、考え方的にもかっこいいなって思います。

――上級生から見た下級生の印象は

瀧澤 1年生は仲がいいですね。かわいいし。1年生はすごい上手いですね。

井上 1年生は上手いし、仲もいいし結構みんなでいる感じがします。お風呂とかに行くにしても、準備し終わってとか、部活終わってとかで6人でワイワイみたいな感じですね。

瀧澤 先輩へのリスペクトがない(笑)。育美さんごはん連れてって下さいとか、奢って下さいって感じですね。

井上 結構いじってきたり、友達感覚ですね。遠慮ないですね。

瀧澤 2年生は真面目。何言っても素直に受け止めちゃうから、あまり冗談が通じない。本気で悩んじゃうから(笑)。あと1、2年生の顔面偏差値が高い(笑)。

井上 2年生は努力家ですかね。自主練とか一番真面目にやっている学年だと思います。

瀧澤 3年生は結構一緒にいたからきょうだいみたいな感じ。あんまり仲良くはない感じですね(笑)。3年生は一番練習とかメニュー組んだ時に、すごいこういうのはどうですかって、突っ込んでくるからいいと思います。

――稲田さんと井上さんから見た4年生の印象は

井上 一番上ってこともあって、リーダーっていうのが一番なんですけど。あとは、プレーもそうなんですけど、背中で見せるというか、お前ら見てやれよって感じですね。言葉でいうこともあるんですけど、やっぱり姿を見て学べっていうのは結構感じます。見て学ばなきゃなっていうのもあるんですけど、学ぶべきことがたくさんあります。

稲田 左に同じです(笑)。本当に考えてることと同じです。同じ印象を抱いています。

――稲田さんは大学からホッケーを始めましたが、いかがですか

稲田  大学1年生は特に何もしていなかったので、そういう面で考えると日々充実しているなと感じていて、ホッケー部に入って、いい人達ばかりなので私は嬉しい限りです。でも、やっぱり追いつくのが大変でした。練習終わってからも、ずっと自主練とかをやっていかないと、追いつかなくて、練習にも追いつけなかったら、試合にも出れないと思って、ずっとやっていました。練習の中の集中力とかも人一倍ないと、絶対についていけないと思っていました。でも楽しいです、ホッケーは(笑)。始める競技は何でもよかったんですけど、偶然が偶然がって重なってホッケーを始めました。安達が部活に入りたいってなって、私も入りたいなって気持ちになって、里奈が連絡を取ってくれてそれに私もついていった感じなので、きっかけは些細なものです。

井上  私と片柳と安達と稲田が同じ授業をとっていて、ホッケー部なんだーって話をしていて、ホッケーってどんな競技って感じでそこからだったと思います。

――瀧澤さんはこれからもホッケーを続けていかれますか?

瀧澤 これからは、埼玉のチームか東京のチームかには、入れたら入ろうかなと思っていて、でもお菓子も作りたいからそこそこに、仕事もあるのし、仕事が落ち着いたらやってみようかなと思います。

――ワセダのホッケー部に決めた理由は

瀧澤 下から上に勝ってみたいっていうのがあって、ワセダで山梨学院とか天理とかを、倒してみたいなと思ってここまできたんですけど、まだ一回も勝ってない(笑)。まだ、ラスト2回くらいあるんで頑張ります。

井上 私は高校から始めたんですけど、進路を選ぶときにホッケーをやるか、やらないかって迷っていて、(日本)代表に選んでいただいたこともあって、ホッケーをやりたいという気持ちが強くありました。親に内緒でワセダを申し込んで、センター試験を受けろって言われてたんですけど、センター試験を受けないで勝手に申し込んで、すごい怒られました。元々は私の高校の先生がワセダのホッケー部出身で、高1の時からお前はワセダに行くんだぞって言われてて、内申そろえろってずっと言われてて、洗脳レベルでワセダを目指してたんですけど(笑)ホッケーは続けたいと思っていました。洗脳のワセダっていうのがあって、自分的には現実的じゃなかったんですけど、いざ進路選択ってなったときに、ワセダを受けられる状況になっていました。他のところにも行けるっていうのもあったんですけど、育美さんが言われた通り、強いところで生き抜いていくっていうのと、強いところで強い人たちの中でやっていくのも楽しいとは思うんですけど、高校の時も下から上のチームを倒していくっていう感じで、大学もそれで強いところを倒して行けたらと思ってワセダに決めました。

――小澤女子主将はみなさんにとってどんなキャプテンですか

稲田 練習とかでいないと、練習が締まらないっていう、そういう存在だと思います。

井上 私は、自分のプレースタイルを分かってもらっているなと思います。試合中だったりだとか、私は裏に抜け出したいので、そのちょうどいいタイミングだったり、欲しいところにちゃんと見てパスを出してくださってて、なんかすごいなって純粋に思います。

瀧澤 自分は勝手に、ピッチャーとキャッチャーくらいの、バッテリーくらい息が合うと思っていて、すごいプレーが安定していて、一緒にパスとかシュートとかしてて、自分が結構技術が劣る子と組んだ時に、自分は自分のプレーをあまり出せないんですよ。その子に強いパスを出してしまったら、取れなかったりするんですけど、眞帆は自分の考えが読めるのか分からないんですけど、動いてほしいところにいるから、すごいホッケー的に相性がいいというか、1年の時から眞帆と組んでいて楽しいなって思っていて、やる気が出ますね。眞帆がいないとあまり楽しくないですね(笑)。

「インカレのキーマンは自分」(瀧澤育)

瀧澤育

――今FW陣が強化しているところはどのような所ですか

瀧澤育 FWの攻め方はあまり決まってなくて、だいたい自分がドリブルで持っていちゃうんですけど。そうでなくて、サイドから崩したりと何個か攻めるパターンを作って、それがうまくできれば流れに乗れる気がします。強化しているところはパターンを作っているところですね。

井上 ずっと右攻め右攻め、って言っていますよね。1つのパターンというか、意識しているところなんですかね。

稲田 私はやっぱりシュートです

瀧澤育 良い所にいるんだけどね。

――インカレのキーマンは誰だと思いますか

井上 初戦の天理大戦のキーマンということですよね。

瀧澤育 私、自分です。自分が調子がいいと点がすごく取れている気がするんですよ。立大戦のときもすごく調子が良かったから点が取れたし、逆に慶大戦のときは最初に緊張しちゃって動けなくて、となったときに点取らないと勝てないので、キーマンというか自分が1番頑張らないといけないなと思います。

井上 瀧澤璃菜(スポ2=岩手・沼宮内)だと思います。瀧澤璃菜はプレーも安定していてどこにいても安心感があるし積極的に攻めてくれるので、攻めの起点にもなるし守りには安心感があるし、キーマンなのかなと思います。

稲田 私は育美さんだと思います。FWの要なので、育美さんが攻めに行ってくれれば点数も入ると思うので。育美さんなら天理大戦でもいけると思います。

――天理という初戦の相手についてはどう思いますか

瀧澤育 最初は結構やばいなと思ってんですけど、予選で中途半端なチームに当たって負けちゃうよりは、全然試合のできない関西のしかも強いチームと1っ発目にできるということで、勝ったらすごく波に乗れると思うし、良かったと思います。

稲田 (関西のどの大学が強いだとか)あまり詳しくないので、誰が来ても頑張ろうという感じです。

井上 正直最初は、まじかと思いました。勝つことにこだわりたいので。順当に初戦を突破したいという思いもあるんですけど、育美さんも言ったようになかなか当たらない相手なので、そういうところと当たれるのならこっちは挑戦者として挑んで行って勝ちに行きたいなとは思います。

――インカレへの意気込みをお願いします

井上 自分のプレースタイル的にスピードを生かしたいというのがあるので、スピードでは負けたくないです。点を入れないと勝てないと思うので、得点にはこだわって、自分で点を演出するし自分でも決めるしということで、点にからめるプレーをしていきたいと思います。

稲田 私は単にシュートを決めるだけです。

瀧澤育 天理大はシュート打てるかどうかも分からないぐらいすごく強いチームなので、1点取りたいなと思います。

――最後に、インカレではこういうプレーがしたいなどありますか

井上 意気込みでも言っちゃったんですけど、自分にできることははしることだと思っているので技術がないぶん足の速さでカバーしてる部分もあると思うので、相手に走り負けないとか、70分間体力的にも絶対に負けたくないし、今から高めて相手を圧倒できるようにしたいと思います。

稲田 私は技術がまだまだ足りないので、その分燦と同じよう走ることがメインになってくると思います。ボールを自分でドリブルして持ち上げるというよりは、誰かにリードしてもらってボールを受けるというプレーが多くなると思うので、そういうプレーを徹底したいと思います。

瀧澤育 自分は足も遅いし、遅いけど高校のときに先生が「あしが遅くてもドリブルで取られなかきゃゴールまで行けるんだぞと言われた時から、ドリブルを頑張ってきたので、ドリブルを頑張りたいです。あと、大学は楽しくやりたいし、せっかくだから大学から始めた人とかみんなからつないできたボールを最後にいただきたいて、全員でつないできてみんなが喜べるシュートを決めたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 杉野利恵、成瀬允)

自分のホッケーを一言で表すと…。

◆稲田くるみ(いなだ・くるみ)(※写真左)

1996(平8)年3月10日生まれ。158センチ。佐賀・東明館高出身。スポーツ科学部3年。高校ではハンドボールをやっていた稲田選手。初心者ながら入部3か月にしてレギュラー入りとホッケーに関するセンスは抜群です!動物や爬虫類が好きだそうで、対談中に現れたトカゲを「かわいい」と言っていました。

◆瀧澤育未(たきざわ・いくみ)(※写真中央)

1994(平6)年4月29日生まれ。163センチ。滋賀・伊吹高出身。スポーツ科学部4年。RADWIMPSをこよなく愛す瀧澤選手。持ち前の明るさで対談を盛り上げてくださりました。俊足を生かしたドリブルで、フィールドを駆け上がる姿に注目です。

◆井上燦(いのうえ・きらら)(※写真右)

1995(平7)年5月26日生まれ。157センチ。福岡・玄界高出身。スポーツ科学部3年。瀧澤育選手から、「寮母」と呼ばれる場面も見られた井上選手。面倒見の良さと巧みなトーク力で場を盛り上げてくださいました!