春季関東学生リーグで4位という成績を残し、関東第4代表として全日本大学王座決定戦に臨んだ早大。ベスト4進出も目標に掲げ挑んだ。初戦の相手は聖泉大。前半を0-0と折り返すが、後半開始6分に隙を突かれ相手チームが得点。これが決勝点となり、無念の初戦敗退となった。
前半ではディフェンス陣の活躍が目立った。試合開始と共に、ゴールが狙われる場面も多く目立ったが、ゴール前でのパスカットなどディフェンス陣が奮起。一方、攻撃面ではゴール前で思うようにパスが合わず、チャンスを逃してしまう。DF瀧澤璃菜(スポ2=岩手・沼宮内)らがボールを運び、FW井上燦(スポ3=福岡・玄海)、MF的場朱音(教1=滋賀・伊吹)らがゴール前で攻めるものの相手の守りに阻まれ、無得点であった。
前線へと突き進む瀧澤璃
後半開始5分に早大にペナルティコーナー(PC)が与えられ、得点の絶好の機会が訪れる。的場がボールを押し込もうとするにも、ゴールには入らず。一瞬の隙を突かれ、相手チームの選手は誰もマークがつかれない状態でゴールへ。そのままシュートを決められてしまう。なんとか追いつきたい早大は後半17分にMF小澤眞帆主将(教4=埼玉・飯能)のパスに井上が反応したが、惜しくもキーパーに阻まれてしまった。24分に再度PCのチャンスが与えられるが、キーパーに弾かれる。「チャンスを決め切れなかった」(小澤)。1失点に泣く結果となった。
中盤から試合を作る小澤主将
相手チームのパスカットをされる場面も見られ、思うようにシュートへとつなげられなかった早大。またゴールへの決定力に欠けるなど夏に向けての課題が多く見られる試合でもあった。「パスや、攻めのパターンを増やしていきたい」(安岡裕美子監督、平16卒)。夏の鍛錬期間を経て強くなった彼女たちの、秋季関東学生リーグに期待したい。
(記事 杉野利恵、写真 榎本透子)
全日本大学王座決定戦 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 0 | 0-0 0-1 |
1 | 聖泉大 |
コメント
安岡裕美子監督(平16卒)
――今回の全日本大学王座決定戦にはどのような意気込みで臨まれましたか
聖泉大をきちんと研究してまずは1勝していくこと、ベスト4を目指して臨んでいました。
――どのような試合にみえましたか
ディフェンスのマークのチェンジやバランスが崩れたときに、失点してしまったのが大きな敗因かなと思います。
――パスカットやパスが合わない場面が見られましたが、その点についてどのように思われますか
フォワードのリードとパスを出すところとの行き違いが多かったので、その点は今後改善したいと思います。
――この夏、秋リーグに向けてどのような点を修正して、どのような点を強化していきたいですか
パスであったり、攻めのパターンを増やしたりだとかしていきたいです。
MF小澤眞帆主将(教4=埼玉・飯能)
――今大会に向けてどのような意気込みで臨まれましたか
初戦は勝って、東海学院大と試合をしたいという気持ちで臨みました。
――ご自身の今試合の動きはいかがでしたか
前半は自分としては中盤でボールをもってパスをつなぐということをできていたので、後半にもつなぎたかったのですが、足が止まってしまって運動量が下がってしまいました。
――チーム全体の動きはいかがですか
ディフェンスは安全なパスを出すということをやっていてある程度はできていたと思います。中盤もつなごうという意識はあったと思いますが、中盤から前につなぐパスがうまくいかないところがありました。チャンスを決めきれなかったのでこの夏の課題にしていかないといけないなと思います。
――夏にどのような練習をしていこうか具体的な考えはありますか
きょうも2列目3列目からの攻めのところが多くて、そこから得点につなげることができなかったので、そこからの攻撃の練習と、2列目3列目の押し上げの練習をしていきたいなと思います。
DF村山侑季副将(スポ4=栃木・今市)
――今大会に向けてどのような意気込みで臨まれましたか
1回戦を絶対に勝って、2回戦も勝って、3回戦は大阪であるので絶対に行こうというのを目標にやっていました。なかなか難しかったですね。
――ご自身の動きについてはいかがでしたか
前半、ディフェンスはいい感じで守れていて、後半はこのままの流れでいけば勝てるかなと思って守っていました。失点の理由はマークミスなのですが、ディフェンスだけでなくてフォワードやミドルフィルダーなどのミスが重なって点数が入ってしまいました。自分自身は小さなミスを減らしていかないと、少しのミスで強いチームだと点数が取られてしまうので、無くしていかないといけないかなと思います。
――夏はどのような練習を積んでいこうと考えていますか
夏合宿が2つあるので、そこで今よりどうしたら強くなれるのかということをチーム全体で考えていきたいです。必要な練習を増やして、基礎的なところからやり直してミスをなくせるようにしていきたいです。